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京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2011-12-24 13:00:11 | 日記

今日はクリスマス・イブ

クリスマスプレゼントで人気のディーゼルの修理編。

電池交換の依頼だ。
このモデルは意外と難しいのです。
電池交換1000円。
ネット購入者のためにサイズ調整500円なのでパスティーシュ工房利用者のお客様が多い。

ウラブタは4つのプラスネジで固定される。
このネジがやわらかいのでドライバーでネジ山をつぶさないようにしましょう。

水が入っている箇所を調べて処置をする。
とにかく茶色く変色した部分を取り除く作業でステンレスと空気を触れるようにする。
スクエアのケースは水が入りやすいので防水チェックは神経を使う。

それで次の電池交換まで2~3年は使ってもらえるのだ。

時計のクリスマスプレゼントは人気です。いつの年も贈りたいアイテム上位10番内に入っています。

いつも左手に付けてある。使ってもらっている時計は健康を祈る。
贈って嬉しいプレゼントなのだ。

ところが今年はクリスマス商戦がいまひとつ盛り上がらない。
「仮暮らしのゼベット爺さん」のような私の工房。
それでも毎年、幸せなカップルが時計のサイズ調整でやってきます。

仕事が終わったら自宅に戻って頂き物のスコッチを楽しむ。
あちこちの時計屋さんから送ってもらったお酒。スコッチウイスキーが残った。

頂き物のお酒の中ではワインはすぐになくなる。日本酒は夫婦で酒盛りで11月になくなった。
最後に残したスコッチを飲むのが冬の楽しみだ。
「シーバス・ロイヤルサリュート21年物、キング・オブ・キングス」など高価なお酒が数本残っている。

お金もなく、暇もなく、友達もいないウンパ・ルンパ夫婦だけのクリスマス。
子供達はそれぞれ残業仕事で帰宅は遅い。

上賀茂の漬物屋「成田」さんの「すぐき」が出回る頃だ。このお店は200年以上続いている老舗だ。
これを肴に今年出合った時計を思い出しながら飲む。幸せのひと時です。

「すぐき」と「千枚漬け」を混同する人もいますので冬の観光シーズンに食べてみましょう。
「すぐき」の種を300年以上保存していた「上賀茂神社」とは深いつながりがあります。歴史的な健康食品なのです、神様の保証つきだ。


「借り暮らしゼベット爺さん」のところにこれだけの銘酒が集まるのも先輩たち時計師の酒量が減ったのでしょう。必要のなくなったお酒だ。
それぞれ高齢になってきたのだ。

「残り1%、希望の店。」
まだ、あきらめないで最後の一人になっても時計を修理する。スコッチウイスキーをグビッと引っかけてピンセットを磨いでいます。

28日水曜日は「第九しごと」でお休み。
年末は30日から1月4日までお休みします。





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時計師の京都時間

2011-12-23 13:30:55 | 日記

写真はグッチ。
「ネジが固くて電池交換が出来ない!」
グッチのブティックに依頼すると数万円の費用がかかるようだ。

工房にはこのパターンの修理依頼が多い。

1,5ミリのドライバーを半分つぶれたネジ山に形状を合わせる。
これが出来たらあとは簡単。
トルクドライバーの先端を加工したドライバーに交換。

1時間ほど潤滑油にしみ込ませてある。
ドライヤーの熱を当てて油がしみ込みやすいように処理。

4本のネジを半回転まわす。すべてのネジが半回転すると通常のドライバーに交換してネジを抜く作業に入る。
トルクドライバーをそのまま使い続けると力が入りすぎてケース本体に傷をつけてしまうことがある。

ウラブタと本体のサビを辛抱強く取り除く。
この際、削り過ぎないように気をつける。削りすぎたら防水性能が落ちる。

通常の電池交換作業が終了すると防水パッキンにシリコンオイルを塗布する。
リューズパッキンも確認。同じようにオイルを少量つける。

ウラブタのネジを再び取り付けるのだがネジのサビが取れているか確認。
傷がついているネジを研磨機で再生。

4本のネジを同じトルクで締め付ける。仮締めの後に交差するように締め上げる。

サビの原因はもちろんお客様の使い方にある。
すべてスポーツウオッチのような使い方をするのが原因だ。

壊れたら新しい時計に買い替えるだけのことだ。
そんな時代です。
このグッチのオーナーのように修理してまで大切に使おうとする人が少なくなったようです。

最近、服装の乱れが目立つ。若者ではなくて立派な政治家の皆さんの事だ。
まともにネクタイをつけている人が珍しいくらい悪い。国が荒れている。

ひどい人になると首の第一ボタンをいつも外しているのでいつもネクタイがゆるい。
だらしないのだ。
目立つネクタイですらこのようなだらしない使い方なので時計はもっと悲惨だと思う。

