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京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のブランド」

2017-03-07 09:28:44 | 時計修理

3月7日火曜日。大安の明日は旧暦初午。馬の誕生日が旧暦の暦でわかります。北海道の獣医さんたちが忙しくなります。
馬も私も三月生まれ!
三月生まれの人は時計の文字盤の反対側にいる9月生まれの人に奉仕をする月と言われています。
この都市伝説、デジタル時代に入っても同じなのか?心配になる。

「フランク三浦」訴訟が終わりました。写真のフランクミューラーが原告の訴訟。この手の裁判はなぜか被告側の勝利で終わることが多い。
ダンロップ訴訟からエルジンまで原告が勝ったことがない。お粗末なコピー文化裁判で同じような結果が出ました。

裁判官は時計屋ではないので真贋の判断は難しいのか?これがコピーには見えないようです。
フランクミューラー独特のトノー型をそっくりコピーしているのだから完璧に原告の勝利だと思っていました。これでコピー文化がまた広がる。
今月の15日㈬は百万遍の手作り市。オリジナリティーを苦労して作り出している人たちにとって残念な結果ですね~。
これでフランク三浦の修理は合法的になってしまいました。

ブランドの維持は難しいのが実感です。
京キモノなど京都の名前がついているものはほとんどがよそさんという。京都とは全く関係ない会社が多いそうです。
ちなみに丸十小泉、西陣まいずる、川島織物など老舗には京都という名前が付かない。
餅屋さんでも鳴海餅、お菓子屋さんでも笹屋伊織、鶴屋吉信、俵屋吉富など京都という屋号は使わない。
地方に行くとそれが逆転します。京料理、京菓子の大きな看板が目立ちます。名古屋で京料理の看板が出ているお店で魚そうめんを頼んだら魚だしのソーメンが出てきたのにはビックリした。
京都の課題は京ブランドの総合的な偽物対策を強化することでしょう。
最近中国人が経営する京の宿が出てきた。民泊もそろそろ飽和状態になって来るので「京の宿、京の味、京の価格」のレベルがつるべ落としになる危険が迫ってきていると思う。

シンガポールの空港で連れていかれて食べた日本料理のぐんにゃり天ぷらにあたった。結果機内のトイレは私の貸し切り状態。
バーゼルで食べた高価なお寿司事件からは電卓は必携するようになりました。
京都ブランドの味と価格、安全を維持してほしいと思うのは貧乏時計師の願いです。
ちなみにざるそばが1200円もする東京では江戸の食文化はある意味消えたと思う。

残念ながら故郷の長崎チャンポンもなんちゃって長崎ブランドに変わってきた。
ブランド訴訟に勝った鳥取リンガーハットが長崎新地地区の味を追い払って久しい。
今回は内村航平氏の所属が決まったそうです。航平氏までもっていかれてちょっと悲しい。
そのうち上賀茂神社の神馬堂のやきもち一個200円で何日も持つ全国展開の時代が来るかもね~?

明日は工房はお休み。御所の梅園で梅の香りを楽しんで工房入りします。
ちょっとだけの外出でも無料で気分を爽快にしてくれるのも京都です。
私も京都からはるかかなたの南の島で育ったよそさんなので地元の京都人の邪魔をしないようにせっせと頑張りますね~。
明日は10時に間に合うようにやって来る予定です。








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時計師の京都時間「ネズミの時間」

2017-03-06 09:21:16 | 時計修理

3月6日月曜日。仏滅!
旧暦二月七日は義経一の谷合戦の日。ずいぶん寒い日に戦ったものです。
今日も牛若通りを北上して工房入りしました。
牛若丸が歩いた道もそのまま残っているのが京都。
この大きな京町家が並んでいる通りは京都の高級住宅地なのです。外見ではそれほど立派に見えないが中に入ると豪華絢爛なのが京町家の特徴。

今週水曜日8日は京町家の日。
京町家の空き家対策で工務店や不動産業界が頑張っています。
一般に不動産業界というと何となくぼったくり業界のように聞こえる。
私も金沢ではしっかりぼったくられた!
金沢ではタクシーと不動産屋さんにはご注意ください。

