それは夕方だった,らしい。
帰宅すると「やってもうた」と家族の声。
外に干していたマットに,どこからかクワガタのメスが飛んできており,ゴキブリと勘違いして踏んづけてたらしい。
さすがに踏みつけられてぐったりしていたので,とりあえずハチミツを溶かして与えてみることに。そう,昆虫差別が始まったのだ。
いまいち吸わない。舌は出しているけどね。
この「舌」「触覚」が妙にカワイイ。なぜだ 昆虫じゃないか。子供の頃はさんざんバカにしていた,たぶんコクワガタのメス。たまに小指に噛みつかれて流血したことのあるメス。
しかしだ。つぶらな瞳で健気に生きているのが伝わってくるようで,「一寸の虫にも五分の魂」とはよく言ったものだ。
バナナがいいらしい。とりあえず。
とりあえず,写真を撮りながらエサを検索。子供の頃にやっていたスイカやキュウリは絶対ダメだろう。下痢ばかりしていたし。すると「バナナ」というものがあった。幸い,バナナは買い置きがあるのであげてみると,おお,美味しそうに舌を突っ込んでいるではないか
そして一晩明けたが,自力で飛ぶ気配がまったくない。このままバナナをおいておくとショウジョウバエが来てしまうので,今度はオリゴ糖やらなにやらを与えだしたらしい(正解かどうかはわからない)。
とりあえず,人間が手を出すと怒るようになった。元気が出てきたのかな
あと1日近くは様子を見てみよう。
できれば,夜中に飛んでいって「ああ,よかったね」と,「南無阿弥陀仏を3回唱えること」はしたくない。
それにしても,どこから飛んできたのだろう... 近くに雑木林はないというのに...