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腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

SIMPLE DLシリーズ Vol.3 THE 密室からの脱出 ~セレブな豪邸編~

2014年01月05日 17時28分11秒 | ニンテンドー3DSゲーム感想文
何か「脱出ゲーム」てのがあるらしい。最近チラホラ耳目に入るようになった。
俺の経験でなら、2年くらい前に3DS「善人シボウデス」の体験版をプレーした際、これが脱出ゲームだと呼ばれてたような。
……ただこれ、要するに昔ながらの「謎解きアドベンチャー」じゃないのか? 状況を「脱出」に限定したのがこのジャンル?
結果から言うと、この認識で合っていた。まぁどうでもいいことだが、ジャンルにまでなる=人気がある とは知らんかったなぁ。

そうなればやってみたくなる。せっかくの正月休みだ、一つ景気付けに軽い作品を一本プレーしてみよう。
脱出ゲームは割と簡単に作れるからか、ネット上にも無料でフラッシュゲームがたくさん置いてあるが、ここはちゃんと買おう。
無料ゲームが悪いとは言わんが、絵やインターフェースにも最低限のものは欲しいからな。……金を払えば最低限を得られる、とも限らんが。
すると、タイミングよく3DSのeショップ(絶賛安定稼働中)にて、半額セール実行中の作品があったのである。
それが「SIMPLE DLシリーズ Vol.3 THE 密室からの脱出 ~セレブな豪邸編~」である。長い。本来500円が、250円だった。
3DSは意外とDL専用の低価格ソフトが充実していて、任天堂以外のメーカーも色々と出している。目立たないから気付きにくいけど。
額が額だけにアレな作品もある……とは思うが、こういうのはもっとガンガン出して欲しいね。小メーカーのビジネスチャンスにもなる。
……安価でゲームを売るのはある意味自殺行為かもしれんが、そういう時代だからな。今更だ。はぁ。


じゃあ、密室からの脱出。謎解きアドベンチャーだから、システム的に難しい所は何もない。
一応3DSのジャイロ・マイク(息の吹きかけ)に対応しているが、これは正直鬱陶しいだけだった。ボタンでやらせてほしかった。
ゲームは4ミッション用意されていて、1つずつ攻略していかないと先のミッションには進めない。
まぁ当然難度も先のミッションは上がっているので、解けないまま進んでもどん詰まりになるだけだと思われるが。

……で。ハッキリ言う、負けました。完敗です。むっちゃ難しいです。とても俺の脳みそでは手に負えませんでした。

1つ目のミッションこそ、歯応えある難度って感じで、存分に謎解きを楽しめた。それでも俺的には難しいくらいだった。
それが2つ目になると、もう駄目。単純に分からない、気付かない、進めない箇所にボコボコ当たる。進めない。考える。でも分からない。
その苦悩を楽しむのが謎解きゲームだ。もちろん俺もそれを楽しんだ。……が、一頻り楽しめば、溢れ出てくるのは進行停止の圧倒的不快感。
当たり前だが、解かなきゃ進めない。試行錯誤は、少なくとも自分の中ではやり尽くした。でも進めない? バグ? ハマり? なわけない。
……もう駄目でした。攻略サイト様を頼りました。一度ではありません。許されません。完敗です。新年早々俺は何てことをしちまったんだ。
従って以下は、俺の言い訳、愚痴です。敗者の戯言です。でも言わせてくれ。ううう……。

俺はこう見えて、「ゲームの謎解き」が好きである。代表的なとこだと「ゼルダ」シリーズや、「ワイルドアームズ」シリーズかな。
主にダンジョン内で閉ざされた部屋の先に進むための謎解き……これも脱出ゲームと言えなくもないな。まぁ、大好きだよ。
キャラを成長させる「チクチク感」等と並び、ゲームの根源的な面白さの一つと思ってる。実際今のゲームでも全く廃れてない要素だし。
このゲーム謎解きは、学業的問題とは質が違う。……もしかしたら根っこは同じかもしれんが、そういう話は今は無視。
「気付き」と「考察」かなぁ。まずは仕掛けやヒントそのものに気付かねばならない。情報が揃わなければ問題に立ち向かう資格がない。
ネタを揃えれば、考察だ。つってもここは「ゲーム」、ンな複雑なものが要求される場面はあまりない。普通にやれば、普通に解ける。多分。
カチリと解答を入れれば扉が開き、心地良い充足感に包まれる。謎を解いた喜び。ああ、この瞬間があるから、俺はゲームが好きだ。
さあ扉の先へ行こう。次なる謎が俺を待っている……。

