【ハード】PS4
【メーカー】カプコン
【発売日】2017/8/10
【定価】3229円(税込)
【購入価格】2631円
【プレー時間】40時間くらい
「ロックマンクラシックスコレクション2」である。文字通り、去年発売されたクラコレ1に続く、シリーズ作品のセットものだ。
前作は、比類なきファミコン版「ロックマン1~6」をセットにし、更にチャレンジや閲覧モードを追加したソフトだった。
それに続く今作は、7~10を収録している。10が現状の最新作だから、この2本で無印ロックマンシリーズが全部揃うことになる。
もちろんチャレンジや閲覧モードも完備。更に、前作は日本のPS4ではDL版限定販売だったが、今作はパッケージ版も発売された。
パッケ版には1~10に登場するボスキャラ計78体の顔グラ、取得武器、そして弱点武器の早見表が早期購入特典として封入されている。
これはロックマンファンとしては是非欲しい逸品だ。よって俺もパッケ版を選択、発売日に購入した。やっぱ現物よな……。
前作は、本編は当然として、チャレンジモードもどっぷりプレーし、トロフィーを全部取得した。我がファミ魂を総動員して挑んだ。
大変だったが、熱く楽しいロックマンな日々であった。無論、その続きである今作でも改めて熱くなれることを期待していた。
……しかし、同じロックマンでも、クラコレ1と2では事情が随分と違う。ぶっちゃけ、俺は今作の収録作に思い入れはない。
前作は、「ファミコン版のセット」だ。その中の1~3、特に2は、俺のファミ魂メモリーの中でも重要な位置にある一本だった。
対して4~6は未プレーだったが、「未プレーのファミコン版ロックマン」という心残りがあり、いつかやろうとはずっと思っていた。
そんなわけで、前作は俺にとって願ったりの、もうやらずにはいられないセットだったのである。……が、今作は違う。
収録作の中でプレー経験があるのは9のみ。それとて単にプレーしただけだし、時間的にも8年前、そう古い話ではない。
「もう一度やりたい」も「心残りに決着を付けたい」も、正直言ってない。いや、ないわけではないけど、どうにもそれが弱い。
これは自分でも不思議だった。俺ロックマン好きなはずなのに。未プレー旧作というだけでもやる価値はあるだろうに。
古いゲームではあるが、ロックマンはシンプルなアクションなので、そこはあまり関係ないと思う。うーん、どうしたものか。
そうして乗れないまま、平行プレーしてた「ドラクエ11」にガンハマりしていき、完全放置状態にまで陥ってしまった。……うーむ。
考えたくはないが、衰え、かのう。とは言え無論、止めることは出来ない。ドラクエが一段落してから、改めて今作に向き合った。
取り敢えずプレーしていけば、そのうち体がロックマンになっていくだろう。自分のファミ魂を信じ、とにかくゲームを続けた。
つっても今回は前作よりも……いや俺のロックマン史上においても類のない甘い条件でプレーした。情けないが、これが現実。
4本全部以下の方針でやったので先に書いておく。……堪忍してくれやぁあ!!! 仕方なかったんやぁああ!!!
・ボス弱点表は大いに参照
これは購入前から決めていた。せっかく特典で貰ったんだから利用すべし。どうせ調べたら分かることなんだし。
弱点さえ突けば、どのボスもまぁ勝てる。だがロックバスターのみだとどのボスもしんどい。いつも通りのロックマンだ。
故に、バスターで倒すしかない「最初のボス戦」が一番大変だったりする。何も情報がないからテキトーに選ぶしかないしな。
最初に選んだボスを「こりゃバスターじゃ無理そう」と思ったら、別のステージに出直したりもした。ロックマン、甘くない。
・E缶M缶ほか、アイテム使用解禁
俺はファミコン版では「E缶を使わない」プレーを続け、それを小さな誇りにしていたが、今回の8~10ではそれをすっぱり止めた。
単純にそれだとキツイのもあるし、もう明らかにゲームバランスに組み込まれているんだから、縛るのは不自然だとも思ったのだ。
自分がロックマン超絶上手いならともかく、毎度毎度クリアーに必死になってるんだから、そんな資格がそもそもない。はい、止め。
ただし一応自分内で節制し、あんまし自堕落には使わないようにした。E缶等は店で買えるが、買い込んだり稼いだりはしない。
また針接触や穴落下を一回セーフにするアイテムは引き続き全面禁止とした。これらはないと困る場面が特に見当たらなかったし。
まぁ随分ヘタれたが、結果的にはこの解禁は正解だったと思う。でないととてもじゃないが倒せないボスがいるからな……。
・中断セーブ可
で、これだ。元作にはない、クラコレ2に組み込まれた中途セーブの使用。E缶解禁と違い、こちらはゲーム的に「反則技」である。
もちろん最初から使おうとしていたわけじゃない。けど、死んでやり直しを繰り返すうちに、「こらあかん」と思ってしまったのだ。
思い入れのあるファミコン版と今回の収録作はやはり違う。それでいてロックマンだから難しさは変わらず、或いはそれ以上だ。
1本だけならともかく、4作品に次々挑む以上、意地を張り続けるには正直気が重いというのもあった。情けないが、これが現実。
ただ、中断セーブの仕様は前作から大幅に変わっていた。前作はどんな場面でもセーブ可能で、完全にインチキ、チート機能だった。
しかし今作では、ステージの中間やボス戦前等、要はティウン時に復活する場所でしかセーブ・ロードが出来ないのである。
従って、ゲームの攻略には真面目に取り組まなくてはならない。効果としては、実質的な残機を無制限にすることが出来る感じだ。
つまりやり直しの手間に耐えられなかったんだな。ボス戦で負けて残機が尽きたら、またステージから。それが面倒で仕方なかった。
特殊武器を使って負けた場合、残機復活後も回復しないという仕様もやってられん。あれじゃボスに全力で挑めないではないか。
まぁそんなのファミコン版では常識として受け入れていたが、今回は無理だった。情けない俺を許してくれ。クッ。畜生。
繰り返すが、攻略自体はキッチリやる必要があるし、実際そこは頑張ったから。やることはやってんだぞ。畜生。
・止めたい時に止める
これも中断セーブ絡み。ロックマンでは「ワイリーステージ開始後はセーブ不可」がお約束だが、今回は中断セーブに甘えた。
単純に、ワイリーステージを一息で攻略するのは時間がかかってしんどすぎた。今の俺には無理。過去の俺に頼んでくれい。
もちろんこれも攻略自体はキッチリやる必要があるけどな。……ほんま、難しかった。どうしてこうまで難しいんだロックマン。
ロックマンの本質って、8ボス戦(&ステージ)じゃなくワイリーステージだと思う。8ボスなんか結局前座でしかない。
終盤もう一度、今度は全員一気に倒す必要があることも「格」を表している。8ボスなんて倒せて当たり前の中ボスなのだ。
ロックマンの本番はワイリーステージであり、もっと言えば最後のワイリー戦である。……嗚呼。本当に、難しいよぅ……。
・攻略は自力
中断セーブ使うという大変な不義理をカマしちまった以上、せめて攻略は自分で頑張ろうと決めて、守った。ネットは見ていない。
まぁこれくらいは当然だな。8ボス弱点は分かるが、ワイリーステージボスは毎度苦戦させられた。死んで覚える。どこまでも。
ちなみにロククラ2自体に「全タイトルで防御力を倍にする」機能があるが、これは論外、未使用である。まだ誇りは捨ててない……。
以上。プレーは普通に7から順繰り。本編をクリアーしたらその作品のチャレンジに挑み、ある程度片付いたら続編へ、て感じ。
6本だった前作と比較して今作は4本、ボリューム少ないと思っていたが、実際やってみたら全然そんな気はしなかった。
とにかく全編に渡って感じたのは「ロックマンは難しい」という30年来の真実。そして、自分のゲームの腕前。嗚呼……。
・ロックマン7 ~宿命の対決!~
機種がスーパーファミコンとなり、当然ながら表現力が大幅にパワーアップ。ある意味シリーズで最も望まれた続編であろう。
しかし俺は未プレー。そもそも3以降縁が切れていたので、SFCになったからといって手を出すこともなかったのだった。
なので今回新鮮な気持ちで初プレー。……そして、大いに躓いた。一発目の今作に躓いたことが、ロククラ2全体にも響いちまった。
いや、なんちゅーか……ぶっちゃけ今作、面白くなくね? プレーしていて全然楽しさを味わえず、故にゲームに乗れなかった。
つっても、どこが悪いと言えるわけでもないのである。中身はちゃんとロックマンしている。特段欠点が目立つ作品ではない。
従って、考えられるとしたら、「俺とロックマンが合わなくなっている」という恐ろしい理由。……こ、これはマズイよおい。
この理由が当たっていたら色々と俺の世界観が崩れるので、取り敢えず目を逸らそうと考えた。冷却期間を置こう。それがいい。
そしたら図らずもドラクエ11に激ハマりしたので、2ヶ月弱間が空いた。程よく冷えたところで、再開。……さて、どうなる。
結果的に、その後は問題なくプレーできた。ホッとした。つってもやはり、7自体はイマイチ面白さを感じられなかったな……。