日本の政治家なら国産の時計を制服のようにつけていましょう!
「こいつ!スイスに行ってしまえ~!」と思う。

同じアジア人で韓国の大統領を見習ったらいい。彼はいつもしっかりとおしゃれに服を着こなしている。
時計は自国の生産品だ。多分、国を思う政治家の質が違うのだと思う。

今日は天皇誕生日です。
皇室が天文・時刻を司った歴史があります。

「天智天皇」がお造りになられた水時計から私たち時計師の仕事が始まった。
まして京都の歴史は1869年3月まで1000年以上続いた皇室の歴史だ。

京都人が東京の「明治神宮」に参拝する時には「明治天皇」のふるさと、京都のことをお伝えするために参拝するのが京都人ルールだ。

京都人の特徴。表参道のけばけばしさを見ると少し機嫌が悪うなります。そのまま電車で帰りましょう。「えずくるしい」町なのだ。

「天皇誕生日」です。代議士の皆様は今日くらい、第一ボタンをしっかりとつけてネクタイが曲がっていないか鏡で確認するのですよ~。
国家の代議士にこんなに低レベルの依頼をする時代を悲しみます。










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時計師の京都時間

2011-12-22 13:53:16 | 日記

写真。晴明神社の「晴明井」
「千利休屋敷」跡に湧き出している水です。
この水に触れるだけでパワーがもらえると言う。

今週は猛烈に忙しい。
20日の段階で去年の修理本数を越えてしまいました。

昨日の夕方に仲間修理の発送を終えて23日にはお客様へお渡しできるように手配しました。
睡眠時間とトイレ、食事時間以外は机に向かっている状態です。
おかげで「終い弘法」にも、晴明神社へも行けませんでした。

世の中の忙しい人はこの写真を見てパワーをもらってください。

今年は異常だ。
11月は工房始まって以来の暇な日が続いたかと思うと12月になって一気に殺到した。

昨日一日工房を閉めきって黙々と徹夜仕事でした。タイミングよく休業日の水曜日。
一気に仕事が進みました。

仕事中は夢中になっていて気がつかないことが多い。

気がついたら耳はしもやけ。足は電気ストーブの低温やけど。
おでこは白熱灯の電球焼け。全身あちこちが痒い。

やれやれ今日は少し昼寝が出来そうです。残っているものは部品待ちの時計だけになった。

「民主党とオヤジの言う事は信用出来ひん!だまされた!」
買い物に行く約束のウンパ・ルンパ嫁さんが怒っています。

簡単に終わると踏んでいた時計の修理が長引いたのです。
ひたすら謝るのみだ。
時計を開けてみるとサビだらけ!時計の修理時間は見通しが利かないことが多いのだ。


仕事が忙しかったので2~3日の「北朝鮮」関連の報道を見なかった。

「あの後ろの女性は誰?」など、あきれるメディアの馬鹿騒ぎだ。
娯楽番組なのか、報道番組なのかはっきりしてくれろ~!
北朝鮮の皆さんの悲劇が面白おかしく報道されている。
その映像を見る時間が今はもったいない。

ドジョウさんたちが活躍しています。
このドタバタの間に消費税を上げたれー!
「八場ダム」に予算をつけたれ!
議員定数はそのままでいこうや~!など都合が良い。

「皆、北朝鮮のおかげや~!みんな気を取られている間にやってまえ~!」

優先順位一番は被災地の皆さんの健康だ。
「人・物・金」の一つでも不足しないように気を使ってほしい。

京都では春の市長選挙が待っています。
現職の市長と共産党候補の一騎打ちだ。

共産党は目標の「発見能力」はある。「目標の選択能力,管理能力」のスキルが弱い。
解決できない問題を課題に挙げても信頼をなくすだけがパターン化している。
結果、さまざまな選挙で敗北中。残念だ!

