腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

TOKI TORI(トキトリ)

2021年01月18日 01時39分11秒 | SWITCHゲーム感想文
【メーカー】CIRCLE Ent.
【発売日】2018年7月19日
【定価】400円
【購入価格】100円(DL版)
【プレー時間】25時間


げに憎らしきはジョイコンドリフトである。……まぁ知らん人は知らん言葉だろう。この世の不幸は基本全てが対岸の火事。
詳しい説明は省くが、俺のジョイコンに腐れドリフトが発生したのは、去年の初頭。レイトン娘をプレーしていた頃だった。
一度発生すると症状はどんどん悪化し、最早まともにゲームが出来なかった。特にアクション系は完全に不可能だった。
現代人の常識として対処法をググり、色々やってみた。けどそれで上手くいくなら俺は今頃笑顔と元気で暮らしている。
素人がやれる範囲のことを全部やっても、画面のカーソルは俺をおちょくるようにうねうね勝手に動く。絶対に許さんからな。
無論、最良かつ常識的な対処法は「任天堂に送る」だ。ンなこた分かってる。修理費は取られるが、それが一番安全確実だろう。
だが、ジョイドリは「故障」ではない、「不良」だ。悪いのは任天堂なのである。証拠はないが俺はそれを確信している。
コントローラーのスティックはこんな壊れ方をしない。世間的に同内容で大量発生しない。これは不具合だ。俺は悪くない。
なのに金払って直してもらう? ざけんなよお前らが頭下げて直しにくるべきだろうが!! 絶対に許さん。怒髪天だった。
……でも世間ではSwitch絶好調売り切れまくりの大人気で誰も俺の話を聞いてくれなかった。しにたいくらい虚しかった。はぁ。

とにかく俺が幾ら怒ってても誰も何もしてくれない。だが公式修理は絶対嫌だ。……結局、次善の策として自力修理を行った。
ジョイドリは世界中で起こりまくっているので、自力修理用のキットがあちこちで売られている。……いいことなんだかな。
交換用のスティックはもちろん、ご丁寧に分解用の工具まで付いている。それで俺の場合1000円以下で買えた。まぁ、これなら。
どこで作られたか分からん怪しい品だが、今回は任天堂公式の品自体に信用が置けないのだ。もういい。現実と戦おう。
やってみた結果……直りました!! うおおお俺最高!!! ……2個あるスティックのうち1個目では直らんかったのが謎だが。
ジョイドリってスティック不具合じゃないの? じゃあスティック交換すりゃOKなはずなのだが。分からん。気持ち悪い。
もう考えないようにしよう。取り敢えずは俺のSwitch、元通り使えるようになった。ありがとう。……なら、使うべきだろう。
ムカつくから任天堂のゲームなんか買ってやらん。それ以外の、何か安いDLゲームをやろう。今はその辺めっちゃ充実してるし。
そうして選んだタイトルが「トキトリ」だった。定価からして400円がセールで100円、筋金入りの安価ゲーだな。よかよか。
長々とジョイドリへの恨み言を並べたが、トキトリとは何の関係もない。なんかごめん。岩田さん……なんというかもう……。


はぁ。気を取り直してトキトリ、パズルゲームである。一応アクション要素も少しあるが、タイミングを取るレベルの話だ。
基本はじっくり考えて正解を導く思考型パズルである。初出は古いらしく、2011年との情報を見た。正確かどうかは知らん。
海外タイトルであり、俺は全く知らなかった。セールを漁ってたまたま見つけたゲームである。最近こんなのばっかしやな。
値段が値段だけに、過度の期待はしていない。しちゃいけないだろう。新ジョイコンのリハビリ役を務めてくればと思った。
画面は完全2Dで、主人公の鳥くん(名称不明)は、鳥のくせに飛べないばかりか、ジャンプすら不可能。移動しか出来ない。
しかし「目の前に足場作り」「2マスワープ」等の特殊能力は使用可能。……ゲームの都合であり、キャラ性とかガン無視やな。
特殊能力はステージごとに貰える種類・使える回数が決まっている。配られたカードの元で勝負するしかない。人生ゲームだ。