今作のオリジナル版は、1995年に発売されている。これはSFCソフトとしてはもう後期である。翌年には64が出ているんだから。
6がファミコンで94年に発売されているので、今作は1年後に最速で出たのも事実だが、非常に「遅い」ハード移行である。
なら遅れた分だけ大幅パワーアップしているのかと言うと、それはない。正直極めてフツーに「SFC化したロックマン」だった。
絵も音も、SFC後期の円熟感などない。またセーブもなく、未だパスワード。これはアホかと思った。何考えてんだよカプコン。
そういった「発売時期を考慮すると質が低い」作りが、今作の面白く無さに繋がってるのかもしれない。言い過ぎかな。
恐らくスタッフが前年までファミコン版を作っていたから、SFCに即座に高いレベルで対応するのが難しかったのだろう。
そう考えると、長々とファミコンシリーズを引っ張ったことは、やっぱまずかったかもな。5辺りで切り替えていれば、或いは。
まぁこの点も、SFCでは「ロックマンX」を展開していたから、バッティングを避ける判断なのだと思う。やむを得なかったんだ。
ゲームはロックマン、以上。少しくらいキャラボイスが入ると思っていたが、それさえもなかった。寂しい。
ハードがSFCになり、待望の「LRで武器切り替え」が可能になったが、色が変わるだけで名前が表示されないので、正直覚えられん。
結局今まで同様スタートを押して武器を変更していた。ラッシュコイルやジェットが候補に入っていないのも理解出来んかった。
今作で初めて、ライバルキャラ「フォルテ」が登場。ワイリーに作られたロボで、ロックマンを一方的にライバル視し、襲ってくる。
強さはそうでもないから普通に倒せるが、他のボス戦で大変なのにしょーもない理由で絡んでくるコイツは極めて鬱陶しかった。
負けたら爆散して消えろ雑魚が! 大体こっちゃ相手にしてないのに恥ずかしくないんかよ!? お前一人が必死なんやぞ???
人気キャラらしいが、俺は嫌い。見た目もなんかゴキっぽいし。ちなみに今作にはガチのゴキ敵ロボが出てくる。止めぇやボケ。
この7最大の問題点は、ラスボスであるワイリー(マシン)だ。……強すぎる。異常。これは無理。本当に本当に無理だった。
「ロックマンのラスボス戦で絶望する」のは、ゼロシリーズ等も含めた俺の恒例行事なんだが、今作はちょっと度が過ぎていた。
敵の放つ弾が異様に避けづらく、かつダメージは甚大、こちらの攻撃は「普通に通じる」程度で、効果的な武器は特にない。
ロックマンのボス戦は「殺られる前に殺る」が鉄則だ。大抵避けにくい攻撃をしてくるから、時間をかければジリ貧になってしまう。
しかし今作のワイリー戦は小ダメージしか与えられないのでこの鉄則が通じず、かつあちらの攻撃は極めて避け難く、ダメージ大。
もうホント、絶望的な気分になったよ。実は「E缶使用解禁」を決めたのはここだった。もうどうやっても無理だと判断したのだ。
だがE缶を使っても全く話にならない。そもそも「勝ち筋」がまるで見えない。何度試行しても勝てない。あまりにも強い。
最終的には、E缶M缶を上限まで持って全部つぎ込んでギリギリ倒せた。もちろんこんなの勝利でも何でもない。壊滅的敗北だ。
いやぁ……けどこれ、あかんやろ! どんな判断やねんカプコン! こんなやつ普通の人間がまともに戦って倒せると思うんか!?
後で知ったが、実際この7ワイリーは歴代最強ボスと言われてるらしい。納得だ。けど納得できない。調整間違ってるとしか思えん。
ちなみにチャレンジではE缶無しで倒す必要がある。無理すぎて目眩がした。当然未達成。ほんま、ロックマンて……。
あと、各所に落ちてるアイテムを収集すると「スーパーロックマン」になれるらしいが、俺は未達成で終わった。
幾つかは入手したから隠し要素があることは分かっていたが、クリア済みステージをもう一回探して回るのが面倒臭かったのだ。
スーパーになっていれば、ワイリーをもう少し楽に倒せたかもしれない。難しい難しいと言うくせに、どこか手を抜く悪い癖。
30年前からなかなか直らないんだよなぁ。まぁそれでもクリアー出来たからいいさ。終わり良ければ全部忘れる。はぁ。
・ロックマン8 ~メタルヒーローズ~
一代でハードを移行、PS・SSで発売となった。ちなみにサターン版の方がちょっと豪華らしいが、収録されているのはPS版だ。
今回は時代相応に演出面が大幅にパワーアップ、やっと納得出来るレベルになった。「次世代ロックマン」である。……1作限りだが。
まず、当時の流行にも乗ったのか、要所要所でアニメムービーが流れるようになった。ゲームには無関係だが、大きな変化だ。
オープニングは歌付きで、TVアニメの雰囲気もある。質もそれなりに高い。……が、CD媒体の容量的な問題か、画質はかなり粗い。
あくまでベタ移植なのでロククラ2でも粗いままだ。まぁこれは仕方ない。ゲームの彩りには十分なっていると思う。
ムービー中は当然音声も入り、同じ声でゲーム中にも掛け声やダメージボイスを喋る。この辺も今までとは違う豪華さを味わえた。
システム面でも変更が幾つか。まず「特殊武器のボタンが独立」した。つまりロックバスターと特殊武器を同時に装備可能となった。
これによりプレーが非常に快適になった。LRでの切り替えも、武器グラフィックが表示されるようになり、より分かり易くなった。
今までと違い、ステージ後半でゲームオーバーになっても、中間ポイントからコンティニュー出来るようになった。これも大きい。
ただしその分各ステージが今までより長くなっていると思う。今までよりはテンポが悪いロックマンと言えるかもしれん。
ゲーム内容も今までのロックマンとは違い、強制高速スクロール面をボードで滑ったり、何とシューティングゲーの面もある。
純粋な横スクロールアクションを積み重ねてきて、ここらで変化を……という意志を読み取れる。……成功したかは知らんけど。
ロックマンだけでなく敵ボスも少し台詞を喋ったりするのも楽しい。負けて再戦する時は鬱陶しくなるが。
ロックマンは「変わらない良さ」のあるシリーズだ。これまで7作、ずっとそうだった。良くも悪くも、そうだった。
それが8で初めて、様々な変更を取り入れて、けど芯がロックマンであることは変わってない。なかなか成功していると思う。
オリジナル版はどれくらい売れたんだろう。時代は既にポリゴン、2Dでもデカキャラの格ゲーが主流になっていた。……うーん。
今作を最後に無印ロックマン長く停滞しちまうんだから、あんまし芳しくなかったんだろうな。出来云々じゃなく、時代遅れ。
新しいことを取り入れても尚時代遅れって言われるんだから酷な話だ。まぁシリーズが停滞したのも当然のことだったんだろう。
個人的には「PS2(世代)のロックマン」を見てみたかった。それで必要なハード性能は天井だと思うから。結局叶わなかったけど。
でも今作をプレーしたことで、「進化したロックマン」を半分くらいは実感できた。それでいい。もう過去の話だ。
ちなみにロククラ2自体のメニューやBGMは、8の素材で作られている。収録作の中では一番目立つから、正しい選択であろう。
ゲームはもちろんロックマンだから、難しい。中間コンティニューが可能になったからって別に難度が下がったわけではない。
前作に続き収集アイテムとして「ネジ」が登場し、今回は集めた個数によってロックマンをパワーアップ出来る。これも新要素だな。
ただ前作と違ってネジの数には限りがあり、パワーアップも全部は貰えない。ちゃんと考えて選択しないといけない。
俺がやった限りでは「アローショット」が非常に使いやすかった。これにより溜めバスターの価値が飛躍的に上がった。
あと今作では「死ぬと武器エネルギーが全回復する」のも非常に嬉しい。このため、ボス戦に常時遠慮なく挑めるようになった。
「この体力で特殊武器突っ込んで負けたら次も勝てないからわざと死のう」とか、アホらしいからな。これは英断だったと思う。
一方でE缶が削除され、ゲーム中の回復に困るようになった。これが一番響いてくるのは、当然ながらラスボス戦となる。
今回のワイリーは耐久力が高くて時間がかかる。全体的な難度はやや低めだったが、ラスボス戦はいつも通り大変だった。
アフォルテも引き続き登場。悪いパワーに手を出してまで襲ってくるが、前作より明らかに弱かった。お前才能ないよ。はぁ。
ムービー採用により物語も凝っていて、宇宙で善悪ロボが激突→引き分けで地球に落下→悪をワイリーが拾って悪用という流れ。
ロックマン側も善側ロボを拾って修理、一時勘違いにより襲われるが、最終的には味方になってくれて、強力してワイリー退治。
最後はめでたく宇宙に帰っていった。10のサブタイトルが「宇宙からの脅威!」だが、今作の方が相応しいと思う。
つってもゲーム展開は結局いつもと同じで8ボスにワイリーステージ。こういう作品に物語性も糞もないのかもしれんな。
そういやワイリーの「世界征服の罪」てどうなったんよ。何で毎度毎度900億円かかりそうな基地を築いて襲ってこられるんよ……?
