京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のお付き合い時間」

2018-03-21 09:39:25 | 時計修理

3月21日春分の日。お彼岸の中日。
京都は歴史的に亡霊の人口密度は高い。千年都なので当然でしょう。パリ、ロンドンと同じく街の構造はそれほど変化がない。
したがって亡霊が出没する場所、時間はあらかじめわかっています。
寺社仏閣には逢魔が時にかかる午後四時以降には閉まってしまうところが多い。
特に夕方鞍馬山、船岡山に行く場合は相当な覚悟がいる。
花粉症になんの経験もない人もいることと同じ亡霊、妖怪に全くフリーな人もいる。ところが花粉症と同じ突然体験してしまうことがある。
ホテルに戻って突然気分が悪くなる花粉症かな?と体調が急変した場合にはパワースポットの被害も考慮に入れます。
例えば今出川通りを境に空気がガラッと変わります。
これを感じる人は要注意でしょう。

写真は一澤帆布のカバンとロレックスGMTです。ほぼ30年前同時期に購入したもの。
楽譜がしっかり入る大きさなので購入。その後神戸の震災では重い水や電池を運んだ。
その後、吉田カバン、サムソナイト、トウミ、COACHなど登場したがやはり最後は京ものの一澤帆布が残った。
両手を使いたいときにはリュックにもなる優れものです。

最近帆布が擦り切れて薄くなった。つぎはぎを繰りかえしながら使う。
ロレックスと同じ生涯使う予定でしたがどうやらお別れ時間が来たようです。バッグの底が抜けてきた。
厚い底の丁寧な作りや帆布の厚い布にかかわらず糸目の美しさでは使い込むほど納得がいく。

世の中一澤帆布を知らない人が多い。
あまりのボロボロ鞄を持ち歩いているので貧乏臭いという。

写真はBACHのデイバック。一澤帆布の替わりになるか?
楽譜やロージンなど小物が全部収納できる便利ものです。広い挿入口がありがたい。時計も箱のまま入るし靴もすっぽり入る。

先日の長崎お墓参りツアーで使った。
ただ中国製なのか糸の縫い目が雑。肝心なブランドロゴの縫製が曲っているなどちょっと日本人向きではないか?
秒針がロゴの真上に止まって動かないとクレームになるほどナーバスな国民性の日本人。織ネームを貼るのではなく刺繍でできるはずだ。
手袋をつけるとファスナーが短いので開けられない。時計バンド用の革で取っ手を別に作る。
底も一枚シートだけ、厚手のうらぞこシートがほしい。時計の運搬用ではかなり加工が必要です。


フレデリック・パッカーズ。家族からのプレゼントです。
くたくたの一澤帆布は見苦しいから?そういえば63才の誕生日だったことに気が付いた。シッカリ忘れていました。

このビジネスバッグは使いやすい。ロゴも刺繍で丁寧な造りです。
ショルダー部分も厚く出来ているのでパソコンなど重量物もOK!
最近のバッグは進化しているのですね~。感心した。

ただ30年以上おつきあいの一澤帆布はまだまだ使う予定です。
ロレックスGMTも一度ゼンマイを替えただけで頑張っています。セイコーのキネティックス、シチズンのソーラーはとっくに壊れたままだ。
いいものを長く使うのだ。
時計と嫁さんは死が二人を分かつまでのお付き合いになります。
突然いいバッグをもらってちょっとうれしかったのだ。

今日は水曜日。定休日ですが祝日なので営業。都合により明日のブログはお休みです。
工房は無休で営業します。お待ちしております。











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