目的は、ステージ中にある「卵」を全て集めること。当たり前だが、ステージごとに個数や置き場所が全部違う。
卵に触れれば取得出来るので、つまり全部の卵に触れればいい。ゴールゲートは存在しない。この点、意外と重要である。
例えば、谷底深くに卵があるとする。そこに落ちたらもう何をどうしても上には戻ってこられない。ということは?
そう、「その卵は最後に取る」と判断できる訳だ。そうして卵の配置と特殊能力の種類・回数を元に、取得順を考えていく。
敵ももちろん登場する。虚弱な鳥くんは当然ワンパンで死ぬので、只管避ける。一応倒せる特殊能力もあるのだが。
敵はルーチンに従って移動しているだけで、鳥くんを狙ってるわけではない。だが何分触れたら終わりなので、非常な脅威だ。
一方、時には「凍らせる特殊能力」を使い、敵を足場に利用する必要に迫られることもある。……「ラビラビ」を思い出すなぁ。
俺なりに命名したこれ系のジャンルは「バーリ・トゥードパズル」である。目的のためなら手段は選ばず、どんなことでもする。
敵の利用なんて当然、微妙なキャラ軸のズレや足場への引っ掛かり等、調整ミスっぽい部分も寧ろ「バカめ!」と使い倒す。
強勝勝強である。略すな。クリアーした者のみが偉く、ダメならカス。緩い見た目と裏腹に、今作にもその哲学があった。
まぁ、やるしかない。難度はノーマル、ハード、ボーナスがあるが、ハードとボーナスはクリア度によって開放されていく。
ボーナスステージはDLCなのかな? なんか数が半端だった。この値段で無料DLCありだとしたら凄いサービス精神である。
取り敢えず、ノーマル全ステージクリアーを目指す。極めて頼りなさそうな鳥くんと共に、ビビりながらゲームスタート。

目的は卵集め、取れる行動は移動、特殊能力は都度与えられるのでステージ毎で考えればいい。単純なゲームだ。
やることは明白なのであとはやっていくだけ。クリアーで次ステージが開放されていくので、その意味でもやっていくしかない。
……で。結局この手のパズルは、難度が全てだ。今作は面白いと思うが、それは解ければの話。それも「適度に苦戦して」。
幼児でも解けるレベルだと退屈すぎてつまらんし、GAFAの入社試験レベルなら今度は難しすぎてつまらんだろう。知らんけど。
システムやゲーム性に独自性もない。「よく考えられている」とは思うが、言ってしまえば「どこにでもあるパズルゲーム」だ。
ほぼ固定画面で、グラフィックは値段なりだ。物語はあるのかないのか分からん。そういったガワの部分にも別に魅力はない。
貶しているわけではない、パズルゲームとはそういうものなのだ。ゲーム性に絡んだ難度調整だけがモノを言うジャンルである。

じゃあ今作はどうだったのか!? ……かなり、やる。良好と言える。序盤は簡単ルンルンで、まずはゲームに馴染んでいける。
ゲームに慣れた頃から徐々に難度は上がっていき、鼻歌を止めたプレーヤーはニヤリと口角を上げる。「始まったな」と。
小手調は終わった、さあ我に貴様の本気を見せてみよ! ……パズルなのに謎にRPG的な内なるナレーションが響く。
しかしそんな余裕も終盤に入ると冷や汗に変わっていき、「これ解けるんですか? バグってない?」と他人のせいにし始める。
それでいて、頑張れば最後には解ける。脳汁ならぬ脳汗が心地よい。よく出来たパズルゲームに共通する作りが今作にもあった。
そして、定価400円、セール100円でこんなもんが売られている現実を改めて恐ろしい。素直に楽しんでりゃいいのか? はぁ。

