ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

森林環境税地域座談会

2011-07-30 09:25:56 | 田舎の理屈
 昨夕、友人からお誘いを受けて、行ってきました。

 一人500円を徴収していることについては、知っていましたが、改めて座談会で各氏の意見を聞いてみると、普段の環境学習とは少し違う感じがしました。

 鳥獣被害が増え続けているから、駆除するために費用捻出を森林環境税から出してほしいといった意見が多く出されていたのです。

 また森林保有者の方々が森林の維持、伐採をするための経費捻出に苦労をしているためにそれも環境税から出してほしいといった意見なのです。

 聞いている範囲では、林業とはいえ、産業として独自に経営できる状況ではなくなっているようです。



 山の大好きな私としても、少し考えて見ましょう。
 山の伐採現場から、末端の消費者までに至る、流通について少し研究してみる必要がありそうです。知らないことについてもいくつか気づかせてくれましたから、私にとってはいい会でしたね。

 ただ、ワーキングには参加しませんでした。
 話してみたいと思わせてくれた方がご不在でしたからね。

 問題提起はするのですが、問題解決へのプロセスについて考えたことが無い方々のようにお見かけしたからです。


 その件については残念でした。
 人材がいないということなのか、人選の段階で間違っているのか、これからの検討課題でもあります。


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今年のキャンプ

2011-07-29 12:35:56 | 田舎の理屈
 明日(30日)に私は安芸郡北川村宗の上(花の谷)へ出かけます。
 キャンプに行くのです。



 今年のキャンプの内容は花の苗と木の苗を植える作業をします。もちろんビールやワインも準備していきますし、泳ぐ準備もしています。
 さらに粘土を準備して、すこし作ってみようかと考えています。

 時間はあるのです。
 あまり大勢でもないことから、ゆっくりとした時間が過せるでしょう。

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年金

2011-07-24 10:30:10 | 手前かってな推論。
 私も年金をいただく年齢になりました。手続きに行かなくてはなりませんが、最近妙に気になりだしたのです。新聞紙上やネット上の情報をまとめると次のようになるようです。

 7月13日、厚生労働省が2010年度の国民年金の納付率が59.3%と、3年連続で過去最低を更新したと発表したのです。非正規労働者の増加、若者世代の年金制度への不信感などにより納付率の低下に歯止めがかからない状態となっているからだというのです。
 しかも、こうした状況をより今以上に悪化させかねない問題があるというのです。
 それが「2013年問題」なのです。

 サラリーマンなどが老後に受け取る厚生年金。会社を定年で退職すると60歳から支給が始まり、ぜいたくはできなくてもそれなりの生活ができるというものだった。しかし、それが崩れつつあるのです。

 厚生年金は1階の定額部分と2階の報酬比例部分からなっていますが、定額部分の支給開始はすでに引き上げられており、現在は65歳からです。そして2013年、つまり再来年からは報酬比例部分も60歳では受給できなくなる。支給開始年齢は少しずつ上がっていき、最終的には2025年以降、年金を受け取れるのは65歳からになるのです。


 若い世代だけでなく、これから受給を受けるような世代にも先行き不安ですね。
 かつて自民党は100年年金といった年金改革をやったはずなのですし、民主党の現政権にとっても、妙に他人事のごとく表に出さないのです。
 問題として表面化しない間は「知らないふり」なのです。

 誰か分かるように解説して欲しいものです。
 どうすれば納得できるのかをです。

 このままだと、受給資格がどんどん先へ先へと先延ばしされてしまいます。
 年金として金を出さなければ、制度としては存続できるのでしょうが、支給をしない年金制度に最早意味は無いと思うのです。
 年金として納めた金額は、国民から預かった金額はいったい何処に行ったのか。

 制度崩壊に向かう前に、なにか名案を出してください。
 
 ただ、徴収率を上げるのはダメです。
 今以上に支給開始年齢を引き上げるのもダメです。
 どうにもならないっていうのもダメです。
 年金機構の組織変更だけでも無理でしょう。
 全体として信頼度を取り戻しながら、キチンと管理できないとこうした組織はもたないのです。

 うがった見方ですが、少々使ってもなんとかなると思っていた方々がたくさんいたのですし、これだけ利息が、イワユルお金が金を生む金利が低下するとは思っていなかったのです。さらに、国民のお金を預かっているという意識が政治家に官僚に無かったのです。