・ロックマン9 ~野望の復活!!~
8から12年後、誰もが驚く復活。しかもテイストをファミコン時代に戻し、「逆行する最新作」という型破りな姿で登場となった。
これには当時本当に驚いた。なのでその勢いのままにWii版を購入。俺が初めて買ったDL専売ソフトだったような記憶がある。
オンリーオンWiiだと思っていたのに、後に他機種でも発売されたのはちょっとムカついた。今思えば当たり前の売り方だが。
ゲーム内容は、見た目も中身もファミコン版、正確には2をリスペクトして作られている。よって溜め撃ちとスライディングがない。
ネジによる買い物も、LR武器切り替えも削除。「テイスト」だけかと思ったらシステムまで先祖返りしていて再び驚かされた。
尤も俺を含めロックマン2が魂に刻み込まれている人間は多い。よってこのやり方は「上手い」と思った。正解だと。
実際、この世代相応のロックマンを作っても売れたとは思えんからな。これが最もインパクトと訴求力のあるやり方だったのさ……。
ゲーム内容は当然2に回帰したようなシンプルロックマン。ただし難度は2より高いと思う。「粗さ」がなくキッチリしている。
Wii版はクリアーしたが、殆ど忘れているから新作と変わりない。……あの時はE缶未使用で頑張ったが、若かったね。8年前だけど。
8から連続してプレーしたら、オリジナル当時の衝撃など味わえず、寧ろパワーダウンを感じるばかりだった。しゃーないけど。
変な言い方だが、今回セット売りされて一番損した作品だと思う。今作は発売当時でこそ輝くゲームだった。……言い過ぎか。
もちろんつまらないわけじゃないから普通に遊べる。苦戦しながら進めていくいつものロックマンテイストは全く変わっていない。
ワイリーは3段階もあるからかなり大変。7ほど強くはないが、長期戦だけに精神的にキツかった。とことん、難しい……。
……で。今作で鬼門だったのが「ブルースモード」だ。元版では有料DLCだったが、今作ではそれ含め有料要素は全て収録されている。
ブルースはロックマンと違い、スライディングと溜め撃ちが可能! 更にジャンプ中に盾を構えて敵弾を弾き返すという能力も!
だが上位互換ではなく、欠点もある。バスターが2連射までなこと、そして「被ダメージがロックマンの2倍」であることだ。
後者がどんだけエグい欠点か、ロックマンを知っている人間なら分かるだろう。洒落にならん。弱すぎる。すぐ死にすぎる。
さっきも書いたが、ロックマンの基本は「殺られる前に殺る」だ。敵の見切りにくい攻撃を長時間受けていても何もいいことはない。
だがブルースの能力に「攻撃力を上げる」ものはない。だから敵を倒すまでの時間はロックマンと変わらない。で、被ダメ2倍。
もちろんスライディングや盾でロックマンでは不可能な回避が可能になることもあるが、被ダメ2倍の大欠点を補うほどではない。
いや、ほんま、君にはガッカリだよブルース。今まで散々エラソーに登場してたから、さぞ強いもんだと想像してたのにさ。
「ブルースでクリアー」もトロフィー条件にあるから無視するわけにもいかなかった。実に大変だった。E缶不可とかまず無理だ。
DLC要素は他にもあるが、ブルースモードだけでヘトヘトになったんでプレーせず。ったく何を余裕ぶって口笛吹いてんだコラぁ。
・ロックマン10 ~宇宙からの脅威!~
9に続いて、ファミコンテイストで登場。これが現状の最新作。……もしかして最終作? 既に7年が経過している。うーむ。
9の時は衝撃的だったが、それは一回限りのこと。連続でこれをやられてもぶっちゃけ手抜きにしか思えなかった。うーむ。
その為、プレーはせず。実は後にPS3版をセールで買ったのだが、今回触れるまで未プレーだった。勿体無いことをしたな。
9と同様2仕様のロックマンだが、LRでの武器切り替えは搭載された。しかも武器名とグラフィックが表示されて非常に分かり易い。
7と違ってラッシュアイテムも候補に入るし、完璧なシステムだった。武器切り替えの快適さだけで今作の印象は随分上向いた。
んで、中身はいつものロックマン。未プレー作品だが、最早未も既も関係ない。ロックマンだ。どれも等しく、難しくも面白い。
ただ、今作ではとうとう難度選択が搭載された。それもハードだけでなく、イージーも。10作目にしてシリーズ初のことである。
……けど、やっていいこととは思えん。ロックマンとしてのラインを越えてはいまいか。時代の流れか。そうなのか。
俺はもちろんノーマルを選択。さすがにこんなのはあり得ない。まぁハードにも興味ないけど。ロックマンは均一難度が美しいのだ。
今作でも引き続きブルースを使用可能。更に一度クリアーすると、フォルテまで使用可能。……ええ~。嫌だなぁもう。
それぞれにトロフィーが設定されているので、計3回クリアーする必要がある。まぁいい、やってやんよ。ここまで来たら毒皿だ。
ブルースの仕様は前作と同様。つまり今作でも非常に弱くて大変。お前ほんま、もう二度とそのスカした態度取るなよ! ったく。
フォルテはデフォでバスター連射、7方向に撃ち分け可能、ダッシュ可能といった特長があり、被ダメージはロックマンと同じ!!
「撃ちながら移動できない」「バスターの威力が低い」といった欠点もあるが、瑣末な問題だ。新鮮な感覚でプレーできた。
今作は最終盤が、8ボス再戦→ワイリー戦(2段階)で一度終わり、そこから最終決戦ステージに突入する作りになっている。
そして最終ワイリー戦は1回倒せば終わり。なのにこのラストワイリーが、非常に弱い。1戦だけなのにそうだから、正直楽勝。
7、8、9とワイリー戦に散々苦戦し続けてきて、最後はブッチギリで楽だった。違和感があるほどだ。シリーズ最新作なのに。
最終決戦が独立しているのは、比類なき2と同じだ。そして2の最終戦も楽だった。それをリスペクトした作りなのかな。
てわけで、難度的にはロククラ2収録作の中では一番簡単だったと思う。取り敢えず、勝てたことにホッとしたナリよ……。
今作は物語が結構面白かった(アホだけど)。ワイリーが微妙に良い人描写を見せたのもシリーズ初だと思うし。
……いや、ロボットエンザを撒いた張本人なんだから、いつも通りの極悪人だな。コイツほんまゲーム史に残るべき悪人だと思う。
でもワイリー以上に信じられないのが、またしてもコイツを放置していたロックマンやDr.ライトである。君ら、阿呆なの?
ロックマンの物語に突っ込んでも虚しいだけだが、それにしてもいい加減、いい加減、学習しろや。お前本当にロボットなのか??
