新入生への一言（男子トイレのエピソード）

今しがた，新入生のみなさんと対面してきた。女子14名，男子1名の計15名。私からの自己紹介では，次のようなことを話した。

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オランダのスキポール空港にある男子トイレに関するエピソードを知っていますか？

（誰も知らない・・・）

実は，このトイレには，ある小さなものがプリントされています。なんだと思う？

それは，「ハエ」なんですね。

なぜ，ハエがプリントされているのだと思う？

（女子一人が手をあげる）

「そこに向かって，，，したくなると思います」

そう，その通り！　では，それで何かいいことがあるの？

実は，そこに向かって射撃！したい！って思い，そうすると，結果として便器の周りが汚れない！

日本の便器周りには「一歩前へ」とか「汚さないように使いましょう」なんて書いてあるところがあるけれど，そんな指示やお願いを書かなくても，その小さなプリント一つで，結果として便器周りが汚れないことにつながる。これってすごいことだね。

実は授業で大切にすべきことは，この男子トイレと似たようなところがあるんだ。

先生が「今日は○○をして下さい」なんて毎回指示をしながら進めていく授業のイメージは今日で全部捨て去ってしまいましょう。そして，生徒自身の中から出てくる描きたいつくりたいという思い，難しい言葉で言い変えると「内発的動機」，これに支えられた授業を進めていくようにしていこう。

そんな授業ができるようになってほしいと思って担当をしています。宜しくお願いします。

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これは実はスキポール空港ではなく，同じオランダにある「真珠の耳飾りの少女」で有名なマウリッツハイス美術館でのスナップ。便器の中にはなにやら，ポチッとしたものが・・・。


近寄ってみると，こんなハエがプリント（焼き付け）されている。