腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ファイナルファンタジー13 前編

2010年01月17日 03時24分28秒 | PS3ゲーム感想文
……普段世間一般の潮流からかけ離れたゲームの感想文ばかりやっていると、
こういう、今が旬で、個人でもレビューサイトでも2ちゃんでもアマゾンでも
感想が溢れかえっているタイトルは、何となく扱い辛い。。
どこにでも書いてある事と似通った内容をダラダラ書き連ねても、ハッキリ言って意味ないし。
……ま、ええか。
久々に旬のものを食べたんだ。俺もその他大勢になるとする。


「ファイナルファンタジー13」。
40代より下の日本人で、このシリーズの名前を知らない人はほぼいないだろう。
知名度だけではマリオ・ドラクエと並んで日本最高級。
売り上げではドラクエより劣るが、軽く200万本は固い、超を3つ並べるべき大作RPG。
「7」以降シリーズはPS、PS2でシリーズが続いていたから、最新作がPS3で発売されるのは当然の流れ。
そしてPS3は、高価で扱いは難しいが、最強の性能を誇るスーパーハードである。
そのPS3で、何年もの長い時間をかけ、大メーカースクエニが総力を挙げて完成させた、待望のシリーズ最新作。
これは期待するなと言う方が無理だろう。イベントだ。祭りだ。ゲーオタがこれをやらずに何をやる。
世の流れなど知った事ではない俺も、これには参加するしかなかった。
本体を購入し、HDや5.1環境も完備。いざ、ビバ、超大作RPG!!!!!


……うん。
まぁ。
総合的には、あかんやろこれ、と。
指の赴くままにダラダラ書かせて貰う。




某酷いインターネット曰く、
「NEWスーパーマリオWii=横スクロールアクション、 FF13=縦スクロールRPG
 なぜ差がついたか、慢心、環境の違い」。
ったく、よくこんな表現を思い付くもんだ。本気で感心する。
あそこは皮肉・嫌味・当て擦りをやらせれば間違いなく世界一である。はは。

もう方々で言われて尽くしているが、序盤から延々続く一本道マップが酷い。
RPGにおける「一本道」は、イコール「自由度の無さ」として、悪口の常套句である。
尤も、大抵のRPGは基本的に一本道であり、自由度云々もその道中に道草が食えるという程度のものでしかない。
一本道であること自体は、別に構わないのである。

しかしFF13の一本道っぷりは桁が違う。3桁違う。
なんせ物理的に一本道だから。縦スクロールRPG、全くもって良い得て妙。
とっとことっとこトンネルじみたマップを只管北上。マラソンである。
もう批判する次元を超えている。製作者が何を意図してこんなデザインにしたのかさっぱり分からない。

更に
・サブイベントほぼなし
・町・村の類が皆無
・ミニゲーム皆無
・後戻りできない
・たまにある(ごく短い)別れ道に行っても、置いてある宝がしょーもないもの
・途中まで戦闘メンバーが完全固定
・戦闘がシンボルエンカウント制

これらの要素が加わり、一本道感がますます補強される。
ただただ北上、そして戦闘。ファイナルファンタジー13。
ちなみに、よく「11章が自由度高くて楽しめる」と言われてるが、俺はそう思わない。
マップは確かに広くなるが、それ以外はミッションというサブイベントが登場するだけで、
別に特筆すべき章とは思わない。他の章との相対比較で良く見えるだけだろう。
ミッションつってもただの戦闘だけだし。
はぁ……。

さっきも書いたが、RPGのシナリオが一本道ってのは寧ろ普通のことなのだ。
だが他のゲームは、軽い分岐(選択肢による台詞変化とか)やサブイベントなどにより、
それを感じさえないよう色々工夫をしている。そしてFF13はそういった要素を完全に除外している。
つまりこれは明確に製作者の意図なのだ。狙ってこのようにゲームをデザインしたのだ。
……その結果が「空前絶後の一本道感」「やらされてる感」なんだから、救い様がない。
もう、ホント、分からない。理解できない。こんなゲームデザインにしたことが。
FFと言う、日本屈指の知名度を持つシリーズの最新作にこれを採用したことが。
製作に費やしたこの数年は、PS3というスーパーハードは一体何だったんだろう。
ガッカリである。