ちなみにブルースやフォルテにも一応個別シナリオがある。ロックマンと殆ど同じで台詞が違う程度だが、悪くなかった。
あと今作独自のチャレンジモード(オリジナルでの有料DLC)も収録されているが、やる気が湧かないのでプレーせず。
どうもロックマンのDLCというのはしっくり来ない。「8ボスとワイリー」という様式美から外れているからかな……?
で。本編をやったら、次はチャレンジモードである。前作同様、各作品のシーンをカット&ペーストして繋げたモードだ。
前作では、例えば 2→5→3 という風に作品を跨いだ課題も存在したが、今回の4作品はハードが違うためか、それはなかった。
あのカオス感はなかなか面白かっただけに残念である。今作のチャンレジは、純粋にそのタイトルの要所をピックアップしたものだ。
「特殊武器全入手状態」で始められるのは前作同様で、各シーンで常に全力を出せる。本編では不可能な贅沢プレーが可能。
評価は「クリアタイム」一択で、タイムさえ短ければ何をやっても構わない。とにかく早く、速く、先に進むのが正義。
死んでも幾らでもやり直し出来るが、そんなことしたら大幅タイムロスになるのは言うまでもない。死んではいけないロックマン。
クリアタイムにより3つの勲章が用意されている。最高の金評価を取ればその課題はオッケーと言えるだろう。
他人のリプレイ参照も前作に続き可能。上位陣は非常に上手いので参考になる。自力じゃ苦しいと思ったら見てもいいと思う。
さて、後はガンガンやるだけである。前作では54の課題のうち53で金評価を取った。今作でもガンガンやってやる!!!
……うーむ。ごめんそこまで気合い入れてない。ぶっちゃけ俺が目指すはトロコンであり、それに必要なのは「金評価50個」である。
ロククラ2は前作に比べてソフトとしての完成度が上がってるが、チャレンジも同様で、前作のような荒っぽさが無くなっていた。
そのせいか、どの課題も割と簡単に金評価を取れる。「これちょっと基準甘すぎじゃね?」と思うものも幾つもあった。
更に、課題の数自体も多い。全作品で70以上もある。つまりトロフィー狙いなら、回避していい課題もたくさんあるのだ。
もちろんロックマンだから順風満帆とは行かない(特にブルース使用の場合)が、淡々と課題をこなしていけた。
「7のワイリー戦」「8ボスをバスターのみで」といった難しい課題は、尻尾を巻いて戦略的スルー。……うるさい! 畜生。
そんなこんなで、いつの間にか金評価50個獲得。これが一番厄介なトロフィーだから、当然のように最後のトロフィーになった。
んーむ……前作じゃ本編以上に必死になって取り組んだもんだが、今回はそこそこだったな。これも思い入れの差だろうか?
トロコン後もやれそうな課題はこなしておいた。やれるやつはやれる。バスターオンリーとかは時間がかかるのが難点だな。
チャレンジでボス戦を切り取ってプレーすると、「ロックマンはステージという過程を含めてだな」と改めて思った。
ボス戦だけをやると、何故か難度が下がる。負けても再挑戦が楽だから肩の力を抜けるのだろう。……でも、なんか邪道だ。
面倒な思いをしてステージを突破し、ボス戦に挑む。負けたら? 武器エネルギーが尽きたら? 緊張感が漲る。
それでこそロックマンでありボス戦なんだなぁ。……やっぱ、中断セーブは邪道だ。ごめん、ほんまごめん。はぁ。
でもそれはそれとして、ボス戦だけをガンガンやるという贅沢なプレーはそれはそれで楽しい。今作ならではの楽しみだ。
ロックマンクラシックスコレクション1と2、ロックマンファンは必携である。俺は持ってる。ファンだから。はっはっは。
ふぅ。
閲覧モードは普通に資料集。BGMも完備されている。10のワイリーステージボス戦曲が気に入ったから繰り返し聴いた。
ロックマンは1~10を纏めた完全サントラが8000円程度で売られているんだよな。10本全部やったし、今後購入を考えておこう。
ともあれ、今回もよく頑張ったよ俺。妥協する所は妥協しつつ頑張るのが大人な感じだったよね。……アホか。そんな大人になるな。
それにしても、ロックマンは難しい。1本やっても、10本やっても、派生作をプレーしても、出て来る結論はいつもこれだ。
たった一つのシンプルな答え。ロックマンは難しい。今作プレー中は「何でこんなに難しいの?」と哲学に耽ることもあった。
そら、「ゲーム史に残る難しさ」とかじゃないさ。7のワイリーは別として。でも、この知名度でこの難しさってのが、何ともさ。
正直、気楽には遊べないゲームである。「挑む」という気合を持ってないとロックマンは遊べない。でないとクリアーは不可能だ。
そしてこの厳しさは、やっぱ時代にそぐわないかなぁとも思う。今も難しいゲームは多くあるが、ロックマンのそれは質が違う。
「無骨な難しさ」とでも言うんかなぁ。ファミコン時代から基本を変えずに続いてきたシリーズだから、そこも変わっていない。
うーむ。シンプルなシステムのアクション、そして無骨な高難度。……合わない。現代ゲーム事情にはまるで合致しない。
ロックマンシリーズが止まってしまったのは、必然。10本プレーしてそれを痛感してしまった。目を逸らしたくなる現実だ。
かと言って回帰ネタは既に9で使ってしまった。続編を同じ路線で出しても誰も納得せず、ブランドが毀損されるだけだろう。
嗚呼、ロックマン。ロックマンにもう未来はないのか? 「懐かしゲーム」枠でマスコットとしての需要を残すだけなのか!?!?
……分からん。冷静に考えればもう無理と思うが、無論本心じゃそんなの嫌だ。せめて俺だけは。今、10作ともやった俺だけは。
という訳で、もし比類なき「ロックマン11」が発売されたら、プレーする。クリアーする。負けない。ファミ魂を燃やす。
そう決意して終わり。俺はロックマンをやったんだから。ロックマンを語れるのは、ロックマンをやった者だけなんだから。
30年の歴史を持つコミカル硬派アクションゲーム・ロックマンシリーズへの思いを改めて心に刻んで終わり。そんな誠意。
あーあ。なーんか、上手くいかねーなぁ。ゲームも、ゲームが在る現実も。甘くないや。チョロくない。
「だからこそ面白い!!」のかなぁ。そう言える者こそが、世界を楽しめる。ゲームでも、現実でも。
そうありたいもんだね。俺だって昔はそうだったんだから。難しいゲームに泣いてたか? 笑ってたんじゃなかったのか!?!?
……そうありたいもんだね。本当に。はぁ。
web拍手
【メーカー】カプコン
【発売日】2017/8/10
【定価】3229円(税込)
【購入価格】2631円
【プレー時間】40時間くらい
「ロックマンクラシックスコレクション2」である。文字通り、去年発売されたクラコレ1に続く、シリーズ作品のセットものだ。
前作は、比類なきファミコン版「ロックマン1~6」をセットにし、更にチャレンジや閲覧モードを追加したソフトだった。
それに続く今作は、7~10を収録している。10が現状の最新作だから、この2本で無印ロックマンシリーズが全部揃うことになる。
もちろんチャレンジや閲覧モードも完備。更に、前作は日本のPS4ではDL版限定販売だったが、今作はパッケージ版も発売された。
パッケ版には1~10に登場するボスキャラ計78体の顔グラ、取得武器、そして弱点武器の早見表が早期購入特典として封入されている。
これはロックマンファンとしては是非欲しい逸品だ。よって俺もパッケ版を選択、発売日に購入した。やっぱ現物よな……。
前作は、本編は当然として、チャレンジモードもどっぷりプレーし、トロフィーを全部取得した。我がファミ魂を総動員して挑んだ。
大変だったが、熱く楽しいロックマンな日々であった。無論、その続きである今作でも改めて熱くなれることを期待していた。
……しかし、同じロックマンでも、クラコレ1と2では事情が随分と違う。ぶっちゃけ、俺は今作の収録作に思い入れはない。
前作は、「ファミコン版のセット」だ。その中の1~3、特に2は、俺のファミ魂メモリーの中でも重要な位置にある一本だった。
対して4~6は未プレーだったが、「未プレーのファミコン版ロックマン」という心残りがあり、いつかやろうとはずっと思っていた。
そんなわけで、前作は俺にとって願ったりの、もうやらずにはいられないセットだったのである。……が、今作は違う。
収録作の中でプレー経験があるのは9のみ。それとて単にプレーしただけだし、時間的にも8年前、そう古い話ではない。
「もう一度やりたい」も「心残りに決着を付けたい」も、正直言ってない。いや、ないわけではないけど、どうにもそれが弱い。
これは自分でも不思議だった。俺ロックマン好きなはずなのに。未プレー旧作というだけでもやる価値はあるだろうに。
古いゲームではあるが、ロックマンはシンプルなアクションなので、そこはあまり関係ないと思う。うーん、どうしたものか。
そうして乗れないまま、平行プレーしてた「ドラクエ11」にガンハマりしていき、完全放置状態にまで陥ってしまった。……うーむ。
考えたくはないが、衰え、かのう。とは言え無論、止めることは出来ない。ドラクエが一段落してから、改めて今作に向き合った。
取り敢えずプレーしていけば、そのうち体がロックマンになっていくだろう。自分のファミ魂を信じ、とにかくゲームを続けた。
つっても今回は前作よりも……いや俺のロックマン史上においても類のない甘い条件でプレーした。情けないが、これが現実。
4本全部以下の方針でやったので先に書いておく。……堪忍してくれやぁあ!!! 仕方なかったんやぁああ!!!
