NECは、Linuxに関する特許を買い取り、無償で提供する米国の特許管理会社オープン・インベンション・ネットワーク(OIN)に出資することになった。OINの主な活動は①LinuxOSに関連する重要な特許の購入・維持②LinuxOSやLinux関連アプリケーションに対して特許を行使しないことに同意した企業、機関、個人への保有特許の無償提供。
<短評>LinuxはOSS(オープンソースソフトウエア)の代表選手として、その動向は良くも悪くも常に注目を浴びている。03年には米SCOグループがLinuxの特許が侵害をされたとして、メーカー、ユーザーに対し損害賠償を求めた事件はまだ、記憶に新しい。今後第2のSCOグループが出現しないという保障はない。そこで今回NECは保険としてOINに入り、ユーザーに対し安心感をもたらす効果を狙ったのであろう。OINの効果は未知数の面もあるが、大手ITメーカーはこぞって入ってはどうか。
http://www.nec.co.jp/press/ja/0609/1401.html