◇OSS◇ ターボリナックスがWindowsからTurbolinuxFUJIへの移行ツールを発売

2006-04-30 16:58:02 | OSS・ミドル


 ターボリナックスは、使用中のWindowsから、デスクトップ・リナックス「Turbolinux FUJI」へ移行する米国Versora社製ソフトウエア「Progression Desktop」の提供を開始した。当初は英語バージョンだが、今秋リリース予定のバージョンでは日本語のインターフェイスに対応予定。

 「Progression Desktop」はWindows上のファイルやフォルダーなどを、簡単な操作でTurbolinux FUJIの環境へと移行することができる。

 LinuxPCについては既に各種の製品が市場に出回っているが、Windows環境からLinux環境への移行のことを考えると、そう簡単に導入をすることはできないと思っているユーザーは多いはず。これまで、この点があいまいにされていたため、LinuxPCの導入に弾みがついてこなかったといえる。その意味で「Progress Desktop」の日本市場への登場は、PC市場へ与えるインパクトは大きいものがある。
http://www.turbolinux.co.jp/cgi-bin/newsrelease/index.cgi?date2=20060326105013&mode=syosai


■OSS■ 日本IBMの中堅・中小戦略に対応したコンソーシアム結成

2006-04-28 22:45:56 | OSS・アプリ


 日本IBMは、中堅企業ユーザーを主な対象にした製品/サービス群「IBM Express ポートフォリオ」に対応して「Built on IBM Express ポートフォリオ」を認定しているが、このほどホライズン・デジタル・エンタープライズなど同認定ISV5社が「Built on IBM Expressポートフォリオコンソーシアム」(BOEコンソーシアム)を結成した。

 BOEコンソーシアムの活動内容は①コンソーシアム会員企業のビジネス拡大のための活動②日本IBMと連携をとりながらも自主的な活動を実施し、新しいビジネスモデル創出のための活動および普及活動③コンソーシアム会員企業の協業促進活動④流通・システムインテグレーターなどとのビジネスリレーション構築活動―など。

 IBMは今後中堅・中小企業にターゲットを絞った事業展開を強力に推進してくるものと思われる。この1つの試みが「IBM Express ポートフォリオ」である。メインフレームは歴史的使命を終えつつある。そこでIBMは、新市場として中堅・中小企業を開拓せざるを得ないのである。ここで注目されるのはLinuxの存在である。Windowsもサポートしているが、IBMの本音はLinuxにあると思われる。今回の「BOEコンソーシアム」もLinuxを中心に展開を図るはずだ。そして「IBM+Linux=中堅・中小企業システム」という方程式が定着すれば、日本IBMの「IBM Express ポートフォリオ」戦略が成功したといえる。
http://www.hde.co.jp/press/pressrelease/release.php?rd=200604251

 

 


【OSS】シーイーシーはOSJ、ゼンドとLAMPソリューションで提携

2006-04-27 23:29:16 | OSS・ミドル


 シーイーシーは、OSS(オープンソースソフトウエア)専門のSI企業のオープンソース・ジャパン(OSJ)、OSSのWebスクリプト言語「PHP」ソリューションを提供するゼンド・ジャパンと、LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)の企業向けソリューションで提携した。

 3社は小規模から大規模までのWebシステム構築ののOSSソリューションを強化する。また、これらの環境をPCサーバーにプリインストールした「Linuxスタートパックwith Zend Platform」も提供する。

 LAMPはオールオープンソースの開発環境として今後大きくクローズアップされることは間違いない。この“LAMP革命”前のような時期に、OSSの先駆的企業であるシーイーシー、OSJ、ゼンドの3社が提携したことは、LAMPの普及にとって大きな意義がある。
http://www.cec-ltd.co.jp/news/2006/0426.html

 