・ボス弱点表は大いに参照
これは購入前から決めていた。せっかく特典で貰ったんだから利用すべし。どうせ調べたら分かることなんだし。
弱点さえ突けば、どのボスもまぁ勝てる。だがロックバスターのみだとどのボスもしんどい。いつも通りのロックマンだ。
故に、バスターで倒すしかない「最初のボス戦」が一番大変だったりする。何も情報がないからテキトーに選ぶしかないしな。
最初に選んだボスを「こりゃバスターじゃ無理そう」と思ったら、別のステージに出直したりもした。ロックマン、甘くない。
・E缶M缶ほか、アイテム使用解禁
俺はファミコン版では「E缶を使わない」プレーを続け、それを小さな誇りにしていたが、今回の8~10ではそれをすっぱり止めた。
単純にそれだとキツイのもあるし、もう明らかにゲームバランスに組み込まれているんだから、縛るのは不自然だとも思ったのだ。
自分がロックマン超絶上手いならともかく、毎度毎度クリアーに必死になってるんだから、そんな資格がそもそもない。はい、止め。
ただし一応自分内で節制し、あんまし自堕落には使わないようにした。E缶等は店で買えるが、買い込んだり稼いだりはしない。
また針接触や穴落下を一回セーフにするアイテムは引き続き全面禁止とした。これらはないと困る場面が特に見当たらなかったし。
まぁ随分ヘタれたが、結果的にはこの解禁は正解だったと思う。でないととてもじゃないが倒せないボスがいるからな……。
・中断セーブ可
で、これだ。元作にはない、クラコレ2に組み込まれた中途セーブの使用。E缶解禁と違い、こちらはゲーム的に「反則技」である。
もちろん最初から使おうとしていたわけじゃない。けど、死んでやり直しを繰り返すうちに、「こらあかん」と思ってしまったのだ。
思い入れのあるファミコン版と今回の収録作はやはり違う。それでいてロックマンだから難しさは変わらず、或いはそれ以上だ。
1本だけならともかく、4作品に次々挑む以上、意地を張り続けるには正直気が重いというのもあった。情けないが、これが現実。
ただ、中断セーブの仕様は前作から大幅に変わっていた。前作はどんな場面でもセーブ可能で、完全にインチキ、チート機能だった。
しかし今作では、ステージの中間やボス戦前等、要はティウン時に復活する場所でしかセーブ・ロードが出来ないのである。
従って、ゲームの攻略には真面目に取り組まなくてはならない。効果としては、実質的な残機を無制限にすることが出来る感じだ。
つまりやり直しの手間に耐えられなかったんだな。ボス戦で負けて残機が尽きたら、またステージから。それが面倒で仕方なかった。
特殊武器を使って負けた場合、残機復活後も回復しないという仕様もやってられん。あれじゃボスに全力で挑めないではないか。
まぁそんなのファミコン版では常識として受け入れていたが、今回は無理だった。情けない俺を許してくれ。クッ。畜生。
繰り返すが、攻略自体はキッチリやる必要があるし、実際そこは頑張ったから。やることはやってんだぞ。畜生。
・止めたい時に止める
これも中断セーブ絡み。ロックマンでは「ワイリーステージ開始後はセーブ不可」がお約束だが、今回は中断セーブに甘えた。
単純に、ワイリーステージを一息で攻略するのは時間がかかってしんどすぎた。今の俺には無理。過去の俺に頼んでくれい。
もちろんこれも攻略自体はキッチリやる必要があるけどな。……ほんま、難しかった。どうしてこうまで難しいんだロックマン。
ロックマンの本質って、8ボス戦(&ステージ)じゃなくワイリーステージだと思う。8ボスなんか結局前座でしかない。
終盤もう一度、今度は全員一気に倒す必要があることも「格」を表している。8ボスなんて倒せて当たり前の中ボスなのだ。
ロックマンの本番はワイリーステージであり、もっと言えば最後のワイリー戦である。……嗚呼。本当に、難しいよぅ……。
・攻略は自力
中断セーブ使うという大変な不義理をカマしちまった以上、せめて攻略は自分で頑張ろうと決めて、守った。ネットは見ていない。
まぁこれくらいは当然だな。8ボス弱点は分かるが、ワイリーステージボスは毎度苦戦させられた。死んで覚える。どこまでも。
ちなみにロククラ2自体に「全タイトルで防御力を倍にする」機能があるが、これは論外、未使用である。まだ誇りは捨ててない……。
以上。プレーは普通に7から順繰り。本編をクリアーしたらその作品のチャレンジに挑み、ある程度片付いたら続編へ、て感じ。
6本だった前作と比較して今作は4本、ボリューム少ないと思っていたが、実際やってみたら全然そんな気はしなかった。
とにかく全編に渡って感じたのは「ロックマンは難しい」という30年来の真実。そして、自分のゲームの腕前。嗚呼……。
・ロックマン7 ~宿命の対決!~
機種がスーパーファミコンとなり、当然ながら表現力が大幅にパワーアップ。ある意味シリーズで最も望まれた続編であろう。
しかし俺は未プレー。そもそも3以降縁が切れていたので、SFCになったからといって手を出すこともなかったのだった。
なので今回新鮮な気持ちで初プレー。……そして、大いに躓いた。一発目の今作に躓いたことが、ロククラ2全体にも響いちまった。
いや、なんちゅーか……ぶっちゃけ今作、面白くなくね? プレーしていて全然楽しさを味わえず、故にゲームに乗れなかった。
つっても、どこが悪いと言えるわけでもないのである。中身はちゃんとロックマンしている。特段欠点が目立つ作品ではない。
従って、考えられるとしたら、「俺とロックマンが合わなくなっている」という恐ろしい理由。……こ、これはマズイよおい。
この理由が当たっていたら色々と俺の世界観が崩れるので、取り敢えず目を逸らそうと考えた。冷却期間を置こう。それがいい。
そしたら図らずもドラクエ11に激ハマりしたので、2ヶ月弱間が空いた。程よく冷えたところで、再開。……さて、どうなる。
結果的に、その後は問題なくプレーできた。ホッとした。つってもやはり、7自体はイマイチ面白さを感じられなかったな……。
今作のオリジナル版は、1995年に発売されている。これはSFCソフトとしてはもう後期である。翌年には64が出ているんだから。
6がファミコンで94年に発売されているので、今作は1年後に最速で出たのも事実だが、非常に「遅い」ハード移行である。
なら遅れた分だけ大幅パワーアップしているのかと言うと、それはない。正直極めてフツーに「SFC化したロックマン」だった。
絵も音も、SFC後期の円熟感などない。またセーブもなく、未だパスワード。これはアホかと思った。何考えてんだよカプコン。
そういった「発売時期を考慮すると質が低い」作りが、今作の面白く無さに繋がってるのかもしれない。言い過ぎかな。
恐らくスタッフが前年までファミコン版を作っていたから、SFCに即座に高いレベルで対応するのが難しかったのだろう。
そう考えると、長々とファミコンシリーズを引っ張ったことは、やっぱまずかったかもな。5辺りで切り替えていれば、或いは。
まぁこの点も、SFCでは「ロックマンX」を展開していたから、バッティングを避ける判断なのだと思う。やむを得なかったんだ。
ゲームはロックマン、以上。少しくらいキャラボイスが入ると思っていたが、それさえもなかった。寂しい。
ハードがSFCになり、待望の「LRで武器切り替え」が可能になったが、色が変わるだけで名前が表示されないので、正直覚えられん。
結局今まで同様スタートを押して武器を変更していた。ラッシュコイルやジェットが候補に入っていないのも理解出来んかった。
今作で初めて、ライバルキャラ「フォルテ」が登場。ワイリーに作られたロボで、ロックマンを一方的にライバル視し、襲ってくる。
強さはそうでもないから普通に倒せるが、他のボス戦で大変なのにしょーもない理由で絡んでくるコイツは極めて鬱陶しかった。
負けたら爆散して消えろ雑魚が! 大体こっちゃ相手にしてないのに恥ずかしくないんかよ!? お前一人が必死なんやぞ???
