ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

始まりました。

2010-02-28 00:49:12 | 日記
 27日から今年の雛祭りのイベントが始まりました。

 今日からは、先行開催といえるもので、1軒だけですが見ていただけるようになりました。
 初日から多くの方々が駆けつけてくれました。

 ここ弓場・浜田邸では毎年展示方法が変わるのです。工夫して楽しんでいます。見ていて楽しくなるのですが、考えるのは大変でしょうね。

 ボランティアガイドの私は、ただひたすらご案内をするだけなのですが、喜んでいただければ幸いです。
 今日の作業は街中に花を飾っておりました。なにやら街中が明るくなったような気がします。
 そう、目印になる旗も立てました。
 
 写真にとっても「雛祭り」は、いいですね。

 安芸郡の室戸市吉良川。北川村。田野町・安田町さらに安芸市内まで3月3日から7日まで、雛祭りの飾りを楽しんでいただけるでしょう。

 ちょっと出かけてみてはいかがでしょう。
 何か忘れていたような気持ちが、また!!。
 3ヶ所以上廻ると、抽選で特産品があたりますよ。これはいい情報です。
 ちょっとしたスタンプラリーです。

 ほっとする時間を過せますよ。

準備が始まりました。

2010-02-25 17:36:31 | 日記
 3月の3日から7日まで、高知県の東部地域で雛祭りが開催されます。今日は準備です。

 なにしろ忙しい方々ばかりですから、順番に、順序良く、準備が始まったのです。
 もちろんこうした作業は、女性主体で、私たちは下働きです。

 この写真。奈半利の小学校1年生がみんなで雛祭りの折り紙をしてくれたのです。それを赤い画用紙にはり、出来栄えを見ているところです。

 この作品たちを、街中の商店の店頭に雛祭り期間中展示してくれることになりました。
 普段は元気のない商店街にも、少し明るい話題提供といったところです。このあと商店主に展示の了解をいただきながら、張り出しました。

 なかなかいいですね。

 地域のことは、みんなの問題ですから、子供たちにも楽しんでいただきながら参加をしていただいたことになります。
 みんなの為の地域ですから。

 明るくないとね。

私立学校

2010-02-23 17:03:57 | 昔話
 明治22年(1889年)に高知県安芸郡の奈半利に私立学校が出来ていたのです。都会では私立の学校って珍しくもないのですが、田舎ではあまり聞いたことがないのです。

 なにしろ、明治22年(1889年)のことですからね。
 かの大隈重信翁による早稲田大学の前身・東京専門学校が出来たのが1882年ですから、遅れること7年程度なのです。

 明治19年に修行年月4年の尋常小学校を設置したのですが、明治22年に田野に高等小学校が出来ることになったのですが、奈半利にはできないとなったことから、奈半利の藤村米太郎・竹崎才吉・包国可治等の有志が尽力して、奈半利に私立高等小学校を設立したそうな。
 なんか、昔の実業家って凄いのです。

 明治27年には修行4年の高等小学校を尋常小学校に併設することで、その役割を終えるものの、ここには北川村の児童も通学するようになったのです。

 いつも間にか、地域に住む私たちにとって、学校という存在への意識が希薄となり、児童を持つ親と行政の仕事とに任せていたように思います。
 地域の子供たちを、地域で育てるために町立の学校があるのです。そうしたことをつい忘れてしまうのです。

 先輩達の熱意に乾杯です。

もっと評価されてもいいのじゃあないかな。

2010-02-23 16:57:08 | 高知県東部人物列伝
 最近どうも「政治と金」の問題だとか、うっとうしい話が多いのです。
 それだけに素晴らしい先輩達のことをもっと紹介したいと思っているのです。

 今準備している筆頭は、清岡道之助。野根山屯集事件の首領ですね。
 実に魅力的な方で、幕末における高知県東部地域においては傑出した存在ですね。

 それから、川島総次。妻は、中岡慎太郎の姉・縫。野根山の岩佐関所の番人なのです。
 もちろん野根山屯集事件には参加して、奈半利川原で打ち首となります。

 中岡源平。彼は中岡慎太郎亡き後の中岡家を慎太郎の姉・京と結婚することで、相続することになります。庄屋職を引き継ぎ幕末から明治期まで激動の時代、中岡家を守ることになります。

 北川忠惇。北川武平次の長男です。幕末から明治の初期に、高知県の東部地域で多方面の活躍をしてくれた方ですね。

 それに、岡村十兵衛。出身は高知布師田なのですが、藩政期に羽根村の窮状を救ったことで、今は神社まで建立されているのです。

 さらに一木権兵衛。室戸の港、築港の恩人なのです。

 田野の男爵もいるねえ。それに職人さん方の話も面白そうですね。

 ブログのカテゴリーの内、東部人物列伝は当分の間、題材に困ることはなさそうです。

仕切り塀

2010-02-21 10:47:49 | 建造物入門
 こんな仕切り塀があるのです。

 奈半利町の東町にある濱田家住宅の仕切り塀です。
 この塀は、奥の酒蔵に向かう通路のためであり、さらに客間に付随する庭と台所・居間の間を仕切るために作られた塀です。

 この塀。実に良く出来ておりますし、美しいと思います。

 L字型になった角部分は曲線を描いておりますし、基礎の石は庭の造作に合わせて高さを変化させています。
 客間から見てもっとも距離がある場所、曲線を描いている部分が最も高く、両端が低い。ただ、屋根の高さは一定ですから木部の高さで調節していることになる。

