今から4か月前のこと。夏真っ盛りの8月14日の「週アル」で、「「アオアシ」に足を踏み入れた!」という記事を書きました。
「アオアシ」。主人公の青井葦人(あおいあしと)が、東京シティ・エスペリオンFCというプロサッカーチームのユースで成長していく過程を描いたサッカーマンガです。Jユースクラブが舞台という、おそらくサッカーマンガの中では初めてのシチュエーションで描かれた作品です。
ボクは今、この「アオアシ」を15巻まで読み進めていて、故郷の愛媛から上京した主人公の葦人が、監督にFWからDFへの転向を命じられ、ユースのBチームからAチームに昇格したあたりを読んでいます。いやぁ~これが面白い!すっかり夢中になっているんですよ。
このマンガのすごいところは、単に「面白い」だけではなく、「勉強になる」ということです。帯に書かれている「読めばサッカーがうまくなる!」というコピーは決して大袈裟ではなく、間違いなく「サッカーの技術や戦術を勉強できる」マンガです。きっと「アオアシ」を読んで、それを実践の練習に生かしているサッカー小僧たちが全国に大勢いるんだろうな…と推測しています。
例えばね。DFの「絞る」というプレーの基本的な考え方とか、「L字型の守備形成」とか、「ダイアゴナル・ラン」とか、マンガのストーリーの中でわかりやすく解説されているんですよ。いやぁ~読みながら、ボクも主人公の葦人と一緒に成長している気分を味わえます。還暦を過ぎたジジイなのにね(笑)。
ちなみに「ダイアゴナル・ラン」とは、ダイアゴナル(斜め・対角線)+ラン(走る)。つまり、斜めに走る・対角線に走ることを言います。具体的には、ボール保持者の攻撃方向に対して斜めに対角線上に動くことで、マークされている相手から離れるような動きです。
なんでこれがサッカーで大切なのかというと、ゾーンディフェンスが守備の基本である近代サッカーにおいては、「自分の担当するエリアに敵が侵入してきたら潰しにいく」というのが、守備の基本的な考え方なわけです。そこに斜めに来られると、守備は困るわけです。「誰が潰しにいくのか?」「どこまで追いかければいいのか?」「フォ-メーションをどこまで崩していいのか?」などの厄介な問題を、一瞬の判断で解決しなければいけなくなるというわけです。
そう言えばシルビーニョとか至恩とかが(ボールを保持しない状況で)、ダーッと斜めに走り込んでくる場面って、アルビレックスのゲームでも時々見ることがありますよね。今度スタジアムでそういう場面を見たら、「おっ!ダイオゴナル・ランだ!」なんてさりげなく呟いてみようかな…。そうしたら「あの人、サッカー知ってるな!」なんて周りから思われるかな…などと夢想しております(笑)。その前に、女房を相手にリハーサルしなきゃね。
さて、今日は帰宅したら「アオアシ16巻」で勉強しようと思います。