<OSS> ターボリナックスがDDSと提携しLinuxの指紋認証システムを提供

2005-12-31 16:36:35 | OSS・アプリ


 ターボリナックスはDDS(名古屋市、三吉野健滋社長)と戦略的な包括提携に合意し、ターボリナックスのLinuxOS「Turbolinux」とDDSの指紋認証システム「UB-safe」の両製品を組み合わせ、セキュリティの強化を実現させた。

 今後は両社は協業体制を構築し、企業システムから組込み機器まで幅広い分野でセキュリティソリューションを提供していくことにしている。

 現在、IT界の最大関心事はセキュリティといっていいほどだ。その中でも個人認証については信頼性が高い指紋認証に対する関心が高まりつつある。この分野はWindowsはLinuxに一歩先を行っている。今回ターボリナックスがLinuxでの指紋認証をサポートしたことは、これからのLinuxのアプリケーションの拡大を考えると、正にタイムリーな提供と言える。
http://www.turbolinux.co.jp/cgi-bin/newsrelease/index.cgi?date2=20051121102442&mode=syosai


<グリッド> NTT西日本がパソコンを利用したグリッドサービスを開始

2005-12-30 21:58:08 | グリッド・企業/団体


 NTT西日本はパソコン接続によるグリッドコンピューティング技術を利用した計算処理の受託業務を「グリッドサービス」として提供を開始した。

 同社ではフレッツユーザーのパソコンを利用して、国立遺伝学研究所と共同でグリッドコンピューティングの技術を活用し、各種共同実験を行い、遺伝子研究の分野で大きな成果を収めた。この実験を踏まえ今回のサービスを開始したもの。

 今回のサービスは、今のところ科学技術計算を想定しているようだが、今後①大規模なデータを家庭のパソコンのハードディスクに分散保存する“データグリッド”②気象センサーなどから得られるセンサー情報を解析する“センサーグリッド”③ゲーム機やHDDレコーダーといったパソコン以外の“リソース流通基盤”の整備などを計画しているので期待できそう。
 
 今回のサービスのポイントはパソコンの空き時間を利用して、低価格でスパコン並みの機能を持たせたところ。なを、同社ではパソコンの能力を提供できるNTT西日本エリアのフレッツユーザーを募集しているので、応募してみてはいかが。
http://www.ntt-west.co.jp/news/0512/051221a.html


<OSS> テンアートニがLinux企業としてデロイトの「Fast」を受賞

2005-12-29 23:35:35 | OSS・OS


 テンアートニは、デロイトトウシュトーマツ(DTT)の「デロイトアジア太平洋地区テクノロジーFast500」において468位を受賞した。

 今年で4回目を迎える「Fast500」はDTTによるアジア太平洋地区で成長を遂げているテクノロジー企業のランキングで、過去3年間の収益成長率(%)を指標としており、同期間中、同社は90%の成長率を達成したもの。

 テンアートニはJava&Linuxを企業活動の中心に据えたソフトウエア企業としてこれまで多くの構築実績がある。この同社が今回「Fast500」に選ばれたことは、Linuxが事業として定着し、急速に市場を拡大していることを示している。
http://www.10art-ni.co.jp/news/press20051208.html


<OSS> 日本OSS推進フォーラムが「OSS教育」のレポートを公表

2005-12-28 22:06:01 | IT・調査・資料


 日本OSS推進フォーラムは、「日本におけるOSS人材に関するレポート」に続いて「教育/研修機関におけるOSS教育の実例調査」を発表した。

 「OSS人材」はこれまでなかなか調査報告書がなかった分野を対象に、日本のOSSが置かれている現状の問題点を明らかにした。一方、今回の「OSS教育」は具体的に教育機関の調査を行い、OSS教育の第1線の状況をレポートしている。

 日本は最近急速にOSSに対する関心が高まってきたが、まだまだ市場に定着したとはいえない部分がある。現在、この問題点を克服することが急務となっている。これらのレポートはこのための有益な資料となろう。
http://www.ipa.go.jp/software/open/forum/training/index.html#2


<OSS> 独シーメンスが国際的Linux組織「OSDL」に加盟

2005-12-27 23:13:13 | OSS・ニュース


 独シーメンスが国際的Linux組織「OSDL(Open Source Development Labs)」に加盟した。今回の加盟に際して中心的役割を演じたのが同社のLinux&OSS専門家チームの「CorporatCompetence Center embeddedLinux」で、Linux&OSSを全社で利用することを促進している。

 OSDLは2000年にCA、富士通、日立、HP、IBM、インテル、NECによって設立されたNPO(非営利団体)で、Linuxに関する業界全体にわたる取り組みを支援している。また、コンピューターとテスト設備が米国と日本にあり、世界中の開発者が利用できる。

 シーメンスはUNIXの普及に際してもリーダー的役割を演じてきた歴史的事実がある。今回この実績を持つ同社が今度はLinuxの国際組織のOSDLに加盟したことは、Linux陣営にとって強力なメンバーを迎え入れたことになり、Linuxの普及に一層拍車がかかりそうだ。
http://www.osdl.jp/newsroom/press_releases/2005/2005_12_06_beaverton.html