原発問題。「クリーンエネルギー京都」

「関西電力の株をすべて売却。その資金を再生可能エネルギーの研究に投資します。」これくらいは出来そう?これで2%程度の票が伸びるかも。

雇用問題・自殺対策「これ以上若者を殺さない!京都」

「市条例で就業規制、一定規模以上の会社へ社員比率を規定する。」
「正社員」対「派遣・契約社員」比率5%未満とする。」
京都市へ進出する会社は雇用規則を遵守させること。

「一定間以上無職、休職中の人を対象。市バスの無料定期券を支給。観光ガイドの有給ボランティアを組織化・育成する」など
各大学・NPOで散発的なイベントを自殺対策へ向かうよう組織化、集中化して行きましょう!
など具体的に目標を選択する事で3%ほど得票率を伸ばして善戦できそう?

強い現職です。どうせ負けるのなら思い切って当たって砕けてほしい。
弱いほうに味方するのが「京都ルール」だ。
初夢には早いが夢を見て楽しみたいと思います。

次々と時計師の先輩たちがリタイアして行き、後継者もいない業界です。
せめて修理工房に来てくれるお客様には幸せになってほしい。

明日からの3連休をなんとか乗り切りましょう!
ヘロヘロオヤジでした!














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時計師の京都時間

2011-12-20 13:08:11 | 日記

ピンセットの間に写っているネジ。1本1500円。
オメガの伸縮ベルトの止めネジなのだ。
特殊なネジ。頭でっかち。

ネジの価格をお伝えするとお客様は驚きます。
「ぼったくりや~!高い~!」
自分で作ると2時間ほどかかりました。途中、頭でっかちのネジを削りすぎて失敗の連続なのだ。
実際作るとお手上げのネジでした。途中めまいがしてリタイヤ。

昔「ピーすけ!」君と呼ばれていました。
「神経病み!」「トイレの虫!」の意味だ。

絶対席を立てない状況でお腹が痛くなる。

通勤・通学編。
やっと座れた阪急特急で「西院」駅を過ぎたとたん。梅田まで我慢くらべだ。
近鉄「竹田駅」のホームで。トイレは改札を出ないといけない。

新幹線の3列座席の窓側。真ん中にやくざ風のおじさんがいる。
トイレのない高速バス。絶望的。

日常生活編では
「床屋」で洗髪直前の腹痛。
フレンチレストラン コースメイン料理の直前のぴー!。

結婚式では花嫁入場とすれ違いにトイレに急ぐ。

仕事編ほか。
「役員会議」の議事録係りを任された。社長の話が始まった直後にお腹が痛くなる。
社長以下、平社員の私がトイレから、のこのこ出て来るまで待っているのだ。

野球のユニホームを着てグランドに整列直後先発ピッチャーが走ってベンチへ引っ込む。

チェロの演奏出番前弓を持ったままトイレへ。トイレの中で弓を置く場所に困った。
などなど。

時計業界に「ピーすけ」さん・君が多い。「ピーすけ」通も多い!
中にはムンク「叫び」のモデルに間違いないような人もいます。
かばんの中にティシュは必需品だ。

セイコー・シチズンなどの社員採用基準で「容姿」項目は入っていないと思う。
好く言うと「個性的」な人が多い。
そのような人程「ピーすけ」族だ。
無遅刻・無欠席で永年勤続賞をもらっている、意外と頑健なのだ?

得意先のビルにあるトイレのお話。

商談時間直前。ビルに到着してトイレへ走りこむ。
いつも必ずひとつは個室が開いている嬉しいトイレだ。
3つある個室の2つは使用中。

私はその奥の個室を使って用を足していた。
なんとなく不気味だが時間がない。
「なんでこうなるの?」我とわが身を呪いたい。

ある日。いつものように用を足して洗面台へ「やれやれだ!」
出口で掃除のおばちゃんと出合った。
「奥の部屋を使ったの?」
とがめるような口調だ。何が悪いのかむっとなる。
「はい。急いでいたので奥のを使わせてもらいました。」

「なんともなかった?」おばちゃんが泣きそうな顔になる。
振り向いて3列並んだ部屋を見るとすべて戸は開いていた。
「このトイレ何かあったのですか?」不気味だ。

「誰も使わないから2日に一度だけ掃除をするの。」
「え~っ!いつも必ず二つは使用中やで~!!」
おばちゃんは3つとも開いているドアを眺めてうつむいて出て行ってしまった。