今作の良いところに「巻き戻し機能」がある。ゲーム中いつでも、進行を秒単位で巻き戻し、手順のやり直しが出来るのだ。
しかも、この手の機能にありがちな戻せる時間の制限がなく、どこからでも開始時まで戻せる(俺のプレーした限りでは)。
更に、ミスって死んだ時にも、開始時ではなく「その少し前に戻って」再開されるのだ。これが非常にありがたい。
手順の多いステージではかなりあれこれやらされるので、ミスって最初からやるのは面倒極まりない。が、今作にそれはない。
小さなアイデアだが、実にユーザーフレンドリーだと感心した。まぁ今作独自のアイデアかは知らんが。多分他にもあるだろな。
てわけで、試行錯誤は幾らでも好きなようにやれる作りになっている。「困らせるのはそこじゃない」と製作者は分かっている。
パズル部分で存分に困り果てて下さい、そこでは一切容赦しませんから、と。……ありがたくて涙がちょちょ切れるね。はぁ。

パズルに関しては当然頭を使って考えるのだが、実行してみると「あ! 1マス足りなかった!」てな事態は多発する。
やはり紙ではなくゲームのパズル、頭と同様に指を使って考える必要があるのだ。机上の論だけでは空振りばかりである。
今作はそれが妙に多いと感じた。まぁ俺のゲームの把握が甘いのだろうけど、頭で解けても実行すると「あ!」。情けない。
鳥くんの移動能力はキッチリ分かってるのだが、彼は結構体がデカいので、意外な場所に引っ掛かるケースが多かった。
お前がちょっと屈んでくれれば、この世界はどれだけ希望に溢れるだろうなぁ。なんて思っても画面の鳥くんはガン無視だった。
それでもノーマルならやれる。4エリアに12面ずつで計48面。で、全部解ければED。スタッフロールだけだが、一応終わる。
……ただ、それは前哨戦に過ぎない。ハードに入れば完全なガチ勝負が始まる。一面一面に頭を捻る。捻じ切れるまで捻る。
ああ、始まったんだなぁ。パズルゲームの苦しみである。何度味わっても怖いほどに息が詰まる。道が見つからないから。
血も刃物も、場合によっちゃ敵もいない平和そのものの光景に、厳然と存在するこの世のどん詰まり、閉塞の修羅場。
どんなに願ってもボタンを連打しても、たった一歩の段差を越えられない、超えられない。それを可能にするのは知恵のみ。
生か死か1か0か、中間はあり得ない、徹底的なデジタル世界。コンピューターの基礎を改めて叩き込まれるゲーム。言い過ぎ。
まぁグダグダ言ったが、苦しいんですよ、解けないと。ぶっちゃけ泣きそうなんですよ。娯楽とは一体何だったのか。はぁ。

最終的に、俺の「やれる範囲」と判断した部分に関しては、全霊を込めて考え、やり遂げた。……遺憾ながら、幾つかは残った。
いや、時間をかければ多分やれると思うよ? 言い訳じゃなくて!! マジで!!! ……虚しい。いや事実、その感覚はある。
けど1面に何時間もウンウン唸るのは非常に苦しく、それだけ頑張る気力がなかった。俺なりに精一杯やったってことで、一つ。
「プクプク用水路ハード1」は非常に難しく、考えに考え抜いた末に解けた。今作で一番頑張ったと言える面である。
この面は思いついた様々な手が全て「あと一歩足りない!」ばかりで、その絶妙な作りには困りつつも感心させられた。
「ジャングル渓谷のボーナス1」もこれまた難しく、相当考えたのに攻略の足がかりすら見付からなかった。正直完敗だった。
……が、「さすがにこれで終了はダメじゃね?」と思い直し、更に思考を進め遂に攻略の糸口を発見! そのまま終えられた。
この面をクリアー出来たことで、今作に踏ん切りが付いたとも言える。他は「考えれば何とかなりそう」だから。多分。
まぁ今作はDL版だし容量も小さいから消さずに置いておくし、今後もテキトーに挑戦してみよう。誰が急かすわけでもないしね。
実トロがあればもうちょい燃えられるのだが……と思うが、言うまい。任天堂は義務でゲームやる奴など大嫌いだから。多分。
ちなみに残った面を書くと、オバケボーナス2、用水路ハード2~6、テストボーナス2、だ。……頑張れ、未来の俺……。


