最初は無名に近いタイトルだったと思う。少なくとも俺は、発売されるまで殆ど存在を意識していなかった。
2001年9月、比類なきゲームキューブが発売された。PS2より遅れる事1年半、任天堂が王座を奪い返すべく送り出した渾身のハード。
……しかし、これが売れなかった。洒落にならないほどではないにせよ、各地で在庫が潤沢に存在し、勢いがまるで感じられなかった。
ロンチソフトは「ルイージマンション」「ウェーブレース」「モンキーボール」の3本。正直、パンチが弱いと言うしかない。
またPS2が「FF10」を皮切りに本領を発揮し始めたのも大きかっただろう。それはGC投入程度で揺らぐほどやわな勢いではなかった。
初代「ピクミン」は、そんなGCが早くも苦戦を強いられていた2001年10月、ひっそりと発売された。……はず。
ファミ通で、「ピクミン一体にマリオ64のマリオと同等のポリゴンが使われてる」という記事を読んだ記憶がある。
そんなピクミンを100体も連れ歩くことが可能。つまりピクミンにはGCの性能の高さを示すデモ的ソフトの役割が課せられていたと思う。
一方でゲーム内容は記事を読む程度ではよく分からず、「何となく難しそう」と感じられた。世間的にもそうだったのではなかろうか。
が、ここで思わぬ援軍がやってくる。CMソング「あいのうた」である。ピクミンは未プレーでもこの歌を知ってる人は多いはずだ。
ピクミンの生態を描いた歌詞に漂う哀愁が妙な形で受けたのか、このCMソングはソフトを遥かに上回るヒットを記録した。
それに伴い、ソフトの方もGCの状況を鑑みれば上出来のジワ売れを記録。最終的には50万本以上行ったはず。大したものである。
俺自身はこれより2年後にGCを購入し、友人から借りてピクミンをプレーした。
……感想としては、面白いけど、よく言われるように「ボリュームがかなり薄い」と感じられた。すぐ終わる。
しかし逆に言えば早くクリアーできる。ゲームに慣れれば慣れるほど、クリアタイムはどんどん短くできる。
最終的には1日1回クリアーを3日繰り替えしたほどだった。あれは面白かったなぁ。タイムは言うほど短縮できなかったけど。
俺は「バイオハザード」や「メタルギアソリッド」では「勝手知ったる2周目」が実はかなり好きである。
1周目では知りえなかった謎解きや進行ルートを全て頭に入れた状態での再プレー。確かに新鮮味はないが、比類なき快適さを味わえる。
新鮮味はないと書いたが、1周目では気付かなかった細かい部分を余裕を持ってチェックできるので、新たな発見があることも多い。
そういう意味で、ゲームの2周目、2周プレーすることって非常に大事だと思う。だがそれが可能なのは、ある程度短いゲームであればだ。
1周に何十時間もかかるRPG等は、面白さは別として、再プレーは非常にしんどい。……年を食っちまうと尚更である。
そういう意味では、初代ピクミンほど周回プレーの楽しさを味わえるタイトルも珍しい。最低5周はやろう。つーか2周やれば自然にそうなる。
定価で買ってればボリュームに不満を覚えたかもしれんが、借りてのプレーでは最高級の満足感を得られた。この点も良かったな。
して俺が初代をプレーしてすぐ、2004年4月に続編「ピクミン2」が発売された。この時は、発売日に購入した。
前作の不満点だったボリュームを大幅に増やし、また日数制限が削除され、余裕を持ってゲームを楽しめるようになった。
前作への好印象が残っていた俺は、2にもどっぷりハマった。ゴールデンウィーク直前の発売だったが、GW中はピクミン2漬けだった。
……しかし、ボリュームの激増により、周回プレーは非常にし辛いゲームになった。結局かなり間を空けて2周しかしていない。
クリアーに時間がかかるようになったのもそうだが、全体的に「面倒臭い」部分が増えたというのもあった。気楽にはやれない。
もちろん良くなった部分もあるが、初代の特長だった「周回制(?)」を2が失ってしまったのは確かだろう。
どっちが好みなのか……難しいところだ。まぁ2に関してはルーイが非常にムカつく上、最後はコイツを助けるってのが何とも……なぁ。
オリマーとルーイの名は、言うまでもなくマリオとルイージから取られている。……ルイージってゲスキャラに近いものがあるのか?
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」でも、牧場を乗っ取るというちょっと笑えない次元の悪役やらされてたよなぁ。うーむ……。
ともあれ、2から9年。長かった。遂に完成した最新作「ピクミン3」が、比類なき最新型次世代ゲーム機・Wii Uにて発売された。
今作は元々、Wii向けに開発されていたらしい。それどころかDSでも研究が行われていたという。
それが機を逸したのかハード性能の為か、Wii U向けとして仕切り直しとなり、今回ようやく完成に漕ぎ着けたわけだ。
まさに待望の続編。シリーズファンとしても、Wii Uユーザーとしても、俺に今作を避ける理由は一片たりとも存在しないのである。
……でもなかった。正直、プレー意欲は薄かった。よく買ったものだなぁ(?)と今では思う。
なんちゅーか、ゲーム自体ではなく、今作の置かれた立ち位置が気に入らなかった。「Wii U夏の大作!」といった感じの。
周知の通り、Wii Uというハードの現状は、もう目を覆いたくなるほど酷い。ハッキリ言って今後も見通しは果てしなく暗い。
ハード性能の低さ、コンセプトが受け入れられなかった等理由は色々あるが、一番の問題は単純に「ソフトがない」ことだろう。
Wii UはWiiの悪い部分だけは非常に濃く受け継ぎ、サードがゲームを出さない。出してくれない。最初の様子見で終わってしまった。
それに加えて、Wii Uは任天堂自身もソフトを出せない。出せない。開発難度が上がったからか、単純に実力なのか、本当に少ない。
ピクミン3も本来はもっと早く発売されるはずだったのが、延び延びでここまで来たのだ。何をやっているんだと呆れてしまう。
まぁそんな感じのWii Uだから、多少なりとも知名度のあるピクミン3には強い期待が込められていた。
だが俺は、それが何か違うと思えてならなかったんだよな。ピクミンはそういうタイトルではないんじゃないか、と。
任天堂のメインを張る大作の脇でひっそり確実に売られている。俺はピクミンにはそうあって欲しかった。無茶苦茶か。うるさい。
てわけで気が乗らなかったのだが……ついクラブニンテンドーで予約登録をしてしまっていた。これをブッチするのは不誠実である。
発売後もウジウジと悩むふりをし、結局予約ボーナス期限ギリギリの発売2週間後に購入。だったらもっと早く買っとけっての。
グダグダになってしまったが、とにかく俺はピクミン3を購入した。あとは? もちろん、プレーするだけである。
取り敢えず開始する。プレー形態は、宮本茂氏が推奨するWiiリモコン+ヌンチャクの「正式」スタイルである。
最初はンなのめんどっちいだろゲームパッドだけで十分だと思っていたが、プレーを始めてすぐ考えを改めた。
このゲームではカーソルの移動が非常に重要なのだが、ゲパプレーの場合、そのカーソルとキャラの移動が両方共左スティックなのである。
何故カーソルを右スティックに割り当てないのか理解に苦しむ。何か理由があるのだろうか。ともかく、これではやり難すぎる。
という訳で、ポインタでカーソル+ヌンチャクで移動のリモコンスタイルがお勧め。と言うかこれ一択だろう。
今作はあくまでWii U用タイトルなんだから、これはちょっと違う気がしないでもないが……。
そしてもう一つ、「ゲパには地図の役割に専念してほしい」という理由もある。これもプレー前には予想できなかった。
今作はWii Uの比類なき機能を活かしきるべく開発されたタイトルである。多分。ではその、ゲームパッドならではのプレーとは!?
……「マップを映す事が可能」でした。どんがらがっしゃーん。んだそれは! そんなん2秒で思い付くありきたり過ぎるネタだろ!
確かに2画面ならではの使い方と言えるが、この程度ならDSでも可能だし、実際色んなゲームで多用されてきた。今更新鮮味など皆無である。
購入前から分かっていたことだが、今作の「ゲパ利用度」にはプレー後もやはりガッカリした。
Wii Uとは、ゲームパッドを利用した新たな驚きとは、この程度のものなのか……?