はぁ。
縦スクロール云々は取り敢えず置いておくことにする。
……となると、「ゲーム」部分でFF13を語れるのは、実質もう一つしかない。
戦闘だ。
ゲーム的には、FF13の魅力はもうここにしかにない。ここに集約されていると言っていいと思う。

今作は「FF4」が生み出した偉大なるシステム「アクティブ・タイム・バトル(ATB)」を採用している。
戦闘中に時間の概念があり、順番が来たキャラからどんどん行動していくというあれだ。
ドラクエ式戦闘が当たり前だった当時のRPGに新風を吹き込んだ画期的なシステムである。
当時のスクウェアスタッフが「戦闘が始まったらトイレなんて行ってられませんね(笑)」と語っていたことを覚えている。

で、FF13のATBだが、4の頃とは次元が違う。スピードの。
ATBゲージの溜まるスピードが非常に速く、またやるべき行動も盛り沢山。
コマンド選択に加えてオプティマの変更、HPの管理、それらを高速(光速ではない)で判断し、ボタンを押さねばならない。
序盤の雑魚戦から、そのあまりの速さに正直面食らった。付いていけるのか心配だった。
が、慣れればその判断力が戦闘内容に繋がる、快適なスピード感だった。
これだけ速さが要求されるのに、操作キャラはリーダー1人だけというのは驚きだ。
もし3人とも操作しなければならなかったら、恐ろしく速くてゴチャゴチャした戦闘になることだろう。
……それはそれで面白そうだな。

FF13はコマンド選択式RPGである。それは間違いない。
だがこれだけATBのスピードが上がり、操作が忙しくなると、戦闘部分は実質アクションとしても過言ではないと思う。
コマンド選択式RPGは、よく「時代遅れ」「退屈」だと批判される。
特に「退屈」は大きな課題であり、ATBはその解決策の一つだった。
そして13はATBのスピード感を徹底的に追及し、最早アクションと変わらぬ判断力を要求し、疾走感を提供した。
戦闘システムについての好みはあるだろうが、13の戦闘を「退屈」と言う人はいないと思われる。

俺自身は純コマンド選択式戦闘、それこそドラクエのようなシステムも別に退屈とは思わんし、嫌いではない。
演出や画面構成、何よりパラメータの調整により、退屈さなど幾らでも吹き飛ばせる。
が、FF13のスピード感もまた評価したい。これもRPG戦闘の形の一つだろう。
「戦闘が楽しい」はPRGにとって最高の褒め言葉だと思う。
今作は、そこについては真面目に取り組んでると思う。うん。


で、戦闘システムはどうだろうか。
オプティマとロール。オプティマとは……ええい、もう説明は略。誰も読んじゃいねー。
FF伝統の「ジョブ」と12の「ガンビット」を組み合わせ、煮詰めたシステムと言える。
戦闘中はもちろん、戦闘前にも適切なオプティマの構成を考え、準備しておく必要がある。
非常に忙しく、目まぐるしいが、遣り甲斐はあるシステムだと思う。

オプティマシステムは、リーダー以外のキャラがAIであるから仕方ないのだが、こちらの意図通り動いてくれないことが多いのは不満だった。
特にエンハンサー(強化係)は全然俺の意図を汲んでくれない。お前のことだよサッズ!
アタッカーを2人にすると、違う敵を狙うようになっていることにも大いに困らされた。
他にも色々ある。オプティマの設定だけじゃなく、戦闘方針、つまりガンビットシステムも導入すべきではなかったのか。
今作の戦闘はかなりマニアックな調整がされていると思うが、その割にオプティマ制がやけに簡略化されている。 
強敵相手ならヘイスト一つで展開が全然違うんだから、もっと細かく指定できるようにしてほしかった。
……え? サッズをリーダーにすればいい? 冗談はアフロだけにしろよ。
つーかリーダーは光速さんに決まってんだろが。はぁ。


