週末の予定が相方の体調の都合でドタキャンになってしまったので
がっかりしたのだが、内心、助かったと安堵してるとこである。じつは、
別のことにも金を使いたいことができてしまって、まだ
隙間産業のアルバイトのギャラが入ってきてないので
ニッチも三進もいかない自分の金銭のやりくりをどうしようかと、
ゆうちょと本田ちよの区別がいまいちつかない拙脳なる私は
考えあぐねてたとこなのである。
チャイコフスキーの「交響曲第4番ヘ短調」の第1楽章の主部は、
[Moderato con anima(モデラート・コン・アーニマ)、9/8拍子、4♭(ヘ短調)]
である。が、チャイコフスキーの他のソナータ作品の御多分にもれず、
テンポは一定しない。そのことは、
このブログの他のエントリですでに書いたが、
主要主題が再現部では主調(ヘ短調)では再現されず、
ニ短調にすげ替えられ、しかも大幅に短くされてるのである、
ベートーヴェンの「コリオラン序曲」に倣って。ともあれ、
急遽暇になったのでネットで「チャイコフスキー」を検索してたら、
こんなものに遭遇した。
「茂木大輔公式BBS」(http://8139.teacup.com/mogi/bbs/1077)
その中で「投稿者:もぎぎ」というかたは、こう述べてた。
<9/8は通常は3/8+3/8+3/8という3拍子リズムですが、
ここでは3/4+3/8という4拍子で、
非常に優れた指揮者しかこの音楽を4つに振らないですね。
3つに振ろうとするとかならず無理があるのですが、気付いていないのか?>
この交響曲の主部のはじめには、上記のとおり
[Moderato con anima(モデラート・コン・アーニマ)、9/8拍子、4♭(ヘ短調)]
と表示されてるのだが、そこには括弧書きが添えられてる。
(附点4分音符=In movimento di Valse)
とイタリア語で。ヴァルスはフランス語が外来でそのままである。
モヴィメントは英語ではmovement(ムーヴマント)となってるが、基本的には
「動き」「動静」という意味だが、音楽では「テンポ」のことも表す。が、
それだったら[テンポ・ディ・ヴァルス]と常套にすればいいのであるが、
そうしてないということはそういう意味ではない、
ということである。ここでは、
「ワルツのリズムで」という意味である。つまり、
チャイコフスキーは交響曲の主要楽章である第1楽章の主要主題を
ワルツで書いた、ということである。だからこの楽章には、
「ズン・チャッ・チャッ」というワルツの律動がが常に敷かれてる、
と肝に銘じなければならない。そして、その
ワルツ律動が3ユニットで1小節を構成する。
いつものように私の「カタカナ譜面」では、
「・」と「・」の間が1拍(この曲は附点8分音符の音価)である。
(*は「カタカナ譜面」の音価の最小単位が全音符の何分の1かを示す。
ここでは*が4つなので2^4=16。16分音符、ということである)
****ファーー>ミ│
ミーーー>♭ミー・ーー、>レーー>ド、・<ファー>ミーー>レ│
レーーー>ドー・ーー、>シーー<ド、・>シー<レーー>ド│
>シーーー>ラー・ーー、<ドーー>♯ソ、・<シ>ラーー>ファ│
ファーーー>ミー・ーー、>♯レーー<ファ、・>ミ<ファーー<ソ│
<♯ソーーー<ラー・ーー、♭シーー>♯ソ、・<ラ<Nシーー<♯ド│
♯ドーーー<レー・ーー、<♭ミーー>♯ド、・<レ<Nミーー<♯ファ│
♯ファーーー<ソー、・<♯ソーーー<ラー、・<♯シーーー<♯ドー│
♯ドーーー<レー、・>♯ドー、<レーー<♯レ、・<ミー♪
これを見れば一目瞭然、1拍めと2拍めで
「拍間のヘミオラ」が施されてることがわかる。
「小節間のヘミオラ」はチャイコフスキーのワルツにはよくあるパターンである。
それがただ「小節間」になってるだけである。ところが本当は、
<3/4拍子+3/8拍子>
なんだそうである。おそらく、
****ファーー>ミ│
ミーーー・>♭ミーーー、・>レーー>ド、・・<ファー>ミーー>レ│
レーーー・>ドーーー、・>シーー<ド、・・>シー<レーー>ド│
>シーーー・>ラーーー、・<ドーー>♯ソ、・・<シ>ラーー>ファ│
ファーーー・>ミーーー、・>♯レーー<ファ、・・>ミ<ファーー<ソ│
<♯ソーーー・<ラーーー、・♭シーー>♯ソ、・・<ラ<Nシーー<♯ド│
♯ドーーー・<レーーー、・<♭ミーー>♯ド、・・<レ<Nミーー<♯ファ│
♯ファーーー・<ソー、<♯ソー・ーー<ラー、・・<♯シーーー<♯ドー│
♯ドーーー・<レー、>♯ドー、・<レーー<♯レ、・・<ミー♪
のように句切れ、ということなのだろう。
?