……という嘆きとは別次元で、ゲパ機能は非常に役立った。と言うより、今作は地図が必須だと思う。地図なしではとてもやる気になれん。
単純にマップが広く、また地形も入り組んでいるので、迷う迷う。何度も歩き回らないと暗記ができなかった。俺が方向音痴ってのもあるけど。
更に今作ではキャラを切り替えて多面作戦を展開できるので、それを実行するとますます迷う。ハッキリ言って無理。
完全にマップを見ること前提でバランス調整が為されている。従ってゲパには常時地図を表示させ、操作はリモコンが鉄板だ。
もちろんゲパプレーやテレビ無し・ゲパオンリープレーでも切り替えにより地図を表示させることはできるが、利便性は段違いである。
こんなにゲパ必須の形でゲームをプレーしたのはWii U購入以来初めてである。Wii Uでなきゃ遊べないソフトだ。うわっはっはっは。
……喜んでいいんだよな? ま、あまり多くは望むまい。はぁ。
地図表示と、リモコンスタイルの操作。これらを除けばゲーム的にはまんまピクミンであり、経験者ならすぐ馴染むことができる。
俺も随分久々だったが、ホントにまんまピクミンなので、程なくして感覚を取り戻すことができた。……これは良いこと、なのかな。
さて、後はゲームを進めていくだけである。今作はプレーヤーキャラが3人登場し、それぞれ別行動を取らせることができる。
登場ピクミンは5種類。赤青黄に加え「羽ピクミン」「岩ピクミン」が新たに登場。紫と白はストーリーモードでは登場しない。
キャラが増えたことで複雑さが増しているかと思っていたが、チュートリアルはさすがの調整で、気持ち良く段階的にゲームに入っていける。
ピクミンの種類も少しずつ増えるようになっており、本格的な多種類運用はゲーム後半からだ。……これは寧ろ遅いくらいだったな。
そんなこんなで色々やっていくと……もうこれは単純に、言い切ろう。面白い。とても面白いのである。
ピクミンを引き連れ、障害物をどかせたり、部品を集めて橋をかけたり、原生動物を倒したり、果物を回収したり……
色んな仕事をこなしていくうちにマップが少しずつ埋まっていき、世界が広がっていく。それがとても心地よい。
そんな充実した一日を送っていると、やがて夕暮れがやってくる。原生動物が活性化する夜は撤退が原則だ。そこで一日は終わる。
ピクミン達と共に一旦宇宙へ退避し、一日の総括をして、また明日の仕事に備える。……ううーむ、いい。これぞピクミン。ピクミンは面白い。
乗り気でなかった出だしが嘘のように、俺はすっかり今作にハマってしまった。理想的だなぁ。これぞゲーム。俺にとって、になるが……。
ピクミン3は面白い。もうこれだけで感想を終えてもいいんだが、まぁアレなんでダラダラ続ける。
今作では3人のキャラを同時多発的に行動させられる。それを利用することで「効率的に」ゲームを進められることが大きな売りになっている。
……しかし、個人的にはこれは殆ど機能させられなかった。ゲームの調整的にも、あまりそれを求められていないように感じた。
マップの仕掛けには様々なものがあり、問題を解決できるピクミンも当然それぞれ違う。1種類だけ大量に連れ歩いてもゲームは進められない。
となると基本的に現在持てるピクミンを全種類連れて歩くべきとなる。でないとすぐ、思いもよらない仕掛けにぶち当たることとなる。
今作はキャラが増えたが、出せるピクミンは過去と変わらず100体までだ。仮に3人で割ると、各人33匹ずつ。5種で割ると、各色7匹となる。
こんな数ではハッキリ言ってテキパキ仕事をこなせない。結局、100匹全部引き連れて練り歩く方が効率が良い。少なくとも俺の場合は。
また、今作では「他の2キャラをピクミンと同様に投げる」ことが可能になっている。これにより、段差や離れた場所にキャラを投げ込み、
更に操作を投げられたキャラに切り替えることで、段差の上や穴の向こうを探索できるわけだ。今作の必須テクニックとなっている。
……だが当然、これには二人か三人のキャラが必要となる。別の場所で別作業していた場合、そいつをそこまで連れてくる必要がある。
張り切って別行動を取らせても、どこかで段差が出てきたら、一度集合させることになる。時間がかかるし、効率が悪い。
というわけでここでもまとまって行動した方が良いという結論になる。分担作業の面白さどこ行った。効率も何もないやんけ。
結局それは、各所の仕掛けを「知って」いればの話だ。つまり2周目3周目の。何も知らない初回プレーで効率的運用なんてまず無理である。
これはちょっと看板に偽りありではないかと感じた。せめて出せるピクミンをもっと増やせなかったのか。Wii Uなら十分可能だろうに。
もう1つ、不慮の事故が怖いというのもある。
ピクミンに何か仕事、特に拠点への運搬をやらせていると、思わぬ所から表れた原生生物に襲われ、酷い被害を受けることが多い。
ピクミンは運搬中はそれしか出来ず、襲われたからと言って攻撃したりはしない。その時点で輸送隊全滅はほぼ確定だ。
仕事をさせつつ別行動をしていると「今どこかでピクミンがやられたようだ」と表示されるので、気が気でない。
結局これも、ピクミンが仕事する間は付き添ってやるのが一番良い。襲われても攻撃の指示を出せるからな。
……というわけで、残念ながらゲームバランスがイマイチ分担プレーに見合ってないと感じられたのであった。はぁ。
ピクミンの性質は、赤青黄については変わっていない。色からイメージできる役割を備えているので、何か好感が持てる。
新キャラ「岩ピクミン」は、名の通り「硬い」が特長だ。コイツをぶつけることで水晶の障害物を壊すことが可能。
硬い為にピクミン投げでダメージを与えられるという利点もある。また踏み付け攻撃では死なないのも嬉しい。
もう一体の新キャラ「羽ピクミン」は、名の通り空を飛ぶピクミンだ。水上も段差もおかまいなしにスイスイ移動できる。
プレー前はそれじゃ使えすぎるのではないか……と思ったが、結局こちらが指示を出してやらんとどうにもならんので、そうでもなかった。
また攻撃力はかなり低めで、戦闘ではあまり役に立たない。それでも空を飛ぶ敵には唯一対抗できるピクミンなのだが。
他のピクミンと違い浮いてるので、投げる時の扱いがやや難しかったりする。まぁ困るほどのことではないが。
ピクミン達の思考(?)も、旧作とあまり変わってないと思う。この点は今作でかなりガッカリさせられた。
例えば、段差の上から笛で集合をかけたとする。段差があるから真っ直ぐ来ても合流できないが、迂回すれば通路がある。
だがピクミンは愚直に真っ直ぐ歩いてきて、合流できずにまごまごする。足が遅くて群れから離れたピクミンがこうなることも多い。
前述のように、運搬中に敵に攻撃されても、一切の対処を取れない。一撃で倒せるほど弱い奴が相手でも何もできない。
それどころか、仲間が減ってもう運べなくなった荷物に延々固執していたりする。お前は一体何をやっているんだ。
他、水辺で解散すると勝手に溺れるとか、敵キャラ認識範囲が狭くてボッ立ちしやすいとか、前作までの不満がそのまま残っていた。
もちろんこれは、敢えてそうしているとも考えられる。ピクミンはそこまで賢くはないと。これが彼らの生態なのだと。
でも俺には、プログラム的な雑さが感じられたんだよな。ゲームとしての質を落としているように思えた。
今作は長く研究開発が続けられた。宮本氏によると、入社後ずっとピクミンのプログラムを研究している社員なんてのもいるらしい。
しかしここは期待外れだったと言わざるを得ん。もっと賢く「自然な」ピクミンを見せてほしかった。そしたらもっと愛着が湧いただろうに。
はぁ。
システムや操作性もあまり進歩がない。リモコン使用でやりやすくはなったが、もう少し煮詰められないものかと思う。
今作は「カーソル」が非常に大事なゲームだが、このシリーズは今作も含めて、カーソル移動が思ったように出来ない事が多い。
3Dのゲームだから空間を把握してカーソルを合わせなくてはならないのに、その認識が難しいのだ。……説明しにくいな。
ピクミンをきちんと狙って投げてるつもりが、離れた所にポイポイしていたという経験はプレーヤーなら誰でもあるのではなかろうか。
それで大惨事になるケースも多いので、なんか必要以上に慎重にならねばならなかった。これは難度云々とは違うと思う。
プレーヤーが狙うオブジェクトは大体決まってるんだから、ゲーム的もう少し補助できないもんだろうか。