言うまでもないが、謎解きで大事なのは「バランス」である。調整である。易しかろうと難しかろうと、その匙加減が大事なのである。
まぁ謎解き云々じゃなくゲーム自体がそうだな。俺は俺の納得のいくバランスのゲームが好きだし、そうでないと感じれば、不快に思う。
……今作は、単純に、難しいの方向で、バランスが取れてないと思うんだよな。はい言い訳です。言わせたって下さい。ううう。

まず「気付き」が難しい。この手のADVでは、画面の一部を指定すると、そのオブジェクトが拡大され、別画面になることが多い。
今作でもその仕様になっているが……俺の感性では、これをやるなら「オブジェクトは極力分かり易く」する必要があると思うのだ。
気付く気付かないはプレーヤーの努力次第ではあるが、カメレオンのように背景に擬態させるのは、バランス的に不可だと思っている。
今作のは、分からん。もちろん全てではないが、「非常に気付きにくい」オブジェクトが幾つかあった。当然、進めん。敗北してしまった。

情報を得ての謎解きも、やはり一部は天井を抜けていたように感じる。ちょっとやり過ぎ、捻り過ぎではないかと。
ちなみにゲームには難度設定があり、「初心者」「ベテラン」に分かれている。前者だと主人公の台詞にヒント的なものが増えるのだ。
が、ハッキリ言って大勢に影響なし。黙っていてもヒントを教えてくれるわけじゃないし、オブジェクトへの気付きには無関係だ。
考えて分からんものは、分からん。見方を変えたり何だりもちろん色々試してる。でもわからん。当然、進めん。敗北してしまった。
はぁ。

断っておくが、今作には所謂「理不尽な」謎解きはない。一応クリアーしたが、十分に理屈の中にあるゲームであった。
ただバランスが、調整がキツ過ぎると思うだけだ。……だがこれは、非常に説明し難い。物凄く感覚的で、主観的な話だからな。
こんなゲーム鼻歌交じりで解く人も当然いるだろう。また、俺が詰まった箇所は楽勝で、俺が楽勝な箇所に詰まるような人もいるだろう。
千差万別、十人十色。万人が納得できるバランスなんて存在しない。こんな難しい話はない。この問題に「解答」は無いのである。
今作が「難しめのバランス」を掲げてるなら別にいいが、雰囲気的にそうではないと思う。……これすらも極めて主観的な話になるが。
つまり、難しすぎ、やり過ぎに感じるんだよな。うーん。敗北感は強いが、一方で「ちょっとなぁ」という違和感もあるのである。はぁ。

アクションゲームなら、再挑戦を繰り返すことで、大抵の難所はいずれ突破できる。根気と時間は必要になるが。
思考型パズルゲームでも、「ピクロス」なら論理でいつか必ず解けるし、「引ク押ス」でも試行錯誤の末に閃くことで先に進めた。
他の「難しい」ゲームは、対処が出来るのである。自分の能力不足を埋められる。またそこがゲームとしての面白さにもなる。
……謎解きADVでは、残念ながらこれは無理だ。解けないものは解けない。分からんもんは分からん。そう嘆くしかない。
もちろん思考と観察の結果進めることもあるが、嘆くのはそういうのをやり尽くした(つもり)後の状態だ。
それでも更に「お前は本当に限界まで頑張ったのか!?」と漫画的叱咤をするのか? ……ううう、もう許して下さい。遊びのつもりだったんですぅ。

はぁ。てわけで攻略サイト様さえあれば鬼に金棒どころか神に核みたいなもんで、俺は無敵だった。はぁ。なんて虚しい最強だ。
もちろん全てで頼ったわけではなく、嘆き状態になるまでは努力した。……何の言い訳にもなりゃしない。この負け犬が。うあああああ!!
……でもそれで知った解答はやっぱ「ちょっとなぁ」と思うものばかりだった。それが今回の感想に繋がっている。
俺自身の最善を尽くした(つもり)後での話だから当然かもしれんが……「こ、これは盲点だったぁ!!!」と嘆くことはなかったな。
もう少し言うと、アイテム使用や仕掛けの操作(ジャイロと息吹き)のインターフェースが悪く、試行錯誤がし難かったのもある。
アイテムの虱潰し使用による発見は、この手のゲームではアリだと思う。それが今作の場合やり辛く、結果やる気になれなかった。
実際「このアイテムをこんな使い方するか普通?」と思う正解もあったし。頭を柔らかくするとかそういう次元だろうかあれ。
謎解きと言っても、正解を決めるのはあくまで製作者だ。例えば背景に書いてある品を使う独自の解を思いついても、そんなの無意味。
まぁこういう事言い出すときり無いよな。ゲームはクリエイターという神が作るもの。俺は神の掌の上で遊ぶだけ。それが大原則。
重い現実だ。平成26年、きっとまたロクでもないんだろうなぁ。はぁ。


