東京証券取引所は2月1日付で、同取引所のIT戦略全体を統括するCIO(最高情報責任者)として、NTTデータ・フォース社長の鈴木義伯氏を執行役員に任命した。鈴木新CIOはこれまでNTTデータで、金融システムを長年にわたって担当してきた、金融システムのスペシャリスト。東証のシステムがいろいろとトラブルを起したため、この一掃のために今回起用されたもの。東証のシステムはこれまでメインフレームを使用してきたが、1月30日にはオープンシステムで構築した「清算システム」が稼働となる。果たして問題なく稼働するのか・・・。
http://www.tse.or.jp/news/200601/060124_h.html
また、大阪証券取引所は4月1日付で、CIOとしてNTTデータ中国社長の有冨和利氏を執行役員に選任する。有冨氏もNTTデータで長年にわたり金融システムを担当してきた金融システムのベテラン。大証も東証と同じようにシステムのトラブルに見舞われ、システムの抜本的見直しが緊急課題となっている。
http://www.ose.or.jp/profile/press/060126.pdf
東証、大証ともに今回、同時期にNTTデータからCIOを迎え入れることになった。トラブル続きの両証券取引所のシステムが、これで安定稼働することができるのか。特に、今回のケースが、わが国でCIOが定着するのかどうかの試金石になるとも見られ注目される。