ところが京都地元の不動産屋さんとタクシーは親切なのだ!
売り家を探すなら八清さん、借家ならエステート信さんと得意分野で付き合ってきました。改装などの工務店探しも同時に紹介してくれるので安心!狭い京都なので間違いのない会社を紹介してくれます。
東京から終の棲家を探している友人たちと安心して引き合わせることができる。

問題は引っ越し後のサービスです。京町家の二月、三月はネズミの活躍シーズンが来る。
京町家は夏の暑さに耐えるように作られているため床も天井も隙間だらけです。これはよく誤解されやすいのだが不動産屋さんの責任ではない。構造的なものです。
冬の寒さに耐えられずに温かい天井裏に上がって来るネズミ。
以前西陣の京町屋では数年がかりで床下などをブリキで養生した。大きな柱でもネズミが少しずつかじって隙間を作るのには感心する。塞ぐ素材は鉄に限る。
不動産屋さんはそんな対策も教えてくれるありがたい町家の指導係の先生たちなのだ。

天井などそのままにしておくとネズミを狙ってイタチ、青大将がやって来るので寝床から「まってました~がんばれ青大将!」と声をかけるがネズミ嫌いの嫁さんはたまったものではない。ネズミがでたら早速対策しましょう!
3月8日は京町家の日。
水曜日は京都の不動産屋さんはお休みのお店が多い。
残念ながらこれだけ大きな民間のイベントでも市役所発の広報誌は無視!下々のやる事には無関心なのでしょう。

写真はシャネル。
京都の工務店さんがいいのは電気屋さん、左官屋さん、屋根屋さんなどそれぞれ職人の監督スキルが高いことでしょう。少しでも手を抜くと厳しくやり直しさせるのには驚きます。
シャネルも同じ!
決してぼったくりではない。ダイヤ、ルビーの粒がぴったりとそろっている。
また白蝶貝文字盤は絶妙な部位を使っていることがわかる。長く使うために手を抜いた部分は一つもない名品です。頭の黒いネズミ除け!相手の審美眼のスキルがわかるモデルです。

トヨタグループでは頑張れ!というのは禁句。
「ネズミに頑張れというと屋台骨を頑張ってかじる」これでは会社がつぶれる。
そこで適切な指示をしましょうというのがトヨタグループ。
安倍のお坊ちゃまと嫁さんに頑張れ!というと何をやらかすかわかりません。
やくざのようなオヤジのしのぎに簡単に名前を使われるようじゃ~まだまだ世間知らずのお坊ちゃま夫婦なのだ。この夫婦に頑張れ!と言ってはいけない。

「アベノミクス」で屋台骨をかじられている不況の京都!
時計師は目をつぶりたくなることが増えました。





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時計師の京都時間「京の止めた時間!」

2017-03-05 09:35:26 | 時計修理

3月5日啓蟄。旧暦二月節。
茶道会館には美しいキモノ姿の女性が集まる日。バスから降りた女性たちが吸い込まれるように入っていきます。
この建物はまるでミツバチの巣箱のようで会館内部に入るには勇気が必要です。わたしなぞ確実に刺されると思うくわばらくわばらです。この男子禁制のような風景も西陣の特徴でしょう。
茶道はもっと若い男性の皆さんが積極的に参加していいと思う総合芸術です。
まず日常の姿勢がよくなる。さらに物の見え方に多面性が出る。様々な角度で本質的なものを見極めようとする動きが出てきます。
絵画のようなスキのない空間には感激します。

日曜日の日経新聞とセイコーのソーラー電波時計はつまらない!
どちらも味気ないのだ!パソコンの情報誌のように広告だらけでどれが記事なのかわかりずらい。時計の広告ではセイコー・アストロンとスイス・ウブロが掲載されていました。結果、芸術性を打ち出したウブロの勝ち!
セイコーと日ハム大谷君のコラボでは時計が負けてちょっと無理がありそうです。
せっかくクレドールブランドを持っているのに残念!大谷君の億単位の年棒ならクレドールでしょう。東京ではソーラー電波が売れているのかね~?と不思議。
京都はクレドールが似合う街です。ソーラー電波をつけて歩いてどこ行くの?行くとこあらしまへんや~ん!なのだ。

