京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のワースト」

2017-01-19 09:42:36 | 時計修理

1月19日木曜日先負のさんりんぼうの日。丙午ですから女性は注意日。
明日は大寒。一年を通して京都のワースト・デイ。
こんな日はとっとと帰って一杯ひっかけて寝るに限る。
滝つぼに落ちたらバタバタ騒がないで浮かび上がるまでじーっとしてることだ。
それにしても時計業界では悪天候やら部品の供給止めなど外的要因の売り上げ減少にあきれます。
この大雪で鞍馬山では天狗の鼻も折れたそうな。クワバラクワバラの1月です。

写真は大阪フェスティバルホール前の火曜日の夜景。
京阪祇園四条から淀屋橋まで410円と50分ほど。淀屋橋から徒歩10分と数年かかった。
ネット住民の評価がよくないホールなので敬遠してきたこともある。

今回は大友直人指揮大阪フィルの演奏会なので「日経ご愛読者キャンペーン2017」に参加した。
3000円と座席番号があらかじめ決められたチケットとの引き換え方式。二階席4列が何となく胸騒ぎがする。
演目
大フィル得意の「花のワルツ」・幻想序曲「ロメオとジュリエット」チャイコフスキー。休憩をはさんでベートーベンの「運命」でした。
19時から始まって長くても2時間の演奏会です。

指定席がL8は左側の最後尾。演奏会が始まる5分前にもかかわらず前3、右3席は空いたまま。一階席は満席なのが奇妙です。
これが悲劇の2時間になるとは不安が的中!ネット住民のこのホールでクラッシック音楽の演奏会は無理!の低い評価はまだ優しかったほどひどい。
演奏が始まって大フィル名物の「花のワルツ」。
B♭ホルンのひどい割れた音だけが聞こえてくる。天井が高いせいか管楽器の音だけが聞えて来る設計なのだ。バイオリン、チェロのストリングパートの音がかすかに聞こえてくる。これでは銅賞ももらえないへたくそ吹奏楽の演奏会だ。
座席も狭い!立ち席コンサート用か?前の椅子の下もふさがっているのでの足がのばせない。
人生ワースト3に入る耳と身体に悪い演奏会でした。

休憩時間20分?の長い間にふつうならホワイエなど会場の設備を見て回るところですが二度と来ないので席に座ってひたすら目を閉じて我慢。
指揮が大友直人さんでなかったらとっくに帰ったところでした。
これでワースト3の中に大友さんが2つも入ることになった。

一つは20年以上前、地方のベートーベン第九の演奏会。これは地元アマチュアの皆さんが第九に出る楽しみだけのための演奏会。終った後のビールがおいしいのでしょう。
各パートの技術レベルがバラバラで90分の時間がものすごく長く感じた。
音楽になじみのない仲間たちは大友さんの指揮の評価を問題にしていたがこれは指揮者の問題ではない。パートの練習時間が足りないのだ。
親切な解かりやすい指揮ぶりで彼の群馬、金沢をはじめ長い間地方のアマチュア楽団への献身ぶりに頭が下がる思いでした。

ちなみに二つ目の思い出は名古屋シラカワホールでの出来事です。
フルート奏者K氏の演奏会に夫婦で出かけた。嫁さんがフルートを習っていた関係でK氏は憧れ!プログラムでは彼の演奏前に地元の女性が演奏した。
緊張のあまりふるえていましたが立派に終わった。演奏の割に拍手がすごい!やがて休憩時間になっていよいよK氏の出番だ!
ところが始まる直前までおしゃべりしていたお客がぞろぞろと帰っていくではないか!何が起きたのかガラーンとした客席で私たち夫婦と数人がポツンと残された。フランス料理でオードブルだけ食べて帰ったようなもの。
その後のK氏の演奏はちょっと迫力に欠けたか?それでも嫁さんは独占気分でご機嫌でした。

今まで様々な失敗があったが今回のように観客がレベルの高い大阪なのに会場の設備でこれほどひどい目に遭ったことは初めてでした。
京都コンサートホールのだらだら坂道で滑ってころんだくらいだ。

このフェスティバルホールにさだまさしさんが高い評価をつけているとあった。一度L8の4列に座って聞いてみてくれ~と言いたい。
とにかくこの座席と壁の恥ずかしい席は使用禁止にしたほうがいいと思う。

明日は大寒!京都で一番厳しい一日。ただこれを過ぎないと楽しい節分が来ない!今年も吉田神社のかわみち屋の「そば」が楽しみな時計師なのだ。






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