京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の勘違い時間」

2017-05-07 09:38:14 | 時計修理

5月7日大型連休の最終日日曜。
旧暦卯月の12日。
旧暦だと三日後の15日が葵祭でした。葵祭だけは新暦とそれほどのずれはないか?
ところが残念ながら旧暦の15日は満月なので京都の街中は一斉にお休み。
新暦の15日は月曜日なので何となく損をしたような気がする。

初夏の京都観光はお勧め!
バングルウオッチがよく似合う季節に入りました。
お勧めは京都市内にある大学の特別講座。
それぞれ特色がある講義が楽しめます。
ちなみに金閣寺へ寄ったついでに「立命館平和ニュージアム」の写真展によると面白い。館内にはボランティアの案内おじさんが親切に対応してくれる。ぎゃくにこの案内人の人生に興味がわいてくる。
また御所の北にある相国寺の案内をしてくれる人の穏やかなお顔を思い出す。京都ならではの温和~な気分にさせてくれる。
京都観光は見るから学ぶへ成長していきます。

京都人はいけず!が世界的に有名です。
このいけずやぼったくりに勘違いやら間違いが多い。ぼったくられた~!と被害意識が多い。

ちなみに上洛直後は食事の薄い味付けにクレームをいっぱい出した私です。ところがお店の人たちは「かんにんえ~!」といってくれる。
これが九州では喧嘩になるでしょう。「うちの味が気に入らんやったら帰ってくれんね!」なのだ。京都はこのシーンは見かけない。「おおきに~すんませんね~」と怒りをスルーするコツがあるようです。

また、料亭でアルバイトしていたころ一番つらいのがお会計。せっかく楽しんでいただけたと思ったら帰り際に「高かった!醤油までケチるなよ!」と理不尽に怒られた。
京都の価格は客が途切れなく来るから自由に高くできるわけではありません!
食器一つ一つ季節やお客様の行事などに合わせて選ぶ。
手に入るトップクラスの素材を使うので京都野料亭では一人1万円強の一定料金になってしまうことをご理解いただきたい。
ダイコン一つとっても素材のうまみを取りだす美味しい出汁を作る努力は普通ではない。

地方に行くと京都から来た私に「京料理は高かった!」という自慢話し?を聞かせてくれる。返事はいつもスルー。「そうでしたか~残念でしたね、また来てくださいね。」と一応謝っておくことがコツ!

またイベントも同じくクレームが多い。6月に入ると2日間だけ「都の賑わい」京都の五つの花街が一斉にそろう公演がある。料金は一階9000円、二階席5000円。学生さんたちは2500円と格安の設定になっています。
「高かか~?」とクレームがあった。ところが地元の常識ではチケットが取れないほどの人気なのです。
運よく手配してもらった人は争奪戦があったことを感謝しましょう。
生涯記憶に残る芸術を楽しめるのだからチケットを手配していただいた方には感謝を込めて礼状にお菓子を添えて挨拶を忘れません。

およそ食事も公演も2時間が勝負!
京都の一刻(ひととき)二時間を楽しむために体力と時計を用意、1時間に付き1万円の相場を目安に楽しみましょう。

大型連休が終わるころ私達の宴会時間が始まります。
黄砂飛び交う京都。
「エアシャワーと防塵服がセットされているクリーンルーム居酒屋があればいいね!」
夢はともかくアレルギー対策をしっかりと準備して宴会場に向かいます。
そろそろやぶ蚊の季節に入るので京町家を改装しているお店に入る前に防虫スプレーも忘れない!
明日は6時閉店!よろしく。













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