 民間の金融機関がこんなことをやれば、即倒産ですね。
 なぜだか「国」がそれをやっても、「仕方がない」ということになります。
 国民に甘え続ける政治家がいます。思い上がっている官僚がいます。
 そしてすべてを許している「和をもって貴しとナス国民」がいます。

 結果は推して知るべしでしょう。
 

 さてね。どうすればいいのやら。
 期待しています。受給資格はあるのです。

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花の谷の台風被害

2011-07-24 09:40:49 | 日記
 花の谷も台風による風雨の影響を受けました。

 もちろん渓流の水かさは普段より30cm以上上がっていますし、風の影響でしょう竹や棕櫚が倒れて、切り倒すしか方法がありません。風で倒された竹の根を雨が叩いて土を流してしまったのです。



 
 先日築いた石垣も、一部最も心配した場所が、流れる水に持っていかれました。
 何か原因があるのでしょうが、素人の私には解りません。
 ただ多きな石は残っているのですが、私が抱える事が出来るサイズについては、何処に行ったのか判りません。
 写真手前の石は、石垣の残骸です。絶対もう一度造ってやる。




 渓流の対岸の崖が崩落して、巨岩が水中につき座った感じです。
 何トンというでかい石が、見上げるほどの場所から落ちるのですから、ものすごい音だったのでしょう。何か映画の世界のような感じです。




 落ちてきた石だか流されてきた石が原因だかわからないのですが、流れの傍に砂利が溜っておりました。今まではなかったんですがね。

 しかしこんな状況になっても、水はきれいでしたね。
 少し濁っているようにも思うのですが、奈半利川本流の赤茶けた水のことを考えると「水は澄んでいました。」



 この場所、砂利が多く溜って、小さな子供達でも水遊びが出来そうな処になりました。

 だんだん良くなっています。
 花の谷の渓流は、より良くなっています。

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+-zero

2011-07-22 09:59:33 | 日記
 台風一過。我が家の損害は古いテレビアンテナがひっくり返ったのと、鉢植えが落ちて割れてしまったのです。

 アンテナは電気屋さんにお願いして、鉢植えの残骸の整理をしました。

 割れた鉢をメダカの水槽の中に入れました。ちょっと面白い水槽パーツになったんじゃあないかな。





 ゆえに、ゴミだしすることはありませんでした。
 ただ、水槽の中のメダカが迷惑をしているのかもしれません。
 「妙な物が入ってきたなあ?」

 かも。
 鉢植えが割れたのはマイナスでしたが、ゴミを出す作業をしなくて済んだのはまあプラスでしたから、ゼロですね。
 もちろんその鉢にあった花は、母が植え替えてくれました。

 よかったです。アノ台風来襲で我が家の被害はこの程度で済みました。

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注意!!

2011-07-19 15:48:04 | 田舎の理屈
 凄いの一言です。
 
 今回の台風6号の影響です。
 奈半利川の上流域、馬路村魚梁瀬で観測史上最高の降雨量が記録されました。

 ということは、凄いことになりつつあります。
 奈半利川の水量が急上昇しています。

 赤茶けた圧倒的な水の塊が、どんどんと流れています。
 一瞬「ここは何処だ」といった塩梅です。



 川幅一杯に満ちた水量は怖いほどです。
 こんな奈半利川は久しぶりです。



 怖いもの見たさという奴で、川に下りる堤防に向かうと、そこはすでに水をかぶっていました。

 あぶない、あぶない。
 即刻退避でした。

 自然と闘う愚は避けねばなりません。
 気をつけましょう。

 危険な場所には近づかないようにしましょう。

 街中でも鉢植え等がひっくり返っています。
 我が家の水槽の水も溢れかえっています。メダカが流されていないか少々心配なのですが、仕方がありません。
 時おり柄杓で水を汲み出しているのですが、追いつかないのです。

 注意してください。

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刺激的な日

2011-07-17 23:48:20 | 四国の道を考える会
 いい日だったのでしょうか。
 最後はつい感傷的になってしまいました。

 朝起きて、一仕事をしてから昼食。
 そして、北川村島に所要があって出かけました。

 