そのほうが無理があると思わないらしい。そんな
「ぎこちない」「リズムのセンスのかけらもない」音楽を
チャイコフスキーが書くだろうか? 否。
<3つ>でまったく自然に振れるし、しかも、
チャイコフスキーは「ワルツのリズムで」と念押ししてるにも拘らず。もっとも、
ピンクレディのMie女史と女優の筒井真理子女史の顔の区別がつかない
拙脳なる私が「気付かない」だけかもしれないが。ともあれ、
「もぎぎ」さんは次のようにも書いてた。
<先日分析したところで、4楽章の全ての主題が順次の4音下降音型で
開始されていること、それがおそらくは「モミの木」という
4楽章に引用されている民謡から由来することが興味深い>
チャイコフスキーが「交響曲第4番」の第4楽章の第2主題に引用したのは、
"Во поле берёза стояла"
「ヴァ(に)・ポーリェ(野)・ビリョーザ(白樺は)・スタヤーラ(立ってた)」
というロシア民謡であることは、
チャイコフスキー研究の専門家ですら知ってることである。
モミの木はクリスマス・ツリーに使われてることから
寒さに強いと思われがちであるが、実際には
北緯50°以北では通常は自生しない、というのが、
「くるみ割り人形」を少しでも知ってる者なら常識である。だから、
ロシアに樅の木というのはなじまない。
ドイツ民謡にならあるかもしれないから、ことによると
タンネンに調べてみれば見つかるかもしれない。
****♪ソーーー│<ドーード・ドーーー、
・<レーーー│<ミーーミ・ミーーー、
・●●ドー│<レー<ミー・<ファーーー、
・>シーーー│<レーーー・>ドーーー♪
なんて。ちなみに、ロシアやフィンランドなどのものを日本で
モミと言ってるのは英語でspruceというトウヒのことである。ともあれ、
キリスト者は自らを鞭打つ習癖があるらしい。
それには白樺の木の枝から作られた杖が専用にあるという。
チャイコフスキーの「交響曲第4番」終楽章に引用するには、
白樺であることにこそ意味があるのである。そして、
この歌の節
***♪ミミ・ミミ・・>レー・>ドド│>シー・ラー・・●●・・●●│
<【ミミ・ミミ・・>レー・>ドド│>シー・ラー・・●●・・●●│
<シー・ー】<ド・・<レレ・>ドド│>シー・ラー・・●●・・●●│
<シー・ー<ド・・<レレ・>ドド│>シー・ラー・・●●・・●●│
は、
「交響曲第6番」終楽章の第1主題にも転用されてることを
熟慮すべきである。ついでにいえば、
<順次の4音下降音型>が、その表現ふうにいえば
「順次の5音下降音型」である「モミの木」という民謡に由来する、
というのは変な話である。
(「茂木大輔公式BBS」の「チャイコフスキーの交響曲第4番」
(http://8139.teacup.com/mogi/bbs/1077)
は削除されてしまいました)
がっかりしたのだが、内心、助かったと安堵してるとこである。じつは、
別のことにも金を使いたいことができてしまって、まだ
隙間産業のアルバイトのギャラが入ってきてないので
ニッチも三進もいかない自分の金銭のやりくりをどうしようかと、
ゆうちょと本田ちよの区別がいまいちつかない拙脳なる私は
考えあぐねてたとこなのである。
チャイコフスキーの「交響曲第4番ヘ短調」の第1楽章の主部は、
[Moderato con anima(モデラート・コン・アーニマ)、9/8拍子、4♭(ヘ短調)]
である。が、チャイコフスキーの他のソナータ作品の御多分にもれず、
テンポは一定しない。そのことは、
このブログの他のエントリですでに書いたが、
主要主題が再現部では主調(ヘ短調)では再現されず、
ニ短調にすげ替えられ、しかも大幅に短くされてるのである、
