ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

つい、つられて。

2012-05-21 16:53:47 | 観光資源提案
 連休中の喧騒も和らいだと思い、室戸市室戸岬に先日行ってきました。

 岬の遊歩道にはあそこにしかないようなものがたくさんあって、観光資源として注目を集めている事がよくわかります。ただGEOの世界指定と言う評価がなくても、中身は変わらないのですが、情報の発信力が格段に向上したのでしょう。多くの方々が室戸岬をガイドさんに連れられて散策しています。すばらしい。

 ガイドさんたちに頑張っていただきたいものです。



 岬にあるウバメガシの林です。
 明治の末期に和歌山県の炭焼き職人が遍路のために室戸を訪れたとき、保佐としてただ燃料としてしか利用されていないことを聞き、高知に移住してきた話を思い出していました。




 私の体の横幅では到底通行が困難な場所です。右の岩に手をついて身体を横にしてから通過。困ったことです。
 散策も楽ではありません。




 帰り際、岬の先端にカメラを向けると、岩の上にイーゼルを置いて絵を書いている人がいました。
 「絵になる場所」なのです。

 高知県の観光の目玉になるかもしれません。
 さて、中芸はどうなるんだろう。

 国道を走っていた県外ナンバーの車につられてやってきた、室戸の風景です。


blogram投票ボタン

にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 高知県情報へにほんブログ村







旅の記憶

2012-05-16 09:45:01 | 木の記憶


 今日は久しぶりの「木の記憶」シリーズです。

 思い出の引き出しを出してくれたのは、現在86歳の女性です。時期は彼女が23歳ごろの事です。私もまだ生まれていないのですし、行った場所は馬路村魚梁瀬、千本山です。

 多分その頃の高知県東部地域には今以上に豊かな木々が、天然木が林立していたのでしょう。山にも多くの人々の暮らしがあって、賑やかだったはずです。

 彼女はその頃、田野町の今の中芸高校がある場所にあった青年学校で教壇に立っていたのです。時折魚梁瀬の話を、そして地域経済を支える森林の豊かさについて教員仲間で話していたそうですが、機会を見つけて2~3人の友人達と出かけたのです。

 出発は奈半利町樋之口の駅です。トロッコに乗せていただいて一路北へ北へ向かったのです。ゆっくりゆっくりと進む機関車の印象としては、とにかく「怖かった。」のだそう。
 教員として地域理解を深めようとしたのです。

 なにしろ木材を積むトロッコの上にそのまま板を敷いて乗っていたのですから、川の流れに目をやると、引き込まれそうだったそうです。

 馬路に着くと若い営林署の職員が中川、西川千本山と案内をしてくれたのだそうです。
 何を聞いたのか定かではないようですが、植物について誠に詳しい方だったようです。

 宿泊は石仙だったか中川だったか、営林署の作業小屋のようなところに泊めていただいたのだそうです。「電気はまだついてなかったように思う。」山歩きに疲れてすぐに就寝だったのです。

 帰途はもちろん木材満載の森林鉄道の車両群の最後尾にまたトロッコを連結していただいて帰ってきたのです。「イワタバコをトロッコにのったまま採った。」
 ゆっくりゆっくりと帰ってきたのです。



 木材を伐採する山の中から、森林鉄道でトロッコに乗り、大きな木材とともに下りてきたのです。

 そして当時の田野町海岸ではこうした作業が行われていました。
 木材を気帆船に積み込んで、主として関西方面へ・・・。

 高知県の東部地域が最も活力に溢れていた当時の記憶です。

 魚梁瀬森林鉄道は海岸部に住む学究の徒の好奇心も文化も運んでいたのです。

blogram投票ボタン

にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 高知県情報へにほんブログ村








届いたチラシ

2012-05-11 10:38:29 | 日記
 昨日高知市内の知人からチラシが届きました。

 


 「蘇える海」と題されたアニメーション作品の上映会です。
 5月の27日に自由民権記念館で18:00からです。

 行って見ようかな。
 副題が「浦戸湾と高知生コン事件」まだ記憶の片隅にある事件です。
 40年程前の出来事なのですから、知らない方々もきっといるはずです。
 ただ、これからの高知県のためにも記憶にとどめておかなければならない事件です。

 同時上映に「うん・えい・ところ!」とあります。

 すこし恥ずかしいのですが、主人公は子供の頃の「私」。
 
 何度か作品自体は見たのですが、一度スクリーンで見てみたいのです。



 5月27日(日)午後6時から。
 木戸銭が必要です。
 1200円です。


blogram投票ボタン

にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 高知県情報へにほんブログ村