<OSS> ミラクル・リナックスが中国、韓国の企業とLinux開発の合弁会社を設立

2006-04-27 00:02:54 | OSS・OS


 ミラクル・リナックスは、中国のレッドフラグ、韓国のハーンソフトと、AsianuxOSをはじめとしたOSS(オープンソースソフトウエア)を共同開発する合弁会社「Asianux Corporation」を中国・北京に設立する。

 合弁会社設立の目的は①アジアのニーズに応えた高品質のリナックス「Asianux」の開発とサポート②Asianuxのパートナーをアジア全域に広げ連携を強化③グローバルなITベンダーとの協業④アジア各国のOSSの推進支援とコミュニティへの貢献―など。

 一般的に言って政府レベルのプロジェクトのほとんどが頓挫してしまう。しかし、今回のLinuxプロジェクトは少々様相が異なる。つまり、中国、韓国がともにマイクロソフトのWindowsによる寡占化を嫌って、Linuxに力を入れているからだ。うまくいけば、アジア発のOSが世界に流通する可能性がある。今後の動向から目を離せない。
http://www.miraclelinux.com/pressroom/details/2006/0426_1.html


 


<OSS> OSCARアライアンスがLAMPスクールを5月に京都で開催

2006-04-25 21:10:24 | OSS・ニュース


 OSS(オープンソースソフトウエア)の普及啓蒙NPO法人・OSCARアライアンスは、LAMP技術を習得する教育事業の第4期を京都で開催することになり、受講生の募集を開始した。日程は5月24-25日の2日間で定員は10人。

 同教育事業はLAMPのエンジニアを2日間という短期間で育成することを特徴としている。エンジニア育成を推進する企業およびスキルアップやスキルチェンジを目指すエンジニアに最適な内容となっている。

 LAMPは今後ますます需要が拡大することが予想されるが、技術者不足が悩みの種。OSCARアライアンスは従来から地道な技術者育成を手掛けており、頭が下がる。よく、OSSの啓蒙セミナーだけでことたれり、とする団体があるが、いくら啓蒙したって技術者がいなければ、何にもならないということをどう考えているのか訊きたくなる。ところで、今回京都での開催がいい。今は何をやるにも東京一辺倒だ。まあ、人集めが簡単だからであろう。しかし、これからのソフト産業を考えると、地方分散でなければ地方(東京以外という意味)の産業の発展は望めない。今、地方は産業というとゼネコンだけしか頭にない。その結果社会問題を引き起こしていることはご承知のとおり。これから地方の経済を救うのはゼネコンでなくソフトだというふうにしないと、日本に未来はない。OSCARアライアンスには頑張ってもらって、LANPスクールの全国展開を実現してほしい。もし、資金不足ならIT企業に支援を依頼すればいい。まともなIT企業なら必ず協力してくれるはずだ。
http://www.oscar.gr.jp/press/060421.php


<OSS> 長崎県がOSSを公開し、地場ソフト企業の育成に乗り出す

2006-04-24 22:37:52 | OSS・アプリ


 長崎県は、電子県庁システムおよび、ながさきミュージアムネットワークシステムのソースコードを公開した。各ソースコードの著作権は長崎県が有するが、今後、県内市町などが、これらのシステムを活用するような場合、地場IT企業がシステム開発のベースとして利用しやすくするためにOSS(オープンソースソフトウエア)として公開することにしたもの。

 長崎県では「ながさきITモデル」をベースにOSSへの取り組みを開始しているが、これにより県内のIT産業の活性化、ひいては、地場産業の活性化に役立てることにしている。

 長崎県は以前からOSSに対して積極的に取り組んでいることで知られている。今回のOSSの発表はこうした長年の取り組みの一部が成果として公開されたということである。今、全国の自治体のシステム構築は、NTTデータ、富士通、NEC、日立の4社で全体の6割を占めるといわれている。つまり、地場の中小ソフト企業は、これら大手企業の下請けとならなければ生きていけないといわれている。このような、利幅の薄い下請け体制からの脱却を図ろうとしている1つが長崎県のOSS制作である。このほかサン・マイクロシステムズなど外資系6社が推進役となり「eーJapanオープンスタンダードコンソーシアム(OSC)」を結成し、地場ソフト企業と連携し、寡占化状態に置かれている全国の自治体システムに風穴を開けようとする動きもある。OSSは長年続いてきたわが国のソフトウエア産業の下請け体質を、一挙に変革する可能性を秘めている。この意味から、今回の長崎県のOSS化に拍手を送りたいものだ。
http://www.pref.nagasaki.jp/archives/541da081200604211758.html

