ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

健忘症?

2011-10-24 09:40:25 | 好きなもの
 困ったもので、最近よく物忘れをするのです。
 昨日も何かと忙しかったもので、日曜日の作業に北川村宗の上(花の谷)に行くのに、カメラを持っていくのを忘れてしまったのです。私にとってですが、もったいない映像を撮ることが出来ませんでした。

 昨日の山は実に気持ちよく、秋の風が吹いて作業をしていても、あまり疲労感を感じることもなく、終えることが出来ました。
 生まれてはじめて、杉の間伐作業をしました。時間もあまりなかったことから11本の杉を伐採。倒す方向に見当を付けて伐ってゆくのですが、思う方向に倒れてくれたのは2本だけ、あとは考えもしない方向に倒れてしまったのです。以前チェーンソーをつかって孟宗竹を切っていた際には、ある程度倒れる方向が解ったのですが、杉はちょっと勝手が違うのです。サイズも間伐ですから直径が20cm以内ぐらい。竹と似たりよったりと言ったところなのですがね。

 いい経験でした。今度は30本程度はやっつけましょう。
 森はいつもそこにあるのですが、内に入ると少しずつ変わっているようです。
 風雨に耐えられずに倒れる木。食害で皮を食べられている木。崩壊している斜面と言った塩梅です。

 少し伐採の経験を重ねた後になるのでしょうが、ログハウスを作るための杉材を切ることが出来ればいいですね。

 

 写真は馬路村魚梁瀬千本山です。まあ、このサイズまで木が生長するまでには、ざっと300年ほど必要ですが、そのうち大きくなるでしょう。もちろん私はお付き合いできませんがね。

 帰りに山から歩いて下りていると、柿が熟していましたので、いただきました。それも握るとグニュっと柔らかいのです。そして指先で皮がむけるのです。食べると言うより、すする感じ。とろとろでしたね。マーケットでは売ってないし、食べたことはなかったですね。

 真においしかったです。
 さらに、渋柿を10個ほど収穫をし、帰途に着きました。
 途中酒屋によって焼酎の椀カップを購入。
 晩酌途中に渋柿を焼酎に漬けて、渋抜き作業でした。

 とろとろに熟した柿。山の贅沢の一つに登録です。



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映画を見ましょう。

2011-10-20 13:56:24 | Vision East
 お知らせです。

11月9日に奈半利町のいつもの藤村製糸の工場跡で映画会が開催されます。

 「フラ・ガ-ル」です。
 DVD等でご覧になった方もいらっしゃるとは思いますが、大きな画面でもう一度見てみたらいかがでしょうか。



 ちょっとクリックしてみてください。

  http://blog.excite.co.jp/hula-girl/

 

 


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読むべき連載。

2011-10-18 23:09:57 | 新聞雑感
 久しぶりに読み応えのある新聞連載に出会った。

 朝日新聞に連載をされている「プロメテウスの罠」

 読んだ方がいい。みんなで。

 この連載については、某SNSで紹介していただいたのですが、一挙に通読してしまいました。

 現在の執筆者は、依光隆明記者。ご存知の方も多いと思います。
 高知新聞の記者として頑張っていたのですが、先年朝日新聞社に転職している彼です。

 この「プロメテウスの罠」は、福島の原発事故のルポなのですが、いい記事になっていますし、これからも注目に値する連載になりそうです。

 「情報は誰のものかを考える。」としていますが、それをどのように情報処理して提供し続けるか真に興味があります。


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自然は恐ろしい。

2011-10-18 12:22:10 | 田舎の理屈
 国道55号を西から安芸市に向かって車を走らせていると、矢流のレストランを過ぎて下り坂を下りると、右側の海岸の堤防が完全崩壊していました。



 新聞紙上等のマスコミ報道ではよく流れていましたが、実際にその場に立ってみると、これは凄いです。」

 田舎だからでもなく、日本全体の問題でしょうが、こんな状況の中、東日本震災規模の地震とそれに伴う津波の来襲などについて考えると、防波堤の補強より、逃げる算段ですね。これは。

 現場で写真を撮りながらそんなことを考えていました。

 高知県の長い海岸線をなんとかしようとするのも、必要ですが、私達に出来ることは、いかに効率よく、「逃げるか」ですね。

 もちろん田舎のことで狭い道路と古い民家、いろんなマイナス要素もありますがね。



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眠れる森の美女。

2011-10-15 22:51:43 | Vision East
 今日午後、山の日のコンサートの打ち合わせに、安芸市大山岬の喫茶店に行っていました。場所は「カーサ・アド」。

