夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

関野準準一郎 版画二点 額装

2012-11-11 05:34:18 | 日本画
日本人ほど貯蓄をすることが好きな国民は稀有であると言われています。最近はただ貯金するだけではなく貯蓄金利が低いので投資信託などのリスクを伴った商品に投資する人が多いと聞いています。株は近年、利益を得た人は非常に少なく、投資先として投資信託などが注視されているのでしょう。その中でも為替リスクを含んだ商品が、将来の円安を期待して投資をする人が多くおられるそうです。また退職金の運用も金利を高くするかわりに、投資信託を抱き込んでいる商品を銀行が売り込んでいます。

ここで怖いのが、日本人ほど投資信託などの知識に乏しい国民はいないということです。証券会社や銀行の言いなりに投資するのは非常に危険です。銀行、とくにM銀行の勧誘は投資信託の手数料稼ぎです。リスクの多い商品で客先の金利以上の手数料を平気で稼いでおきながら、さらに客先に為替以外の理由で損をさせても知らぬ存ぜぬされます。これはM銀行に限らずどの銀行、証券会所も同じ傾向にあります。

金利が多い分、何かで稼ぐのは企業として当たり前といえばそれまでですが、詐欺にも近いやり方ですので退職金の運用に関する投資信託には充分な知識が必要です。投資信託の商品でも極力元本が安全なものにし、手数料の安いものにしたほうがいいです。銀行が一番嫌がるものですが低金利時代は我々退職金という虎の子を防御する知識が必要です。

骨董品も投資もすべて経験と知識が大切です。机上の論理はまったく通用しませんね。

さて本日は以前投稿しました関根準一郎氏の作品の額装が出来上がってきたので紹介します。

髪飾り 関野準一郎 版画 
画サイズ:縦340*横230


青い鳥 関野準一郎 版画
画サイズ:縦340*横220


  

「髪飾り」にはピンクの額を「青い鳥」には青い額をと依頼したのですが、同じ作りで同じ大きさではないと言うので仕方なくウッドと白の額にしました。



購入当初の額は古くなり、マットが変色しており、額も安っぽいものでしたので、このたび新調しました。



作品というものには飾りというものが必要です。額を新調することで作品が生き返ることがあります。軸を改装したり、陶磁器を金繕いしたり、飾る場所や花を活けたりの工夫をしたり・・。

軸装の痛みがひどかったり、額がまったく似合わなかったりといった「飾り」を必要とする作品が幾つかありますが、時間と資金が許す限りじっくりと直していくしかありません。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新調して (米吉)
2012-11-11 21:11:41
額を新調したり、チョッと違う趣の額に取り替えてみると、絵も新しい表情を見せてくれます。人でいえば髪型?眼鏡?いえいえ、心のこもった言葉と表情なのでしょうね。
ところで、額のガラスに作品を綺麗に取ろうとカメラを向けている主の姿が見えます。なかなか面白く撮れています。
返信する
しまった (夜噺骨董談義)
2012-11-12 05:18:15
本来なら額からガラスを外して撮影すべきところ、手を抜いてしまいました。これもご愛嬌ということで・・。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。