
「男の隠れ家 その4」の改修工事はだいたいの骨組みが見えてきました。

外部は外構工事を除いてほぼ格好がついた感じです。車庫のシャッターは本木が貼られています。これはなかなか例がありませんが、すでに当方の「男の隠れ家」では4例目となります。

色の違う木目調サイデイングを既存の外壁に上貼りしていますので、断熱性能と防水性能はかなりアップしています。

サッシュは既存のままを使用しています。竪樋や設備配管は外部の美観を損ねますから外壁にエアコン、電気などの設備配管は極力見せないようにしています。

最低限の設備類はほぼ裏側に設置していますが、エアコンが4台、FFヒーターが6台設置されています。エアコンの配管は壁内、コンロはIHを使い、ボイラーは車庫内にあります。

横縞の外壁のサイデイングの貼り方はあまり例のないものです。

雪国の玄関には必ずといっていいほど風除室が設けられます。

玄関クロークの扉からステンドガラスが嵌め込まれています。

玄関脇のクロークです。

玄関の壁には十和田石を採用する予定です。

1階は和風ですが、扉にはステンドガラス、床はフローリングの予定です。天井はすべて木張です。

1階は展示室(1)となっています。

壁の仕上げは珪藻土の予定ですが・・・。

奥に立てかけているのは実家にあった夏障子です。4本引きの戸袋を設けています。


天井を高くしていますが、設備配管の収まりのため両側を下がり壁にしています。

エアコンの前には目隠し用の欄間額を入れます。

その隣は待合となります。

車庫は冬季間には待合へのアプローチとなります。よってすべて木貼としています。

本日は1階部分の紹介です。小さな家ですがこだわりの造りです。このようなこだわりは施工、設計、作りこみの経験が役立っていますが、すべて趣味の世界です。
さて本日の作品です。
素人判断では時代の特定の難しいのが信楽の壺のようです。なんだかんだと理屈を言う方が多い分野ですが、当方はお構いなしに気に入ったものを集めることにしていますが、壺は多くても置く場所に困る作品なので気に入らないものは次々に処分しています。

信楽古壷
合箱入
口径100*胴径235*底径110*高さ260

古信楽で気にっているのは現在は2点のみ。魯山人の作品と古くからある桃山期の古信楽の作品ですが、その後はなかなか気に入った作品は入手できていません。古信楽の入手はそれほど難しい・・・。

口が立っているのは安土桃山期、口が反っているのは室町期と言いますが、本作品ではそのような時代考証はなしにしておきましょう。
*室町時代前期に作られた作品には、口づくりがひねり返して玉縁になっているものがあります。

信楽としての魅力には溢れていますが、本作品で物足りないのは枯淡の味。

枯淡のみの味の古壺よりはまし・・と負け惜しみ。

古信楽の壺の魅力を全て備えている名品はまず姿形が良い。口づくりがひねり返して玉縁になっており、首がきゅっと締まって胴が豊かに張り高台へすぼまっています。高台がやや小さいので、安定した形の中に緊張感があり、窯の中で降った灰が緑色の釉薬になって流れ落ちているのは魅力的。





真贋も含めて時代の特定の難しいのが信楽、じっくり鑑賞して見定めたい。

普段使いに花を生けたり、飾っておく分には何ら問題のない作品です。