日々是迷走中

まったく同じ名前のブログがあるけど、gooのがあたしの。
自称永遠の八歳。
ただし他称、宇宙人。

たわごと。 かなり長いです。こ難しいことが苦手な方は、スルーしてください(^▽^;)>゛

2016-11-19 15:29:07 | 趣味
お友達のぽこちゃんから、「川柳のこと、書いてほしい」というリクエストを受けた。
えっとぉ、、、、、と、躊躇したのだが。

しばしばしばし、考えて。

原点に返る。それも、大事。(というか、現時点では、それしかできない。(。。)
嘆くな、あたし。胸を晴れ。


やろう。
最初から、ひとつずつ。
と、思い至ったのであります。

もし、現実社会でのお知り合いがここを見たとしたら、どうか、鼻で笑って許してくだされたく。
平身低頭、お願い申し上げます<(_ _*)>




述懐。


元々は、短歌をやっていました。
ただ、深く知るほどに、この(短歌という)世界には、どうにもできない年功序列やら「師匠、弟子」あるいは「会派」のきっちりしたきまりごとがある、と気づき始めまして。
悪いことではありません、もちろん、先輩方は、知識も経験も語彙数も比較できないほど積んでおられますし。
ただ、あたし自身が、少なからず思いあがっており、オハズカシイ存在だった、というだけの話です。(-_-;)トホホホホ・・・・。

俳句の静謐さには、少し躊躇しました。
まだまだ人生経験の少なすぎる、あたしでした。

あるとき、川柳と出会いました。
たまたま新聞に、面白半分に投稿したら、その選者の方から電話で誘っていただいた、のです。
『着眼点に、光るものを感じる。』
 いい言葉だなぁ。。。。使える。(←ヲイ・・・)

 短歌のときも、選者の方に電話をいただけ、その後も可愛がっていただけましたし、それらは、あたしにとっては、
 この上ない幸運だった、と、今でも深く感謝しております。


おそるおそる、句会に出てみました。
最初の感想は『みんな年寄りじゃん!』もちろん、口には出しませんでしたが。
なんちゅう、不躾な、恥知らずな感想でしょう!!
自分が、嘴の黄色いガキだということを棚に上げて。
今思い出しても、顔から火が出そうです。(-_-;)
若いという事は、世の中の総てを、『知らない』ということ、でした。(ただし、『まだ、知らない』だけ、です。!)

幸いにも、川柳の世界は、「句がすべて」でした。
五、七、五、という短い言葉に、心を載せる。
川柳の基本は、人間、です。
  まだ、短歌や俳句の方々からは、庶民のワザ、と、少し侮蔑的な目で見られていた時代でした。
  「あんたも落ちたな。」とまで、いわれたこともあります。
言葉は慎重に選ぶ、たくさんの作品を読む、詠む、「てにをは」に、とことん、こだわる。
一文字違っても、意味がまったく違うものになってしまいます。
自分は何を言いたいのか?何に心を動かされたのか?
そこを、しっかりと見据え、見極める。
ただ、それだけのことに、昼夜を問わずのめり込みました。
枕元に鉛筆とメモ用紙を置き、浮かんだら、即、書き留める。それが日課になりました。
元から、そういうことはしていましたが、相手が天然自然と、人間そのものと、では、まったく違う、と気がつきました。
人間の思い、業、心の揺れ動き、一人として同じものはありません。
似ている部分で、共感しあう、のであって、個は孤独の孤でもあり、故(それゆえに)、でもあり、呼(こ=相手を求めるもの)でもあり。
そして、川柳とは、短い「詩=心の叫び、つぶやき、疑問、エトセトラ」なのだ、と気づきました。

詩の世界。
そこには、玄人も素人も、老いも若きも、関係ありません。
誰でもが師であり、だれでもが生徒です。

川柳は、心。言葉。生き様。
すべてが師、ということは、自然も、幼いものも、老人も、死者も、過去も未来も、あらゆる森羅万象が、師である、ということです。
心を研ぎ澄ませ。目を見開け。どんな些細なことも、見落とさず、拾い上げ、磨き、愛するキモチを持つ、それが大事。
心の動きを捉え、忘れず、問題視し、こねくりまわす(失礼!言い方が雑ですが、判読してくだされ。)

心と言葉が整えば、そこには、玄人も素人も、存在しない。
命があるもの、これから命になるもの、無機質で意思持たぬもの、何もかもを敬い、愛する気持ち。
これが、なかなかに、難しい。