特に空を飛ぶ敵にピクミンを当てるのが難しく、毎度毎度面倒な気分になってしまった。うーん。
リモコン操作での「解散」がヌンチャク振りってのもやり難かった。暴発もするし。普通にボタン操作にしてくれよ。
新操作として、ロックオン後にヌンチャク振りで手持ちピクミンを総員「突撃」させられるんだが、これも使い難かった。
ロックオンは対象にかなり近づかないと出来ないので、やったつもりが「解散」になっちまうことしばしば。イライラした。
そして一番の不満は「ピクミン投げを自動で出来ない」ことかな。100体のピクミンを投げたけりゃ、ボタンを100回押す必要があるのだ。
今作ではキャラ投げがあるので、そのキャラに更にピクミンを投げ渡すというシチュエーションが多い。その際、とにかく面倒臭い。
A押しっぱで投げ続けるようにすればいいだけだと思うんだが、何故できないのか。配慮が足らんよ。はぁ。
他、オニヨン(基地)からのピクミン出し入れのインターフェースが悪かったり、操作性には不満だらけ。
今作はとても面白かったが、「さすが任天堂クオリティ!」と絶賛できるほど隙のない作品でもない。そうであって欲しいのに。
製作に時間がかかっても、この辺は何ともならなかったの? ねぇ宮本さん。はぁ……。
ゲームパッドは基本地図を映すものだが、タッチ操作にて「指定の場所への自動移動」を指示することができる。
これにより一人を自動移動させ、プレーヤーは別キャラの作業に専念する……のが可能となる。非常に便利で、使える機能である。
まぁ自動移動だと足の遅いピクミンも同じ速度で歩けるという非常に不自然な便利さもあるのだが……まぁ言うまい。
今作のゲパ、どうだったんかなぁ。「必須である」だけで、今は満足しておくべきなのかなぁ……。
物語は、意外と面白かった。
「コッパイ星」の食糧危機から、他の星へ食料を求めて旅だった「アルフ」「ブリトニー」「チャーリー」の3人は、事故である星に不時着する。
そこで謎の生物・ピクミンと出会い、彼らの力を借りて3人は合流するが、帰星に必要な部品「ワープドライブキー」を紛失してしまっていた。
色々探し回ったところ、キーは「ホコタテ星」の「キャプテン・オリマー」なる人物が所持していることが判明する。
3人は当初の目的に沿った食料(果物)集めをしつつ、キャプテンオリマーの消息を追うのだった……。
そう、主人公こそ違うが、今作にもオリマーは立派に登場するのだ。単純ながらなかなか上手い起用だと思った。
途中、3人がオリマーだと思ってた人物が実はルーイで、更にルーイは船の食料を盗んで脱走するという暴挙を犯す。
……いやぁ、前作でも相当な屑だったが、今作でのルーイは輪をかけて酷くなってた。これはある意味嬉しかったな。
今年はルイージの年なのに、名前が関係するルーイはより酷いゲスキャラに。ううーむ、いいね。吉田戦車ルイージっぽい。あはは。
主人公3人のキャラはあまり濃くない。アルフは純情なメカニック、ブリトニーは食い意地張った植物学者、チャーリーは頼りない隊長。
チャーリーは元名うてのレンジャーで、アルフに尊敬されてたりするんだが、ゲーム中ではそれらしい威厳を感じられなかった。残念。
それどころかブリトニーに片想いしてるのにガン無視されてる情けない男でしかなかった。途中で何か見せ場作ってやればよかったのに。
ブリトニーは食い意地ゲスキャラで、「食料を二人と分けるのが不満」と言い張る。キャラは良いとして、台詞にパターンが少なかったな。
キャラを魅せるゲームではないだろうが、少しくらいイベントを挟んでもよかったんじゃないかと思う。そういうの皆無だったからな。
あとゲーム的に性能差がまるでないのも不満だ。チャーリーは少し有能にするくらいでよかったのではないか。
そうするとゲームバランスが取れなくなるのかのう。結局3人とも同じ、記号的にしか判別しなかった。残念である。
……そもそも、あの程度の段差くらいよっこいしょと登れって話だが。まぁそれ言っちゃおしまいか。はぁ。
ゲームの目的はオリマーの奪取と、果物の収集。果物は果汁を取り、そのまま隊員達の食料となる。
これが尽きるとゲームオーバー。今作に日数制限はないが、食料数により活動限界は用意されているわけだ。
つっても非常に余裕を持って用意されているので、相当雑なプレーをしない限り大丈夫だろう。多分ゲーム日数で100日分くらいある。
果物はお馴染みの種ばかりだが、名前はコッパイ流に付けられ、ブリトニー流の説明文がつくので、なかなか面白い。
……ただ、前作と違ってタイアップがないので、そこがやや寂しかった。前作のナショナル乾電池とかは見つけると興奮したんだけどな……。
一日を終えると、隊員日誌が読み上げられ、収集した果実を果汁にするシーンが挿入される。
この果汁シーンが非常に鬱陶しく、何故飛ばせないのか終始不満だった。1回2回ならともかく、毎回見ても面白く無いわこんなもん!
ブリトニーの台詞も同じものばかりだし、日誌のようにもっと種類増やせなかったのか。どうにも配慮が感じられない……。
ストーリーモードは2周した。1と2の中間くらいのボリュームで割と理想的だが、何度もやるのはやっぱちょっとしんどいかな。
2周目はさぞサクサクやれると思っていたが、実際にはそんなに効率よくやれなかった。まだまだ甘いな俺。
コッパイ星の食糧危機には、コッパイ星人の「無計画さ」があるらしい。その性質故、食料を考えなしに消費してしまったのだと。
EDにて、彼らが持ち帰ったのは果物の種だけでなく、最大の収穫は身につけた「計画性」だったのではないか、とナレーションがあった。
なるほど、なかなか上手い纏め方である。つーかそんな性質でよくこんな宇宙船を飛ばせるほど高度な文明を作れたもんだな……。
そういやゲーム中、携帯電話の部品を使って電波精度を上げるって描写が2回もあるんだが、コッパイレベルで見ればこんなんカスだろうに。
あんま突っ込んじゃいかんかのう。考えてみりゃ、彼らにとっては俺らもピクミンと同レベルなんだろうなぁ……。
グラフィックは、綺麗だ。Wii Uの性能をある意味最も活かしていると言えるだろう。
もちろん、他2機種の極悪絵と比べれば正直大したことない。だが今作に求められるクオリティは一応満たしているのではなかろうか。
綺麗な絵がそのまま臨場感に繋がり、ゲームへの没入感を増してくれた。グラフィックがゲームの面白さに直結しているのである。間違いなく。
任天堂も今後、この闘いから逃れることは出来ない。それも他社より遥かに遅れた経験で、性能の劣るハードで、だ。
グダグダ言わず、「美しいグラフィック」を追求してくれ。今作だってもっと磨こうと思えば磨けたはずだぞ。
ユーザーの要求は際限なしだ。だがそういう世界なんだ。ま頑張れ……。
さて、今作には「ストーリー」「ミッション」「ビンゴバトル」の3つのモードが用意されている。
このうちビンゴは対戦モードなので、俺は除外。ちなみにここでは2Pキャラとしてオリマーを使用できるらしい。ナイスだな。
残るミッションは、「お宝集め」「原生動物退治」に分けられ、それぞれ制限時間内にどれだけ成績を上げられるか挑戦する。
俺はストーリーだけが目的で、ミッションはまぁやりたい事は分かるが興味が薄かった。でも一応試してみることにした。
……そしたら、もう。これがまた面白い。もう一回波が来てまたハマっちまった。ピクミン3、本当に面白いわ。
つっても、お宝集めの方だ。原生動物退治にはハマれなかった。俺はピクミンの戦闘はあまり好きじゃない。ピクミン死んだら可哀想だし。
で、お宝集め、これが燃える。時間が限られているので、のんびりやっていればすぐパンクする。だが上手くやれば、全ての宝を集められる。
そう、このモードにて、ストーリーでは味わえなかった「効率の良い運用」を強く体感できるようになったわけだ。それが面白いのだ。
もちろん最初から上手くはいかない。何度か挑戦し、ロクな結果を出せないまま、とにかくフィールドの状況を頭に叩き込む。
そこから作戦を立てる。まずこのキャラにピクミンを抜かせ、このキャラはここまで移動させ、それから……と。
自動移動も最大限に利用し、緻密に立てた作戦が綺麗に動き、お宝がどんどん溜まっていく感触。こりゃ気持ちいい。これぞ今作の真骨頂かも。
軽く触るだけのつもりが、最終的に5つの課題全てでプラチナ評価を獲得できた。いやっはっはっは、俺スゲー。ピクミンマスターだ。ゲハハ。