 暑い日でしたが、北川村の山間部の緑のトンネルの中に入ると、清涼感が漂っていて、車はわざとゆっくり走らせていました。
 山の贅沢の一つです。




 久方ぶりの二又橋です。
 今日はつい左奥の発電所まで写真の中に入れました。
 橋の下を通る川を上流に向かって走ると、東洋町野根に行き着きます。
 今日は当然、発電所方向です。



 堀ヶ生橋です。
 相も変わらず美しい曲線を誇っているコンクリート橋です。
 この橋、長さが46.9mもあるのです。昭和16年に出来たことを考えれば、凄いことです。完成してから、もう70年も経っているのですから信じられない感じです。
 この写真を撮るために、つい川床まで下りてしまいました。

 この橋の下で、いつかキャンプをして遊ぼうかと思っています。
 いつか!!。



 トンネルの写真も何枚か撮ったのですが、お見せできるのはこれ1枚です。
 へたくそですね。写真。



 北川村島で、用事を済ませた後、奈半利に向かって走っていると目の前にドーンと迫ってきました。赤茶けた山の地肌が刺激的でした。
 高知県の面積の84%は山間部です。山を大切にしないとそのうち、山からしっぺ返しを食らいます。

 つい悲しくなりましたね。

 間伐するわけにはいかなかったんでしょうかね。
 明日は、台風かなあ。
 お天気だったら、花の谷に行きたいんだけれどね。

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今日の出来事

2011-07-17 01:06:43 | 日記
 午前11時から北川村宗の上(花の谷)に出かけました。

 作業をすることで、一汗かいてから、今日は泳ぐつもりで出かけたのです。



 今日の作業現場です。
 石のサイズも大きくて中々に厳しい作業ですが、結構うまく出来ました。

 なにか庭園を造っているような錯覚を感じていたのです。
 やりたい事がどんどん出てきて、困ったことです。



 昼食後1時間程度ですが、泳ぐことにして、準備をしていたのですが、水の冷たさに少々後ずさり状態が続いていたのです。
 外気温は熱かったし、作業をして気持ちが悪いほど、汗びっしょりだったのですが、最初はダメでした。
 発起して下半身から順番に風呂に入る要領で、ゆっくり入ったところなんとか入れました。

 谷の水は冷たいってのは、本当です。
 しかしです。一旦入ってしまうと泳げるから不思議です。

 何年か前に泳いだ記憶がよみがえったのですが、あの時は海でしたから冷たいことはなかったですね。

 華麗に泳いでいる映像はありません。
 泳がなかった訳ではなく、水中写真が取れるカメラではないからです。

 泳ぎ疲れたとき、水溜りというか、さほど大きくもない場所に小魚が取り残されていました。先日の増水期に流されまいとして角のほうに避難していたのでしょうが、水量の減少に追いつかなかったのでしょう。

 工事作業は着々とすすんでいます。

 いい気分です。

 今度の月曜日は休日ですから、また行ってみるかな。
 もし月曜日に小魚がまだいたら、救助しましょう。


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評価は厳しいのです。

2011-07-14 16:10:10 | 日記

 1ドル=78円台後半に!!。

 世界中の経済状況が妙な動きになっています。また円高がすすんでいるのです。

 未曾有の大災害を受けて、これから多額の資金を必要としている日本の円を買う動きがあるのです。ドルを持っているより、まだ円をもっている方がいいと考える人がたくさんいるということなのです。

 欧州の経済問題は深刻で、ギリシャの格付けはすでに「CCC」に3段階引き下げらレテいるのですし、他にもイタリアなど厳しい状況下にある国の救済問題が地球的な規模で顕在化しているのです。

 大国アメリカにおいても、リーマンショックのような事態が再度発生したとすれば、追加金融緩和の実施に向けた動きが加速する可能性があるとして、欧州債務危機が制御不能に陥った場合、そのような深刻な危機のケースとみなされる可能性があるというのです。

 こうした状況下、アメリカ連邦政府の債務上限引き上げをめぐる協議が難航しているため、現在最上級にある米国債の格付け「Aaa」を引き下げ方向で見直す動きが出始めたから、円高傾向にはたらいているらしいのです。

 日本の製造業、輸出産業は、また厳しい状況に追い込まれそうです。

 ただ、トヨタの豊田章男社長は「日本でのモノづくりを守り、国際競争力を高める方法を検討してきた。製造業を取り巻く環境は厳しいが、自分たちでやれることは自分たちでやる」ため、今回の再編を決断したと説明した。

