夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

食後(仮題) 木下孝則画 その14

2023-06-12 00:01:00 | 洋画
当方のお気に入りの画家「木下孝則」の作品紹介です。最近の「なんでも鑑定団」に久方ぶりに木下孝則のバレリーナを描いた作品が紹介されていましたね。



食後(仮題) 木下孝則画 その14
油彩額装 右下サイン 誂え:黄袋+タトウ
額サイズ:縦740*横545 画サイズ:縦530*横333 M10号
日動画廊シール貼付 1960年(昭和35年作) 題名「人物」



昭和35年の創作活動としては 「5月 第4回現代日本美術展に「Y夫人像」を出品。6月 第3回一水会会員展に「裸婦」を賛助出品。9月 第22回一水会展に「裸婦習作」「食後」「パール夫人像」「梁瀬次郎氏像」を出品。11月 第3回日展に評議員として「食後」を出品。」と資料に記載があります。



ここで気になるのは手の甲の赤い色。何なのでしょう?



サインの拡大は下記の写真です。



銀座の日動画廊の取り扱い作品のようです。





「食後」と題された作品には下記のものもあります。

参考作品 週刊朝日表紙 1962出版
食後 木下孝則画



木下孝則の女性を描いた作品はその気品の高さで群を抜いています。



ちょっと気になる手の甲の赤い色・・・。



冒頭に記載の「なんでも鑑定団」に出品された作品は下記の作品です。

参考作品 なんでも鑑定団出品作 2023年6月6日放送
バレリーナ 木下孝則画



評価金額:80万円(6号程度?) 
出品者は元女優の中原ひとみ氏 夫は俳優であった故江原真二郎氏。片岡千恵蔵氏から頂いた作品とのこと。

評:本物に間違いない。木下は都会的で洗練された女性を描くことで知られる昭和を代表する洋画家の一人。タイトルが「バレリーナ」。木下が戦後から晩年にかけて描き続けてきたモチーフ。1961年、67歳頃に描いたもの。女性の内面も含めた美しい部分を描きたいという画家の姿勢が見て取れる。衣装の白いドレスのふわっとした感じが、背景の赤と緑という濃い色とのコントラストによってより強調されている。

評価金額の80万円は高すぎると思います。「なんでも鑑定団」は売る側の裁量とはいえ、やはり一桁も違うのは相変わらずいかがなものかと・・・。




























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