グラフィックは、価格なりだが、汚くはないから問題ない。鳥くんの間抜け面にもそのうち慣れる。慣れるまではムカつくが。
強いて言えばステージの視認性がやや悪いかな。全体的に、「ここは通れる」といった認識がパッと見ではやりにくかった。
まぁ強いて言えばの不満だから別にいい。安価ゲーであることを考えろ。100円ゲームだぞ? これでいいのか本当に。
音楽もごくフツーだが、こういうゲームは延々悩んでるとそのステージの曲が耳に残り、結局好きになってしまう効果がある。
今作もバッチリその法則に当て嵌まっていた。……苦しんでる間に聴き続けた曲だから、ある意味忘れたいはずなんだけどな。
あと、ステージクリアーのファンファーレ。重ねた苦労が報われる至高の瞬間。あの曲は何度も聴きたいね。ほんま嬉しい。
まぁ無難な外装である。鳥くんのキャラをもうちょい立ててやればいいのに。そういうゲームじゃない? そうかもしれんが。
物語は多分ない。トキトリってタイトルの意味も不明。朱鷺のことか? でも鳥くんの見た目はヒヨコやし。どうでもいいや。


ふぅ。あまり書くことはないゲームだが、中身が薄いわけではなく、どっぷりパズルゲーム(の闇)に浸れる一本だった。
強いボス戦に勝てず苦しむアクションも、静止した画面で思考の行き詰まりに悩むパズルも、どっちもゲームの修羅場。
後者はとても地味で他者には伝わり難いが、当人は強く「ゲームしてる」気分になっている。難度の高さは語るまでもないし。
地味な100円ゲーでこんなに熱くゲーム出来るのは実に喜ばしいことだが、例によって「これでいいのか」と変な疑問も湧くね。
ただ、安くて熱くて面白いのは間違いないが、パズルは疲れる。本当に疲れる。アクションよりも疲労度は上かもしれない。
詰まった時の絶望感もそうだ。色々と手段を考える余地があり、また腕前を磨く道もあるアクションとは違う、真・どん詰まり。
あれぁキツいよマジで。「こんなキツいことが人生にあるのか」と思えるくらいキツい。ごめん言い過ぎ。でもとてもきつい。
故に、俺はパズルゲーム大好きだが、あまり頻繁には手を出せない。今回も割と久々にプレーしたからこそ楽しめたんだと思う。
我がゲー道の箸休めとしてこれ以上ピッタリなジャンルはないな。……箸休めにしては、毎回マジガチで苦しまされるのだが。

今作はスマホも含めて幾つものハードに移植されているが、日本のゲーム機純正はこのスイッチ版だけ、かな? 謎に貴重だ。
で、続編も存在する。「TOKI TORI2」である。……これはWii Uでも出てるが、やはり任天堂ハードのみのような。なんで?
この続編は要素が大幅に追加されているらしい。値段も1500円ほどにアップしている。つまり相応に複雑化しているのだろう。
400円の今作でもこんだけ本格的に悩むパズルだったのに……ビビりが止まらんや。興味はあるが、当面は手を出せんな。
俺が頭を捻じ切れるまで考えても分からないパズルゲームが、この世にたくさんある。という現実は、正直ちょっと切ないね。
「やる前から諦めるな!」と無責任な大人は言いそうだが、じゃあお前も難パズルで苦しんでみろ。世界の行き詰まりを知れ。
このジャンル、俺にとって難度やボリュームのバランスがいいタイトルがなかなかないんだよな。大抵、打ちのめされる。
それでも俺はパズルに手を出し続けるのだろう。静止した闇の中での闘う比類なきジャンルに今後も挑む覚悟を新たに終わり。

……ドラえもんで、七夕でのび太が「りこうになりたい」と短冊に書く回があった。「いじらしい」とドラは笑い泣きしてた。
今更ながら、のびの気持ちが分かるわ。勉強や仕事はともかく、パズルゲームはもうちょいすいすいフフンとやれりゃなぁ。
はぁ。