商談中にトイレの話を持ち出す。
「え~!あの7階のトイレを使ったのですか!」
一瞬の沈黙。その後周りを見渡して隣の商談室は無人だ。
「見たの?」
「いいえ、なにを?お腹が痛くてそれどころでなかったのね~!」
しかたなく次の話題に進んだ。

しばらくの間、その会社へ用事があると社員の人が珍しい生き物を見るように私の顔をチラチラと見ているような気がしました。

「ピーすけ君」は冬の間は元気だ!
お正月の初詣の行列。年末の交通渋滞に遭遇してもお腹はなんともない。
楽しい思い出ばかりが残っています。

2月から5月まで花粉症の頃「ピーすけ」が例年通り復活する。
全国「ピーすけ」組合の皆様、京都観光は今がベストシーズンなのだよ~!

花粉症の皆様はこの冬の季節は大丈夫。
お勧め!「伏見稲荷」大社。お礼参り。
初詣は人があふれています。人のいない静かな年末がお勧め。

お参りを済ませた後、焼き鳥で一杯。ここは何を飲んでも伏見のお酒だ。
すずめ・ウズラの焼き鳥が良い。

五穀豊穣祈願のお社なのです。
お米の天敵「すずめ・うずら」をたべて成敗するのだ!
たくさん頂くほどお礼参りの効果がある。

焼き鳥やさんに立ち寄るのが京都ルールなのだ。
嫁さんは「すずめ」の姿がだめ!夫婦一緒の時は「ウズラ」にします。

明日はお休み!冬はマスクなしで元気に出歩いています。
暖かくなるとマスクは必需品なのだ!
















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時計師の京都時間

2011-12-19 13:11:42 | 日記

来年の旧暦カレンダー。
今日は旧暦11月25日。1575円

キム・ジョンイル氏が亡くなった。
時計の修理工具のサビ取り作業中にニュースを聞いた。

数年後、北朝鮮が中国に併合される事になると思う。
大方の見方でしょう。

とにかく数千万人の難民を受け入れることになる中国。
狙いは北朝鮮の頭脳でしょう。
優秀な朝鮮民族の頭脳を国家に取り込むメリットは大きい。

長男と三男の権力抗争が戦争にならないよう祈るだけだ。

週末から京都はにぎやかでした。

夜間までヘリコプターの音がうるさい。
日韓首脳会議だ。

おかげで市内の商店街は閑散としていたらしい。
京都市民はイベントの騒ぎを避けるために外出は控えます。
昨日のお客様には遠方からバスで来ていただいた程です。

今日は、時計屋さんから時計のサイズ調整依頼も少ない。
来週頑張りましょう。

普段、京都の丑三つ時の風景。
「ご~ん!」寺の内通りから鳴らずの鐘の音が聞こえてくる。「ぞ~!」

「六条御息所」の霊が一条通りで車とぶつかっている。「葵の君はどこにおじゃ~る~!!」フライング・ゴースト。怖さでは京都一番!

その一条通りからは安倍晴明が紙神をつれて御所方面へ、悪霊との戦いだ。

上立売通りでは赤松家と山名家がにらみ合っています。
「浮かれネコ」「化け猫」「クロネコ・ヤマト」さんは深夜までお仕事だ。
さまざまなキャラクターがにぎやかな京都の夜だ。

ちなみに御所は「きもだめし」スポット。ほんとうに夜は怖いよ。

お正月の3が日はお掃除はしません。

「パスティーシュ工房」は29日までお仕事。
30日から1月4日までお休みをいただきます。

お正月は箒を使ってはいけない。
神様をお迎えしているため掃きだしてしまうのを避けるのです。

嫁さんは一年中、まともな掃除はしません。それで1年中神様がいる家庭なのだ。
それで大掃除は毎年30日の私の仕事だ。

東西の本願寺では明日20日が「すす払い」の日。ものすごいほこりが出ます。
「ごほふぉほ」咳き込みながらこのホコリを体験するのが好きな京都人なのです。

 京都が一番きれいなお正月がお気に入りだ。
冬の女性の代表「明石の君」は嫁さんとして理想像でしょう。

冬に出会った女性との結婚は幸せになれるそうだ。例外もある。

ちなみに私達ウンパ・ルンパ夫婦も「冬」の焼き芋屋さんで出会いました。
「おらと、結婚してくれへんか?これあげるし!」
「いやや!そんな、田舎者!ぷっ!」

旧暦で生活しているとのんびりと一日が過ぎていきます。
「京都時間」を体験に年末は京都へお越しください!








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