ロールは6種類あるが、ちょっと少ないと思う。
特に「魔法」を専門にするロールがないことはどうかと思う。。
一応ブラスターが魔法職になっているが、あれの役目はチェーンゲージの増量であり、魔法攻撃とは言い難い。
もっとこう、敵の弱点属性を突く魔法職が欲しかったんだよ。
今作では魔法の存在感が非常に小さい。種類が少なく、効果も実に地味だ。
更にメテオやアルテマなどの歴史ある強力魔法は存在すら省かれている始末(味方側)。
他にも、例えば回復も戦闘もある程度こなせる赤魔道士的なロールなどは用意できなかったのか。
隠しロールを用意してもいいし。
オプティマシステムは良いとしても、何かやってることが狭い感じが終始付き纏っていた。
一本道マップほど酷くはないけどさ。はぁ。

戦闘に3人しか参加できない事も非常に不満。
近年のRPGではありがちな設定だが、どう考えても不自然だろう。
参加は3人にしても、どうして戦闘中に交代できるようにしていないのか。10ではやってたのに。
今作では、 ムービー→戦闘 がスムーズに繋がるシーンが多い。
そんなシーンでは、6人パーティが皆武器を構えるのに、戦闘に入ると3人以外はどこかへ消えている。
非常に不自然だし、パーティの一体感がまるで感じられない。
メンバー入れ替えが可能になると当然戦闘は楽になるが、だったらバランスを調整し直せばいい。
その手間を省き、こんな不自然さを放置するとは。
せめてボス戦だけは、挟み撃ちで3×2パーティを操作するとか、そういう工夫はできなかったのか。
俺はライトさん・ヴァニラ・サッズのパーティで進め、殆ど変更することはなかった。
と言っても本意ではなく、ちゃんと6キャラ平等に使いたかった。
今作は物語の登場人物が非常に少なく、パーティメンバーはプレイヤー側という点以上にキャラクターとして重要である。
なのに、6人のキャラを活かそうとしていない。活かさせてくれない。
はぁ。


もう一つ、戦闘の特徴を挙げると、ブレイクシステムだろうか。
攻撃を与え続けると敵の「チェーンゲージ」が溜まっていき、限界を超えると「ブレイク」が発生。
守備力が一気に落ちるので、大ダメージを狙うチャンスが登場するというわけだ。
「ゼノサーガ エピソード2」に似たシステムがあったな。あれも結構好きだった。

このブレイクシステムもまた、コマンド選択戦闘のアクション化に一役買っていると思う。
ブレイクゲージの増加やブレイク後のタコ殴りには強い爽快感があり、やってて気持ちが良い。
アクションゲームをやっている感覚に近い。もちろん褒め言葉である。

今作の敵は雑魚もボスもほぼ全てブレイク前提で調整してある。
よって戦闘は、イコール「如何にブレイクを狙うか」が何より重要である。
……で、その為か、今作はとにかく敵のHPが多い。異常に多い。
序盤ですら数千、終盤だと数百万の敵が雑魚を含めてゴロゴロいる。
このせいで、手際良くブレイクをさせていかないと、戦闘がこれまた異常に長くかかることになる。
面白いシステムではあるが、「ブレイクを狙わねば話にならない」というバランスは少々やり過ぎだと感じた。
ブレイク~ブレイク~。……古っ。っまんね。


ブレイク前提である事も含め、今作の戦闘はバランスがかなりキツイ。少なくともFFとしては。
変なオプティマのまま戦うと、雑魚相手ですらあっという間にゲームオーバーにさせられる。
かと言ってキャラを鍛えようにも、楽に勝てる雑魚があまりいないからまた困りものだ。
……余計なお世話ではあるが、国民的RPGとして、一般ライトユーザーがゲームを投げ出さないか心配である。
いやホント余計なお世話だな。そんなの俺には関係ないし、考える必要もない。
俺個人はキツメながら楽しめるバランスだったが、敵HPの多さにだけは辟易させられたなぁ。

尤も、戦闘に時間制限はないし、MP制でもないから、やろうと思えばガチガチに固いオプティマでも勝つことは可能だ。
よってどうしても勝てない場合は、アタッカ+ヒーラー+ヒーラーなんてオプティマにすれば、恐らく勝てる。
もちろん敵のパラメータが法外に高い場合は別だが。
これが一応、初心者への救済措置ということなのだろう。

