NECと日立製作所は、OSSミドルウエア/Linuxに関する協業で合意した。今回の合意に基づき両社は①アプリケーション開発・運用管理を支援するOSSミドルウエア関連ツール②Linuxカーネルの障害解析機能―の共同作業を進めることにしている。これにより、OSSプラットフォームの基幹系システム適用拡大に向けたさらなる高信頼化を推進することになる。
<短評>NECと日立はこれまでシステム運用管理ソフトなので協業をしてきた経緯があり、今回もその一環としての取り組みと考えられ、別段不思議なことではない。しかし、富士通や日本IBMとの関連から考えると、OSS/Linux事業でNECと日立が相互協力関係をさらに深めたことは、注目に値する。今回の協業について2社は「本取り組みに賛同する企業があれば、協業範囲を拡大していく所存であります」とし、富士通を含めこの協業への参加を大いに歓迎をすることを表明している。ところがである、内容を見てみれば、NECと日立のツール類を使った協業に富士通や日本IBMが入れてくださいということはないであろうし、仮に、富士通や日本IBMのツール類をこの協業に取り込めば、複雑怪奇なことになり、組織が空中分解することは明らかだ。つまり、この協業はOSS/Linux事業での実質的な「NEC・日立連合の旗揚げ」と言ってもいいのではなかろうか。
もともと、NECと富士通は仲が悪い。これは、例えば自治体システムで2社は昔から競り合ってきたし、その他のシステムでも似たような取り組みを行い、この結果「あいつだけには負けたくない」という感情になっていったのだろう。まあ、似たもの同士は仲が悪いといったとこだ。NECとすれば、ちょっと毛色に違う日立と組めば、憎っくき富士通に一矢報いることができると考えた(?)。日立は昔から良く言えば、大物ぜんとした雰囲気があり、NEC、富士通とは格が違うと自分では思っているが、悪く言えば“大男総身に知恵が回りかね”的なところがあり、小回りのきくNECと組むメリットは大きい。
これまで、Linuxの基幹システムへの対応では富士通、日立、NEC、日本IBMの4社連合で対応してきた。これは、ある意味では対マイクロソフト共同戦線的意味合いを持っていたが、その役割もそろそろ終える時期になり、では次の一手はといった状況に現在置かれていた。つまり、総論の時期が終わり、各論に入ってきたわけである。その時期にNECと日立が協業を発表したことは、なにやらきな臭さを感じざるを得ない。
(ossdata)
http://www.nec.co.jp/press/ja/0803/2701.html
<短評>NECと日立はこれまでシステム運用管理ソフトなので協業をしてきた経緯があり、今回もその一環としての取り組みと考えられ、別段不思議なことではない。しかし、富士通や日本IBMとの関連から考えると、OSS/Linux事業でNECと日立が相互協力関係をさらに深めたことは、注目に値する。今回の協業について2社は「本取り組みに賛同する企業があれば、協業範囲を拡大していく所存であります」とし、富士通を含めこの協業への参加を大いに歓迎をすることを表明している。ところがである、内容を見てみれば、NECと日立のツール類を使った協業に富士通や日本IBMが入れてくださいということはないであろうし、仮に、富士通や日本IBMのツール類をこの協業に取り込めば、複雑怪奇なことになり、組織が空中分解することは明らかだ。つまり、この協業はOSS/Linux事業での実質的な「NEC・日立連合の旗揚げ」と言ってもいいのではなかろうか。
もともと、NECと富士通は仲が悪い。これは、例えば自治体システムで2社は昔から競り合ってきたし、その他のシステムでも似たような取り組みを行い、この結果「あいつだけには負けたくない」という感情になっていったのだろう。まあ、似たもの同士は仲が悪いといったとこだ。NECとすれば、ちょっと毛色に違う日立と組めば、憎っくき富士通に一矢報いることができると考えた(?)。日立は昔から良く言えば、大物ぜんとした雰囲気があり、NEC、富士通とは格が違うと自分では思っているが、悪く言えば“大男総身に知恵が回りかね”的なところがあり、小回りのきくNECと組むメリットは大きい。
これまで、Linuxの基幹システムへの対応では富士通、日立、NEC、日本IBMの4社連合で対応してきた。これは、ある意味では対マイクロソフト共同戦線的意味合いを持っていたが、その役割もそろそろ終える時期になり、では次の一手はといった状況に現在置かれていた。つまり、総論の時期が終わり、各論に入ってきたわけである。その時期にNECと日立が協業を発表したことは、なにやらきな臭さを感じざるを得ない。
(ossdata)
http://www.nec.co.jp/press/ja/0803/2701.html