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4 コメント

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Unknown (MartenJP)
2021-01-23 22:13:34
こんちは!マーテンです!わたしも去年ついにジョイドリしてパーツ交換したよ!でも最初のフレキストッパー(ペラペラのプラのやつ!)飛ばしてしまって、あと、二度と固定できんかった!それで、ちょっと頭を使って鉱物標本用の粘土で貼り付けたらカンペッキ!OTAさんと同じく超、カンドーした!わかる!ちょっと見ない間にインディーズとか移植ゲーがスイッチのDLラインにごっそりラインナップされてて、最近重宝しています。あと、レトロフリークを買って、レトロゲームに胸震える新年です。この辺のことは拍手レスに書いたんですけど、うまく飛ばなかったかもしれません。先週今週はサンソフトの「上海」にハマってます!笑
返信する
Unknown (ota)
2021-01-25 01:24:02
MartenJPさんどもです。
>わたしも去年ついにジョイドリしてパーツ交換したよ!
やりましたかw こんな話題が被るなんて非常におかしな話なんですけどね……はぁ。成功したようでよかったです。

>ちょっと見ない間にインディーズとか移植ゲーがスイッチのDLラインにごっそりラインナップされてて、最近重宝しています
俺はswitch成功の要因の中ではソフトの多さが一番大きく、またそれにはインディーズが重要な役割を果たしたと思ってます。
やっぱソフトが出てるとハードに活気が生まれますからね。んで好循環が続いていく。お見事ですな。

>この辺のことは拍手レスに書いたんですけど
届いてますよ。俺もレトロフリークは欲しいんですが、あれで動く古いソフト自体はそんなに持ってないんですよね。
現代環境でのデータ化を促進してほしいんですが、儲からんからメーカーはあんま積極的じゃないんですよね……あー。
返信する
Unknown (SdK)
2022-09-03 20:05:25
TOKI TORIは元々GBCで海外メーカーが開発しカプコンから発売された日本未発売のパズルゲームだったようで、そういった出自はシャンティシリーズなんかとも少し似ていますね。

Steam版もセール時には駄菓子のような値段で売られていたので、フレンド間でギフトとして送り合う行為がその昔一部で流行ったりもしたこともあり、操作する鳥の絶妙に憎めないビジュアルもあってどこか印象的なゲームです。

続編のTOKI TORI2は大きめのマップを探索するアドベンチャー・パズルとでもいうべき形になって結構変わっちゃいましたね。上手に作ってあるのは間違いないんですが。

ちなみにTOKI TORIという風変わりなタイトルの意味は、開発者曰くEgg Birdというタイトルを考えていたのに商標の関係で使えなかったので日本語のTORI(鳥)にアタリリンクスで出たTokiというゲームのタイトルをくっつけただけらしいですw

しかし、Switchはインディーゲームの世界的な潮流と上手く噛み合ったことで大手メーカーのタイトルの隙間を上手いこと埋めてくれていますね。
とくに高いスペックを必要としない、アクション性の低いパズル等のジャンルとは相性が良いように感じます。

そのようなインディーメーカーがSwitchに出したパズルゲームでいうと
時間や因果をモチーフにした抽象パズルの「Induction」
設問そのものを探ること自体がパズルとなっている「Understand」
あと、個人的に「Portal」シリーズのファンなので(笑)、シリーズ公式スピンオフの橋造りパズル「Bridge Constructor Portal」
広大なオープンワールドの一枚マップで倉庫番のようなパズルをする「A Monster's Expedition」
あたりはわりにオススメだと思ってます。

そういえば、不世出の名作であるValveの「Portal」シリーズ本編が発売されたことも今までの任天堂ハードなら出なかったようなタイトルということもあってSwitchの大ヒットの効果が出ているのかなという感を覚えました……Switchは同じくヒットしたWiiほど体感やカジュアル路線に強く舵を切っているわけでもないですしね。

そのほか、Switchでいうならばルールを塗り替えてしまうその斬新なシステムで大きく話題になった「baba is you」もあり、英国アカデミー賞のゲーム部門で受賞するなど海外で高い評価を経たループもののSFパズル・アドベンチャー「Outer Wilds」の発売が予定されていたりと傑作も続々と移植されるようで上述の相性の良さを改めて感じます。