ホント「調整」に関してはこのモードの方がストーリーよりずっと上だと思う。今作をプレーするなら絶対にやっておくべきだろう。
このお題、今後DLCとして配信してくれんかなぁ。1つ300円くらいなら買ってもいいよ。それくらい面白かったよ。
ストーリー2周にミッション、堪能できたわ。ピクミン3、面白かった。買ってよかった。長々書いたが、結論はこれ。ふぅ……。
……にしても、ピクミンは可愛いね。俺の言うことを、命も厭わず聞いてくれる。なんて健気なんだ。なんて愛らしいんだ。
ある日のアルフの隊員日誌にて、こんな記述があった。
「ピクミンは本当に献身的だ。我々の命令を躊躇わずに聞いてくれる。だがこれこそが、彼らの生きる為の生態ではないだろうか。
何故なら我々はいつのまにか、そんなピクミン達の数を増やすことに必死になり、喜びを覚えているのだから……」
うろ覚えだが、なるほどなぁと思った。確かにピクミンはピクミンで狡猾にやっているのかもしれん。でもまぁ、いいじゃないか。
久々にお前らと協力してゲームを楽しめて、俺は満足だよ。……多くの仲間を殺しちまったが、そこはそれ、現実だ。受け入れてくれ。
ちなみに今作のEDは、特に何もなく、オリマーらを含めて5人であっさり謎の星を離脱しちまった。これは結構不満だった。
初代では、主を失ったピクミンが自分達だけで原生生物と戦う描写があり、彼らの自立を感じられる理想的なEDだったのに。
ピクミンとの別れを寂しがるようなお涙EDは合わないかもしれないが、別離において何かは描いてほしかった。残念である。
ともあれありがとうピクミン、また会おうピクミン。……4は、いつになるかな。実は1と2の再プレーもしたくなってきているのだが。
最近「Wiiであそぶピクミン2」が売上ランキング30位くらいに顔を出していたりする。やっぱそう思うよね。うひひひ。
俺が今作を購入した目的には、「宮本茂氏の今を見極める」というのもあった。
俺はWii Uの体たらくには、岩田社長と並んで宮本氏の責任も非常に大きいと考えている。いや間違いなくそうである。
自分の思想を強く打ち出したハードを発売し、全然売れず、購入したユーザーにはロクにソフトを届けられない。話にならない惨状である。
だが、氏は現役のゲームクリエイターである。その本領はやはりゲーム内容で語られるべきだろう。それには最新作たる今作しかない。
宮本氏と言えばすぐマリオにゼルダが出てくるが、近年のマリオの製作に氏はあまり噛んでないようだ。もちろん無関係でもないだろうけど。
じゃあ何を作ってたかと言えば、今作だ。実際発売が近づくにつれ、製作代表として方方のインタビューに答えていた。
今の宮本茂の力量を図るにはもってこいの作品である。見直すにしろ見限るにしろ、じっくり見させてもらおうではないか!!
……その結果は、まぁ良好だったと言っていい。ゲームは面白かった。だが操作系他、不満も多い。超一流の仕事とは思えん。
世界一の大クリエイターなんだから、俺が泡吹いて倒れるような完成度をみせてほしかった。それだけの時間はかけてるんだし。
しかし、何度も言うが、面白かった。ゲームはとても面白かった。これ間違いない事実。宮本茂、まだまだ現役ナリ。
現代のゲームを「一人の作品」と考えるのは危険だが、総責任者として、ゲームバランスには深く関与していることだろう。
その氏のバランス感覚で作られたゲームが、俺には面白かった。もうそれだけでいい。取り敢えずは満足だ。
もちろんWii Uの未来は相変わらず暗い。だが今作がWii Uでしかプレーできないのだから、俺はこのハードを買って良かったと思うよ。
こんな「Wii Uならでは」のソフトがより充実し、暗い未来がぶっ飛ばされることを心の隅っこで願い、了。
……さしずめ俺は、任天堂にとってのピクミン1匹っすかね。せっせと運搬作業しろってね。金の。
まぁブツクサうるさいピクミンですが、その覚悟はありますよ。本能ッスから。ご主人様の為に。例え何があろうとも。
~力合わせて~戦って~食べ~られて~~で~も~私たち~あなたに従い尽く~します~~♪
フヒヒ、ゲーオタの悲哀。ま、いッスよ。それで当人が幸せなら、ね……。

2001年9月、比類なきゲームキューブが発売された。PS2より遅れる事1年半、任天堂が王座を奪い返すべく送り出した渾身のハード。
……しかし、これが売れなかった。洒落にならないほどではないにせよ、各地で在庫が潤沢に存在し、勢いがまるで感じられなかった。
ロンチソフトは「ルイージマンション」「ウェーブレース」「モンキーボール」の3本。正直、パンチが弱いと言うしかない。
またPS2が「FF10」を皮切りに本領を発揮し始めたのも大きかっただろう。それはGC投入程度で揺らぐほどやわな勢いではなかった。
初代「ピクミン」は、そんなGCが早くも苦戦を強いられていた2001年10月、ひっそりと発売された。……はず。
ファミ通で、「ピクミン一体にマリオ64のマリオと同等のポリゴンが使われてる」という記事を読んだ記憶がある。
そんなピクミンを100体も連れ歩くことが可能。つまりピクミンにはGCの性能の高さを示すデモ的ソフトの役割が課せられていたと思う。
一方でゲーム内容は記事を読む程度ではよく分からず、「何となく難しそう」と感じられた。世間的にもそうだったのではなかろうか。
が、ここで思わぬ援軍がやってくる。CMソング「あいのうた」である。ピクミンは未プレーでもこの歌を知ってる人は多いはずだ。
ピクミンの生態を描いた歌詞に漂う哀愁が妙な形で受けたのか、このCMソングはソフトを遥かに上回るヒットを記録した。
それに伴い、ソフトの方もGCの状況を鑑みれば上出来のジワ売れを記録。最終的には50万本以上行ったはず。大したものである。
俺自身はこれより2年後にGCを購入し、友人から借りてピクミンをプレーした。
……感想としては、面白いけど、よく言われるように「ボリュームがかなり薄い」と感じられた。すぐ終わる。
しかし逆に言えば早くクリアーできる。ゲームに慣れれば慣れるほど、クリアタイムはどんどん短くできる。
最終的には1日1回クリアーを3日繰り替えしたほどだった。あれは面白かったなぁ。タイムは言うほど短縮できなかったけど。
俺は「バイオハザード」や「メタルギアソリッド」では「勝手知ったる2周目」が実はかなり好きである。
1周目では知りえなかった謎解きや進行ルートを全て頭に入れた状態での再プレー。確かに新鮮味はないが、比類なき快適さを味わえる。
新鮮味はないと書いたが、1周目では気付かなかった細かい部分を余裕を持ってチェックできるので、新たな発見があることも多い。
そういう意味で、ゲームの2周目、2周プレーすることって非常に大事だと思う。だがそれが可能なのは、ある程度短いゲームであればだ。
1周に何十時間もかかるRPG等は、面白さは別として、再プレーは非常にしんどい。……年を食っちまうと尚更である。
そういう意味では、初代ピクミンほど周回プレーの楽しさを味わえるタイトルも珍しい。最低5周はやろう。つーか2周やれば自然にそうなる。
定価で買ってればボリュームに不満を覚えたかもしれんが、借りてのプレーでは最高級の満足感を得られた。この点も良かったな。
して俺が初代をプレーしてすぐ、2004年4月に続編「ピクミン2」が発売された。この時は、発売日に購入した。
前作の不満点だったボリュームを大幅に増やし、また日数制限が削除され、余裕を持ってゲームを楽しめるようになった。
前作への好印象が残っていた俺は、2にもどっぷりハマった。ゴールデンウィーク直前の発売だったが、GW中はピクミン2漬けだった。
……しかし、ボリュームの激増により、周回プレーは非常にし辛いゲームになった。結局かなり間を空けて2周しかしていない。
クリアーに時間がかかるようになったのもそうだが、全体的に「面倒臭い」部分が増えたというのもあった。気楽にはやれない。
もちろん良くなった部分もあるが、初代の特長だった「周回制(?)」を2が失ってしまったのは確かだろう。
どっちが好みなのか……難しいところだ。まぁ2に関してはルーイが非常にムカつく上、最後はコイツを助けるってのが何とも……なぁ。
オリマーとルーイの名は、言うまでもなくマリオとルイージから取られている。……ルイージってゲスキャラに近いものがあるのか?
