ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

卒業

2011-03-19 10:32:19 | ちょっといい話。
 卒業式のシーズンです。あちこちで卒業式が行われております。

 一昨日にご縁をいただいている高知県立中芸高等学校で委員会があり、ちょっといい話を聞いてうれしくなっています。

 中芸高校には現在、昼の生徒達以外に定時制のクラスがあります。さらに定時制のクラスに聴講生まで受け入れているのです。その定時制のクラスの卒業式が3月2日に行われました。

 定時制の年限は4年間。昼間に働いて夜間学校に通うのですから大変です。一食250円で夕食まで用意されています。
 
 その定時制の卒業生の中に70歳の女性がいたのだそうです。理由があって若いときに学校に通うことが出来なかったのだそうで、改めて中芸高校の定時制に通っていたのです。中学校を卒業してきたばかりの子供達と机を並べての4年間の高校生活だったのです。

 その話を聞いて素直にうらやましいと思いました。
 学びたいという気持ちを持ち続けて、若い子供達に混じって学習するのです。
 多分子供達の方が彼女から学んだことが多かったろうと思います。

 定時性にはいろんな事情を抱えた生徒が集ってきます。生徒の年代も多様です。
 しかしながら「学ぶ」という意欲に関しては、普通の高校生より高いものがあるのかもしれません。

 彼女はどんな高校生でしたか?「いい生徒でした。」

 先生方より人生の先輩なのですが、ここでは生徒だったのです。
 彼女は卒業をしたのですが、多分生きている限り学び続けることでしょう。
 知的好奇心さえ失わなければ、何処にいても学び続けることは出来ますからね。

 私もやってみたいですねえ。いつか。
 すぐ?
 無理だなあ。
 やらなければならないことが多すぎますからねえ。
 目標を立てましょう。70歳で卒業ですから、66歳までに入学すれば好いことになりますね。
 聴講生だけだったらもっと自由で好いかもしれません。
 知るための努力をする。
 問題解決能力を高めるための努力をする。これは自分への約束です。

 いまはせいぜい図書館通い程度ですねえ。

にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 高知県情報へ
にほんブログ村