先日記者会見をやった元知事の石原さんはとっくに時間切れでした!
 なにせ小説家なのに敬語が使えないのには驚く。また上から見下す傲慢な目線には都民のことなど最初から見えていなかったようです。
それにしても東京の市場と明恵夫人の問題がうっとうしい。ベンゼンより政治家からの悪臭の解決方法を優先順位を先行したい。
ソーラー電波時計のような味気ない東京とは無関係な京都人にとって無駄な時間です。

全国から京都の味方!が集まるうれしい3月です。
京都発の情報が少ない!メディアでは無為な和菓子屋出資のパブりコマーシャル番組ばかりでうんざりします。お土産は「王将の餃子」でいい!

先日、ラジコ・プレミアムの契約を解除した。全国の放送局を聴けるネットサービス。
ところが地方の局は東京の番組を買ってただ垂れ流すだけのがっかり現実がありました。
地方色が出るのはコマーシャルの時間だけ!これではお金と時間がもったいないのでやめた。
FM長崎放送に合わせても東京の渋谷情報を聴かされるのではかなわんね~!

60歳過ぎたら使い捨てソーラー電波は似合わない!とっとと普通の時計にもどりましょうね~!
今日は啓蟄!お香時計をつけて春が来る日を楽しみます。










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時計師の京都時間「京のおかゆさん」

2017-03-04 09:24:33 | 時計修理

3月4日土曜日。友引・明日は啓蟄。旧暦では明日が針供養、こと始めになります。
京町家には明るい日差しが差し込んで来るので機織りの本格的な始まりを告げる日。
京町家の格子の木組みの間隔でそこの家の職業がわかります。明日からそれぞれの格子に強い光が差し込み春がきますよ~。

京都では今が一番人口が少ない季節でもある。
昨夜の四条通りはお別れ会のまっさかり!若い人があふれていました。
大学の卒業式が終わると学生たちはこれから一斉に京都から脱出。アパートは次の集団を待っています。内装業者さんが忙しい季節になりました。

卒業式を待たずにとっととお別れしたいグループもある。東京元都知事!
昨日の石原氏の記者会見は記憶にないほど見苦しい会見でした。
責任はすべて他人!都知事のハンコを押していたのは別の人?だという。あきれた!
大阪人でなくても金返せ!給料返せ!という人が出て来るでしょう。

「大学の専門家が安全だと言っているのでとっとと豊洲を使え!」
何となく事故前の原発施設の安全性を主張していた政治家と同じように見えます。
事故が起きても他人の責任になる日本の思考停止政治家の特徴が証明出来た。
また芥川賞受賞者の価値が2割ほど下がった出来事でした。

また「この問題は世界に向けて恥ずかしい!」とも言っていたがこんな爺さんを13年間も知事に祭り上げていた。チェック機能が働かない東京都民は世界に向けて恥ずかしい。
週に4日だけの出勤だったそうでなんともうらやましいものでした。
東京のモラルはダダ漏れ腹下し状態でしょう。
次の世代に向けていうことかいな~?
「東京に空がないと千恵子は言った!」「東京には責任と美味しいおかゆさんがない」と時計師が言う。

こんな日はおかゆさんに限る?
京都におかゆさんがあってよかった!
冬の北山おろしで寒い時はお腹が冷えて調子が悪くなります。
特に昨夜の冷え込みは厳しいものでした。そこで仕事が終わると居酒屋に駆け込みます。そこし飲みすぎたお腹にやさしいのがおかゆさんです。
あっさりした鳥だしのおかゆさんは絶品です。ピンポイントの九条ネギがうれしい!