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」でも、牧場を乗っ取るというちょっと笑えない次元の悪役やらされてたよなぁ。うーむ……。
ともあれ、2から9年。長かった。遂に完成した最新作「ピクミン3」が、比類なき最新型次世代ゲーム機・Wii Uにて発売された。
今作は元々、Wii向けに開発されていたらしい。それどころかDSでも研究が行われていたという。
それが機を逸したのかハード性能の為か、Wii U向けとして仕切り直しとなり、今回ようやく完成に漕ぎ着けたわけだ。
まさに待望の続編。シリーズファンとしても、Wii Uユーザーとしても、俺に今作を避ける理由は一片たりとも存在しないのである。
……でもなかった。正直、プレー意欲は薄かった。よく買ったものだなぁ(?)と今では思う。
なんちゅーか、ゲーム自体ではなく、今作の置かれた立ち位置が気に入らなかった。「Wii U夏の大作!」といった感じの。
周知の通り、Wii Uというハードの現状は、もう目を覆いたくなるほど酷い。ハッキリ言って今後も見通しは果てしなく暗い。
ハード性能の低さ、コンセプトが受け入れられなかった等理由は色々あるが、一番の問題は単純に「ソフトがない」ことだろう。
Wii UはWiiの悪い部分だけは非常に濃く受け継ぎ、サードがゲームを出さない。出してくれない。最初の様子見で終わってしまった。
それに加えて、Wii Uは任天堂自身もソフトを出せない。出せない。開発難度が上がったからか、単純に実力なのか、本当に少ない。
ピクミン3も本来はもっと早く発売されるはずだったのが、延び延びでここまで来たのだ。何をやっているんだと呆れてしまう。
まぁそんな感じのWii Uだから、多少なりとも知名度のあるピクミン3には強い期待が込められていた。
だが俺は、それが何か違うと思えてならなかったんだよな。ピクミンはそういうタイトルではないんじゃないか、と。
任天堂のメインを張る大作の脇でひっそり確実に売られている。俺はピクミンにはそうあって欲しかった。無茶苦茶か。うるさい。
てわけで気が乗らなかったのだが……ついクラブニンテンドーで予約登録をしてしまっていた。これをブッチするのは不誠実である。
発売後もウジウジと悩むふりをし、結局予約ボーナス期限ギリギリの発売2週間後に購入。だったらもっと早く買っとけっての。
グダグダになってしまったが、とにかく俺はピクミン3を購入した。あとは? もちろん、プレーするだけである。
取り敢えず開始する。プレー形態は、宮本茂氏が推奨するWiiリモコン+ヌンチャクの「正式」スタイルである。
最初はンなのめんどっちいだろゲームパッドだけで十分だと思っていたが、プレーを始めてすぐ考えを改めた。
このゲームではカーソルの移動が非常に重要なのだが、ゲパプレーの場合、そのカーソルとキャラの移動が両方共左スティックなのである。
何故カーソルを右スティックに割り当てないのか理解に苦しむ。何か理由があるのだろうか。ともかく、これではやり難すぎる。
という訳で、ポインタでカーソル+ヌンチャクで移動のリモコンスタイルがお勧め。と言うかこれ一択だろう。
今作はあくまでWii U用タイトルなんだから、これはちょっと違う気がしないでもないが……。
そしてもう一つ、「ゲパには地図の役割に専念してほしい」という理由もある。これもプレー前には予想できなかった。
今作はWii Uの比類なき機能を活かしきるべく開発されたタイトルである。多分。ではその、ゲームパッドならではのプレーとは!?
……「マップを映す事が可能」でした。どんがらがっしゃーん。んだそれは! そんなん2秒で思い付くありきたり過ぎるネタだろ!
確かに2画面ならではの使い方と言えるが、この程度ならDSでも可能だし、実際色んなゲームで多用されてきた。今更新鮮味など皆無である。
購入前から分かっていたことだが、今作の「ゲパ利用度」にはプレー後もやはりガッカリした。
Wii Uとは、ゲームパッドを利用した新たな驚きとは、この程度のものなのか……?
……という嘆きとは別次元で、ゲパ機能は非常に役立った。と言うより、今作は地図が必須だと思う。地図なしではとてもやる気になれん。
単純にマップが広く、また地形も入り組んでいるので、迷う迷う。何度も歩き回らないと暗記ができなかった。俺が方向音痴ってのもあるけど。
更に今作ではキャラを切り替えて多面作戦を展開できるので、それを実行するとますます迷う。ハッキリ言って無理。
完全にマップを見ること前提でバランス調整が為されている。従ってゲパには常時地図を表示させ、操作はリモコンが鉄板だ。
もちろんゲパプレーやテレビ無し・ゲパオンリープレーでも切り替えにより地図を表示させることはできるが、利便性は段違いである。
こんなにゲパ必須の形でゲームをプレーしたのはWii U購入以来初めてである。Wii Uでなきゃ遊べないソフトだ。うわっはっはっは。
……喜んでいいんだよな? ま、あまり多くは望むまい。はぁ。
地図表示と、リモコンスタイルの操作。これらを除けばゲーム的にはまんまピクミンであり、経験者ならすぐ馴染むことができる。
俺も随分久々だったが、ホントにまんまピクミンなので、程なくして感覚を取り戻すことができた。……これは良いこと、なのかな。
さて、後はゲームを進めていくだけである。今作はプレーヤーキャラが3人登場し、それぞれ別行動を取らせることができる。
登場ピクミンは5種類。赤青黄に加え「羽ピクミン」「岩ピクミン」が新たに登場。紫と白はストーリーモードでは登場しない。
キャラが増えたことで複雑さが増しているかと思っていたが、チュートリアルはさすがの調整で、気持ち良く段階的にゲームに入っていける。
ピクミンの種類も少しずつ増えるようになっており、本格的な多種類運用はゲーム後半からだ。……これは寧ろ遅いくらいだったな。
そんなこんなで色々やっていくと……もうこれは単純に、言い切ろう。面白い。とても面白いのである。
ピクミンを引き連れ、障害物をどかせたり、部品を集めて橋をかけたり、原生動物を倒したり、果物を回収したり……
色んな仕事をこなしていくうちにマップが少しずつ埋まっていき、世界が広がっていく。それがとても心地よい。
そんな充実した一日を送っていると、やがて夕暮れがやってくる。原生動物が活性化する夜は撤退が原則だ。そこで一日は終わる。
ピクミン達と共に一旦宇宙へ退避し、一日の総括をして、また明日の仕事に備える。……ううーむ、いい。これぞピクミン。ピクミンは面白い。
乗り気でなかった出だしが嘘のように、俺はすっかり今作にハマってしまった。理想的だなぁ。これぞゲーム。俺にとって、になるが……。
ピクミン3は面白い。もうこれだけで感想を終えてもいいんだが、まぁアレなんでダラダラ続ける。
今作では3人のキャラを同時多発的に行動させられる。それを利用することで「効率的に」ゲームを進められることが大きな売りになっている。
……しかし、個人的にはこれは殆ど機能させられなかった。ゲームの調整的にも、あまりそれを求められていないように感じた。
マップの仕掛けには様々なものがあり、問題を解決できるピクミンも当然それぞれ違う。1種類だけ大量に連れ歩いてもゲームは進められない。
となると基本的に現在持てるピクミンを全種類連れて歩くべきとなる。でないとすぐ、思いもよらない仕掛けにぶち当たることとなる。
今作はキャラが増えたが、出せるピクミンは過去と変わらず100体までだ。仮に3人で割ると、各人33匹ずつ。5種で割ると、各色7匹となる。
こんな数ではハッキリ言ってテキパキ仕事をこなせない。結局、100匹全部引き連れて練り歩く方が効率が良い。少なくとも俺の場合は。
また、今作では「他の2キャラをピクミンと同様に投げる」ことが可能になっている。これにより、段差や離れた場所にキャラを投げ込み、
更に操作を投げられたキャラに切り替えることで、段差の上や穴の向こうを探索できるわけだ。今作の必須テクニックとなっている。
……だが当然、これには二人か三人のキャラが必要となる。別の場所で別作業していた場合、そいつをそこまで連れてくる必要がある。
張り切って別行動を取らせても、どこかで段差が出てきたら、一度集合させることになる。時間がかかるし、効率が悪い。
というわけでここでもまとまって行動した方が良いという結論になる。分担作業の面白さどこ行った。効率も何もないやんけ。
結局それは、各所の仕掛けを「知って」いればの話だ。つまり2周目3周目の。何も知らない初回プレーで効率的運用なんてまず無理である。
これはちょっと看板に偽りありではないかと感じた。せめて出せるピクミンをもっと増やせなかったのか。Wii Uなら十分可能だろうに。