言葉は生き物、浮かんだとたんに捕らえないと、すぐ消えてしまう。
さっと捕らえて、大切に育む。この、はぐくむことを、推敲、といいます。

文字数が少ないため、かぶる(まったく同じ表現になる)ことがあるのです。
そういう時は、「公的な場所での発表の早いもの」が優先され、権利を得る。
盗作とか、騒ぐようなものではないのです。文字や言葉が限られているものだから、そこは、暗黙の了解、となる。
(ただし、本当に大きな大会で、上位となったものしか、取りざたされませんから)

だって、考えてもみてください。

人間の思想は、そんなに変わるものではない。
たまたま同じような事象、事例に出会い、感想を書く。それが、まったく同じ表現になったから、といって、相手が遠く離れた、見知らぬ人の場合、
盗むなど、ありえないこと。ただ、同じ感性を持っていた、それだけのこと、です。

今は電脳社会になったから、そこを問題視することもあるが、昔から続いてきた文芸は、もっと繊細でおおらかで、赦しに満ちているのです。

私たちは、過去から多くを学んできた。幾千万の書物を読み、こなし、自分のものとしてきた。
それが文化であり、ひいては文明へとつながっていくのです。
学ぶことに限りはないが、自分自身の持ち時間には限りがある。
だからこそ、己を継ぐものを、人は欲する。
新しい作者よ、いでよ!!
(あのときの選者の先生の気持ちが、いま、実感となって理解できる年齢になりました。)
実際に、何冊も何冊も本を出されてらっしゃる方々と、机を並べて句作に励み、意見を交換しあったことは、あたしの大事な宝です。
同人として出席した大きな大会(全国各地で開催されます)は、何回出ても、そのたび、本当に楽しかった。思い出すと涙が出ます。

「同人(どうじん)」という言葉を、初めて耳にされた方のために。
初めは、どこかの結社に所属します。結社はいろいろあって、作風も違います。
気に入ったところを、選ぶといいと思います。
そこには、会員、と、同人、とがあります。
 会員は、会費を支払えば、誰でも、なれます。
最初、会員になって勉強し、さらに、大きな大会とかで実力をつけ、実績(上位に常に採れている、とか)を数年以上あげてから、
すでに同人となっておられる方々の推薦を、三人以上いただけて、それを会から承認を受け、それから、やっと晴れて同人となります。
相撲の横綱などの認定と似ていて、人間性も審査されます。(実は、けっこう、落ちる方も、おいでです。)
そういう、決まりごとは、ありますよ。^^


  おかげさまで、あたしには、名前がたくさん、あります。
  雅号、俳号、エトセトラ。最近はハンドルネームまで入って、本名まで加えれば、5個?あ、六個か?
  どの名前であたしを呼ぶか、で、どのジャンルのお付き合いなのか、が即わかる、という便利さ。( ´艸`)てへ。
  ある方から『源氏名ですか?』と問われましたが、それとは違います。
  源氏名というのは、芸事をなさってる、または水商売の方の別名ですよ。^^


最初は、どんなでもいい、心に浮かんだもの、目をとらえたもの、を、5・7・5の言葉の調べに載せてみる。
くちずさむ。歌のように、思いのままを。

とにかく、作ること、です。下手上手なく、浮かんだら書く。推敲すればいい、だけです。(乱暴だなぁ^^;)
そのうちに、慣れます。

でも、一番勉強になるのは、自分が「選者」になったとき、です。
審査はいつも神経を研ぎ澄まし、緊張しましたが、特に、大きい会場での審査は緊張します。句箋の数が膨大だから、です。
たくさんの方々の「思いのたけ」を、この目で拝見し、実感できます。
天地人(上位三句)は、わりと早く決められますが、平(ひら)の句は、甲乙つけがたく、悩みに悩んだものでした。
作者の心情を、少しでも、良い方にとってあげたい。
自分の作品も「選者詠」としてあげなければ(発表しなければ)ならない。
(そして、会場内で、もっとも優れた作品にしなければならない。←ここは、ちょっと大変だった。)

ご存知ですか?天地人くらいの作品になると、一面に並べられた大量の句箋の中から、薄く光を放つように、浮き上がって見えてくるのですよ^^
それぞれの「作者の文字と、思い、の持つ、力」のようなものだ、と、あたしは思っています。

