
何気なくインターネットオークションを観ていたら、下記の2作品を見つけました。
*下記写真右奥は平福百穂の作品です。

画中にはサインもなにもありませんが、キャンパス裏のサインから郷里出身の画家の伊勢正義の作品と判明しています。

風景 伊勢正義画 その37
油彩額装 キャンパス裏題名と署名(直筆) 誂:タトウ+黄袋
F SM 額サイズ:縦330*横402*厚さ65 画サイズ:縦158*横227

作品中にはサインもなにもありません。

筆致からは伊勢正義の作品か否かの判断がつきませんでした。

板に描かれた油彩の作品です。

当方で蒐集対象としている郷里出身の画家である「伊勢正義」の作品のようです。

裏面のサインは伊勢正義の直筆ですね。

額の裏面は必ず保護板を取り付けています。このような誂えは世界堂では受け付けてくれませんので、神田の草土舎に依頼しました。あくまでも世界堂は量販店で面倒な細工は一切断られます。

ガラス面の表裏をきれいに掃除してもらいました。

次の作品は、誰が描いたか解らずにインターネットオークションに出品されていた作品です。
松本夫人像 伊勢正義画 1969年作 その36
エッチング 額装 黄袋+タトウ
額サイズ:横 430*縦498 画サイズ:横*縦

途方で観ると一目瞭然で伊勢正義の作品ですね。落札金額は1000円也。

1969年作の作品に「ローマにて 白い遺跡」という作品があり、伊勢正義は1969年にローマを訪れていた可能性があります。「ローマにて 伊勢正義 1969年」という意味でしょう。

Mr.は、Sig.(Signorの略) Mrs.は、Sig.ra(Signoraの略) Miss.は、Sig.n(Signorinaの略)となります。よってこの作品は「松本夫人」となります。

見慣れた伊勢正義のサインですね。

蒐集には知識が大切ですが、その知識範囲外のものでも蒐集しておくことが役に立つ場合が多々あります。

蒐集とは愉しいものです・・・・。