だがその場合、数百万の敵HPに対して、一回1万程度を削っていくことになる。
戦闘終了までにどれだけ時間がかかるか想像もできない。したくない。
今作のやり込みプレーに「ブレイクせずクリアー」があれば、10000ガバスものだな。
良いシステムではあるが、全ての敵をこれ前提で調整するのはまずかったと思う。
うーん。


今作の戦闘ではオプティマが非常に重要だが、登録できる組み合わせは6種類に限られていて、戦闘中にそれを弄ることはできない。
よって適切なオプティマを用意しないまま戦闘に入ると、何もできずに殺されることも多々ある。
……が、プレーヤーとしてはそんなに痛くない。
今作には「リスタート」というシステムがあり、戦闘に負けると、「その戦闘の直前」からやり直しが可能なのだ。
これは直前のセーブデータという意味ではなく、本当にその戦闘一歩手前から再開できる。
もちろん状態は戦闘前そのままだ。また、リスタートに回数に制限があるわけでもない。
と言うわけで、今作は戦闘における全滅、つまりゲームオーバーが全く恐くない。
寧ろ積極的に全滅し、その上で作戦を立て、リスタートで勝利するように調整されている。
負ければ所持金半分の某ライバルRPGとは偉い違いである。うん。

……このリスタート制、確かに快適だし、今作のバランス上こうなってないと問題あるのは分かるが、
どうにも「全滅」が軽いと言うか、戦闘に必要な緊張感を抜いてしまってる気がする。
負けるとライトさん「ここで終わりだと……?」、サッズなら「父ちゃんダメみたいだ……」など、
各キャラ重い台詞を吐くのに、3秒後には時間戻してやり直し。……うーん。
「全滅推奨の戦闘バランス」には違和感があると言わざるを得ない。
まぁ快適なのは良いことだし、必ずしも不満ではないが。はぁ。


戦闘以外のシステムはどうだろう。
成長は、曰く「クリスタリウム」、して実態は、劣化スフィア板。
説明書に「全てのロールを極めて、最強のオプティマを編成しましょう」とあるが、ンなの実現するのに何百時間かかるんだよ。
まさかFF11と同じ次元で言ってないだろな? はぁ。

変な名前が付いてるが、戦闘で得た経験値を任意で振り分けるというだけの成長システムだ。
しかしその路線図は、ワールドマップよろしく分岐が少なく、ほとんど一本道。
おまけに各キャラのロールはゲーム後半まで固定である上、全ロール解放後でも、馴染んだロール以外を成長させる余裕は全く無い。
ゲームクリアーまでなら、誰もが各キャラに用意された3種のロールだけを成長させるだろう。
色んな意味で自由度が全く無い。成長させる面白みがまるでない。

FFは成長システムでも様々な試みをやってるつもりなのかもしれないが、これなら旧来の経験値成長制度の方がよっぽどマシだと思う。
そもそも今作は、ゲーム進行を出来る限りスピーディーにすべくデザインされているはずだ。
MPの排除、戦闘後HP完全回復などはまさにそれだろう。
なのに、クリスタリウム制を100%活かすには、ちょっとした戦闘ごとにいちいちメニューを開いてロールを成長させなければならない。
経験値制なら自動で成長するのに、わざわざプレーヤーの手を煩わせている。
それでいて自由度も何もない。手を動かす時間が無駄になっているよ。嗚呼。
あと、パラメータがHP、物理攻撃、魔法攻撃、の3種しかないってのは……なぁ。
寂しすぎるよ。簡略化? はぁ。



改造システム。
これ、13の全要素中でも一番失敗してると思う。救い様がない。担当スタッフは滅んだ方がいいと思う。
他の要素、一本道や成長システムは、「製作者との考え方の違い」とすれば、分からなくもない。
しかし改造に関してはそう思える余地すらない。

まず何より、改造に使う素材がちっとも手に入らない。よって試行錯誤が出来ず、使用を躊躇ってしまう。
更に、やってみても全然面白くない。ただアイテムのパラメータが上がるだけで、意外性も何もない。
改造レベルが限界に達するとそこで打ち止めになるが、上限レベルが明らかにされていないので、
下手に大量の素材を突っ込むと、無駄になってしまうことがある。
…まだまだあるが、面倒なので略。話にならない。したくない。
改造と直接関係ないが、ゲームのデータロードが出来ないことにも困らされた。
改造をやり直したいときは、いちいちタイトルに戻ってやり直さなくてはならない。
この程度の配慮もできないのかよ。改造やってりゃすぐ気付くことだろーが。


