プレイステーション3 10周年

プレイステーション3。2006年11月11日に産声を上げたこの偉大なハードが、とうとう10周年を迎えた。……計算が合わん？
うん。10周年てのは、俺のPS3の話な。ごめん紛らわしいな。要するに俺がPS3を購入してから10年が経過したということだ。






取り敢えず上の画像を御覧いただきたい。分かり難いかもしれんが、メールの切り取りスクショだ。注目すべきは日付である。
2009年12月、ネットでPS3を注文。ちなみにこの店とはこの時限りの付き合いになった。メールが残ってなきゃ忘れてた。
同年9月頃にPS3が所謂「薄型」になり、値段は3万円以下に。一気に身近になり、更に12月は待望の「FF13」発売が控えていた。
これはもう買うしかないタイミングだと俺は動いたのだった。当時はまだ発売から即買いするほど金に余裕なかったしな。
……で？　だからそれがどうしたんだよ。ってか？はっはっは。どうしたもこうしたも、これは大変な偉業なのですよ。
PS3を購入してから10年が経過した。そしてこのPS3は、10年間ずっと現役であり続け、今も快調に動いているのである。

……まだ「だから？」と言われるだろうか。そんな奴は大たわけである。10年間現役で動くゲーム機。至極単純に、凄すぎる。
市場的な意味でなら、PS3もXBOX360も、今もDL版が売られているから、14～5年は現役と言える。これはこれでとんでもないな。
だが物理的な意味でのハード、ユーザーの個体が10年動き続けるって、そんなことがあり得るだろうか？　これはもう奇跡だ。
「何言ってんだ、俺の〇〇は20年前のだけど現役だぞ」と言う人もいるだろう。だが、それは本当に現役か？　「ずっと」か？
現在でもファミコンやSFC等を実機で遊ぶ人は多くいる。それを疑う気はないが、「ずっと使い続けてる」のか？　本当に？
そういった旧ハードはDL機能がないので、現物ソフトで遊び続けることになる。本当に「ずっと」か？　俺の目を見て言えるか？
……ああごめん、別に心底疑ってるわけじゃないし、張り合う気もない。ただ俺は自分の凄すぎるPS3を自慢したいだけなのだ。

PS3を買って10年、俺は一度も部屋から片付けたことはない。常時モニターに接続し、待機電源の赤ランプが灯っている。
ずっとだ。そして稼働率も非常に高い。通常のゲームに加え、7年前からは「ヴァンパイアリザレクション」が常備タイトルだ。
もちろん他ハードも使うし、ハッキリ言えば今は「一軍」でもない。でも「ずっと使ってる」という認識に嘘は一切ない。
10年間、一度の故障もなし。今年に入ってからも2本をプレーし、その後の予定も目白押しだ。信じられない「当たり」である。
普通、ゲーム機は、使っていれば壊れる。これはメーカーに拠らずだ。ソニーだろうと任天堂だろうとMSだろうと変わらん。
かつては「頑強な任天堂・タイマーのソニー」みたいなイメージもあったが、昔の話だ。それだって所詮は印象からくる噂だし。
特に近年のゲーム機の高性能化は、そのまま繊細化となった（多分）。繊細な精密機械は単純なものより壊れやすい、はずだ。
また、カセットの時代が終わり、今のゲーム機のソフトは光ディスクだ。となればデータの読み取りや出し入れ機能も必須。
これがまたハードの故障として鉄板ネタだ。我がPS3もどれだけ酷使したか分からん。なのに今も快調。エラーなど記憶にない。
唯一、10年の間に取り替えたのは、HDDだ。初期が120で、今は250にしている。故に厳密には「買った当時のまま」ではない。
だがHDDはゲーム機の機能と言うには微妙だし、交換も容量不足から行った（調子が悪いという理由もあった）ことだ。
なのでノーカンとする。俺のPS3、買った時から10年間動き続けてる。大きなのっぽの古時計とタメ張れる偉大な機械である。

