元ノラにゃんのコタロ、下京区の自宅でぬくぬく生活をおくる快適生活だそうです。時折私が使っていた布団にもぐりこんでしばらく来ないそうです。「とーちゃんの臭いだ!」休んでいた分の仕事が立てこんでいてしばらくコタロと別居生活です。
夕方になるとチェロの練習も始まりました。南島原では通りがかりの人から「うるさかぁ~!」怒鳴られてまともに練習できない期間があって、その間台風の湿気や熱波の影響で楽器も壊れた。そんな空白期間が長くかかりました。指は相変わらずスイートペインだ。
新年会で久しぶりに会った仲間内にその空白期間をぼやいていると「田舎の通りがかりの子供が君の演奏を聞いてチェロを始めたいと親に言って来たらどうする?必ずあるパターンだよ、長崎でチェロを扱っている店がない、修理も出来ない、まして美術館、コンサートホール、書店もない町から博多まで車の高速料金だけでも片道4000円強、島原半島から諫早駅まで到達するだけでも電車バスを乗り継いで2000円かかる、チェロの教室に通う場合にその音楽教室の月一万円を親が負うだけのゆとりがあるとは思えない。数ヶ月で挫折されるともっとがっかりする。怒鳴るのも理解できるね~!悲劇が起きる前に怒鳴っているオヤジが正しいのかもしれない」
50年前それぞれ長崎、熊本を脱出した仲間たち映画「祭りの準備」と同じような環境で京都の大学に合格して生活出来たいくつかの奇跡が起きたのは運が良かったと改めて思う。
お気に入りのYouyube女の一人旅「SUNCHANNEL」各地のお酒とビジネスホテルの紹介が楽しい番組です。秋田と岩手の県境にある玉川温泉も懐かしかった。今回は京都旅「三千院」「貴船神社」の映像を見た。なぜか貧乏学生の頃にこの観光地だけは押さえていました。観光地といい、音楽教室、茶道などの古典芸術が身近にある環境は嬉しい。大学進学で京都に運よく上洛できた仲間達で話が盛り上がった夜を思い出しました。長崎港沖の高島炭鉱育ちで石炭を咥えて生まれてきたような私が「三千院」などの門跡寺院に入れるのだからありがたいことです。
それにしてもコタローはいい拾い物をしたノラ猫なのだ。これも奇跡なのじゃ~。