◇OSS◇米マイクロソフトと米ノベルが提携1年で30ユーザー獲得したと発表

2008-02-10 15:55:30 | IT・展望
 米マイクロソフトと米ノベルは、両社の合意(WindowsとLinuxの相互運用性/知的所有権)から1周年を迎え、同パートナーシップを引き続き強化していくと発表した。1年間の協業の進捗と成果として、コストコ・ホールセール、サウスウエスト航空、ロサンゼルス市など30の新規顧客が、ノベルのSUSE Linux Enterprise Serverの3年間のサポート付き利用証明書をマイクロソフトから得たことを明らかにした。

 <短評>マイクロソフトとノベルのコラボレーションの発表から1年が経ち、この間Windows+Linuxシステムユーザーが30に達したことは、素直にその成果を評価すべきであろう。今後仮想化システムを導入するユーザーが増えるに従い、Windows+Linuxシステム需要が増えることは確かのことだ。両社のコラボレーションを採用することにより、いろいろ複雑な手続きが必要となるWindows+Linuxシステムの処理からユーザーを救うことができる。

 マイクロソフトとノベルの提携の背景にはレッドハットの存在がある。マイクロソフトとレッドハットは今後市場で激しく戦うことが予想されている。また、ノベルはこのままでいるとレッドハットに差を付けられるだけである。そこで両社は“敵の敵は味方”という論理で提携したわけである。マイクロソフトはシトリックスと提携することによりOSSの仮想化ソフトXenを手に入れ、ノベルと提携することによってLinuxを手中に収めわけで、いつの間にか有力なOSSベンダー企業になってしまった。さすがマイクロソフト、やることが速い。(ossdata)

http://www.novell.com/ja-jp/JP/news/press/30de30a430af30ed30bd30d530c8306830ce30eb300176f84e92904b7528602778ba4fdd154685e745354696d5408610f306e7bc456f262e15927