<OSS> テンアートニがRed Hat LinuxOSのサポートサービスの窓口を1本化

2006-03-31 21:09:43 | OSS・運用管理


 テンアートニは、Linux支援サービス「Red Hat Enterprise Linux『Plus』シリーズ HW/SW切り分け支援サービス」を開始した。これはRed Hat Enterprise Linuxとハードのサポートサービスにおいて、障害発生時の問合せ先を一本化するもの。

 Red Hat Enterprise Linux『Plus』シリーズは、テンアートニが独自サービスを付加して提供しているエンタープライズ向けLinuxOSで、今回のサービスはこれに対応している。日本IBM、NEC、日本HP、日立製作所、富士通の5社と提携している。

 最近、米国でレッドハット社の05年の業績が発表されたが、売上高、営業利益どれをとっても過去最高の数字を挙げた。同社のLinuxOSは他を大きく引き離してシェア第一位となっている。そこで問題になってくるのが、サポートサービスが充実しているかという問題である。ユーザーはOSS(オープンソースソフトウエア)となるとどうしもサポートサービスが大丈夫か心配になる。今回のLinux支援サービスは、こんなユーザーの心配を一挙に解決できる内容となっていると思う。
http://www.10art-ni.co.jp/news/press20060330.html

 


<OSS> ノベル製Linuxをフィンランドの防衛省が採用

2006-03-30 21:38:49 | OSS・ユーザー


 フィンランドの防衛省は、ノベルの「Novell SUSE Linux Enterprise Server」を同省における最重要プロセス管理・記録アプリケーション、メッセージングサービス、イントラネットポータルのためのプラットフォームとして採用したと発表した。

 ドイツのミュンヘン市、ノルウエーのベルゲン市、米国コロラド州ジェファーソン郡など、ノベルのLinuxを活用する行政機関は増え続けているという。このことから、世界の自治体はLinuxの機能を高く評価していることが分かる。

 もともと、SUSEはドイツ生まれのLinuxなので特にヨーロッパでは実績が多い。日本でもLinuxは自治体での採用が一番多いという調査結果が発表されている。当然今後、Linuxは他の産業にも徐々に浸透していくものと思われる。
http://www.novell.co.jp/pressrel/2006/20060328_1.html

 


 


<OSS> 三菱電機が自治体向けパッケージソフトをOSSで提供開始

2006-03-29 23:30:52 | OSS・アプリ


 三菱電機は、三菱電機自治体総合行政情報システム「MTAIS-eLG」をOSS(オープンソースソフトウエア)として無償提供する。導入やカスタマイズなどの支援サービスは有償とするビジネスモデルを採用している。

 今回提供開始する「MTAIS-eLG(OSS)」は、申請書受付や審査などを行う「電子申請システム」であり、総務省共同アウトソーシング事業として地方自治情報センターに登録している。

 これまでOSSは、OSとかミドルウエアがほとんどであったが、これからアプリケーションにも普及するものと見られている。今回、三菱電機がアプリケーションのOSSの提供を開始したことは、今後の流れを先取りした試みといえよう。
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2006/0328-a.htm


<OSS> 米国レッドハットが「仮想化戦略」を発表

2006-03-28 21:27:15 | グリッド・仮想化


 米国レッドハットは、「Integrated Virtualization(仮想化)」戦略を発表した。この発表で米国レッドハットは「AMDやインテル、ネットワーク・アプライアンス、XenSourceなどのパートナーと協力することで、レッドハットの仮想化環境の実装を容易にする」という考えを明らかにした。

 具体的製品化計画としては、06年末までにリリース予定の「Red Hat Enterprise Linux v.5」では、完全に仮想化が統合されることになっている。

 現在、サーバーにおけるCPU使用率は15-25%であるといわれているが、同社では仮想化により80%に向上させることが可能という。このようなことから、現在仮想化には各社が取り組んでおり、サーバーの統合の実現に向けての熾烈な競争が市場で展開されている。今回の発表でレッドハットの仮想化戦略が明確となった。
http://www.jp.redhat.com/about/news/03202006.html

 


<OSS> ワイズノットがPCに搭載した「オープンソース基本導入パック」発売

2006-03-27 20:56:06 | OSS・アプリ


 ワイズノットは、アップルコンピュータ製PC「Mac mini」にオープンソースソフトウエア(OSS)を搭載した「オープンソース基本導入パック」を企画し、同社の100%子会社のマーケットデザインを総代理店として販売を開始した。

 同サービスには、イントラネット専用の「イントラパック」とWebサーバーやメールサーバーの機能を搭載した「Webパック」の2種類を提供する。中小企業や大企業の部門組織に最適なシステム構成となっており、短期間で導入、利用が可能なのが特徴。