シモヤケ耳は京都の職人の証、床屋さんでは耳に気をつけるのが西陣の掟です!うっかり触ると飛び上がるほど痛い!
精密な仕事の機織り、蒔絵師、時計師などは気温が5度以下でも寒さを感じないで仕事を続けるために耳だけが置いてきぼりされ凍傷にかかります。
春が近くなると耳にオロナイン、お腹に改元オヤジが風物詩になります。

写真は電波置き時計!毎正時にぴったりの時刻に音楽が鳴るのがうれしい。
残念ながら内部は中国製の芋ハンダなので湿気が必要な機織り職場では錆びて故障が多い。
作業は電池ボックスとムーブメントのハンダを修理して終了!
お客様に見積もりを言うと「いらん!すてて!」と言われたのでもったいない!
工房の時報代わりに使っています。
お腹に悪い時計です。
今日まででおかゆさんとはお別れ!明日から春になりますね~!









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時計師の京都時間「京の耳の日」

2017-03-03 09:36:53 | 時計修理

3月3日金曜日毎年のようにひな祭りの日は氷雨、北山おろしが吹きすさぶ日になりました。

海の日、山の日は祝日なのに「ひな祭り」だけが嵐の中で忘れ去れて行くのはつらい。
我が家は女子家庭!母子家庭ではなくて女子家庭です。

そんな女ばかりの家庭にはお約束事があります。
まず仕事とゼックスは家庭に持ち込まない。パジャマ姿は寝る直前まで御法度!当然風呂上りは裸もダメ!
ヌード写真が載っている週刊誌などは持ち込み禁止です。
キャバクラは怖くて行けない。どうせこの娘たち自宅に帰ると機嫌が悪い。そんな女性を見ながら酒を飲んでどこが楽しいのかよくわからない。もったいない!

夕食後は必ず甘いスイーツが出てくる。晩酌用のつまみは自分で用意する。
可愛い娘の親孝行事業は小学4年生で終了します。
それ以降の父親は親孝行の思い出にしがみついて生きていくのです。「幼稚園の頃は可愛かったね~!」と思い出に生きるのです。
今日ひな祭りでほほえましい家庭の若いお父さんたちはしっかりと思い出を作ってくださいね~!
私のように海外出張など単身赴任されているお父さんたちはとっておきの時間をスルーしてしまうことになります。あっという間に娘が中学生になるとちょっと手でも触れようものならまるで汚物に触られたくらいの反応が来ます。通天閣のビリケンさんには喜んで触るがオヤジには触らない。ビリケンさんがうらやましい時代もある。

娘にプレゼント買った時計はまず使ってもらえません。ジャンク品にしか見えない時計を自分で買ってきて使っているのが悲しい。同じような時計師達の嘆きは定番化しています。
父親は所詮キャッシュディスペンサーにすぎないことを自覚して今日のひな祭りを楽しみましょうね~!

今日は耳の日でもある。近年のネット社会で耳年増が急増してきた。薄く広い知識が厄介だ。
また中高年のヒヤリング能力が低下しています。国会中継を聞いているとその傾向がよくわかる。同時に思考能力も衰えているのです。
「私の妻は犯罪者扱いですか~!」となんちゃって神道学校の名誉校長をしていた嫁さんをかばうお坊ちゃまが哀れでした。寄付金詐欺に加担していたので立派な犯罪者でしょう。

この問題では全国の神道に従事している神主さん達が一番迷惑しているでしょうね。なにせ神道に一番大切な「正しい心」がない。罰が当たれ~!と思う。
「清らかな心」を教えているはずの校長が賄賂の金で政治家を操作していたのにびっくり。
この絵を描いたのは大阪名物のあの人か?と誰でもわかる耳の日。
壁に耳あり、障子に目あり?
「耳に毒」「気の毒」のお知らせが最近増えました。

今日の気分直しの写真。私がスキー用に使っているスウォッチ!
今年は出番がなかった!年末は雪不足、今年に入って貧乏神にとり憑かれて資金不足?
岩手の安比高原がなつかしい!
このスウォッチのような安くて便利な時計はお勧め。
スキーウエアーの上からつけられるので便利ですが電池が古いと気温が下がると電圧が低下して止まるのでご注意ください。
最近原価率の高いこのタイプのベルトが減少してきた。希少品になりつつありますね~。
今日は雨!しばらくトカゲしてましょ~。


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