それと、改造に絡むのだが、今作はお金のバランス調整も呆れるほど失敗している。
敵を倒しても金が入らないのに、序盤から店に品は並ぶ。どうやって買えってんだ。
アイテム売って換金しろと言うのなら、もっと敵のドロップ確率を上げればどうなんだ。
買い物を全部セーブポイントでやらせるって、それがアンタの思う簡略化なのか。
改造共々、ツッコミどころがありすぎて、どう言えばいいのか困ってしまう。はぁ……。

不幸中の幸いか、改造も買い物も一切使わなくても、ゲームクリアーまでは特に困らず進めることが出来る。
しかしそれはそれで問題ありすぎだろう。だったら一体何の為のシステムなんだよ。
今作には多くの不満を抱きつつも、これも製作者がきちんと意図して作ったものなのかもしれないとも思っていた。
しかし改造のダメっぷりを見るに、ただ纏めきれなかっただけの投げっぱゲーなのじゃないかと思えてしまう。
本当に酷すぎる。一本道には擁護派がいるが、改造や買い物を楽しんだプレーヤーはいるんだろうか?
何年もの時間かけて何をやっていたんだよ。本当に。


ふぅ。
貶してばっかなんで、そろそろ褒めよう。
グラフィック。さぁ来ました、グラフィックこそファイナルファンタジー!!! ……は言い過ぎ。
FFシリーズは超大作RPGであると同時に、「ゲーム業界の最先端グラフィックを見せてくれるゲーム」としても多大な存在感がある。
ライバル作のドラクエがその路線を捨ててからは更に比重が偏り、特にPS移籍後は顕著だ。
そしてPS3は最強の絵を表現できるハード。制作期間はたっぷり。掛かった金もたんまり。
今作に対して単純に「綺麗な絵が見たい」と思っていたユーザーは多いに違いない。いや、大半がそうだろう。
京都方面の連中がゴチャゴチャ否定しても、「美しいグラフィック」には問答無用の良さがある。
絵が汚いより綺麗な方がいいに決まってる。それは「面白さ」にも繋がる。決して無関係ではない。
任天堂だってコストの関係で機能を抑えてるだけで、出来るのならハードの性能は上げたいに決まってる。
綺麗な絵は正義なのである。可愛いも正義なのである。醜いは悪なのである。
……うがぁああ悪かったな畜生!! はぁ。

で、FF13、最高。
賛否両論(否定多数の婉曲表現だと思う)の今作だが、グラフィックに文句を付ける人はいないのではなかろうか。
PS3の性能と掛けた時間をいかんなく発揮した見事な絵を見せてくれる。美しい。素晴らしい。面白い。
序盤のクリスタル化した湖でまず「おおおおお!!」と感嘆させられた。その後も、手抜きや質低下は一切感じなかった。
隅々まで細かく描かれたポリゴン。いやもうポリゴンではない。面ではなく点だ
どの場面も美しかったが、特にみんな大好き11章の大平原は圧巻そのものだった。
広大な大地に岩肌、草原、走り回るモンスター、中でも超巨大モンスター、アダマンタイマイの大迫力。
もうしばらく唖然呆然。アホの子になってそのグラフィックスを堪能した。すんごい。感動。

……余談だが、この大平原を見ていると、幻となったPS3版「モンハン3」がもし発売されてたら、こんな感じなんだろうなぁと思わされた。
実は俺、ロクにやらずに1年以上放置してた「モンハン2ndG」に最近ハマりつつあるんだが、FF13と平行してプレーしてると、混同が激しくてマジ困る。
FF13をやると、マップの隅っこでアイテム掘り出そうとしてしまうし、
モンハンP2Gやると、モンスターに体当たりして「あれ? エンカウントは?」とか思ってしまう。
ゲームと現実の区別がなんとやらを超え、ゲームとゲームの区別がつかなくなっている。
いやぁ俺、オタとしてのグレードがまた上がったみたいだな。誇らしい。
……まぁその。はぁ。


