ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

川の表情

2010-10-31 16:13:57 | 花の谷
 安芸郡北川村宗の上を流れる谷を上流に遡っていました。どんどん表情が変わって面白かったですねえ。



 いつものこの場所から出発です。この辺りには人家もあり、何処となく生活感が漂っています。川に下りる階段もあります。


                 
  いざ、上流へ。急流なんですね。結構傾斜があって、これを少しずつ下りてみるかな。もちろん来年の夏ですがね。



いつのまにか、水量が減って流れる水面もだんだん狭くなるのです。いかにも上流に来たと思わせてくれた場所です。



 こんな場所にも橋なのでしょう。渡れるように竹が架けてあります。川の向こうに柚子の畑でもあるのでしょう。何かほっとする光景でした。



どんどん水量が減ってくるのですが、なにかしら表情が変わってくるのです。
いつか源流を見つけて、最初の一滴を探してみたいものです。

 思ったより急な傾斜の渓谷で、いくつもの砂防ダムがありました。その砂防ダムも表情豊かで、色々な特徴を持っています。コンクリートダムが主流でしたが、鉄骨で組んだものもありました。そしてダム直下に渕を持つ場所、直下までコンクリートで固められたダムまでありました。

いつかダムシリーズでご案内したいものです。

しかし今回行った上流部にまで林道はしっかりと建設されていました。

                 
 かつての森林鉄道のみならず、いまは林道をトラックが行き来して、材木を運んでいます。



 西谷林道。これから何回通うことになるのか分からないのですが。期待できそうです。
川に沿ってずっと続いているのです。

 これも、豊富な雨量に育てられた価値ある森林を評価して作られたものです。

 川は、変わっていないと思っていたのですが、ダムが作られ、川に流れ込む多くの谷が在りました、その周辺には人為的な変化がありましたが、それも含めて川の魅力がありましたね。
 花の谷の魅力の一番はやはり水ですねえ。きれいな水が流れています。

 都会に住む方々には望むべくも無い場所です。
 観光資源として光を当てましょう。

 

 



秋になりました。

2010-10-31 01:22:16 | 花の谷
 今日は、約束の時間より、少し早く出かけて西谷川を上流にむかって車を走らせました。民家がある場所から少し行くと舗装が無くなり、砂利道となって、いかにも林道となりましたが、自然はいつの間にか秋らしくなっていました。

                

 この道もかつては魚梁瀬森林鉄道奈半利川線の支線として、木材を満載したトロッコが走っていたことを考えていると、偶然ですが久しぶりに木材を積んだトラックと出会ってしまい、急遽バックする羽目になってしまいました。





 柚子も柿も、収穫期になってこれから忙しいことです。
 北川村を含め高知県の東部地域の山間部はこれから収穫が始まります。
 特に柚子の搾汁が始まると、あたり一面柚子の香りで一杯になります。

 花も秋の花になっていました。



 いつも思うのですが、自然は不思議です。ちゃんと咲くからなあ。いじらしいじゃあないですか。

 竹林は、もう少し時間がかかりそうです。
 今日の作業で、竹林から撤収して柚子の収穫の準備をしようかなと思ったのですが、もう一日、竹林の中で頑張ってみることにしました。 

               

 今回の台風で結構雨も降っていた筈なのですが、西谷川の水量はあまりなく、流れる水は相変わらずきれいでしたね。            

千本山へ行こう

2010-10-27 00:29:04 | 好きなもの
 今回は、勧誘です。山の日写真撮影会

 平成22年11月13日(土)に魚梁瀬千本山に写真を撮りに行きませんか?。

 「自然界の報道写真家」と言われる宮崎 学氏と写真の撮り方指導付きで一緒に千本山に登ることになりました。プロの写真家の技術や感性に触れる良い機会かと思います。

 費用は2500円。(昼食代含む)


 カメラ片手に、千本山に行くことにしました。
 いかがでしょう?。
 行きませんか??。

 杉の巨樹群が圧倒的な迫力で迎えてくれるはずです。

 記憶に残るたびになることでしょう。

 連絡はこの場所でもいいのですが、直接馬路村魚梁瀬支所でも結構です。
 0887-43-2211

 

 

終わり。

2010-10-25 08:54:59 | 花の谷
 四国の道を考える会2010が終了。

 自己採点で55点。ただ終わったというところ。
 参加者として、一般の方々が少なかったのは集客を行政に依存したのですから仕方がないとはいえ、無理がありました。やはり私達の大会は民間主導でやるべきでした。