もう1つ、不慮の事故が怖いというのもある。
ピクミンに何か仕事、特に拠点への運搬をやらせていると、思わぬ所から表れた原生生物に襲われ、酷い被害を受けることが多い。
ピクミンは運搬中はそれしか出来ず、襲われたからと言って攻撃したりはしない。その時点で輸送隊全滅はほぼ確定だ。
仕事をさせつつ別行動をしていると「今どこかでピクミンがやられたようだ」と表示されるので、気が気でない。
結局これも、ピクミンが仕事する間は付き添ってやるのが一番良い。襲われても攻撃の指示を出せるからな。
……というわけで、残念ながらゲームバランスがイマイチ分担プレーに見合ってないと感じられたのであった。はぁ。
ピクミンの性質は、赤青黄については変わっていない。色からイメージできる役割を備えているので、何か好感が持てる。
新キャラ「岩ピクミン」は、名の通り「硬い」が特長だ。コイツをぶつけることで水晶の障害物を壊すことが可能。
硬い為にピクミン投げでダメージを与えられるという利点もある。また踏み付け攻撃では死なないのも嬉しい。
もう一体の新キャラ「羽ピクミン」は、名の通り空を飛ぶピクミンだ。水上も段差もおかまいなしにスイスイ移動できる。
プレー前はそれじゃ使えすぎるのではないか……と思ったが、結局こちらが指示を出してやらんとどうにもならんので、そうでもなかった。
また攻撃力はかなり低めで、戦闘ではあまり役に立たない。それでも空を飛ぶ敵には唯一対抗できるピクミンなのだが。
他のピクミンと違い浮いてるので、投げる時の扱いがやや難しかったりする。まぁ困るほどのことではないが。
ピクミン達の思考(?)も、旧作とあまり変わってないと思う。この点は今作でかなりガッカリさせられた。
例えば、段差の上から笛で集合をかけたとする。段差があるから真っ直ぐ来ても合流できないが、迂回すれば通路がある。
だがピクミンは愚直に真っ直ぐ歩いてきて、合流できずにまごまごする。足が遅くて群れから離れたピクミンがこうなることも多い。
前述のように、運搬中に敵に攻撃されても、一切の対処を取れない。一撃で倒せるほど弱い奴が相手でも何もできない。
それどころか、仲間が減ってもう運べなくなった荷物に延々固執していたりする。お前は一体何をやっているんだ。
他、水辺で解散すると勝手に溺れるとか、敵キャラ認識範囲が狭くてボッ立ちしやすいとか、前作までの不満がそのまま残っていた。
もちろんこれは、敢えてそうしているとも考えられる。ピクミンはそこまで賢くはないと。これが彼らの生態なのだと。
でも俺には、プログラム的な雑さが感じられたんだよな。ゲームとしての質を落としているように思えた。
今作は長く研究開発が続けられた。宮本氏によると、入社後ずっとピクミンのプログラムを研究している社員なんてのもいるらしい。
しかしここは期待外れだったと言わざるを得ん。もっと賢く「自然な」ピクミンを見せてほしかった。そしたらもっと愛着が湧いただろうに。
はぁ。
システムや操作性もあまり進歩がない。リモコン使用でやりやすくはなったが、もう少し煮詰められないものかと思う。
今作は「カーソル」が非常に大事なゲームだが、このシリーズは今作も含めて、カーソル移動が思ったように出来ない事が多い。
3Dのゲームだから空間を把握してカーソルを合わせなくてはならないのに、その認識が難しいのだ。……説明しにくいな。
ピクミンをきちんと狙って投げてるつもりが、離れた所にポイポイしていたという経験はプレーヤーなら誰でもあるのではなかろうか。
それで大惨事になるケースも多いので、なんか必要以上に慎重にならねばならなかった。これは難度云々とは違うと思う。
プレーヤーが狙うオブジェクトは大体決まってるんだから、ゲーム的もう少し補助できないもんだろうか。
特に空を飛ぶ敵にピクミンを当てるのが難しく、毎度毎度面倒な気分になってしまった。うーん。
リモコン操作での「解散」がヌンチャク振りってのもやり難かった。暴発もするし。普通にボタン操作にしてくれよ。
新操作として、ロックオン後にヌンチャク振りで手持ちピクミンを総員「突撃」させられるんだが、これも使い難かった。
ロックオンは対象にかなり近づかないと出来ないので、やったつもりが「解散」になっちまうことしばしば。イライラした。
そして一番の不満は「ピクミン投げを自動で出来ない」ことかな。100体のピクミンを投げたけりゃ、ボタンを100回押す必要があるのだ。
今作ではキャラ投げがあるので、そのキャラに更にピクミンを投げ渡すというシチュエーションが多い。その際、とにかく面倒臭い。
A押しっぱで投げ続けるようにすればいいだけだと思うんだが、何故できないのか。配慮が足らんよ。はぁ。
他、オニヨン(基地)からのピクミン出し入れのインターフェースが悪かったり、操作性には不満だらけ。
今作はとても面白かったが、「さすが任天堂クオリティ!」と絶賛できるほど隙のない作品でもない。そうであって欲しいのに。
製作に時間がかかっても、この辺は何ともならなかったの? ねぇ宮本さん。はぁ……。
ゲームパッドは基本地図を映すものだが、タッチ操作にて「指定の場所への自動移動」を指示することができる。
これにより一人を自動移動させ、プレーヤーは別キャラの作業に専念する……のが可能となる。非常に便利で、使える機能である。
まぁ自動移動だと足の遅いピクミンも同じ速度で歩けるという非常に不自然な便利さもあるのだが……まぁ言うまい。
今作のゲパ、どうだったんかなぁ。「必須である」だけで、今は満足しておくべきなのかなぁ……。
物語は、意外と面白かった。
「コッパイ星」の食糧危機から、他の星へ食料を求めて旅だった「アルフ」「ブリトニー」「チャーリー」の3人は、事故である星に不時着する。
そこで謎の生物・ピクミンと出会い、彼らの力を借りて3人は合流するが、帰星に必要な部品「ワープドライブキー」を紛失してしまっていた。
色々探し回ったところ、キーは「ホコタテ星」の「キャプテン・オリマー」なる人物が所持していることが判明する。
3人は当初の目的に沿った食料(果物)集めをしつつ、キャプテンオリマーの消息を追うのだった……。
そう、主人公こそ違うが、今作にもオリマーは立派に登場するのだ。単純ながらなかなか上手い起用だと思った。
途中、3人がオリマーだと思ってた人物が実はルーイで、更にルーイは船の食料を盗んで脱走するという暴挙を犯す。
……いやぁ、前作でも相当な屑だったが、今作でのルーイは輪をかけて酷くなってた。これはある意味嬉しかったな。
今年はルイージの年なのに、名前が関係するルーイはより酷いゲスキャラに。ううーむ、いいね。吉田戦車ルイージっぽい。あはは。
主人公3人のキャラはあまり濃くない。アルフは純情なメカニック、ブリトニーは食い意地張った植物学者、チャーリーは頼りない隊長。
チャーリーは元名うてのレンジャーで、アルフに尊敬されてたりするんだが、ゲーム中ではそれらしい威厳を感じられなかった。残念。
それどころかブリトニーに片想いしてるのにガン無視されてる情けない男でしかなかった。途中で何か見せ場作ってやればよかったのに。
ブリトニーは食い意地ゲスキャラで、「食料を二人と分けるのが不満」と言い張る。キャラは良いとして、台詞にパターンが少なかったな。
キャラを魅せるゲームではないだろうが、少しくらいイベントを挟んでもよかったんじゃないかと思う。そういうの皆無だったからな。
あとゲーム的に性能差がまるでないのも不満だ。チャーリーは少し有能にするくらいでよかったのではないか。
そうするとゲームバランスが取れなくなるのかのう。結局3人とも同じ、記号的にしか判別しなかった。残念である。
……そもそも、あの程度の段差くらいよっこいしょと登れって話だが。まぁそれ言っちゃおしまいか。はぁ。
ゲームの目的はオリマーの奪取と、果物の収集。果物は果汁を取り、そのまま隊員達の食料となる。
これが尽きるとゲームオーバー。今作に日数制限はないが、食料数により活動限界は用意されているわけだ。
つっても非常に余裕を持って用意されているので、相当雑なプレーをしない限り大丈夫だろう。多分ゲーム日数で100日分くらいある。
果物はお馴染みの種ばかりだが、名前はコッパイ流に付けられ、ブリトニー流の説明文がつくので、なかなか面白い。
……ただ、前作と違ってタイアップがないので、そこがやや寂しかった。前作のナショナル乾電池とかは見つけると興奮したんだけどな……。
一日を終えると、隊員日誌が読み上げられ、収集した果実を果汁にするシーンが挿入される。
この果汁シーンが非常に鬱陶しく、何故飛ばせないのか終始不満だった。1回2回ならともかく、毎回見ても面白く無いわこんなもん!