 OSSの話になると技術的に難しい話か、大規模システムの話がほとんどで、これらに該当しない人たちは、ただひたすら、黙って人の話を聞くしかなかった。つまり能書きばかりで、ではどうすればいいの?といった素朴な疑問には答えてもらえなかった。これに対して今回のサービスは、ターゲットを中小企業あるいは大企業の部門に置き、OSSがパックとして搭載されているので、具体的に構築まで取り組める。OSSを一歩前進させるさせるグッドタイミングのサービス商品であろう。
http://www.wiseknot.co.jp/corp/press/press_060201.html


<OSS> IBMに挑戦状を叩きつけたマイクロソフト

2006-03-26 17:05:06 | IT・展望


 最近、マイクロソフトは盛んにエンタープライズシステム(基幹システム)に関しての発表を行っている。これまでマイクロソフトはワードやエクセルに代表される、いわゆるエンドユーザー、つまりPC周りの分野を中心に事業を展開してきた。ところがここにきて、盛んにエンタープライズシステム、すなわちサーバー周りの事業について積極的取り組みを強めようとしている。例えば、今話題の企業の内部統制についても本格的にサポートすることを表明したばかりだ。また、インテルと共同して仮想化技術の開発、BMCソフトと共同でITILを提供、ストレージ大手のEMCとの提携強化、同志社大学とHPC(クラスターシステム)を共同開発する。さらに、CRMやERPについても自社製品を市場に提供していく。CRMはまだしもERP市場にこれから新規参入するということは、エンタープライズシステムについての並々ならぬ決意が感じられる。ERPは先行するSAPやオラクルが既に市場を握り、これから参入する余地があるのだろうかと考えてしまうが、SAPやオラクルはあくまで大手企業向けERPに強いのであって、中堅・中小企業向けとなるとこれから本格的に市場を開拓しようとしているわけで、これならば、マイクロソフトがこれから参入しても勝機は十分にある。あるどころか戦略いかんでは、ワードやエクセルに迫るようなヒット商品を打ち出せるかもしれない。

 日本市場を除き、世界的に見ればエンタープライズシステムは、IBMがそのほとんどを握り、その周りにユニシス、HP、サンなどが存在しているのが現在の平均的姿である。つまり、メインフレームとUNIXがエンタープライズシステムを支えているといっていいだろう。IBMがエンタープライズシステムにに強いのは、メインフレームのお陰である。ユーザーはいったんIBM機を導入すると、その後もIBM機を使い続けなければならない。もし、メインフレームを捨てようとすると、それまで、築いてきたソフト資産をどぶに捨てなければならなくなるからだ。しかし、この圧倒的強さを誇っていたメインフレームも先行きに暗雲が垂れ込め始めてきた。その一つがユニシスの業績悪化だ。ユニシスはNECに助けを求め、現在、業績の建て直しに取り組んでいる。しかし、業績の建て直しは、極めて難しいとみられる。それはメインフレームが徐々に市場から姿を消しつつあり、このことがユニシスを直撃したことが原因だからだ。

 それではIBMはどうかというと、最近IBMのサミュエル・パルミサール会長兼CEOは、盛んに05年の粗利益率が04年に比べ4ポイント上昇したことを強調する。ところが、05年の売上高は逆に04年に比べダウンしているという事実がある。経営者の責任は株主に対し、いかに利益を還元できるかに重点が置かれる米国では、利益に注目が行きがちである。短期的利益はいろいろな経営手法で実現できる。ところが売上高はそうは行かない。IBMの売上げが落ちたのは、日本IBMの業績不振も影響しているだろう。しかしもっと深刻なことはメインフレームが全世界的に減少していく中で、IBMの売上げがダウンしたことだ。今後この傾向が続くと、IBMの売上げも徐々に下降線を辿ることになる(一時的な業績回復は見込めるにしても)。時を同じくしてマイクロソフトがエンタープライズを強調し始めたのは、単なる偶然の一致だけであろうか。私は戦略家のビル・ゲイツが、メインフレームの消滅=IBMのメインフレーム事業の消滅ととらえて、この時とばかりIBMに挑戦状をたたきつけたと見ている。その裏づけとなる現象が最近日本市場で起きた。

 あまり、マスコミでは取り上げられていないが、日本のマイクロソフトが最近ある発表を行った。それは、マイクロソフトとCSKグループのSI企業のANTが、エンタープライズシステム市場の需要拡大に対処するために協業関係を大幅に強化し、これに対応してANTの社名を「CSK Winテクノロジ」に変更するというものだ。そして、2年後には技術者500人体制を整え、売上高100億円を目指すという。CSKといえばIBMとの関係が深く、長年にわたりエンタープライズシステムのノウハウを蓄積してきた。そのCSKのグループ企業がマイクロソフトと手を結び、今度はWindowsでエンタープライズシステムを構築しようというのである。マイクロソフトは居ながらにしてノウハウを手に入れることができるわけで、なんだかビル・ゲイツの高笑いが聞こえてきそうだ。今後、マイクロソフトは、サーバーメーカーと組み、IBMの牙城のメインフレーム市場になだれを打って攻め入るであろう。その時IBMはメインフレームとともに敗れ去るかもしれない。ユニシスのように・・・。そして、WindowsとUNIXの後継OSのLinux(OSS)との間で、最後の決戦が繰り広げられることになろう。 
(ossdata)