ベートーヴェンの「コリオラン序曲」に倣って。ともあれ、
急遽暇になったのでネットで「チャイコフスキー」を検索してたら、
こんなものに遭遇した。
「茂木大輔公式BBS」(http://8139.teacup.com/mogi/bbs/1077)
その中で「投稿者:もぎぎ」というかたは、こう述べてた。
<9/8は通常は3/8+3/8+3/8という3拍子リズムですが、
ここでは3/4+3/8という4拍子で、
非常に優れた指揮者しかこの音楽を4つに振らないですね。
3つに振ろうとするとかならず無理があるのですが、気付いていないのか?>
この交響曲の主部のはじめには、上記のとおり
[Moderato con anima(モデラート・コン・アーニマ)、9/8拍子、4♭(ヘ短調)]
と表示されてるのだが、そこには括弧書きが添えられてる。
(附点4分音符=In movimento di Valse)
とイタリア語で。ヴァルスはフランス語が外来でそのままである。
モヴィメントは英語ではmovement(ムーヴマント)となってるが、基本的には
「動き」「動静」という意味だが、音楽では「テンポ」のことも表す。が、
それだったら[テンポ・ディ・ヴァルス]と常套にすればいいのであるが、
そうしてないということはそういう意味ではない、
ということである。ここでは、
「ワルツのリズムで」という意味である。つまり、
チャイコフスキーは交響曲の主要楽章である第1楽章の主要主題を
ワルツで書いた、ということである。だからこの楽章には、
「ズン・チャッ・チャッ」というワルツの律動がが常に敷かれてる、
と肝に銘じなければならない。そして、その
ワルツ律動が3ユニットで1小節を構成する。
いつものように私の「カタカナ譜面」では、
「・」と「・」の間が1拍(この曲は附点8分音符の音価)である。
(*は「カタカナ譜面」の音価の最小単位が全音符の何分の1かを示す。
ここでは*が4つなので2^4=16。16分音符、ということである)
****ファーー>ミ│
ミーーー>♭ミー・ーー、>レーー>ド、・<ファー>ミーー>レ│
レーーー>ドー・ーー、>シーー<ド、・>シー<レーー>ド│
>シーーー>ラー・ーー、<ドーー>♯ソ、・<シ>ラーー>ファ│
ファーーー>ミー・ーー、>♯レーー<ファ、・>ミ<ファーー<ソ│
<♯ソーーー<ラー・ーー、♭シーー>♯ソ、・<ラ<Nシーー<♯ド│
♯ドーーー<レー・ーー、<♭ミーー>♯ド、・<レ<Nミーー<♯ファ│
♯ファーーー<ソー、・<♯ソーーー<ラー、・<♯シーーー<♯ドー│
♯ドーーー<レー、・>♯ドー、<レーー<♯レ、・<ミー♪
これを見れば一目瞭然、1拍めと2拍めで
「拍間のヘミオラ」が施されてることがわかる。
「小節間のヘミオラ」はチャイコフスキーのワルツにはよくあるパターンである。
それがただ「小節間」になってるだけである。ところが本当は、
<3/4拍子+3/8拍子>
なんだそうである。おそらく、
****ファーー>ミ│
ミーーー・>♭ミーーー、・>レーー>ド、・・<ファー>ミーー>レ│
レーーー・>ドーーー、・>シーー<ド、・・>シー<レーー>ド│
>シーーー・>ラーーー、・<ドーー>♯ソ、・・<シ>ラーー>ファ│
ファーーー・>ミーーー、・>♯レーー<ファ、・・>ミ<ファーー<ソ│
<♯ソーーー・<ラーーー、・♭シーー>♯ソ、・・<ラ<Nシーー<♯ド│
♯ドーーー・<レーーー、・<♭ミーー>♯ド、・・<レ<Nミーー<♯ファ│
♯ファーーー・<ソー、<♯ソー・ーー<ラー、・・<♯シーーー<♯ドー│
♯ドーーー・<レー、>♯ドー、・<レーー<♯レ、・・<ミー♪
のように句切れ、ということなのだろう。
?