人気キャラらしいが、俺は嫌い。見た目もなんかゴキっぽいし。ちなみに今作にはガチのゴキ敵ロボが出てくる。止めぇやボケ。
この7最大の問題点は、ラスボスであるワイリー(マシン)だ。……強すぎる。異常。これは無理。本当に本当に無理だった。
「ロックマンのラスボス戦で絶望する」のは、ゼロシリーズ等も含めた俺の恒例行事なんだが、今作はちょっと度が過ぎていた。
敵の放つ弾が異様に避けづらく、かつダメージは甚大、こちらの攻撃は「普通に通じる」程度で、効果的な武器は特にない。
ロックマンのボス戦は「殺られる前に殺る」が鉄則だ。大抵避けにくい攻撃をしてくるから、時間をかければジリ貧になってしまう。
しかし今作のワイリー戦は小ダメージしか与えられないのでこの鉄則が通じず、かつあちらの攻撃は極めて避け難く、ダメージ大。
もうホント、絶望的な気分になったよ。実は「E缶使用解禁」を決めたのはここだった。もうどうやっても無理だと判断したのだ。
だがE缶を使っても全く話にならない。そもそも「勝ち筋」がまるで見えない。何度試行しても勝てない。あまりにも強い。
最終的には、E缶M缶を上限まで持って全部つぎ込んでギリギリ倒せた。もちろんこんなの勝利でも何でもない。壊滅的敗北だ。
いやぁ……けどこれ、あかんやろ! どんな判断やねんカプコン! こんなやつ普通の人間がまともに戦って倒せると思うんか!?
後で知ったが、実際この7ワイリーは歴代最強ボスと言われてるらしい。納得だ。けど納得できない。調整間違ってるとしか思えん。
ちなみにチャレンジではE缶無しで倒す必要がある。無理すぎて目眩がした。当然未達成。ほんま、ロックマンて……。
あと、各所に落ちてるアイテムを収集すると「スーパーロックマン」になれるらしいが、俺は未達成で終わった。
幾つかは入手したから隠し要素があることは分かっていたが、クリア済みステージをもう一回探して回るのが面倒臭かったのだ。
スーパーになっていれば、ワイリーをもう少し楽に倒せたかもしれない。難しい難しいと言うくせに、どこか手を抜く悪い癖。
30年前からなかなか直らないんだよなぁ。まぁそれでもクリアー出来たからいいさ。終わり良ければ全部忘れる。はぁ。
・ロックマン8 ~メタルヒーローズ~
一代でハードを移行、PS・SSで発売となった。ちなみにサターン版の方がちょっと豪華らしいが、収録されているのはPS版だ。
今回は時代相応に演出面が大幅にパワーアップ、やっと納得出来るレベルになった。「次世代ロックマン」である。……1作限りだが。
まず、当時の流行にも乗ったのか、要所要所でアニメムービーが流れるようになった。ゲームには無関係だが、大きな変化だ。
オープニングは歌付きで、TVアニメの雰囲気もある。質もそれなりに高い。……が、CD媒体の容量的な問題か、画質はかなり粗い。
あくまでベタ移植なのでロククラ2でも粗いままだ。まぁこれは仕方ない。ゲームの彩りには十分なっていると思う。
ムービー中は当然音声も入り、同じ声でゲーム中にも掛け声やダメージボイスを喋る。この辺も今までとは違う豪華さを味わえた。
システム面でも変更が幾つか。まず「特殊武器のボタンが独立」した。つまりロックバスターと特殊武器を同時に装備可能となった。
これによりプレーが非常に快適になった。LRでの切り替えも、武器グラフィックが表示されるようになり、より分かり易くなった。
今までと違い、ステージ後半でゲームオーバーになっても、中間ポイントからコンティニュー出来るようになった。これも大きい。
ただしその分各ステージが今までより長くなっていると思う。今までよりはテンポが悪いロックマンと言えるかもしれん。
ゲーム内容も今までのロックマンとは違い、強制高速スクロール面をボードで滑ったり、何とシューティングゲーの面もある。
純粋な横スクロールアクションを積み重ねてきて、ここらで変化を……という意志を読み取れる。……成功したかは知らんけど。
ロックマンだけでなく敵ボスも少し台詞を喋ったりするのも楽しい。負けて再戦する時は鬱陶しくなるが。
ロックマンは「変わらない良さ」のあるシリーズだ。これまで7作、ずっとそうだった。良くも悪くも、そうだった。
それが8で初めて、様々な変更を取り入れて、けど芯がロックマンであることは変わってない。なかなか成功していると思う。
オリジナル版はどれくらい売れたんだろう。時代は既にポリゴン、2Dでもデカキャラの格ゲーが主流になっていた。……うーん。
今作を最後に無印ロックマン長く停滞しちまうんだから、あんまし芳しくなかったんだろうな。出来云々じゃなく、時代遅れ。
新しいことを取り入れても尚時代遅れって言われるんだから酷な話だ。まぁシリーズが停滞したのも当然のことだったんだろう。
個人的には「PS2(世代)のロックマン」を見てみたかった。それで必要なハード性能は天井だと思うから。結局叶わなかったけど。
でも今作をプレーしたことで、「進化したロックマン」を半分くらいは実感できた。それでいい。もう過去の話だ。
ちなみにロククラ2自体のメニューやBGMは、8の素材で作られている。収録作の中では一番目立つから、正しい選択であろう。
ゲームはもちろんロックマンだから、難しい。中間コンティニューが可能になったからって別に難度が下がったわけではない。
前作に続き収集アイテムとして「ネジ」が登場し、今回は集めた個数によってロックマンをパワーアップ出来る。これも新要素だな。
ただ前作と違ってネジの数には限りがあり、パワーアップも全部は貰えない。ちゃんと考えて選択しないといけない。
俺がやった限りでは「アローショット」が非常に使いやすかった。これにより溜めバスターの価値が飛躍的に上がった。
あと今作では「死ぬと武器エネルギーが全回復する」のも非常に嬉しい。このため、ボス戦に常時遠慮なく挑めるようになった。
「この体力で特殊武器突っ込んで負けたら次も勝てないからわざと死のう」とか、アホらしいからな。これは英断だったと思う。
一方でE缶が削除され、ゲーム中の回復に困るようになった。これが一番響いてくるのは、当然ながらラスボス戦となる。
今回のワイリーは耐久力が高くて時間がかかる。全体的な難度はやや低めだったが、ラスボス戦はいつも通り大変だった。
アフォルテも引き続き登場。悪いパワーに手を出してまで襲ってくるが、前作より明らかに弱かった。お前才能ないよ。はぁ。
ムービー採用により物語も凝っていて、宇宙で善悪ロボが激突→引き分けで地球に落下→悪をワイリーが拾って悪用という流れ。
ロックマン側も善側ロボを拾って修理、一時勘違いにより襲われるが、最終的には味方になってくれて、強力してワイリー退治。
最後はめでたく宇宙に帰っていった。10のサブタイトルが「宇宙からの脅威!」だが、今作の方が相応しいと思う。
つってもゲーム展開は結局いつもと同じで8ボスにワイリーステージ。こういう作品に物語性も糞もないのかもしれんな。
そういやワイリーの「世界征服の罪」てどうなったんよ。何で毎度毎度900億円かかりそうな基地を築いて襲ってこられるんよ……?