 なんか刺激的でないような気がしています。
 定例化して、当初のような意志が感じられない大会を開催してしまいました。

 疲れたね。少し行政に頼ろうとしたことに間違いがあったのです。
 失敗失敗。

 反省反省。

さて、忙しい一日が始まる。

2010-10-23 04:07:14 | 花の谷
 仕事で安芸市に行き、帰ってきてから、中芸高校へ、文化祭の見学です。そして午後には竹取の翁となって花の谷を徘徊する予定です。

 昨日は午後、南国市の大先輩達がわが町の見学に来てくれましたので、ご一行様ご案内。平均年齢70歳以上でしょうから無理は禁物です。30人を越えると大変です。

 それが終わると、高知新聞社の新人記者さんをご案内しました。
 彼らは、写真を撮り、話を聞き、あまり質問もせずに帰って行きました。

 まあ、此方の出来ることは、やりましたからいいのですがね。

 しかし、あまり感動をしないみたいですね。ご案内役が良くなかったのかもしれません。
 反省です。最近少し喋りすぎです。私には今、ゆとりが無いね。

 夕刻、改めて仕事をしていると、お遍路さんに会いました。歩いていたのです。
 滋賀県からお見えになった方で、「大変な所ですね。」と一言。

 私は「人生の道場ですからね。」と一言。

 それだけなんですが、みんな忙しいことです。

 

 

記憶に残っている。鮮烈に。

2010-10-22 00:28:39 | 好きなもの
 高知市内から旧国道を松山方面に向かうと、高原の町があります。久万高原町。

 たしかこんな名前でした。以前は単に久万町だったのですが。
 そこの美術館に私にとって記憶に残る絵がまだある筈です。

 鹿子木孟郎が描いた「婦人像」
 小さな絵です。

 この絵とだったら、一緒に住める。生活が出来る。そうしたい。
 つれて帰りたいと思わせてくれた、最初の一枚です。

 好きな絵は本当にたくさんあるのです。見ていて苦しくなるような絵画もある。
 しかし、一緒に暮らしたいと思える絵画は、そう何枚も無いのです。
 
 その時一緒に見た、良寛さんの書いた○や、藤田の描いたマドレーヌに勝る絵画だと思っています。もう20年も前の記憶です。

 時間があれば一度見てください。素晴らしい絵画です。

 もちろん、私に買えるような物ではないのですがね。

予定がね。

2010-10-20 13:10:29 | 日記
 仕事以外の予定がどんどん入ります。うれしいようなしんどいような変な感じなんです。

 11月9日は山のコンサートです。
 中学生と共にオープンコンサートなんです。今回のゲストはKENKEN&西岡の二人です。
 KENKENさんと電話で打ち合わせを兼ねて話をしたんですが、それがね、良い声なんです。さすがはシンガーですね。
 期待できるコンサートです。

 お天気がいいといいのですが。潔斎をしましょうかね。

 今度の日曜日10月24日は芸西村で「四国の道を考える会」が開催されます。
 良い会になると思いますよ。
 初めての午前中の会で、少し勝手が違いますが、新鮮な印象でもあります。


 前日23日は県立中芸高校の文化祭ですね。委員の一人としては行かずばなるまいなあ。どんな工夫があるのか期待しています。
 午後は例によって北川村で竹と格闘です。
 竹と格闘をする最後に日になるか、継続判断をするのかビミュウなところです。
 次の課題が出ているだけに、考え時です。

 明後日22日は、街中ガイドの要請が来ております。高知新聞の新人研修なのだそうで、どんな方達が来るのか期待大です。
 少し議論でもしてみるかな。?

 宿題が多いような気がしております。
 まだ中芸観光の検討会もそろそろあるなあ。今週でしょう。確か?。

 

花の谷。轆轤

2010-10-19 18:44:28 | 花の谷
 届けられた弁当を食べ、少し飲みながら爺やんは、来客についての話が出るかもしれないと思っていたが、そうした話も出ないうちに、にいやンが「今日は疲れたろうき、早く風呂に入って休んだら?」
 「亮子。案内しちゃってくれんか?」
 「うん。そうやね」
 亮ちゃんが親子を案内して出て行った。

 にいやんは、ビールを飲みながら爺やンの手元に目がいった。爺やンが、変わった形の”ぐい飲み”で酒を飲んでいるのだ。

 「爺やん。その”ぐい飲み”かわっちゅうねえ。」
 「これか。これはわしの作よね。」 「へ~。」
 「ここにある器は、ほとんど自分で作ったがよ。わしの作よね。」誇らしげである。
 器の話に熱中している。にいやんは、どうやら今夜は来客についての話はやりたくないようだ。