はぁ。ボリュームは、定価500円と考えれば十分だと思う。正解をなぞるだけなら30分もかからないだろうが、ンな天才プレーは無理。
スムーズにいけても数時間は楽しめるだろう。「軽いDLゲーム」の役割としては十分だ。こんなんで心に傷を負う奴が阿呆。はぁ。
グラフィックは値段相応に控え気味。簡易ツールで作った極めて簡素なものだろう。ゲームがゲームだから別に不満ではないが。
人物像は「かまいたちの夜」的なシルエットにしてあり、ここでも徹底した予算削減を感じられる。いいんだけどね。
一応3D立体視に対応しているものの、これも値段相応で、なんちゅーか立体化が非常に荒い。見てて目がおかしくなりそうだった。
俺は速攻で立体を切った。3DSゲームでこんな事するのは何気に初めてかも。謎解きには一切関係ないからどうでもよかった。
物語は、結構面白かった。一応「セレブな豪邸編」というサブタイトルにも意味はある。

主人公はクラスメート美少女の誕生日パーティに招待されていた。つってもクラス全員招待のA君状態で。
美少女は「クマドナルド」というバーガーチェーンオーナーの娘で、当然家は豪邸。セレブである。ええなぁ。
パーティの最中にトイレに行きたくなり、美少女に案内してもらう。しかし何故か入ると鍵がかかり、美少女は用事で退散。
さてどうやって出る!? と膀胱に小水を溜めたまま主人公の苦難が始まるのであった……。

もちろん、「何でこんな仕掛けがあるねん」といったツッコミは不可。完全に主人公狙い撃ちで閉じ込められているが、全部不問。
意外と笑いの要素が多く、そっちの面で楽しめた。主人公がクマド(バーガーチェーンのキャラ)のメットを被ったり、関西弁の美少女父が出てきたり。
ラストミッションは美少女の個室からの脱出なのだが、はっちゃけがなくて残念。箪笥とかもっと漁れよ! ベッドもっと念入りに調べろよ!
小さい分岐もあり、ミッション3をキッチリ終えないと4に進めなくなっている。……これも意地悪でバランス悪いやり方だと思ったな。
EDでは美少女は主人公に好意を持つものの、顔がクマド状態だったので正体不明というオチ。まぁ十分だろう。
名もないA君の恋をひっそり応援して終わり。……不甲斐ない操り手で本当にすまん。俺の能力不足だった。うううううう……っっ!!!


はぁ。
もう言い訳しようもない、けど言い訳しまくりな完敗ゲーになってしまったが、別に脱出ゲームに悪感情が湧いたわけではない。
最初に書いた通り、単純に謎解きADVだ。バランスさえ俺の納得のいくものなら、好きなジャンルである。今後もやっていきたい。
3DSではアーク系のそれもあるみたいだし、まぁいずれセールで、という後ろ向きな購入意欲を抱いておこう。
webの無料ものも幾つか試してみた。これはどうも汎用ツールが存在するらしく、似たフォーマットで色んな人が自作ネタを公開していた。
同人作品だけに難点もあるが、その限りではどれも楽しめる。カチリと鍵が開いた時に快感に無料も有料もない。
今後もテキトーにチェックしていくか。ゲーム謎解きの面白さは永遠に不変。なら俺が追わない理由はないのである。

……課題は、俺の脳みそ能力の底上げやのう。こんなのどうやって鍛えればいいんだ? 鬼トレでもやればいいのか?
更なる言い訳を用意すれば、俺は脱出ゲームに不慣れだったから、今回の敗北は仕方ない、とか。次回からは本気出せる、とか。
……いや、ねーよ。これは俺の本質の問題だ。俺だから気づかないし、俺だから解けない。劣っているというわけでもないのかもしれない。
努力で何とかなるものではない。……いや、これは逃げなのか? それすらも分からない。対処法が分からない、謎。
あーあ今日で正月休み終わりだよ。ゲームの次は現実の謎を突き付けられて、嘆きの了。分からんもんは、分からんよ!
はぁ……。










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