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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

奥入瀬 近藤浩一路筆

2016-09-29 00:01:00 | 掛け軸
週末は皆で玄関掃除・・。お手伝いというより息子はなんでも親がやることを真似したがリます。



こちらは仕事がはかどらず(秋田弁で「はがいがね!」または「ひまずれだべ~」と言いますが・・・)、なるべく息子と一緒に家事をやります。そしてひとつひとつ諭すように教えていきます。ま~、ほとんど聞いてくれませんが・・。

さて、本日の作品は「奥入瀬」という画題に飛びついて購入した作品、我が郷里が画題ならと・・。

水墨画として名高い近藤浩一路ですが、もともと洋画が出発点で京美術学校西洋画科の同級生には親友となった藤田嗣治らがいます。

奥入瀬 近藤浩一路筆
絹本水墨着色軸装 軸先ガラス 共箱
全体サイズ:縦1350*横550 画サイズ:縦370*横405



奥入瀬で漁をしている? さていつ頃のこと・・・、ずいぶんと前の作品と推察できます。

今週は退任される方の送別会のために麻布で会食しましたが、東北の話で盛り上がり、八甲田、八幡平、十和田の温泉やゴルフの話となりました。ひなびた宿が多いですが、とてもいいところばかりだったと思い起こし懐かしくなりました。



近藤浩一路もまた画風の変化の激しい画家の一人です。



さて、手前の一輪挿しはどなたの作品か解る方はかなりの備前通です。銘は「ト」です。むろん真作です。



たしかにいつ頃描かれた作品でしょうか? 作品の落款からは若い頃の作品ではないかと推察しますが、箱書は後になって書かれたものでしょう。



二階の展示室にも掛けてみました。こちらは手前の作品はコバルト釉薬双魚文大皿ですが、むろん無銘です。壷屋焼において銘や共箱のある金城次郎の作品よりもよほどいいですね。



掛け軸は額装と違って空間の広がりをもって鑑賞できる日本固有の美学です。中国は表具がお粗末でその点でも劣るものです。普段は使わないですが、風鎮を飾ったり、手前に陶磁器や漆器を飾ったり、自由に愉しむといいものでしょう。

空間の広がりと追憶の広がりは掛け軸の鑑賞の心の広がりにつながります。


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