<OSS> ライブドアがLinuxをOSとするECストア向けソフトを採用

2005-12-26 21:52:38 | OSS・運用管理


 ライブドアはショッピングモール「livedoorデパート」の出店社向けに、サイオとターボリナックスが共同で販売事業を展開しているECストア向けコンポーネント配信型ソフト「一括!コマース『速販』」を採用し、OEM契約を締結した。

 これによりライブドアはlivedoorデパート出店者向けに「簡単!コマース『いっかつ君』」としてサービスを開始した。このサービスを利用して、従来複数のEC店舗管理を個別に行っていた出店者は、低コストで一括運営が可能となる。

 この発表のミソは「一括!コマース『速販』」が、OSに「Turbolinux10Server」を採用していること。Linuxが安定して、信頼性のあるOSだからこそ、システム運用管理ソフトに最適なことを実証しているといえる。
http://www.turbolinux.co.jp/cgi-bin/newsrelease/index.cgi?date2=20051114122200&mode=syosai


<OSS> OSSのCMS「Zope」を会津坂下町が導入

2005-12-25 20:21:12 | OSS・運用管理


 オープンソース・ジャパン(OSJ)は東北ITクラスターイニシアチブ(TIC)と連携し、会津坂下町(福島県河沼郡)のホームページを、OSSのコンテンツ・マネジメント・システム(CMS)「Zope」により開設した。商用のCMSツールは数千万円と高価なものが多いいのに対し、ZopeはOSSのため低価格で済んだ。

  今回のシステムはTICのメンバー企業である朝日システム(福島市)が開発したもの。Zopeは米国国防総省やEC各国の公共組織での利用実績が多く、今回同町で採用した。今後OSJとTICは他の自治体にZope採用を働きかけていくことにしている。

 インターネットのホームページは各企業、自治体で現在必須のものとなっているが、意外に大変なのがHPの維持管理作業だ。機能的に優れたHPがあってこそ、住民へのサービスを充実させることができる。
Zopeはこの意味から今後、市場を拡大する可能性を秘めたOSSということができる。
http://www.opensource.co.jp/Members/admin/news/Zope_in_Aizu


<OSS> Linux技術者認定試験「LPIC」の受験者が全世界で10万人を突破

2005-12-24 22:02:36 | OSS・ニュース


 LPI-JAPANは、Linux技術者認定機関「LPI」の実施するLinux技術者認定試験LPIC(Linux Professional Institute Certification)の受験者が全世界で10万人を突破したことを明らかにした。また、日本での受験者数は05年8月現在、4万7900人を突破している。

 LPICは①国際組織LPIによって運営され世界130カ国以上で実施②ベンダーに依存せずLinux技術力を評価③Linux技術認定の世界標準―を特徴としている。

 日本のLPICの受験者数のグラフを見ると04年から急速に伸びていることが分かる。今後もこの伸びは続くものと予想されるが、このことからもLinuxがIT全体の中で存在価値をますます高めていくものと思われる。
http://www.lpi.or.jp/lpic/aboutlpic/index.shtml


<OSS> サンがSolaris にOSSを統合して提供

2005-12-23 21:12:25 | OSS・ニュース


 サン・マイクロシステムズは、SolarisにはPostgreSQL、OpenSolarisにはXen、ZFS、Solaris Containers for Linux Applicationのオープンソースソフトウエアを統合して、提供すると発表した。

 Solaris Containers for Linux Applicatinsを利用すると、Red Hat対応アプリケーションを無修正でシームレスにSolaris上で実行できる。

 サンはSolarisをオープンソース化して以来、OSSに対して積極的姿勢を見せている。これは今後のIT化にとってOSSが主流となるかもしれないという読みをしているからだろう。それにIBMがことのほかOSSに対して力を入れており、この期を逃したらIBMに差をつかれかねないといった考えもあろう。
http://jp.sun.com/back/2005/1221/

※全体のタイトルを「OSS(オープンソースソフトウエア)データファイル」に戻しました。


<OSS> NTTコムウエアがLinuxカーネルツールをオープンソースとして公開

2005-12-22 21:33:53 | OSS・運用管理


 NTTコムウエアは、Linuxカーネル性能評価・故障診断解析ツール「LKST」を機能拡充し、オープンソースとして公開した。これらの機能拡充により、性能分析や故障解析の時間が大幅に短縮される。

 LKSTは02年に、日本IBM、NEC、富士通、日立の4社協業として研究開発し、04年にIPAが日本OSS推進フォーラムと連携して「OSS性能・信頼性評価/障害解析ツール開発プロジェクト」として公開したツール。現在、OSSにかかわるベンダー、SIer、エンドユーザーなどで広く使われている。

 NTTコムウエアは、OSSに対して以前から熱心に取り組んでいる企業。Linuxカーネルに関するツールはOSSの中心的テーマであり、今回は同社の技術力が発揮された成果の1つである。
http://www.nttcom.co.jp/news/pr05122101.html