週末は所属する山岳会の雪上訓練でした。

(4/5)土合口駅(07:03)->(07:36)マチガ沢(14:18)->土合口駅
(4/6)土合口駅(07:27)->(12:59)トマの耳(13:20)->(14:40)天神平駅
(4/5): マチガ沢で技術訓練
ロープウェイ駅で仮眠後、雪訓ウェア(= ボロい雨具)に身を包みマチガ沢に向かう。寡雪の去年と違い林道は殆ど雪に覆われていた。適当な斜面で壷足で斜面の登り降り、トラバースを繰り返す。去年の場所より傾斜が緩く、「下り苦手」が出てくるには至らない。

(こう見てもあまり急な斜面じゃなかったなぁ)
続いては、デッドマンを使った中間支点の取り方の練習。斜面の途中でフォロー役がスタンディングアックスビレイして、リードはそれより上にデッドマンを差して進んでから滑落するというシナリオ。斜面が緩いので滑落者は銀マットを使って速度をつける。比較のために使ったスノーバーはスポスポ抜けてビレイヤーのアックスまで飛ばしてしまっていたのに対して、デッドマンでは抜けずに止められる時もある。
ただし確実ではなく、雪の状態への対応や埋めるときの斜面に対する角度の研究をもっと行わないとまだまだ信用出来ない。ビレイヤーがロープを流す必要があるのは通常のスタンディングアックスビレイと一緒だが、ビレイヤーに掛かる衝撃は少ないように感じた。
昼食の後はビーコン捜査。会のアナログビーコン2個と会員の個人所有のデジタルビーコンを使用し、アナログビーコン一つを誰かが埋めてそれを探すことを何度か繰り返す。去年行ったときはデジタルビーコンの方向表示が便利だと思った。今年はデジタルビーコンを触る機会がなく、僕はアナログを2回練習。一度目はデジタルビーコンを追いかけて、最後の詰めでアナログの使い易さが発揮された。レベル表示が距離表示よりも分りやすい。
二度目、反射するノイズでも拾うのだろうか、ときどき断続的に反応するのに惑わされてなかなか見つからない。デジタルは距離が遠すぎて反応無いようだ。50m離れると反応ないなんて使い物になるのか。雪崩の現場の想像がつかないので良く分らん。捜索する方向を大きく変えるとやっと安定してLED一個が点滅し続けるようになった。そこからの詰めは順調に絞り込んで行く。深く埋められたなぁとは思っていたがなかなか見つからない。雪面にビーコンを当てて見当を付けてスコップで掘り進めてもらって確認すると反応は強くなるので掘るのを続けてもらい、自分は周辺にビーコンを当てて間違っていないかを確認した。初動での誤りが響き30分近くかかってしまったのではないだろうか。反応の仕方にもっと慣れなければ。
そんなこんなで半端な時間になり、僕がなんとなく掘っていた穴に人間二人埋めてプチ埋没体験をして貰って初日はお開き。
個人的にはもっとスタンディングアックスビレイの練習を行いたかった。ロープが2本あったのだから、普通のスタンディングアックスビレイで良いからもっと急な斜面で繰り返し行う積極性を持てば良かったと後悔。
マチガ沢を後にしたら今日でお帰りのお二人を送って湯テルメで汗を流す。そしてスーパーで買出しの後に某所で大宴会。...食い過ぎ飲み過ぎ。テントに入るのが面倒だったので床でゴロ寝。
(4/6): 雪訓二日目はお約束の二日酔い。ある意味実戦に即しているとも言える状態で西黒尾根を登り始める。去年の春同様、今回も一人のペースに合わせてスローペース。先頭の僕が一番楽だったと思う。途中、足元に雪の空洞があり、その上の落ちずに被さった雪に乗る箇所があった。下手に踏み固めると踏み抜いて崩しそうだったのでそっと乗ったけれど、NKさんはそこは危険とのことで右の岩場から登り、後続へのお助けスリング、確保者以外は上に進ませるなどの手順をテキパキとこなしていた。このあたりの危機意識の持ち方は参考になる。

(トマの耳から眺める朝日岳から巻機への稜線。行きたくなるじゃないか)
トマの耳で休憩して天神平まで下山。無風快晴、雪訓には勿体無い天気だったなぁ。うん、二日目は登らなくて良いから確保の訓練したかった...
それにしてもスキーヤー、ボーダー多い。想像するに凄く楽しいスポーツだとは思うけれど、今の自分には手を出している時間がないな。そうしてあと何年後かに後悔するのだろうか。いや本当に時間が無い。

(熊穴沢の避難小屋。まだ20cmくらいの雪が乗っていた。)