 いい喫茶店で、見晴らし最高。真に居心地のいい場所です。



 打ち合わせが順調に終了したことから、周辺の探索活動を開始したのですが、少し悲しくなりましたね。
 場所は旧国民宿舎付近です。

 












 彼女達のいる場所は、荒れ放題の放棄地みたいです。
 これらの場所に設置したときには、公園として整備され、多く訪問者もいただろうに今は残念ながら、人の気配さえありませんでした。

 これらの作品を提供した有名・無名の作家達も残念に思っている筈です。
 何でこんなことになるんだろう。
写真をアップしたのは裸婦像だけですが、力強い男性像や立体彫刻などもあって、「箱根の彫刻の森美術館」みたいな感じだったのです。キチンと整備されていればの話でが。
 

 誰かが勝手にこれらの彫刻を置いたものでもないと思うのですが、せっかくの彫刻群がもったいないです。地域の文化度を測るバロメーターが差しています。ZERO。

 高知県の東部地域でもこんな場所は多くはあるまいになあ。
 少しこの場所の利用の仕方について考えてみてはどうだろう。

 このまま放棄するんだったら、何体かいただけるものなら、そうしたいですね。
 花の谷に置いて見たいですねえ。
 花々に囲まれていたほうが彼女達の笑顔が生えると思うのですが、どうだろう。

 「眠れる森の美女」かな。

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向かい地蔵。

2011-10-12 22:18:50 | 昔話
 高知県の東、奈半利川の東と西、田野町と奈半利町に2体のお地蔵さんが祀られています。名前を「向かい地蔵」と言います。ただ奈半利町のほうには別に1体のお地蔵さんが祀られています。今日はそんな話です。

 もう随分と昔の事になりました。まだ刀を差して歩いている侍がいた頃の話です。

 田野と奈半利は何かと仲たがいをして、大人でも、どこかで出会うと口争いをするのです。子供たちまで川を境に、互いに石を投げて喧嘩三昧といった日々でした。

 山内の殿様が来る前は奈半利の方が地域の交通の要衝として栄えていたのですが、山内の殿様が着てからは、殿様と共に掛川からやってきた商人達の住居を田野にしたり、商人としての様々な特典を彼らに与えたことから次第に田野の方が繁栄していたのです。

 あるとき、川で泳いで遊んでいた両方の町の子供達が、川の中で出会ってしまったのです。殴り合い、石をぶつけたりと大喧嘩となりました。互いに無事に済むわけもありません。
 怪我をするもの、さらに気を失って川に流されて、溺れ死ぬものまで出てしまったのです。当時、川は子供たちにとって、本当にいい遊び場だったのですが、突然惨劇の場となってしまいました。

 そうなると「子供の喧嘩」というわけも在りません。郷庄屋・浦庄屋・老・双方からみながが集って評議をしたのです。悪いのは双方です。大人も普段から仲が悪いのですし、やったのは子供達です。もちろん相手を殺す気などなかったのですし、事故だったのです。互いに傷を負い、心を病んでしまったのです。

 「なんとかしないと、いつか何かが起きる。」と、皆がそう思っていたのです。
 考えないようにもしていたのです。

 田野と奈半利。両方に向き合う形で「お地蔵さんを建てよう。」
 もう仲たがいをするのも「止めよう。」

 と言ったとか、言わなかったとか・・・・。
 そうしてできた「向かい地蔵」。



 それがいつの間にか、奈半利のお地蔵さんは、高札場の隣で南を向いて立っていますし、2体もあるのです。なにかそっぽを向いているようにも見えます。



 道路整備か何か、理由があるのでしょうが、南を向いています。

 田野のお地蔵さんは東を向いて、池谷川の傍で、相変わらず奈半利の方をむいて立っています。



 長い間、子供達を守ってくれているのだけは、確かです。

 そして平成16年ごろ、互いに古くなった祠を田野のお地蔵さんの分は、地域の方々の善意で、そして奈半利のお地蔵さんの分は「なはり浦の会」と高知県立工業高校の生徒さん方の好意で再建されました。

