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著書『芸術家たちの生涯』
『ほんとうのこと』
『ねむりの町』ほか

7月13日・ハリソン・フォードの飛行

2022-07-13 | 映画
7月13日は、評論家の堺屋太一の誕生日(1935年)だが、米国の映画スター、ハリソン・フォードの誕生日でもある。

ハリソン・フォードは1942年、米国イリノイ州のシカゴで生まれた。父親はドイツとアイルランド系の血をひく元俳優の広告マンで、母親は東欧ユダヤ系の元ラジオ声優だった。
少年時代にボーイスカウトとして活動したフォードは、ウィスコンシン州のリポン・カレッジに進み、哲学を専攻したが、大学生時代に演劇熱にとりつかれ、西海岸へ行き、その方面の仕事をさがした。
そうして、22歳のころ、コロンビア映画と契約し、晴れて映画デヴューを果たした。
その後、映画の端役をしたり、スタジオや映画人たちの自宅を改築改修する大工仕事をして生計を立てたりしていたが、31歳のころ、、フランシス・フォード・コッポラ製作のジョージ・ルーカス監督作品「アメリカン・グラフィティ」に出演したのを契機に出演作に恵まれるようになる。
そして35歳のころ、同じくジョージ・ルーカス監督の「スター・ウォーズ」で主役を演じ、この大ヒット作の成功により、世界的なスターとなった。
以後「スター・ウォーズ」シリーズのほか、SF映画の金字塔と呼ばれる「ブレードランナー」、「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「推定無罪」「パトリオット・ゲーム」「逃亡者」「エアフォース・ワン」「6デイズ/7ナイツ」などに主演し、現在も活躍を続ける、ハリウッドを代表する映画スターである。

映画「スター・ウォーズ」のなかで、みごとな宇宙船操縦術を見せるハン・ソロ船長を演じたハリソン・フォードは、劇中、キャリー・フィッシャー演じるレイア姫と恋仲になるのだけれど、実生活でも彼らはそのころ交際していたそうだ。フォードは当時子持ちの既婚物だったにもかかわらず。

ハリソン・フォードの魅力は、油汚れとかほこりまみれとかが似合う男らしさ、そして人間くささ、だろうか。みてきたハリソン・フォード彼の出演作品はどれもよかったけれど、なぜだか「6デイズ/7ナイツ」が強く印象に残っている。
これは、南太平洋のタヒチのあたりへ旅行に出かけた、アン・ヘッシュ演じる米国の女性編集者が、ハリソン・フォード演じるパイロットの操縦する観光客用チャーター機に乗り、悪天候のせいで、2人を乗せた古いプロペラ機は無人島に不時着してしまう。
2人は、けんかしたりしつつも、協力してなんとか島から脱出をはかるのだけれど、そうこうしているうちに恋仲になってしまう、さて、二人の脱出と恋の行方やいかに、というような話なのだけれど、このおんぼろ機を操るパイロットという役柄が、「スター・ウォーズ」中の彼の役柄とだぶって、なんだかしっくりくるのである。
聞けば、ハリソン・フォードは実生活でも飛行機を操縦するパイロットだそうで、飛行機で人命救助したこともあれば、みずから操縦する飛行機で来日したこともあるそうだ。
なるほど、しっくりくるわけである。
飛行機の操縦はすごい快感でそうだが、ハリソン・フォード、飛行機の似合う男である。
(2022年7月13日)



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