 「あの花器もそう?」亮ちゃんが入ってくるなり、そういった。
 「そうよ。」

 「いろんなことが出来るがや。」器を手にとって亮ちゃんがいった。

 「おまんらあの、まあ3倍は人間やりゆうきにゃあ。」「暇やったし。」
 「まあ、贅沢な遊びよなあ。またやりたいとは思いゆうがやけんどなあ。」と爺やん。

 亮ちゃんは、もう決めたようだ。「爺やん。陶芸やりたい。教えて。」
 「忙しいろがえ。亮ちゃんは。」
 「休みの日もあるし、夜は暇やし、時間は取れると思うがよ。」

 亮ちゃんの目は、すでにやると決めていた。「そうかえ、ほんだら下へ行って一番小さな轆轤を持ってきいや。」「それから、黄色いビニールの袋に粘土がはいっちゅうき、もってきいや。」
 にいやんと亮ちゃんが、手轆轤と粘土を持って帰ってきた。

 「轆轤と粘土は持って帰ってもえいき、まあやってみいや。」
 爺やんは、粘土に触りながら、久しぶりの粘土の感触を楽しんでいた。手遊びで、いつの間にか小さな器を作っている。「じきにできるがやねえ。」と笑いながら亮ちゃんが言うと、爺やんは「慣れたらどうってことはないがよ。」

 小さな器がテーブルの上で転がっていた。
 「亮ちゃんが本気でやるがやったら、窯がいるなあ。」「まあ、先になにか作ってみいや。」「窯はそれからでえいろ。」

 早速、基本的なことだけ亮ちゃんに教えた爺やんは、見たことがないような笑顔で亮ちゃんの手先を眼で追っている。せっかく作っていても途中でグニャリと変形する粘土に「あ~あ。」そして声を出してただ笑うのだ。

 小一時間もやった頃、「こればあにしよか。今日は。」
 亮ちゃんも汗びっしょりになって、久方ぶりに明るい笑顔をしている。

 「これ、捨てないかんね。」途中でつぶれた粘土をまとめていると、爺やんは「又それをつこうたらえい。そのままにしちょいたらえいで。」と。

 台にしてあった、板材ごと部屋から出した。
 傑作は3個。「小鉢かな」と爺やん。亮ちゃんは「お茶碗です。」という。

 「ははは!、亮ちゃん、これで毎日ご飯食べたら肩こるで。重たすぎるろう。」

 どっと笑いが出たところで、忙しい一日は終わった。
 にいやンと亮ちゃんの家は今日から4人で暮らすことになった。

吉良川散歩3

2010-10-19 18:11:27 | 建造物入門
 吉良川への通勤ももう少しになりました。
 しかし、相変わらず吉良川の古民家は魅力的です。

外観から想像したり、見える範囲での私見ですが、細かいところにまでこだわって、技術がほどこされています。ただ資材を投入したことで、修理のしすぎもあります。一部だけキレイになり過ぎているのですが、また何十年かの時間が全体としての調和を生んでくれるでしょう。

 財の蓄積が成せる姿です。


 この水切り瓦の角にある突き出た造作も誇らしく天に向かって付けられています。なかなかに出来ない技術です。


                

 ぶらり、ぶらりと歩くことが、気持ちいい場所です。いつも時間の経過を忘れるのですが、仕事で来ているのですからねえ。
 そうゆっくりとはできません。

 路地の狭い空間を海からの風が満たしています。
 これもいいね。

10万

2010-10-18 00:29:06 | 日記
 昨年このブログを書き始めて依来、アクセス数が累計で10万回を昨日越えました。
 何かと皆さんにはお世話になりました。
 ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

 訪問者数も累計で43、000人ほど。
 ありがたいことです。

 これからの「ふくろう親父。の昔語り」は花の谷の話や森林鉄道の話ももちろんしてゆくのですが、昔話を意識的にしてゆこうかなと思っています。もちろん高知県の安芸郡のお話ですし、中芸地域の話が多くなるとは思いますが、よろしくお願いします。
 それに安芸郡市への提案なんかも出来たらいいとは思っています。

 そういえば人物列伝も最近は書いてないような。
 昔々の話はもとより、私が子供の頃の話もやってみたいと思っております。

 そうです。中芸地域の地域活動についても書いてみたいですねえ。

 本当にたくさんの方々に訪問していただきました。
 うれしいことです。

               

 なにか、当分続けて書いていられるような妙な自信だけは在るのです。
 根拠はないのですがね。
 ブログを書き続けるという、暗中模索の作業をがむしゃらに続けてきたのですが、長い暗いトンネルの向こうに少し明るさを感じております。