夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

初登場 おかぐら 宮本理三郎作

2024-06-22 00:01:00 | 彫刻
先週末は畑で芋掘り・・・。



今年は出来が良く大豊作となりましたが、ともかく暑い・・。当方は掘り出すし、息子は回収・・・。家族一同はバテバテの週末となりました。



野菜が高騰するご時世ですが、我が家は自然の産物に恵まれているようです。当然次の日はカレーライス・・。芋の仕分けのために車庫使用のため、乗用車はしばらく野ざらしになります。洗車は当方の担当ですので、また暑い中での作業が増えたようです。



さて本日の作品紹介です。久方ぶりに彩色の木彫の作品です。



本ブログでは初めて紹介する作者となります。

おかぐら 宮本理三郎作
ひとみ蓋の共箱
高さ245*幅90*奥行90



「お‐かぐら:「神楽」を敬って、また丁寧にいう語」のようです。



作者の来歴は下記のとおりです。

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宮本 理三郎(みやもと りさぶろう):
明治37(1904)大分〜平成10(1998) 彫刻家。
大正13年、京都で三谷光月に学ぶ。翌年に上京し、佐藤朝山に入門。昭和4年の再興第16回日本美術院展に《赤蛙》が初入選を果たし、以降は蛙をはじめ、蜥蜴や蟹などの小動物をモチーフに木彫作品を制作する。



院展を中心に活動する一方、戦後には寺院に奉納する仏像も手掛けています。

代表作として、
「婦女三容」(昭和10(1935) 第22回二科展)、
「本間、ウエンライト会見図」(昭和19(1944) 陸軍美術展)、
「レ・トロワ・グラース」(昭和45(1970))があります。



略歴
1904   大分県に生まれる
1924   三谷光月に師事
1925   上京 佐藤朝山に師事
1929   第14回日本美術院展 「赤蛙」 入選
1930   第2回聖徳太子奉讃展 「牛」 入選
1933   第20回日本美術院展 「こち」 入選
1934   第21回日本美術院展 「百舌の雛」 「シャモの雛」 「鵁鶺の雛」 入選
      院友に推挙
1935   第22回日本美術院展 「シャモの雛」 「アヒルの雛」 入選
1936   第23回日本美術院展 「鳩」 「乳牛」 入選
1937   第24回日本美術院展 「鷹」 「牡牛」 入選
      第1回文展 「隼」 入選
1938   第25回日本美術院展 「隼」 「母の像」 入選
1939   第26回日本美術院展 「猿」 「幼児」 入選
1940   第27回日本美術院展 「お神楽スケッチ」 「駱駝」 入選
1941   第28回日本美術院展 「老婦座像」入選
1942   第29回日本美術院展 「平櫛先生像」 「箝を持つ青年」 入選
1943   第30回日本美術院展 「少年座像」 入選
1948   個展 (上野松坂屋)
1967   二人展 (日本橋三越)
1969   大田区密乗院に不動明王、矜羯羅童子、制多迦童子を納める
1977   深川法乗院閻魔堂に閻魔大王を納める
1983   個展 (日本橋三越)
1992   個展 米寿記念 (日本橋三越)
1998   永眠

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小動物などの小さな彫刻と彩色が印象的な理三郎ですが、このような作品や仏像の作品も手掛けているようですし、数は少ないようですが、大きめの作品もあるようです。



底には彫り銘が記されていますが、本作品は三越経由の入手のようです。



共箱の書付は下記のようになっています。

 

彩色を補修するか否かの限界ですが、とりあえず補修せずに遺しておこうと思います。



ところでこの作品は、鬼滅の刃の「鋼鐵塚蛍(はがねづかほたる)」にそっくり・・・・??? と笑いながら家内や息子と鑑賞しました。



鋼鐵塚蛍はご存じのように漫画・アニメ「鬼滅の刃」の登場人物であり、主人公・炭治郎の刀を打った刀鍛冶のことですね。























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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
宮本理三郎 (David)
2024-07-22 06:43:20
とても美しい彫刻で、とても気に入りました。宮本利三郎は偉大な芸術家でした、私は彼の作品をとても尊敬しています。彫刻は再塗装しないでください。長い年月が経つにつれて自然な緑青が生じます。シミが気になる場合は、専門の修復家がお手伝いします。末永く彫刻をお楽しみください。私の下手な日本語で申し訳ありません。ヨーロッパからのご挨拶

It is a beautiful sculpture, i like it very much. Risaburo Miyamoto was a great artist, I respect his work very much. Please do not repaint the sculpture, it has gained natural patina over the years. If the spots bother you, a professional restorer can help you. Please enjoy the sculpture for many years to come. I apologise for my bad Japanese. Greetings from Europe
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緑青 (夜噺骨董談義)
2024-07-25 05:36:38
コメントとアドヴァイスをありがとうございます。
海外の方からコメントは初めてで、海外でも本ブログを読まれているとは驚いています。
なお極彩色の作品についてのメンテナンスは当方では京都の専門店に依頼していますが、本作品は当面は補修する予定はありません。
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