(4/5)土合口駅(07:03)->(07:36)マチガ沢(14:18)->土合口駅
(4/6)土合口駅(07:27)->(12:59)トマの耳(13:20)->(14:40)天神平駅
(4/5): マチガ沢で技術訓練
ロープウェイ駅で仮眠後、雪訓ウェア(= ボロい雨具)に身を包みマチガ沢に向かう。寡雪の去年と違い林道は殆ど雪に覆われていた。適当な斜面で壷足で斜面の登り降り、トラバースを繰り返す。去年の場所より傾斜が緩く、「下り苦手」が出てくるには至らない。

(こう見てもあまり急な斜面じゃなかったなぁ)
続いては、デッドマンを使った中間支点の取り方の練習。斜面の途中でフォロー役がスタンディングアックスビレイして、リードはそれより上にデッドマンを差して進んでから滑落するというシナリオ。斜面が緩いので滑落者は銀マットを使って速度をつける。比較のために使ったスノーバーはスポスポ抜けてビレイヤーのアックスまで飛ばしてしまっていたのに対して、デッドマンでは抜けずに止められる時もある。
ただし確実ではなく、雪の状態への対応や埋めるときの斜面に対する角度の研究をもっと行わないとまだまだ信用出来ない。ビレイヤーがロープを流す必要があるのは通常のスタンディングアックスビレイと一緒だが、ビレイヤーに掛かる衝撃は少ないように感じた。
昼食の後はビーコン捜査。会のアナログビーコン2個と会員の個人所有のデジタルビーコンを使用し、アナログビーコン一つを誰かが埋めてそれを探すことを何度か繰り返す。去年行ったときはデジタルビーコンの方向表示が便利だと思った。今年はデジタルビーコンを触る機会がなく、僕はアナログを2回練習。一度目はデジタルビーコンを追いかけて、最後の詰めでアナログの使い易さが発揮された。レベル表示が距離表示よりも分りやすい。
二度目、反射するノイズでも拾うのだろうか、ときどき断続的に反応するのに惑わされてなかなか見つからない。デジタルは距離が遠すぎて反応無いようだ。50m離れると反応ないなんて使い物になるのか。雪崩の現場の想像がつかないので良く分らん。捜索する方向を大きく変えるとやっと安定してLED一個が点滅し続けるようになった。そこからの詰めは順調に絞り込んで行く。深く埋められたなぁとは思っていたがなかなか見つからない。雪面にビーコンを当てて見当を付けてスコップで掘り進めてもらって確認すると反応は強くなるので掘るのを続けてもらい、自分は周辺にビーコンを当てて間違っていないかを確認した。初動での誤りが響き30分近くかかってしまったのではないだろうか。反応の仕方にもっと慣れなければ。
そんなこんなで半端な時間になり、僕がなんとなく掘っていた穴に人間二人埋めてプチ埋没体験をして貰って初日はお開き。
個人的にはもっとスタンディングアックスビレイの練習を行いたかった。ロープが2本あったのだから、普通のスタンディングアックスビレイで良いからもっと急な斜面で繰り返し行う積極性を持てば良かったと後悔。
マチガ沢を後にしたら今日でお帰りのお二人を送って湯テルメで汗を流す。そしてスーパーで買出しの後に某所で大宴会。...食い過ぎ飲み過ぎ。テントに入るのが面倒だったので床でゴロ寝。
(4/6): 雪訓二日目はお約束の二日酔い。ある意味実戦に即しているとも言える状態で西黒尾根を登り始める。去年の春同様、今回も一人のペースに合わせてスローペース。先頭の僕が一番楽だったと思う。途中、足元に雪の空洞があり、その上の落ちずに被さった雪に乗る箇所があった。下手に踏み固めると踏み抜いて崩しそうだったのでそっと乗ったけれど、NKさんはそこは危険とのことで右の岩場から登り、後続へのお助けスリング、確保者以外は上に進ませるなどの手順をテキパキとこなしていた。このあたりの危機意識の持ち方は参考になる。

(トマの耳から眺める朝日岳から巻機への稜線。行きたくなるじゃないか)
トマの耳で休憩して天神平まで下山。無風快晴、雪訓には勿体無い天気だったなぁ。うん、二日目は登らなくて良いから確保の訓練したかった...
それにしてもスキーヤー、ボーダー多い。想像するに凄く楽しいスポーツだとは思うけれど、今の自分には手を出している時間がないな。そうしてあと何年後かに後悔するのだろうか。いや本当に時間が無い。

(熊穴沢の避難小屋。まだ20cmくらいの雪が乗っていた。)