 いまでも近隣の方々が、前を通るたびに頭をたれ、手を合わせています。
 いつも花やお菓子が祀られています。

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出入り業者

2011-10-11 07:55:21 | 田舎の理屈
 寄席のあった翌日です。

 朝から北川村宗の上に行き、柚子の青玉を収穫していました。
 高知市内の料亭から注文を受けていたのです。

 なんとか注文の量を確保したのですが、もうすこし時期が早い方が楽でしたね。少し黄色くなったものを除いて、摘果しなければならなかったからです。



 高知の料亭に届けると、もう18:00が近くなっていました。
 料亭の出入り業者という事になりました。
 もっとなにか、買っていただけるものを提案しましょう。

 少し車を走らせると、疲れていたのでしょう。うとうとしてしまい、「これでは危ないな」ということで久しぶりに、高知市内の「温泉」へ。お風呂ですね。

 650円の小休止でした。
 疲れたら、休む。これです。




 たまには、外でのお風呂もいいものです。
 結構な人数が入っていました。
 時間が丁度よかったのでしょうかね。

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記憶に残る寄席

2011-10-11 07:39:19 | Vision East
 わが町には音楽とか、こうしたイベントに適したホールなどという施設はありません。

 今回も古い工場跡をつかって寄席を開催しました。

 10月の8日のことです。
 そして寄席は昨年に引き続いて2回目です。

 なにかしら開催をするときには、準備が大変なのはやったことのある方にはお分かりのことでしょう。



 普段の入り口は閉めて幕をはりました。ここが演壇の裏にになります。



 椅子を並べて、ステージを作り、音響関係やら照明関係の準備をして、それからリハーサルです。



 加領郷小学校の子供達が前座として登場をする関係から、準備中の現場に到着です。
 これから、この場所で公演ですから、少し緊張をしていました。



 リハーサルも順調に終わって、さて開演です。

 子供達の落語は演目が「平林」「時そば」「はつてんじん」の3席。2人づつの6人でやってくれました。

 本番はリハのときよりずっと出来がよく、本番に強い子供達でした。
 落語というジャンルを越えて、お芝居を見ているようでした。



 満員のお客さん方も十分満足してくれたようです。



 古今亭菊六さんが登場して、話し始めると記憶に残るような事が頻発したのです。

 まずは、艶話をしていて、佳境に入ったところで、こうもりが飛び始めたのです。
 菊六さんも何かやり難らかったのでしょう、途中で演目を「短命」に代えるほどでした。さらに花火が上がり始めて、マア賑やかなこと。これにも参りました。
 ドンドンという音が気になって、話し手も、聞き手も、話に集中できなくなったのです。スタッフとしてもどうしようもなく、ただ終わるのを待つだけといった感じでした。

 さらに、終わりごろでした。最後のいいところで、防災無線が鳴り出して、見事におちを付けてくれました。

 菊六さんも、これには苦笑いをするしかありませんでしたね。

 この寄席。当分記憶に残ることでしょう。ないよね。こんなこと。

 後の祭りとしては、PA等の片付けや戸締りをさせていただきましたが、最も大変だったのが駐車場の仕切りを移動させる作業でした。重かったですね。これは。

 来年の秋には真打昇進が決まっている菊六さんの前途を祝して、その晩は一人で乾杯をしましたよ。



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収穫の秋

2011-10-07 02:28:07 | Vision East
 花の谷にも収穫の秋が来たようです。
 
 黄金色に輝いている田の中に機械が入って大きな音をたてています。
 藁の匂いが鼻をつきます。



 もう少しすると柚子の取り入れも始まります。
 今度の日曜日には、少しですが柚子の青玉の収穫をする事になりました。
 柚子胡椒を作るのだそうです。
 この柚子畑の柚子たちが表舞台に立つ日が近づいているのです。





 すぐ横にいつもの流れがあります。
 今日は特に水が澄んでいるようです。



 そう、少しですが、栗も収穫が出来ました。
 本年度私にとって第1号の栗です。
 ゆでて食べると、うまかったですね。

 ただ、先に猪達が食べた痕跡が木の下に残っていました。
 たまにしか山に入らない私と、いつも山に常駐している彼らのほうが有利ですから仕方がないのです。

 楽しみ満載の季節になりました。花の谷です。

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花の谷の秋の花

2011-10-02 18:46:49 | 花の谷
 花の谷にも秋が来ていました。

 収穫の秋でもありますが、愛でていただきたいです。秋の花を。



 道路沿いにも、咲いています。



 色とりどりで、結構見せてくれます。



 名前は分かりませんが、紫が印象的でした。



 山に入っても、ありましたね。今日の一押しです。



 紅葉になるまでは、少し時間が必要ですが、準備をしているようです。



 ただ、残念なのが、夏に植えた栗の苗が、葉をなくしていたことです。
 食害なのか、よくはわかりませんが、秋にまた植えようとして準備していた栗の苗を、もう少し自宅で管理することにしました。



 石垣に植えたベゴニアは元気に生長しています。
 雑草たちの中で健闘をしているようです。
 時々は雑草退治に出かけましょう。

 日照りが続くと、水をかけてあげたくなります。

 気ままに覗きにいきましょう。


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