 


<OSS> 企業がウインドウズを捨て、LinuxPCを導入する日が刻々と近づいてきた

2006-04-23 13:41:04 | IT・展望


 マイクロソフトは、来年早々にも新OS「ビスタ」と「オフィス2007」の発売を予定している。「ビスタ」は現在のWindowsXPからの大幅なバージョンアップとなる模様。このためプリンターなど周辺装置の接続に問題が発生しそうである。また、オフィスも現状の機能を大幅に拡張し、情報共有や分析、管理などの機能を追加しているという。これらの機能の強化は誰のために行うのであろうか。ワード1つ取っても全機能を使っているユーザーはほんの一握りだ。大部分のユーザーはワードの全機能のせいぜい5-10%の機能しか使っていない。そんな状況で大幅な機能強化をするといわれても一般のユーザーは面食らうばかりだ。機能強化はもういいから、安いソフトを提供してほしいというのが多くのユーザーの本音だろう。

 もともと、WindowsはIBMの委託を受けたマイクロソフト(IBMは本来デジタルリサーチ社に委託の予定だったが、訪問時社長が不在のため急遽マイクロソフトに変更になったと伝えられている)が開発したが、当時UNIXのウインドウ画面を盗用したとして訴訟騒ぎも起きている。つまり、ウインドウズの元祖はUNIXの画面で、これをマイクロソフトが真似したのに過ぎないのである。今のパソコンにはマイクロソフト製のウインドウズとオフィスがバンドルされているため、ユーザーはあまり値段のことを意識
しないが、これらを別に買うとウインドウズXP2万6800円、オフィス5万9600円で合計すると8万6400円(ビックカメラによる)になる。パソコンにバンドルされた場合は値引きはされていると思うが、実に高価だ。これなら、ビル・ゲイツ氏が長者番付1位になるはずだ。ウインドウズは開発されてから長い年月がたち、もう十分に開発費用は回収したのだから、この辺で大幅な値下げをするのが当然だが、事実はこの逆で機能強化の分だけ値上げをしてきた。こうなると、OSS(オープンソースソフトウエア)のLinux陣営に頑張ってもらって、低価格で安定したLinuxPCの普及に期待するしかないという結論になる。

 では、LinuxPCは現実に使える状況にあるのか。例えばターボリナックスの「Turbolinux FUJI」などが既に提供されている。このほどターボリナックスは、富士通FMVシリーズや東芝Dynabookのパソコンの最新モデルにインストールできる「Turbolinux FUJIサービスパック」の提供を開始した。「Turbolinux FUJI」はWindowsとの互換性を高めつつ、Linuxの特徴である優れた安全性、安定性、強力なネットワーク機能を継承した最強のハイブリッドOSで、スムーズなLinuxの導入をバックアップする。最先端の日本語環境を備えた、日本発の標準デスクトップLinuxである。今回、このWindows互換機能を持った「TurbolinuxFUJI」が富士通と東芝のパソコンの最新機種に対応可能になったことは、今後LinuxPC普及の意味から大きな意義がある。

 LinuxPCの導入も徐々にではあるが進展している。例えば最近の例では、京都府京田辺市の学校教育現場におけるOSS(オープンソースソフトウエア)デスクトップ環境を活用するための実証実験において、TurbilinuxFUJIが採用された。この実証実験は、京田辺市の小・中学校3校において実施され、約650人の児童生徒が算数、社会、総合学習の時間にOSSデスクトップを活用した学習を行い、統合オフィスツール「StarSuite」をはじめ、画像処理ソフト、Webブラウザ、デジタルカメラなどの操作などを検証。LinuxPCの導入はまだ、学校や自治体が中心であるが、今後一般の企業でも一部に導入するところが出てくると、あっという間に多くの企業に広まる可能性がある。その日が徐々に近づいて来ているように思われる。 (ossdata)