ブリトニーの台詞も同じものばかりだし、日誌のようにもっと種類増やせなかったのか。どうにも配慮が感じられない……。
ストーリーモードは2周した。1と2の中間くらいのボリュームで割と理想的だが、何度もやるのはやっぱちょっとしんどいかな。
2周目はさぞサクサクやれると思っていたが、実際にはそんなに効率よくやれなかった。まだまだ甘いな俺。
コッパイ星の食糧危機には、コッパイ星人の「無計画さ」があるらしい。その性質故、食料を考えなしに消費してしまったのだと。
EDにて、彼らが持ち帰ったのは果物の種だけでなく、最大の収穫は身につけた「計画性」だったのではないか、とナレーションがあった。
なるほど、なかなか上手い纏め方である。つーかそんな性質でよくこんな宇宙船を飛ばせるほど高度な文明を作れたもんだな……。
そういやゲーム中、携帯電話の部品を使って電波精度を上げるって描写が2回もあるんだが、コッパイレベルで見ればこんなんカスだろうに。
あんま突っ込んじゃいかんかのう。考えてみりゃ、彼らにとっては俺らもピクミンと同レベルなんだろうなぁ……。
グラフィックは、綺麗だ。Wii Uの性能をある意味最も活かしていると言えるだろう。
もちろん、他2機種の極悪絵と比べれば正直大したことない。だが今作に求められるクオリティは一応満たしているのではなかろうか。
綺麗な絵がそのまま臨場感に繋がり、ゲームへの没入感を増してくれた。グラフィックがゲームの面白さに直結しているのである。間違いなく。
任天堂も今後、この闘いから逃れることは出来ない。それも他社より遥かに遅れた経験で、性能の劣るハードで、だ。
グダグダ言わず、「美しいグラフィック」を追求してくれ。今作だってもっと磨こうと思えば磨けたはずだぞ。
ユーザーの要求は際限なしだ。だがそういう世界なんだ。ま頑張れ……。
さて、今作には「ストーリー」「ミッション」「ビンゴバトル」の3つのモードが用意されている。
このうちビンゴは対戦モードなので、俺は除外。ちなみにここでは2Pキャラとしてオリマーを使用できるらしい。ナイスだな。
残るミッションは、「お宝集め」「原生動物退治」に分けられ、それぞれ制限時間内にどれだけ成績を上げられるか挑戦する。
俺はストーリーだけが目的で、ミッションはまぁやりたい事は分かるが興味が薄かった。でも一応試してみることにした。
……そしたら、もう。これがまた面白い。もう一回波が来てまたハマっちまった。ピクミン3、本当に面白いわ。
つっても、お宝集めの方だ。原生動物退治にはハマれなかった。俺はピクミンの戦闘はあまり好きじゃない。ピクミン死んだら可哀想だし。
で、お宝集め、これが燃える。時間が限られているので、のんびりやっていればすぐパンクする。だが上手くやれば、全ての宝を集められる。
そう、このモードにて、ストーリーでは味わえなかった「効率の良い運用」を強く体感できるようになったわけだ。それが面白いのだ。
もちろん最初から上手くはいかない。何度か挑戦し、ロクな結果を出せないまま、とにかくフィールドの状況を頭に叩き込む。
そこから作戦を立てる。まずこのキャラにピクミンを抜かせ、このキャラはここまで移動させ、それから……と。
自動移動も最大限に利用し、緻密に立てた作戦が綺麗に動き、お宝がどんどん溜まっていく感触。こりゃ気持ちいい。これぞ今作の真骨頂かも。
軽く触るだけのつもりが、最終的に5つの課題全てでプラチナ評価を獲得できた。いやっはっはっは、俺スゲー。ピクミンマスターだ。ゲハハ。
ホント「調整」に関してはこのモードの方がストーリーよりずっと上だと思う。今作をプレーするなら絶対にやっておくべきだろう。
このお題、今後DLCとして配信してくれんかなぁ。1つ300円くらいなら買ってもいいよ。それくらい面白かったよ。
ストーリー2周にミッション、堪能できたわ。ピクミン3、面白かった。買ってよかった。長々書いたが、結論はこれ。ふぅ……。
……にしても、ピクミンは可愛いね。俺の言うことを、命も厭わず聞いてくれる。なんて健気なんだ。なんて愛らしいんだ。
ある日のアルフの隊員日誌にて、こんな記述があった。
「ピクミンは本当に献身的だ。我々の命令を躊躇わずに聞いてくれる。だがこれこそが、彼らの生きる為の生態ではないだろうか。
何故なら我々はいつのまにか、そんなピクミン達の数を増やすことに必死になり、喜びを覚えているのだから……」
うろ覚えだが、なるほどなぁと思った。確かにピクミンはピクミンで狡猾にやっているのかもしれん。でもまぁ、いいじゃないか。
久々にお前らと協力してゲームを楽しめて、俺は満足だよ。……多くの仲間を殺しちまったが、そこはそれ、現実だ。受け入れてくれ。
ちなみに今作のEDは、特に何もなく、オリマーらを含めて5人であっさり謎の星を離脱しちまった。これは結構不満だった。
初代では、主を失ったピクミンが自分達だけで原生生物と戦う描写があり、彼らの自立を感じられる理想的なEDだったのに。
ピクミンとの別れを寂しがるようなお涙EDは合わないかもしれないが、別離において何かは描いてほしかった。残念である。
ともあれありがとうピクミン、また会おうピクミン。……4は、いつになるかな。実は1と2の再プレーもしたくなってきているのだが。
最近「Wiiであそぶピクミン2」が売上ランキング30位くらいに顔を出していたりする。やっぱそう思うよね。うひひひ。
俺が今作を購入した目的には、「宮本茂氏の今を見極める」というのもあった。
俺はWii Uの体たらくには、岩田社長と並んで宮本氏の責任も非常に大きいと考えている。いや間違いなくそうである。
自分の思想を強く打ち出したハードを発売し、全然売れず、購入したユーザーにはロクにソフトを届けられない。話にならない惨状である。
だが、氏は現役のゲームクリエイターである。その本領はやはりゲーム内容で語られるべきだろう。それには最新作たる今作しかない。
宮本氏と言えばすぐマリオにゼルダが出てくるが、近年のマリオの製作に氏はあまり噛んでないようだ。もちろん無関係でもないだろうけど。
じゃあ何を作ってたかと言えば、今作だ。実際発売が近づくにつれ、製作代表として方方のインタビューに答えていた。
今の宮本茂の力量を図るにはもってこいの作品である。見直すにしろ見限るにしろ、じっくり見させてもらおうではないか!!