・ロックマン9 ~野望の復活!!~
8から12年後、誰もが驚く復活。しかもテイストをファミコン時代に戻し、「逆行する最新作」という型破りな姿で登場となった。
これには当時本当に驚いた。なのでその勢いのままにWii版を購入。俺が初めて買ったDL専売ソフトだったような記憶がある。
オンリーオンWiiだと思っていたのに、後に他機種でも発売されたのはちょっとムカついた。今思えば当たり前の売り方だが。
ゲーム内容は、見た目も中身もファミコン版、正確には2をリスペクトして作られている。よって溜め撃ちとスライディングがない。
ネジによる買い物も、LR武器切り替えも削除。「テイスト」だけかと思ったらシステムまで先祖返りしていて再び驚かされた。
尤も俺を含めロックマン2が魂に刻み込まれている人間は多い。よってこのやり方は「上手い」と思った。正解だと。
実際、この世代相応のロックマンを作っても売れたとは思えんからな。これが最もインパクトと訴求力のあるやり方だったのさ……。
ゲーム内容は当然2に回帰したようなシンプルロックマン。ただし難度は2より高いと思う。「粗さ」がなくキッチリしている。
Wii版はクリアーしたが、殆ど忘れているから新作と変わりない。……あの時はE缶未使用で頑張ったが、若かったね。8年前だけど。
8から連続してプレーしたら、オリジナル当時の衝撃など味わえず、寧ろパワーダウンを感じるばかりだった。しゃーないけど。
変な言い方だが、今回セット売りされて一番損した作品だと思う。今作は発売当時でこそ輝くゲームだった。……言い過ぎか。
もちろんつまらないわけじゃないから普通に遊べる。苦戦しながら進めていくいつものロックマンテイストは全く変わっていない。
ワイリーは3段階もあるからかなり大変。7ほど強くはないが、長期戦だけに精神的にキツかった。とことん、難しい……。
……で。今作で鬼門だったのが「ブルースモード」だ。元版では有料DLCだったが、今作ではそれ含め有料要素は全て収録されている。
ブルースはロックマンと違い、スライディングと溜め撃ちが可能! 更にジャンプ中に盾を構えて敵弾を弾き返すという能力も!
だが上位互換ではなく、欠点もある。バスターが2連射までなこと、そして「被ダメージがロックマンの2倍」であることだ。
後者がどんだけエグい欠点か、ロックマンを知っている人間なら分かるだろう。洒落にならん。弱すぎる。すぐ死にすぎる。
さっきも書いたが、ロックマンの基本は「殺られる前に殺る」だ。敵の見切りにくい攻撃を長時間受けていても何もいいことはない。
だがブルースの能力に「攻撃力を上げる」ものはない。だから敵を倒すまでの時間はロックマンと変わらない。で、被ダメ2倍。
もちろんスライディングや盾でロックマンでは不可能な回避が可能になることもあるが、被ダメ2倍の大欠点を補うほどではない。
いや、ほんま、君にはガッカリだよブルース。今まで散々エラソーに登場してたから、さぞ強いもんだと想像してたのにさ。
「ブルースでクリアー」もトロフィー条件にあるから無視するわけにもいかなかった。実に大変だった。E缶不可とかまず無理だ。
DLC要素は他にもあるが、ブルースモードだけでヘトヘトになったんでプレーせず。ったく何を余裕ぶって口笛吹いてんだコラぁ。
・ロックマン10 ~宇宙からの脅威!~
9に続いて、ファミコンテイストで登場。これが現状の最新作。……もしかして最終作? 既に7年が経過している。うーむ。
9の時は衝撃的だったが、それは一回限りのこと。連続でこれをやられてもぶっちゃけ手抜きにしか思えなかった。うーむ。
その為、プレーはせず。実は後にPS3版をセールで買ったのだが、今回触れるまで未プレーだった。勿体無いことをしたな。
9と同様2仕様のロックマンだが、LRでの武器切り替えは搭載された。しかも武器名とグラフィックが表示されて非常に分かり易い。
7と違ってラッシュアイテムも候補に入るし、完璧なシステムだった。武器切り替えの快適さだけで今作の印象は随分上向いた。
んで、中身はいつものロックマン。未プレー作品だが、最早未も既も関係ない。ロックマンだ。どれも等しく、難しくも面白い。
ただ、今作ではとうとう難度選択が搭載された。それもハードだけでなく、イージーも。10作目にしてシリーズ初のことである。
……けど、やっていいこととは思えん。ロックマンとしてのラインを越えてはいまいか。時代の流れか。そうなのか。
俺はもちろんノーマルを選択。さすがにこんなのはあり得ない。まぁハードにも興味ないけど。ロックマンは均一難度が美しいのだ。
今作でも引き続きブルースを使用可能。更に一度クリアーすると、フォルテまで使用可能。……ええ~。嫌だなぁもう。
それぞれにトロフィーが設定されているので、計3回クリアーする必要がある。まぁいい、やってやんよ。ここまで来たら毒皿だ。
ブルースの仕様は前作と同様。つまり今作でも非常に弱くて大変。お前ほんま、もう二度とそのスカした態度取るなよ! ったく。
フォルテはデフォでバスター連射、7方向に撃ち分け可能、ダッシュ可能といった特長があり、被ダメージはロックマンと同じ!!
「撃ちながら移動できない」「バスターの威力が低い」といった欠点もあるが、瑣末な問題だ。新鮮な感覚でプレーできた。
今作は最終盤が、8ボス再戦→ワイリー戦(2段階)で一度終わり、そこから最終決戦ステージに突入する作りになっている。
そして最終ワイリー戦は1回倒せば終わり。なのにこのラストワイリーが、非常に弱い。1戦だけなのにそうだから、正直楽勝。
7、8、9とワイリー戦に散々苦戦し続けてきて、最後はブッチギリで楽だった。違和感があるほどだ。シリーズ最新作なのに。
最終決戦が独立しているのは、比類なき2と同じだ。そして2の最終戦も楽だった。それをリスペクトした作りなのかな。
てわけで、難度的にはロククラ2収録作の中では一番簡単だったと思う。取り敢えず、勝てたことにホッとしたナリよ……。
今作は物語が結構面白かった(アホだけど)。ワイリーが微妙に良い人描写を見せたのもシリーズ初だと思うし。
……いや、ロボットエンザを撒いた張本人なんだから、いつも通りの極悪人だな。コイツほんまゲーム史に残るべき悪人だと思う。
でもワイリー以上に信じられないのが、またしてもコイツを放置していたロックマンやDr.ライトである。君ら、阿呆なの?
ロックマンの物語に突っ込んでも虚しいだけだが、それにしてもいい加減、いい加減、学習しろや。お前本当にロボットなのか??
ちなみにブルースやフォルテにも一応個別シナリオがある。ロックマンと殆ど同じで台詞が違う程度だが、悪くなかった。
あと今作独自のチャレンジモード(オリジナルでの有料DLC)も収録されているが、やる気が湧かないのでプレーせず。
どうもロックマンのDLCというのはしっくり来ない。「8ボスとワイリー」という様式美から外れているからかな……?
で。本編をやったら、次はチャレンジモードである。前作同様、各作品のシーンをカット&ペーストして繋げたモードだ。
前作では、例えば 2→5→3 という風に作品を跨いだ課題も存在したが、今回の4作品はハードが違うためか、それはなかった。
あのカオス感はなかなか面白かっただけに残念である。今作のチャンレジは、純粋にそのタイトルの要所をピックアップしたものだ。
「特殊武器全入手状態」で始められるのは前作同様で、各シーンで常に全力を出せる。本編では不可能な贅沢プレーが可能。
評価は「クリアタイム」一択で、タイムさえ短ければ何をやっても構わない。とにかく早く、速く、先に進むのが正義。
死んでも幾らでもやり直し出来るが、そんなことしたら大幅タイムロスになるのは言うまでもない。死んではいけないロックマン。
クリアタイムにより3つの勲章が用意されている。最高の金評価を取ればその課題はオッケーと言えるだろう。
他人のリプレイ参照も前作に続き可能。上位陣は非常に上手いので参考になる。自力じゃ苦しいと思ったら見てもいいと思う。
さて、後はガンガンやるだけである。前作では54の課題のうち53で金評価を取った。今作でもガンガンやってやる!!!