とにかくグラフィックに文句は一切ない。よくやったスクエニ。金払った甲斐があった。
また、リアルタイムで描かれるグラフィックだけでなく、所謂プリレンダムービーも極めて高品質だ。
プリレンダムービーの質は、ぶっちゃけ究極の域にまで来たのではなかろうか。
あれ以上のCGが作れるとは思えないし、作れても人の目じゃ違いが分からんのでなかろうか。

初代PSの頃はプリレンダムービー大流行だったが、ハードの性能が上がり、
リアルタイムでも優れた絵を表示できるようになると、ムービーも徐々にリアルタイムだけで済まされるようになっていった。
その方が製作コストがかからないし、メーカーにとっても好ましい変化なのだと思う。
しかし比類なきスクウェアエニックスのFFスタッフは、そんな妥協を許さなかったようだ。
実現できるのなら、とことん上を目指す。
実際、プリレンダを使用しなくても、今作のグラフィック評価は高いままだったと思う。
しかしスタッフはそれに満足せず、より上の絵を目指し、それでまたユーザーを驚かせてくれた。
うーん、素晴らしい。グラフィック担当のスタッフは本当に良い仕事をしたと思う。
今作の数ある批判には「相変わらずムービーが多い」というものがある。
確かにちょっと多いかもとは思ったが、質の高さに助けられ、俺はさほど気にならなかった。
立派にこのゲームの売りであり、価値ある見所なんだから、のんびりじっくり眺めておくべきだろう。
それも「ゲーム」の楽しみ方だよ。そう思う。

PS時代にスクウェアのムービー重視のゲームが何かと批判されたが、結局ゲームにおけるムービーは徐々に広まり、
今じゃRPGに限らず、ほぼどんなゲームでも大なり小なりムービーは使用されている。
ゲームの間を繋ぐ手段として有効だと認識された結果であろう。
俺は「ゲームにおけるムービー」を考える際、スクウェア、特にPS時代のFFは最大の功労者だと思っている。
批判を意に介さず、我が道を貫いたからこそだろう。うむ。
当時「ムービー偏重でゲーム性がない!」などと、分かったような批判を口にしていたオタどもは反省しろ。
……ごめんなさい。ムービーは正解でした。少なくともアリでした。はい。





まだ書くことあるが、最後まで行くと字数制限に引っ掛かりそうだからここで区切る。
うーん、非常に類型的で、ネット上のどこにでも転がってる感想しか書けないな。
でもそれが俺の思ったことなんだから、仕方ない。
FFを直訳すると「最後の幻想」だが、製作者は「究極の寓話」というイメージで捉えていると
昔ファミ通で読んだことがある。
究極の寓話、か。良い言葉だな。
…………。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ゼルダの伝説 大地の汽笛 | トップ | ファイナルファンタジー13 後編 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
風呂入るのメンドクサイ! (ドライブ好き)
2010-01-17 15:07:14


今日も若い娘に、クチとマ○コでチムポ洗浄してもらいました(笑)
マ○コには清潔なチムポを挿入してあげたいので、
クチでしっかり私のチ○カス取るように言いつけてます(爆!!
返信する
Unknown (ota)
2010-01-17 15:55:36
マジかよ糞箱大事にする
返信する
Unknown (オタ的ゲーム速報)
2010-05-18 20:35:26
>軽い分岐(選択肢による台詞変化とか)やサブイベントなど
>FF13はそういった要素を完全に除外している。
つまりこれは明確に製作者の意図なのだ。狙ってこのようにゲームをデザインしたのだ。

箱○とマルチにしたせいでイベント的なものが相当削られたらしいよ
だからあんまりFF13ちゃんを責めないであげて
返信する
セカイ555万本 (ota)
2010-05-18 23:28:46
FFは常に人・モノ・金を存分に使ってやりたい放題やってほしいと思ってます。
真相は分かりませんが、XBOX360互換のせいで妥協した部分が多数出たのなら残念ですね。
返信する

コメントを投稿

PS3ゲーム感想文」カテゴリの最新記事