……その結果は、まぁ良好だったと言っていい。ゲームは面白かった。だが操作系他、不満も多い。超一流の仕事とは思えん。
世界一の大クリエイターなんだから、俺が泡吹いて倒れるような完成度をみせてほしかった。それだけの時間はかけてるんだし。
しかし、何度も言うが、面白かった。ゲームはとても面白かった。これ間違いない事実。宮本茂、まだまだ現役ナリ。
現代のゲームを「一人の作品」と考えるのは危険だが、総責任者として、ゲームバランスには深く関与していることだろう。
その氏のバランス感覚で作られたゲームが、俺には面白かった。もうそれだけでいい。取り敢えずは満足だ。
もちろんWii Uの未来は相変わらず暗い。だが今作がWii Uでしかプレーできないのだから、俺はこのハードを買って良かったと思うよ。
こんな「Wii Uならでは」のソフトがより充実し、暗い未来がぶっ飛ばされることを心の隅っこで願い、了。
……さしずめ俺は、任天堂にとってのピクミン1匹っすかね。せっせと運搬作業しろってね。金の。
まぁブツクサうるさいピクミンですが、その覚悟はありますよ。本能ッスから。ご主人様の為に。例え何があろうとも。
~力合わせて~戦って~食べ~られて~~で~も~私たち~あなたに従い尽く~します~~♪
フヒヒ、ゲーオタの悲哀。ま、いッスよ。それで当人が幸せなら、ね……。
正直2ちゃん本スレみてると世界一が居すぎてお宝探しする気力もわかないけどww
最初のステージだけプラチナにしておしまいってな感じ。
こっちはベッドで寝ながらゲムパでプレイが当然のようになっててむしろリモヌンで出来ない身体になってしまったw
まあ主観視点でステージをうろつくのが楽しいからテレビも使いましたけど。壁画とか最初に見つけたときは興奮したなあ。
あと、やっぱDLでステージ追加とか企画してるみたいですよ。バージョンもいま1.01?とかだし。
エンディングとかも含みを持たせた終わり方でしたしね。
ストーリーは、極めると10日前後でクリアー出来る……とか? 俺は1周目56日、2周目も34日かかりました。まぁ果物全部集めて、ですけど。
正直ストーリーはあまり詰めてプレーする気になれませんでした。その辺はミッションで存分に味わえましたし。
ミッションのDLCは期待していいんですかね。ストーリーも確かにやや消化不良だったので、サブエピソード等は見たいです。
>こっちはベッドで寝ながらゲムパでプレイが当然のようになっててむしろリモヌンで出来ない身体になってしまったw
おお、それはそれで面白いですな。ゲパオンリーなら手軽さで大いにアリかもしれません。
色んなスタイルを認める懐の深いハードWii U万歳、ってことで。あは。
だいぶ、感想が違いましたのでコメントを。
私はピクミンは「wiiであそぶ」のピクミン1のみ経験でした。
非常に面白かったのですが、タイミングの関係で2はプレイせずに数年たち、3を購入。
面白い。
しかし不満点が1つ。
ゲームパッド使用の強要。
リモヌンでプレイしていてもマップの確認や、「ここまで移動」にパッドの使用を強要され、たびたび画面に入る「GAMEPADの画面をみてださい」。
これには参りました。
どうせパッド操作中は画面止まってるんだし、旧作みたいに、+ボタンでパッドと同じ画面を表示してほしかった。
不満はそれ位でした。
そしてクリア後はミッションやビンゴを楽しみ、当然のごとくピクミン2を購入。
色々と気になることが多いです。
まず、オリマーとルーイの2人がいる意義を感じない。
そう感じるのは恐らく以下の2点のため。
・「ここまで移動」が無いので、別々に作業がしにくい。
・プレイヤーを段上に投げることができない。
そしてピクミンを投げる際、同じ種類のピクミンを投げ続けるのが非常に困難。原因は2つ。
・色を指定後にA連打していると、プレイヤーの後ろでピクミンの整列が追いつかなくなり、違う色のピクミンが混ざってくる。
・現在選択している種類が隊列に何匹いるのか表示がない。
これらの不満は、3をプレイしたからこそかもしれません。
逆に言えば、2から進化した部分とも言えるのではないでしょうか。
とはいえ、2は2で楽しんでます。
次回作は何年後でしょうね。
ピクミンは「Wiiであそぶ」版をプレーですか。この時点で操作がリモコン+ヌンチャクに変更されてるんですね。
俺はGC版しか知りませんが、今になってWii版に興味が湧いてきてます。でも3の効果か、今値段が上がってるんですよね……。
>パッドの使用を強要され、たびたび画面に入る「GAMEPADの画面をみてださい」。これには参りました。
分かります。特に「ゲームパッド画面を見て下さい」は、ハッキリ言って無意味ですからね。テレビに映せよと何度も思いました。
恐らくゲーム中での「Gパッド」を扱っているという表現をしたかったのでしょうが、あの程度ではそんなの全然伝わりません。
「ここまで移動」も、システムは便利でしたが、インターフェースは悪いなと俺も思いました。
マップの拡大・縮小くらいできてもいいだろうに。あとスティックに触れるとすぐ操作がゲパモードに切り替わるのも鬱陶しかったなぁ。
2もWiiであそぶ版……ですかね。
これはWiiのゲームですから、さすがに3の後にプレーすると至らなさが気になるかもしれませんねw
ピクミンの種類が増えると、ピクミン投げ等の操作がしにくくなるのは、このシリーズに共通する不満点だと思います。
それが3でも殆ど改善されていないのはかなりガッカリしました。ここがきちんと整備されれば、より効率的なプレーを追求できるのに。
ピクミンは100体ものキャラを操る、ある意味テキトーにやるゲームです。でも慣れると緻密なプレーが見えてきて、試してみたくなる。
その段階になると途端にシステムの粗さが気になってきます。もちろんプレーヤーの腕次第ってところもありますけど。
4はまだまだ先になるでしょうが、今度はシステムと快適性をギッチギチに突き詰めて作ってほしいですね。
ゲームの面白さはもう保証付きなので、それが満たされれば完璧です。取り敢えずは3のミッション配信に期待したいと思います。
お前らもその星で頑張ってな!
先月は酒の飲み過ぎで体調を崩してしまい、年を跨いだ瞬間の新年の挨拶ができなかったので、旧正月の今日こそはと思いスタンバっていましたw
旧正月は1月1日の正月とは違って世間の新年ムードはほとんど無いし、日付は毎日変わるので、覚えておくのが少し大変ですw
最近はあまりゲームができていませんが、otagameさんの『ピクミン3』の感想を読んでいたらまたやりたくなってきたので、今度『ピクミン3デラックス』を『アルセウス』と一緒に購入しようかと思ってます。
それにしても、『ピクミン4』はいつ出るんでしょうね。
リマスターやスマホを除くと、最新作は5年前の『Hey!ピクミン』ですし、『3』に至っては9年も前です。
昨年は『ピクミンブルーム』が配信されたから何か動きがあると期待していたのですけど……。
ああ、早く『4』がやりたいなぁ。
それでは、昨年は色々とありがとうございました。
コロナ禍の折、大変な日々が続きますが、くれぐれもご自愛お祈り申し上げます。
年を食うと月日の経過が早くなり、自然と記念日やイベントもいつもやってるような感覚に囚われます。
>『ピクミン3デラックス』を『アルセウス』と一緒に購入しようかと思ってます。
ああ、いいですね。ピクミン3は面白かったんですが、Wii Uゲパはマップ表示程度にしか使っておらず、そこは残念でした。
でもその分、Switchでも問題なく遊べると思います。アルセウスとは最新作ですな。偉い。俺とは違う……。
>リマスターやスマホを除くと、最新作は5年前の『Hey!ピクミン』ですし、『3』に至っては9年も前です。
今はリアルタイムストラテジーがゴロゴロあるので差別化が難しくなったように思います。3でも結構複雑なゲームになってますし。
>コロナ禍の折、大変な日々が続きますが、くれぐれもご自愛お祈り申し上げます。
今回の波は近いとこまで影響が出てきてまして、割と迷惑してます。けど対処法なんてないですからね。嗚呼、いつまで。