 南北に仕切られた部分には、ガラス板をはめ込んで水槽を意識したような作りも見て取れますが、何を意図したのか良くわからない。

 ただ石工の仕事も大工仕事も指物仕事も高い技術を誇っております。今で言う贅を尽くした造作といえるでしょう。

メダル

2010-02-20 00:29:00 | 日記
 メダルを取りましたね。男子のフィギアで織田選手がね。銅メダルですか。

 良かったね。
 しかし、改めてフィギアの映像を見ていて思ったんですが、音楽の力って凄いですね。

 競技者が選曲を間違うと、全く違う動きになるわけで、競技者の演技をする能力と好み、コーチの感性を加味して内容を作るんでしょうね。

 ゆっくり聞いていると、懐かしい曲も多く音楽の力って凄いなあと改めて思っていました。
 BGM代わりにテレビをつけっぱなしで、ただ聞いていたのですが、つい聞き入ってしまいました。

 フィギアスケートの競技者って言うのは、表現者でもあるわけで、それも氷の上でやるんですね。
 ダンスのセンスと、アスリートの能力等。全部いりますね。全部欠落している私にとっては、異次元の方々ですね。

 今回のオリンピックは、色々と事故も起きているようですが、なんとかいい形で最後までやれるといいですね。

 

塀の構造

2010-02-14 15:12:50 | 建造物入門
 あるものを、壊してみるわけにいかないけれど、壊れてしまった物を見ることで、「こうなっているのか。」といったことが時々起こります。

 今日の発見は、塗り塀の内部の確認が出来ました。「なるほど」

 表面は漆喰で平面に成型されていても、内部は石塀の練塀同様、石を積み上げてありました。積み上げ方は、漆喰で表面を成型するものと違って、少々雑ですが基本的な構造は同じですね。
 赤土に稲藁を混ぜることで、強度を高めています。

 そして表面の漆喰の白い層は5MM程度。厚く塗り、乾燥させながら塗り固めているのです。
 もちろん内部に入っている石は丸石のままです。

 もったいないけれど、何年かたつとこの建物も取り壊されるんでしょう。
 修繕する技術もなくはないのでしょうが、ただブロックを積み上げているわけでもないので、費用対効果について考えると、修理をお願いすることは難しいですねえ。

 奈半利町の景観を守るために何かしら作業が必要なのです。
 大変な作業なんでしょうが、大切な事なのです。

あったか汁

2010-02-13 09:43:49 | グルメ
 「ちょっとこんかえ。」電話がかかってきました。

 うまいものが出来たから、食べに来いというのです。

 午後6時30分。丁度いい時間です。

 さあ出かけるか。うまいものって引力がありますからね。
 今日のうまいものは「イノシシ汁」なのです。
 具材は大根だけ。

 イノシシの癖のある匂いや味も、全く気にならないのです。大根がうまみを吸っていい感じです。少し黄色がかった煮詰まった大根ってうまいと思うなあ。
 
 昨夜は寒かったから、汁を吸いながら「幸せ感」がありました。

 濃い感じの味ではなかったのですが、口の中で味を探さなくても大脳が言うのです。
 イノシシや。

 あったかさが、ご馳走でしたがそれ以上に、味の記憶が鮮明なのはGOODです。
 イノシシなどの獣は実に個性的な味を本来持っていますから、汁にするのに味噌などを使うのですが、昨夜の汁は醤油ベースでしたからね。
 うまかったなあ。大根の魅力満載の一品でした。色々入っていない汁もいいものです。

 また、行こう。ビールやワインも飲んでしまいましたね。

第6回ピアノコンチェルトとの夢の出逢い。

2010-02-12 14:57:30 | 日記
 2010年3月19日(金)午後5*30開演。だそう。

 ポーランド・シレジア、フィルを迎えてコンサートが高知県立県民文化ホール。オレンジホールで開催されます。

 音楽教育の一環としてのコンチェルトの必要性を確信して、各国の著名な作曲家に依頼して芸術的な教育素材としてコンチェルトを作ったのです。易しいテクニックで演奏ができて、かつ音楽性に優れたオリジナル作品の演奏会です。

 小学生の低学年の子供たちから一般の演奏家まで幅広い演奏家の演奏が楽しめそうです。

 ぜひ行ってあげてください。

 2010年3月19日(金)18:00開演
 県民文化ホール・オレンジです。
 入場料は2000円。全席フリー。

 私の販売ノルマは10枚なのです。がんばろう。きっと楽しめるはずです。
 

唯一の国道

2010-02-12 13:18:23 | 昔話
 高知から東へ。国道55号を走っていると、安芸市市街地を通過して大山岬の手前で、こうした場所にたどり着きます。
 写真は東から高知市内に向かって、撮影しているのですが、進入禁止標識が光っています。

 そうなのです。この場所、国道なんですが梛(なぎ)の巨木を保存することにしたことで、中央分離帯としているのです。

 この木は、もともと北側、山手にある波切不動明王の境内の神木なのです。周辺の漁師達の信仰を集めていたことから、昭和44年の国道拡張改修工事の際、関係者の努力で残されたのです。
 建設関係者の英断に改めて乾杯です。
 いい話です。

 樹齢300年とも400年とも言われておりますが、国道を走る車をずっと見続けているのです。道路を上下に裂いたような形になっているのですが、いい風景ではないですか。

 私も何時もこの木の下を通過しておりますが、ふと立ち止まってカメラをむけてしまいました。

 日本では唯一国道の間に立っている木なのだそうな。
 「コンクリートから人へ。」
 40年ほど前の、先進事例です。高知県の東部地域の財産の一つです。