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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

引舟形水指 四代大樋長左衛門作

2020-03-11 00:01:00 | 陶磁器
江戸期の作品、いわゆる古画に類する作品で痛みにある作品は随時改装しています。今回は渡辺秀詮の虎を描いた作品が改装完了しました。詳細は後日また・・・。



本日は大樋焼の水指の作品の紹介です。



引舟形水指 四代大樋長左衛門作
九代大樋長左衛門鑑定箱 
口径135*胴径150*高さ180*高台径52



大樋焼というと飴釉薬ですね。



四代大樋長左衛門については詳しくはありませんが、資料に下記の記述があります。



幕末頃の作というこでしょうか? 直しや傷があるようです。



このような形を引舟形というらしい。



変形した口に特注であろう蓋が付いています。



大樋焼は基本的に楽系統というイメージですね。楽焼と同じく手捏ねと削りが作成の基本のようです。



四代から大樋焼は飴釉が本格化したのでしょうか?



四代大樋長左衛門作とされ九代大樋長左衛門による鑑定箱に収められています。印章は真印のようですね。

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九代大樋長左衛門:(1901〜1986)。金沢生。昭和9年に大樋焼本家窯元九代目を襲名。九代はあえて伝統を打ち破るということに挑戦し、艶の良い黒を作った。一回黒い釉薬をかけて、その上からさらに分厚い黒をかけると、腰のあたりに幕のように波が出る。これが九代の特徴。中興の祖である五代勘兵衛に匹敵する名工といわれた。日本工芸会正会員。十五世裏千家鵬雲斎宗室より陶土斎の号を受ける。昭和61年(1986)、84才。

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痛みやすい共箱などは丁寧に風呂敷に包んでおきましょう。



紐や箱に経年による痛みがあることからも直接触ることを防ぐことができます。



水指を鑑賞するには茶室が一番ですね。



ま~正直なところ水指の出来の良さは小生にはよくわかりませんが・・・。



取り合わせは茶碗・・・。



大樋焼は茶碗の形にも奇抜なアイデアがある作品があります。なんといっても「引舟形?」という形が面白い。一般的な形では楽焼の北陸版になってしまいますね。




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