夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

ピンクのドレス 木下孝則画 その3

2020-02-05 00:01:00 | 洋画
木下孝則の作品は本ブログでの紹介は3作品目となります。父が「裸婦」の作品を所蔵しており、母が上京の際に銀座の日動画廊にて作品を観てきたという話を聴いていたので当方にもなじみのある画家です。



左に置かれているのは古信楽の壺です。NHKの朝ドラで古い信楽の破片がときおり映し出されますが、それと同じ時代の作品でしょう。釉薬のビードロ上の緑の発色の綺麗な作品はそうそうにあるものではありません。



ピンクのドレス 木下孝則画 その3
油彩額装 右上サイン
額サイズ:縦415*横365 画サイズ:横273*縦220 F3号



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木下孝則 :1894年2月24日東京生まれ。1906年叔父の児島喜久雄より名画の複製を見せられ、フランス印象派に魅力を感じた。
1919年小島善太郎、林倭衛、佐伯裕三、前田寛治、里見勝蔵、中山巍らと交友。
1921年第8回二科会展に初入選する。渡仏。
1923年イタリア、ローマ、フローレンス、ベニス、ミラノの美術館を廻り帰国。
1924年第11回二科会展に出品し、樗牛賞受賞。
1925年第12回二科会展に出品し、二科会賞受賞。
1928年渡仏。
1933年サロン・ドートンヌに出品する。
1935年帰国。
1936年二科会会員に推挙され第23回二科会展に滞欧作19点を特別陳列。
1937年木下孝則帰朝展(銀座日動画廊)に第2回滞欧作を出品。
1941年第4回文展に審査員として出品。
1948年第10回一水会に出品、委員となる。
1952年 第8回日展に参事、審査員として出品。
1955年木下孝則自薦展(神奈川県立近代美術館)を開催する。木下孝則油絵展(日動画廊)が開催される。
1962年「週間朝日」の表紙絵を翌年3月まで担当。
1973年3月29日歿。享年79歳。勲四等旭日小綬章叙勲。

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額の裏面にはシールとが貼られていますが詳細は不明です。



右上のサインには描かれた年号は記載されていません。



裏面のシールには一水会、日展参事とあることから1952年以降の作と推察されます。



F3号という小さな作品ですが、インパクトのある作品です。



冒頭の「裸婦」の作品は亡くなった母の寝室に生前と変わらず今でも飾っています。

裸婦 木下孝則画
油彩額装 左下サイン
画サイズ:横435*縦515 F10号



裏面のシールから銀座の日動画廊からの購入品と思われます。1955作の画であり、その年には日動画廊で木下孝則油絵展が開催されていたようです。



本作も居つく展示箇所があるといいですが・・・。



今は展示室の2階に飾っています。



木下孝則の描いた女性像・・・、品があっていいですね。


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