 トヨタ車体を含め数社と本体との統合を図っているのです。

 日本の政治は3流でも、経済は1流なのです。
 政治は困らないと動かないのです。しかし経済は困らないように、先に動いているのです。

 政治家の経済への介入を制限できないものかと思っています。
 何時の時代も苦労するのは一般大衆で、愚策を弄しての失敗を転嫁されて尻拭いをするのも、未来の大衆なのです。

 今、目の前で困っている大衆を前にして、未来のエネルギー政策について論ずるどこかの先生に失望しています。

 日本の産業が疲弊しているのです。特に中小企業がね。

 急に書きたくなって書いています。批判ではありません。
 感想です。

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252年前の訴訟問題

2011-07-13 17:19:56 | 森林鉄道物語
 宝暦9年11月(1759)のことです。土佐藩は田野浦の岡徳左衛門から御用銀400貫目を、年1割5分の利息、期限1年間、で御留山の木材を担保にすることで調達するのです。
 しかしながら、土佐藩は宝暦10年と翌11年に利銀を払ったのみで以後支払うことが出来ずにいたのです。

銀400貫目とは66,666両にもなる大金です。岡家にしても安易に調達できたはずはないのです。今の金額で50億円を越える額かと思います。

 そこで藩は岡家に対し、安永3年(1773)に元利銀の支払いに代えて期限内の伐採権が与えられたのですが、岡家側の都合でそうすることはしなかったと言うか、出来なかったのです。

 確かに土佐藩は御用銀の調達の為、山を抵当に入れていたのですし、完済することが出来なかったのですが、明治4年にはその状態のまま藩籍奉還となったことから、訴訟問題が発生してしまったのです。

 大正3年2月23日(1914)に原告岡嘉文の敗訴となりました。岡家は元利金合わせて1064貫目360匁の権利を失う事になりました。伐採をしなかったのは岡家の都合だとされたのです。裁判所は、山の所有権を移転することではないとしたのです。

155年後の決着でした。

 国有林か民有林かで争われた安芸郡馬路村明所山(あきしょやま)訴訟問題で国側が勝訴となり、昭和4年から魚梁瀬森林鉄道の奈半利川線の工事が始まったのです。途中何年間かの空白を繰り返し、昭和17年11月に奈半利~釈迦ヶ生間が開通、安田川線と合流して、合計84Kmもの循環鉄道が完成したのです。 

 勝手な解釈かと思いますが、この訴訟問題がなければ、魚梁瀬森林鉄道は奈半利川線から先に建設されたのではないかと考えています。なぜなら逆勾配の場所がなくなるからです。

 野根山街道の岩佐の関所で騒動がおきたのは宝暦11年(1761年)5月21日とされています。岡家が土佐藩に資金調達をした2年後のことです。

 参勤交代で土佐へ帰路についていた藩主(8代豊敷トヨノブ)が、5月17日に甲浦について18日・19日に野根山街道を越える準備をしていたのですが、幕府の巡検使が高知からの帰路、奈半利から向かっている旨の連絡を受けるのです。

 一国の殿様も公儀の監察官には一目置いていたというか、遠慮して急遽、幕府の巡検使に道を譲って山越えを諦め、灘廻りとしたのです。海岸を廻って、砂浜や磯を通行したのですが困ったのはやはり一般民衆でした。殿様が急に来るのですし、何より何百人もの行列が押し寄せてくるのです。道普請はもとより接待まで大騒ぎであったことでしょう。賦役が重なると地域住民は負担が大変だったのです。

 全国の大名家では、藩財政の悪化に四苦八苦していたのです。当然ですが、藩の財政が悪化すれば、一般民衆への税負担は厳しくなっていたのです。不平不満が蓄積されて、先行き不安な状態になったのです。

 そうした状況も幕末に向かう大きな流れを生み出す基となっていったと考えています。

 こうした時代に資金調達をして、幕末を経て明治にも出来ずに、さらに大正になってはじめて決着がついたものの、さて岡家はどうしたのか。どうなったのか興味があるところです。
 さらに、どうした理由で木材の伐採をしなかったのだろうか。

 調べてみましょう。その岡家の住宅は、今も高知県安芸郡田野町にあります。

 「岡御殿」として多くの観光客を迎えているのです。


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