  選は、選者専用の別室で行います。
  ずらりと並べ、さんざん迷い、これ、と決めると、捨てる(落選させる)句が、出ます。
  どなたもが、渾身の作と信じて出された、思いのこもった句の山です。
  誰も見ていない部屋の真ん中で、捨てる句箋に、そっと手を合わせて、詫びたものでした。


だから、ね。
もしも「選者に」と、推されたら、迷わず乗ってくださいね^^
いつの日にか、あなたにも、その日が、きっと来る、ことを信じて。

ご一緒に、勉強しましょう、飽きずに続けたら、きっと、誰でもが詩人です。
あたしは、そう信じます。

6 コメント

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深い世界 (もっち@)
2016-11-19 16:30:14
俳句とかワタシは全然わかりませんが
TVの『プレバト』はよく見て感心してます(´∀`)

俳句と川柳って『小難しいモノとあるあるな日常』という
感覚的な違いとしか違いがわからないワタシw
五七五の17文字に場所や季節や情感・五感を織り込む。
なんじゃそらの世界ー

多くの言葉と思いをたった17文字に集約するって
そしてそれを見た(詠んだ?)方に伝えるって
とても簡単にできることではないと思うのです。
言葉が画像として動き出す。
そういうものに関わっていらっしゃるotikomiさん深いはずですわぁ。
少し、わかったよーな ……… (鳶助)
2016-11-19 18:29:25
な、なるほど ……

文学とかさー、こっち方面苦手 (*T^T)
だけど、少しわかった気がする……
やったら、面白いかも♪

文学とか、こっち出来る人、尊敬~
短歌や俳句 (tappe)
2016-11-19 20:43:00
それに川柳ですか。道理で掲載コメントに何かと心に滲みるものがあると思っていました。
私はずっと昔、学生の頃、俳句なるものをやってみようと思ったことがありましたが感性のなさに棒を折ってしまいました。短い言葉の中で、しかもやたらときまりが多い中で、自分の感動を表すのは不可能だと悟ったわけです。
今でも、短歌や俳句にはあこがれますが、他の方の詠まれたものの鑑賞にとどめています。
もっち@師匠、こんばんは^^ (otikomi)
2016-11-19 23:15:23
いや~~~ん、深いなんて言われたら、舞い上がります~(^▽^;)>゛テレテレ♪
ただ、注意深く、は、確かに、なります。
そのわりには、あちこちスッコケてますが、そこはご愛嬌、ということで
大目に見てくださいませ<(_ _*)>

テレビは、引っ張られるので、あんまり見てません。見るのは、ほとんど、ニュースです。
(うーーーんと下手な人のばっかり見てると、感覚がなまくらになる、のは、本当ですよ(;・∀・)エライコッチャ )
ま、あたしのような、揺らめく人間だからこそ、なのかもしれませんけど(-_-;)
人生に、たった一句でいい、誰もが知ってくれるような句を、いつかは、ものしたい、ですね^^
鳶助さん、こんばんは^^ (otikomi)
2016-11-19 23:17:13
苦手なら、どうして苦手なのかな?と考える。
そこが、始まりです。
鳶ちゃん、あんがい、いい作者になりそうだよん♪ヾ(〃^∇^)ノ♪
tappeさん、こんばんは^^ (otikomi)
2016-11-19 23:25:06
「tappeさんに感性が無い」なんて言われたら、世の中の人、ほとんど無いことになりませんか?
あたしは、とっても豊かな、素晴らしい感性の持ち主だ、と見てますよ、あなたさまのこと。^^
きっと、期間が短かった、からですよ。
短歌、あたしは二十年ちょっと(もう少し長いかな?)、かなり真剣にやってました。
それでも、うんと短いんです。先輩方は、五十年、七十年、と、やっておられますから。^^
器用で、こなせて、ぱぱっとできる方も、確かにおいでです。
そのまま、ずっと経験を積んで、続けて来られたら、きっと、誰もが名のある作家に、なることでしょう。
どっかで飽きるんですよ。それか、日常に潰されるとか。
ま、理由はいろいろありますが。
あたしごときが、偉そうに言うものではないです。(;´▽`lllA``)一般論として、聞いてください。
今からでも、けっして遅くありません。
つぶやいてみては、いかがですか?
言葉を選ぶ、ことは、己の心(精神)を見つめること、です。
きっと、誰にでも、素晴らしいものを見せてくれると思いますよ^^

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