 


<OSS> 日本IBMが三菱UFJ銀行からLinuxメインフレームを受注

2006-04-21 21:49:42 | OSS・ユーザー


 日本IBMは、三菱UFJ銀行からLinuxメインフレーム「IBM System z9」を受注した。三菱UFJ銀行ではIBM System z9とLinuxを組み合わせ、営業店のサーバーシステム用として使われ、各営業店にはサーバーを設置しない。

 仮想化技術にによって、ある店群に取引が集中した場合でも、優先的にCPU能力などの資源を割り振ることができるため、パフォーマンス低下の影響を最小限に食い止められる。

 Linuxメインフレーム「IBM System z9」は、IBMの最後の武器である。日本ではさほど注目されていないが、全世界的に見るとかなり普及している。極端に言えば、通常ならメインフレームの終焉でIBMは市場から姿を消してもおかしくはなかったが、Linuxメインフレームにより一命を取り留めたといってもいいほどだ。LinuxはIBMにとっては助けの神であったわけである。逆にLinux側からすると、IBM System z9があったかろこそ、Linuxが企業の基幹システムになんなくはいりこめるようになった。つまり双方にメリットをもたらしたわけだ。しかし、ソフトのLinuxは基幹システムに今後とも踏みとどまるが、ハードのメインフレームは、遅かれはやかれ、安価なサーバーに置き換わっていく。ここにIBMの悲劇が始まるかもしれないのである。
http://www-06.ibm.com/jp/press/20060417001.html

 

 


<OSS> 米国ノベルが「SUSE LINUX10.1 」の出荷を開始へ

2006-04-19 22:39:33 | OSS・OS


 米国ノベルは、SUSE LINUX10.1の出荷を開始するが、これによってOSS(オープンソースソフトウエア)おけるリーダーシップを拡大できるとみている。

 SUSE LINUX10.1は、オープンソースコミュニティ「openSUSEプロジェクト」との完全な協力の下で作られたSUSE LINUX初めてのバージョンである。同OSに搭載された1500以上のソフトウエアパッケージは、新しいOpenOffice.orgオフィススイート、FirefoxWebブラウザ、マルチメディアツールといった最新のOSSを含み、これらを単一の安定したディストリビューションとしてユーザーに提供する。

 LinuxOSのSUSEはノベルが買収によって手に入れたものであるが、今度はノベル自体がオラクルに買収されるかも知れないというニュースが飛び込んできた。オラクルはピープルソフトなど一度狙った獲物は逃がさないことで有名なので、ノベルが買収されないという保証はない。いずれに行くにせよ、SUSE LINUX10.1は不滅であることには変わりはない。
http://www.novell.co.jp/pressrel/2006/20060406_2.html


<OSS> NTTデータがOSSシステム運用管理ソフト「Hinemos」機能強化

2006-04-18 23:20:49 | OSS・運用管理


 NTTデータは、OSS(オープンソースソフトウエア)として公開している、エンタープライズ環境でのコンピューター群の一元的な運用管理ソフト「Hinemos 」について、機能拡張、性能ならびに安定性をさらに向上させた「Hinemos ver.2」を公開した。

 「Hinemos」を使用することにより、フルオープンソース環境で運用管理システムを構築できるため、市販ソフトを使用することに比べ、ライセンス料金などのコストの削減が図れる。

 システム運用管理ソフトにOSSを適用することは、いいアイデアだと思う。ただ、知名度が低い。やはり、ユーザーが増えないと製品としての評価が高まらない。
http://www.nttdata.co.jp/release/2006/033100.html