そしてもう一つ。ゲーム機の相棒として必ず存在するものと言えば？　コントローラーだ。我がPS3だと、デュアルショック3。
これまた驚くなかれ、10年間、ずっと現役なのである。誇張も嘘も一切ないぞ。今もPSボタンを入れれば本体電源ピコンだ。
10年現役なんだから、使用頻度も折り紙付き。なのにマイDS3は今も快調に俺の操作をゲームに反映してくれているのである。
初代が現役なんだから、当然代役も持っていない。ここまでの忠臣コントローラーが他にあるか？　ちょっと涙が出そうだ。
ちなみに2年ほど前、本体との同期が取れなくなり「さすがに逝っちまったか……」と思ったが、初期化であっさり復活した。
しつこいようだが、今も快調に動いている。アナログスティックもボタンも、プレーにおいて負担や不満を感じることはない。
正直、少々不気味ですらある。俺だって長年ゲームやってんだから、「コントローラーは消耗品」て概念も持ってるつもりだ。
これだけ使ってりゃ、イカれて当たり前なのである。だからいつ逝っても「大義であった」と報いる覚悟はしてきた。アホか。
今年に入ってからもシュタゲ線形や龍が如く3で150時間は使ったけど、問題なし。いやー。最早生命体疑惑まである。愛しい。
ぶっちゃけ、手入れなんかしてないのになぁ。そろそろバラして掃除しようかとも思うんだが、そしたら壊れる気がして……。


ぬぅ。この話に特にオチはない。あまりにも偉大なので、10年という節目で一度賛辞を送っておこうと思った次第である。
こんなことは、少なくとも俺の人生ではもうないだろうしな。後継機のPS4も稼働時間は凄いが、PS5の互換により多分引退する。
そう、PS3はPS4と互換がない。これは無論不満点だが、それ故にPS3は現役を強いられ、結果として殿堂入りマシンとなった。
「だから互換がなくてよかった」なんて言うわけない。ただまぁ、終わりよければ全て良し？　いや違うか。上手く言えんや。
もちろん今後もPS3は使い続けるつもりだが、もしPS5にPS3互換機能が搭載されれば、渡りに船と乗り換える。そこは自然に。
俺はその辺は現代事情に沿うべきだと考えているから。その意味では、PS1もPS3での互換により乗り換えたと言えるしね。
まぁ仮にPS5で互換が実現するにしても、すぐではないだろう。まだまだPS3には活躍してもらう。いつまで？　知らんな。
10年を越え、寧ろ休ませる気がなくなったね。死ぬまで俺にゲームを提供するのだ。……ブラック？　それが彼の幸せと願って。

PS3は世間的には完全に過去ハードだから、中古市場もどんどん縮小していってる。結果として、投げ売りも増えていってる。
そのため、近年は100円税抜で「これが！？」と思えるタイトルがゴロゴロ転がっている。……俺がそれを見逃すわけがない。
特にゲオ屋がたまにやるセール時には毎回はっちゃけてしまい……未プレーのPS3ソフトが、軽く見積もって30本は増えた。
いやー。やってしまいましたなぁ。これは大変なことやと思うよ。はい。多分俺史上最も現物ソフトを多く買ったハードだ。
それ以外にもDL版やPSプラス入手タイトルもある。未プレーゲームがアホほど多い。その意味でも、休んでもらう暇はない。
まぁ、起動や読み込みで遅さを感じることは実際多いよ。特にPS4でリマスターされてるとな。あっちにすべきか？　と。
けどそこは、それこそ長年の稼働に報いるべきだろう。俺はPS3版を選ぶ。敢えてね。……安かったから？　そうだよ畜生。
まぁとにかく。まだまだ俺のPS3道は続くのだ。11年目も12年目も。これからもよろしくプレイステーション3で終わり。
最終的には付喪神になってほしいな。……どんな娘がええかな。一つ未来の楽しみが増えたわ。正統派美少女をきぼんするよ。

……尚、この記事は10周年ジャストである半年前に書こうと思ったことは言うまでもない。ダラダラ怠けて今になっちった。
本当に称賛する気あるんかいな。あるよ。けど、PS3は10年前と変わらず動いても、俺は10年分歳を取ったんだよ！！
そういうことなんだよ。あーあ。あれから10年、か。あの頃はゲームも……止めようか、この話。はぁ。





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