個人的にパズルというジャンルにはそのゲームのインタラクティブで純粋な遊びの核そのものであることに惹かれる部分と、そのストイックさゆえに少しとっつきづらく感じてしまう部分との両方の感情を抱いているのですが、そういうところもまたこのジャンルの魅力なのでしょうね。
返信する
Unknown (ota)
2022-09-05 01:38:24
……取り敢えず、SdKさん、パズルゲームの事情に詳しすぎでしょ。なんつーかオタクです。無論褒めてます。

>Steam版もセール時には駄菓子のような値段で売られていたので、フレンド間でギフトとして送り合う行為がその昔一部で流行ったりもしたこともあり、
はっはw そういうのいいですよね。DLゲームは安いんだし、家庭用機でも気楽に贈り合えればなぁといつも思ってます。

>続編のTOKI TORI2は大きめのマップを探索するアドベンチャー・パズルとでもいうべき形になって結構変わっちゃいましたね。
Wii U版を持ってます。概要だけ見て、かなり変わっていて驚きました。ガチ度が下がったのは喜ぶべきかもしれませんがw

>ちなみにTOKI TORIという風変わりなタイトルの意味は、開発者曰くEgg Birdというタイトルを考えていたのに商標の関係で使えなかったので日本語のTORI(鳥)にアタリリンクスで出たTokiというゲームのタイトルをくっつけただけらしいですw
なるほど。鳥が付いてるから日本語から取ってるとは思いましたが、アタリまで絡んでましたか。

>しかし、Switchはインディーゲームの世界的な潮流と上手く噛み合ったことで大手メーカーのタイトルの隙間を上手いこと埋めてくれていますね。
これは本当に思います。インディーズゲームはSwitch爆発の影の立役者と言えるでしょう。任天堂は非常に上手くやりました。
Wii U時代にあれだけタイトル不足に苦しんだのに、今や多すぎて誰にも把握できないレベルですからねw 隔世の感ありすぎ。


>時間や因果をモチーフにした抽象パズルの「Induction」
>設問そのものを探ること自体がパズルとなっている「Understand」
>あと、個人的に「Portal」シリーズのファンなので(笑)、シリーズ公式スピンオフの橋造りパズル「Bridge Constructor Portal」
>広大なオープンワールドの一枚マップで倉庫番のようなパズルをする「A Monster's Expedition」

……お、覚えておきます。ただ俺はネタでなく英語タイトルは頭に入りにくいんですよね。もっと言えば忌避感を抱いてしまう。
そこが単純に海外インディーズに対する壁になってます。もう結構プレーはしてるのに、未だ苦手意識も拭えないんですよね。

>そういえば、不世出の名作であるValveの「Portal」シリーズ本編が発売されたことも今までの任天堂ハードなら出なかったようなタイトルということもあってSwitchの大ヒットの効果が出ているのかなという感を覚えました
SdKさんほんまPortalに惚れ込んでますね。傑作であることに異論はありません。遅い移植だなとは思うけど、意義はありましたね。

>そのほか、Switchでいうならばルールを塗り替えてしまうその斬新なシステムで大きく話題になった「baba is you」もあり、>英国アカデミー賞のゲーム部門で受賞するなど海外で高い評価を経たループもののSFパズル・アドベンチャー「Outer Wilds」の発売が予定されていたりと傑作も続々と移植されるようで上述の相性の良さを改めて感じます。
お、覚えてきます……覚えておきたいです。いやマジで詳しすぎでしょ! パズルゲームのホームページを創るべきですよ。

>個人的にパズルというジャンルにはそのゲームのインタラクティブで純粋な遊びの核そのものであることに惹かれる部分と、そのストイックさゆえに少しとっつきづらく感じてしまう部分との両方の感情を抱いているのですが、そういうところもまたこのジャンルの魅力なのでしょうね。
パズルゲームは基本的にゲームの腕の差が関係なく、思考と閃きが問われます。このジャンルにおいては誰もが平等。
時代に左右されないクールさもいいですね。バリバリのゲームをやっていたら、ふとパズルに触れたくなります。
まぁこれからも幾らでも生まれてくるし、一生遊べるジャンルですね。最高。解けない時の苦しみだけはほんまアレですがw
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