……うーむ。ごめんそこまで気合い入れてない。ぶっちゃけ俺が目指すはトロコンであり、それに必要なのは「金評価50個」である。
ロククラ2は前作に比べてソフトとしての完成度が上がってるが、チャレンジも同様で、前作のような荒っぽさが無くなっていた。
そのせいか、どの課題も割と簡単に金評価を取れる。「これちょっと基準甘すぎじゃね?」と思うものも幾つもあった。
更に、課題の数自体も多い。全作品で70以上もある。つまりトロフィー狙いなら、回避していい課題もたくさんあるのだ。
もちろんロックマンだから順風満帆とは行かない(特にブルース使用の場合)が、淡々と課題をこなしていけた。
「7のワイリー戦」「8ボスをバスターのみで」といった難しい課題は、尻尾を巻いて戦略的スルー。……うるさい! 畜生。
そんなこんなで、いつの間にか金評価50個獲得。これが一番厄介なトロフィーだから、当然のように最後のトロフィーになった。
んーむ……前作じゃ本編以上に必死になって取り組んだもんだが、今回はそこそこだったな。これも思い入れの差だろうか?
トロコン後もやれそうな課題はこなしておいた。やれるやつはやれる。バスターオンリーとかは時間がかかるのが難点だな。
チャレンジでボス戦を切り取ってプレーすると、「ロックマンはステージという過程を含めてだな」と改めて思った。
ボス戦だけをやると、何故か難度が下がる。負けても再挑戦が楽だから肩の力を抜けるのだろう。……でも、なんか邪道だ。
面倒な思いをしてステージを突破し、ボス戦に挑む。負けたら? 武器エネルギーが尽きたら? 緊張感が漲る。
それでこそロックマンでありボス戦なんだなぁ。……やっぱ、中断セーブは邪道だ。ごめん、ほんまごめん。はぁ。
でもそれはそれとして、ボス戦だけをガンガンやるという贅沢なプレーはそれはそれで楽しい。今作ならではの楽しみだ。
ロックマンクラシックスコレクション1と2、ロックマンファンは必携である。俺は持ってる。ファンだから。はっはっは。
ふぅ。
閲覧モードは普通に資料集。BGMも完備されている。10のワイリーステージボス戦曲が気に入ったから繰り返し聴いた。
ロックマンは1~10を纏めた完全サントラが8000円程度で売られているんだよな。10本全部やったし、今後購入を考えておこう。
ともあれ、今回もよく頑張ったよ俺。妥協する所は妥協しつつ頑張るのが大人な感じだったよね。……アホか。そんな大人になるな。
それにしても、ロックマンは難しい。1本やっても、10本やっても、派生作をプレーしても、出て来る結論はいつもこれだ。
たった一つのシンプルな答え。ロックマンは難しい。今作プレー中は「何でこんなに難しいの?」と哲学に耽ることもあった。
そら、「ゲーム史に残る難しさ」とかじゃないさ。7のワイリーは別として。でも、この知名度でこの難しさってのが、何ともさ。
正直、気楽には遊べないゲームである。「挑む」という気合を持ってないとロックマンは遊べない。でないとクリアーは不可能だ。
そしてこの厳しさは、やっぱ時代にそぐわないかなぁとも思う。今も難しいゲームは多くあるが、ロックマンのそれは質が違う。
「無骨な難しさ」とでも言うんかなぁ。ファミコン時代から基本を変えずに続いてきたシリーズだから、そこも変わっていない。
うーむ。シンプルなシステムのアクション、そして無骨な高難度。……合わない。現代ゲーム事情にはまるで合致しない。
ロックマンシリーズが止まってしまったのは、必然。10本プレーしてそれを痛感してしまった。目を逸らしたくなる現実だ。
かと言って回帰ネタは既に9で使ってしまった。続編を同じ路線で出しても誰も納得せず、ブランドが毀損されるだけだろう。
嗚呼、ロックマン。ロックマンにもう未来はないのか? 「懐かしゲーム」枠でマスコットとしての需要を残すだけなのか!?!?
……分からん。冷静に考えればもう無理と思うが、無論本心じゃそんなの嫌だ。せめて俺だけは。今、10作ともやった俺だけは。
という訳で、もし比類なき「ロックマン11」が発売されたら、プレーする。クリアーする。負けない。ファミ魂を燃やす。
そう決意して終わり。俺はロックマンをやったんだから。ロックマンを語れるのは、ロックマンをやった者だけなんだから。
30年の歴史を持つコミカル硬派アクションゲーム・ロックマンシリーズへの思いを改めて心に刻んで終わり。そんな誠意。
あーあ。なーんか、上手くいかねーなぁ。ゲームも、ゲームが在る現実も。甘くないや。チョロくない。
「だからこそ面白い!!」のかなぁ。そう言える者こそが、世界を楽しめる。ゲームでも、現実でも。
そうありたいもんだね。俺だって昔はそうだったんだから。難しいゲームに泣いてたか? 笑ってたんじゃなかったのか!?!?
……そうありたいもんだね。本当に。はぁ。
web拍手
もうね、言うことは1つですわ、ロックマンには絶対に手をだしません!!!www
あざますw オイラ頑張りましたよ。あはは……。
>もうね、言うことは1つですわ、ロックマンには絶対に手をだしません!!!www
そう言われるとちょっと寂しいですねw まぁこうしてセットものに一気に手を出すのは気合の要ることかもしれません。
元々それぞれ一本で独立したゲームなんですしね。ゲームはやり急いじゃいけませんな……。
(Twitterの方は見てないのでそちらで触れていらっしゃるかもしれませんが……)
9や10と違って最新のグラフィックで作られてるのが個人的には嬉しいです、やはり2作連続ファミコン風ともなると食傷気味でしたから……
30周年記念ということでロックマンがステージを歩きながら歴代作品を振り返るムービーが公開されてたのですが、派生作含めて新作が碌に出てなかったここ数年が針のむしろになってたのに笑ってしまいましたw
>やはり2作連続ファミコン風ともなると食傷気味でしたから……
ただロックマンに最新ハードの性能が必要なわけがなく、初代PS(SS)の「8」でもう「何でも作れる」状態だったと思います。
それから20年経って2Dアクションの画期的ネタが出てきたわけでもない。それにもう「ファミコン準拠」の逃げは使えない。
製作は相当難しいのではないかと思います。まぁ今はファンとして期待しつつ待つだけですね。無論俺もやります。
>30周年記念ということでロックマンがステージを歩きながら歴代作品を振り返るムービーが公開されてたのですが
これ、知りませんでした。情報ありがとうございます。
……確かに終盤はスッカスカですねw 1~8間に匹敵する時間続編が出てないというのは、考えてみれば相当なもんですな……。
ファミコン世代ではないので、9と10に興味が持てないのが痛いです。8は面白そうなんですが
8がせめてSS版なら…
そういえば新作のロックマン11、100万本超えたみたいですね。まあ日本では5万本くらいでしょうけど…
クラシックスコレクションがそれよりだいぶ前に発売されて110万本なので、旧作の6本セットより5000円の新作の方が売上の勢いは上ということで、凄くめでたい話だなと
コレクションシリーズも売れてるようで、続々と発売されてますし、本当に新シリーズ立ち上げとかもあるかもしれませんね
ぬぅ……そうですね。9と10が訴求しないなら魅力は大分減ってしまいますね。
それ以前に、Xシリーズをあっさりプレーするサクさんだと無印シリーズは手応えがなくて楽しめないかもしれません。
>そういえば新作のロックマン11、100万本超えたみたいですね。
おお、そうなんですか。目出度い。日本ではあまり売れず、値崩れが目立ちましたが、世界規模では健闘、か。
>本当に新シリーズ立ち上げとかもあるかもしれませんね
んー、これはどうでしょう。個人的には可能性は低いと思います。
従来のメイン客層だった子供が、もう高難度アクションをやらなくなりましたから……。
以前体験版がめちゃくちゃ難しいとか言いましたが、単に私がアイテム購入の存在に気付かず、結果的にアイテム完全縛りでプレイしてたから難しかっただけでした
otaさんならクリアだけなら鼻歌気分で出来ると思います
で、問題はトロフィーですよねえ…
クリアしたのでトロフィーを調べたんですが、トロフィーの入手条件は個人的にはいい感じでした。バスターだけで8ボスを倒せとか、アイテム不使用でクリアしろとかそういう類のやつで
ただ、その難易度がかなり高そうです…。PSNのプラチナトロフィー獲得率を調べてみたら0.8%でした。まさかの1%割れに唖然としました
私は普段トロフィーはあまり気にしないんですが。トロフィー入手条件がいい感じで割と楽しめそうなので一応チャレンジだけはしてみようと思います
プラチナは心折れて諦めそうですが
散々ビビってた割に結構通用してるのはいいんですが、内容がにんともかんとも、ちんちんで。
なんだかやればやるほどロックマンシリーズのことがわからなくなってきた気がします。