そのほうが無理があると思わないらしい。そんな
「ぎこちない」「リズムのセンスのかけらもない」音楽を
チャイコフスキーが書くだろうか? 否。
<3つ>でまったく自然に振れるし、しかも、
チャイコフスキーは「ワルツのリズムで」と念押ししてるにも拘らず。もっとも、
ピンクレディのMie女史と女優の筒井真理子女史の顔の区別がつかない
拙脳なる私が「気付かない」だけかもしれないが。ともあれ、
「もぎぎ」さんは次のようにも書いてた。
<先日分析したところで、4楽章の全ての主題が順次の4音下降音型で
開始されていること、それがおそらくは「モミの木」という
4楽章に引用されている民謡から由来することが興味深い>
チャイコフスキーが「交響曲第4番」の第4楽章の第2主題に引用したのは、
"Во поле берёза стояла"
「ヴァ(に)・ポーリェ(野)・ビリョーザ(白樺は)・スタヤーラ(立ってた)」
というロシア民謡であることは、
チャイコフスキー研究の専門家ですら知ってることである。
モミの木はクリスマス・ツリーに使われてることから
寒さに強いと思われがちであるが、実際には
北緯50°以北では通常は自生しない、というのが、
「くるみ割り人形」を少しでも知ってる者なら常識である。だから、
ロシアに樅の木というのはなじまない。
ドイツ民謡にならあるかもしれないから、ことによると
タンネンに調べてみれば見つかるかもしれない。
****♪ソーーー│<ドーード・ドーーー、
・<レーーー│<ミーーミ・ミーーー、
・●●ドー│<レー<ミー・<ファーーー、
・>シーーー│<レーーー・>ドーーー♪
なんて。ちなみに、ロシアやフィンランドなどのものを日本で
モミと言ってるのは英語でspruceというトウヒのことである。ともあれ、
キリスト者は自らを鞭打つ習癖があるらしい。
それには白樺の木の枝から作られた杖が専用にあるという。
チャイコフスキーの「交響曲第4番」終楽章に引用するには、
白樺であることにこそ意味があるのである。そして、
この歌の節
***♪ミミ・ミミ・・>レー・>ドド│>シー・ラー・・●●・・●●│
<【ミミ・ミミ・・>レー・>ドド│>シー・ラー・・●●・・●●│
<シー・ー】<ド・・<レレ・>ドド│>シー・ラー・・●●・・●●│
<シー・ー<ド・・<レレ・>ドド│>シー・ラー・・●●・・●●│
は、
「交響曲第6番」終楽章の第1主題にも転用されてることを
熟慮すべきである。ついでにいえば、
<順次の4音下降音型>が、その表現ふうにいえば
「順次の5音下降音型」である「モミの木」という民謡に由来する、
というのは変な話である。
(「茂木大輔公式BBS」の「チャイコフスキーの交響曲第4番」
(http://8139.teacup.com/mogi/bbs/1077)
は削除されてしまいました)
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