ねむの木の建物には全て絵が描かれていたように見受けられたが,その中でもまたひときわステキなのがこの麦の穂。ねむの木こども美術館の建物の真っ白な外壁に描かれた真新しい麦の穂たち。子どもたちがみんなで描いたそうだ。
何がステキって,それは歌っているからだ。敢えて言っておくが,これは比喩ではない。本当に歌っている。身体を揺らしながら麦の穂が歌っているのだ。物理的にあり得ないと反論されればそうかもしれないが,百歩譲ってもそう錯覚させ,確かに歌っているように知覚された。間違いない。
造形にリズムやハーモニィがあるように,音楽にも同様のものがある。リズムやハーモニィは,本来造形とか音楽とか,そんなふうに分けられるものではなく,人間の生命から滲み出た不可分一体のものなのだろう。ねむの木ではこれらが一緒に働いたり,双方がもう片方の働きを補ったりしているように感じられる。その姿が目の前で確かに現れる。
何がステキって,それは歌っているからだ。敢えて言っておくが,これは比喩ではない。本当に歌っている。身体を揺らしながら麦の穂が歌っているのだ。物理的にあり得ないと反論されればそうかもしれないが,百歩譲ってもそう錯覚させ,確かに歌っているように知覚された。間違いない。
造形にリズムやハーモニィがあるように,音楽にも同様のものがある。リズムやハーモニィは,本来造形とか音楽とか,そんなふうに分けられるものではなく,人間の生命から滲み出た不可分一体のものなのだろう。ねむの木ではこれらが一緒に働いたり,双方がもう片方の働きを補ったりしているように感じられる。その姿が目の前で確かに現れる。