夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

ピアノによるバレーダンサー 木下孝則画 その24

2024-06-29 00:01:00 | 洋画
男の隠れ家の寝室には母の生存中から木下孝則の作品が飾られています。



父か祖父が銀座の日動画廊から入手したらしい作品ですが、一時期転勤族であった小生が母から譲り受けて所蔵していました。郷里に自宅を新築した際から母の寝室に飾っています。

このような縁もあって当方では木下孝則の作品を蒐集するようになったのですが、飾るところが限らてきた東京の自宅から少しずつ郷里の男の隠れ家にも飾られるようになっています。



本日紹介するのは新たに入手した木下孝則の作品です。



ピアノによるバレーダンサー 木下孝則画 その24
油彩額装 左下サイン 誂:黄袋+タトウ
額サイズ:縦650*横575 画サイズ:縦510*横425 P10号程度



木下孝則の作品はときおりテレビ番組の「なんでも鑑定団」に作品が出品されていますが、基本的に「なんでも鑑定団」のような鑑定額では取引されていませんので、意外に廉価にて入手できる画家の作品です。



木下孝則の作品には三輪明宏(モデルとして)や中原ひとみが所蔵しいる作品や岸恵子、野添ひとみなどの女優 をモデルにして描いた作品があります。



片岡千恵蔵氏から頂いた作品 ということで女優の中原ひとみ氏が所蔵しているという作品が「なんでも鑑定団」にて紹介されいました。本日紹介している作品とほぼ同じ構図でバレリーナを描いた作品で、下記の作品がその作品です。

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参考作品 
バレリーナ
「なんでも鑑定団」2023年6月6日放送



評:(評価金額80万円)
木下は都会的で洗練された女性を描くことで知られる昭和を代表する洋画家の一人。タイトルが「バレリーナ」。木下が戦後から晩年にかけて描き続けてきたモチーフ。1961年、67歳頃に描いたもの。女性の内面も含めた美しい部分を描きたいという画家の姿勢が見て取れる。衣装の白いドレスのふわっとした感じが、背景の赤と緑という濃い色とのコントラストによってより強調されている。

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上記の評は評価金額を除いて、描いた時期を含めてほぼそのまま本作品にもあたるものと言えるでしょう。本作品との違いは作品サイズかな、本作品が10号で上記作品はおそらく8号であろうと思われ、背景についてはピアノの黒の濃い色とのコントラストと言い換えれば、まさしくそうなりますね。



木下孝則の作品には数多くのバレリーナ(バレーダンサー)の作品を描いた作品が遺っていますが、その中でも本作品は佳品だと思いますが、数万円で入手できている作品でもあります。



女性の内面も含めた美しい部分という評ですが、目鼻立ちがきれいで美人なところもいい・・。



指先の美しさも素晴らしいですね。



キャンパスの裏面には題名が記されています。



署名もありますね。

 

作品には入手経緯や調べた内容を封筒に入れて、タトウに作品と同封していますが、さらに本ブログに記載することでその内容を検索できるようにしています。意外にブログの記事の検索機能は高く、また写真もいちいち保管する必要がなくなります。スマホやiPad、パソコンでどこでも検索できるので非常に便利であり、本ブログの主目的はこの便利さにあります。



さらに上記写真のように主要な蒐集対象の画家の作品、陶芸などの作品はアナログ的にファイルされています。一覧で比較できるツールも蒐集には必須ですね。また作品には調べた資料を同封していますので、遺され作品について詳細が分かるようにしてあります。

アナログ的な資料は結構手間のかかる整理となりますので、蒐集する方にはブログの作成をお勧めします。なにも投稿せずに下書きのままでも保管しておいても機能を果たせるのも便利な点ですね。
































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