 

 

 


<OSS> OSDLが調査報告書「LinuxのTCOはWindowsより優れている」を公開

2006-03-25 10:18:01 | IT・調査・資料


 OSSの国際的支援組織OSDLとLevanta社は、EMA社の調査報告書「Get  Truth on Linux Management」(Linux管理の実情)が公開されたと発表した。これによると「Linuxを導入している企業が、一般的なシステム管理作業に費やす時間やコストは、実際にはWindowsよりも少ない」ことが報告されている。

 同報告書は「一般にLinux管理者は、Windows管理者に比べ、一人でより多くのサーバーを管理する傾向にあり、Linuxシステムは、Windowsシステムより大量の処理ができるので、Linuxの方が生産性は高い」など、WindowsよりLinuxの方がシステム管理ツール機能が優れていることを明らかにしている。 

 マイクロソフトは、一大キャンペーン“Get The Facts”を展開している。これは調査会社のデータを使って、いかにWindowsがLinuxより優れているかを印象付けたもの。これに対して、これまでLinux陣営は、IBMが外部の調査会社を使って「実際にはLinuxの方があらゆる面でWindowsより優れている」ことを証明した以外、これまで沈黙を守ってきた。今回、ようやく国際的に評価の高い団体のOSDLが動き出し、「LinuxのTCOはWindowsより優れている」との調査報告書を大々的に取り上げ、マイクロソフトの“Get The Facts”キャンペーンに真っ向から反論を開始した。今後、徐々にメインフレームが市場から姿を消し、最終的にはUNIXの後継者であるLinuxとWindowsの激突となることは間違いない。この意味からも、今回の“論争”は中途半端で終わらせるのではなく、徹底的に論戦を戦わせるべきだと思う。
http://www.osdl.jp/newsroom/press_releases/2006/2006_02_13_beaverton.html


<OSS> アールワークスがLinuxを利用してASPリサーチサービスを提供

2006-03-23 23:12:41 | OSS・アプリ


 アールワークス(東京都文京区、木下 仁社長)は、ミラクル・リナックスが提供するLinux製品とサービスを利用して、主にサービスプロバイダーを対象に、インターネットを利用したASP型リサーチサービスを提供する。

 同サービスを利用することにより、モニターがいつでもインターネットリサーチを利用可能となり、迅速なレスポンスを保障するだけでなく、一瞬でもサービスを止めることのない高い可用性を提供することができる。

 今回の発表で注目できるのは、Linuxを使った業務アプリケーションの商用化という点と、ASPサービスという点の2点だ。Linuxシステムを使うことによって、低価格でしかも安定したアプリケーションを稼働させることができるという証明となる。また、ユーザー側にシステム運用管理いなくても稼働が可能で、しかもユーザーは使った量だけの料金を払えばよいASPシステムによっている。この両システムとも今後急速に市場の拡大が予想されている。
http://www.miraclelinux.com/pressroom/details/2006/0323_1.html


<OSS> 米国ノベルが次世代のLinuxPCソフトを発表

2006-03-22 21:43:13 | OSS・アプリ


 米国ノベルは、次世代のエンタープライズLinuxデスクトップ製品「SUSE Linux Enterprise Desktop」を発表した。同製品は、技術および設計の改善を通じ、Linuxデスクトップをオフィスにおける基本的な生産性とユーザビリティの標準として確立する。

 同社では、現在のマイクロソフトによるデスクトップ製品に比べ、わずかなコストで、生産性向上のために求められる業界先進のユーザビリティ、強力な統合的オフィ機能、ゆるぎない安定性を提供し、ビジネスデスクトップにおける新たな標準を確立する、と述べている。

 今回に限らず、LinuxPCソフト陣営は、販売戦略がマイクリソフトに比べまったくできていない。例えば、大学教授とか著名人を引っ張り出し、LinuxPCソフトの優位性を語らして「私は愛用しています」などのコメントを引き出せば、ユーザーは必ず振り返ってくれる。LinuxPCソフトにかかわっている人は真からの技術者で「いいものは黙ってても売れる」と堅く信じている。しかし、世の中は必ずしもそうでなく、マイクロソフトのように巧みなマーケティング戦略をとったことで市場を制覇した企業は少なくない。もしLinuxPCソフトを日本の企業に浸透させたかったなら、Windows製品とどうやって共存させながら徐々にLinuxPCソフトに移行させるかのロードマップを提示することである。できれば、具体的な名の知れた企業で使ってもらいその状況を報告すればよい。くれぐれも「いい製品なら黙っていても買いに来てくれる」などの考えはやめてほしい。
http://www.novell.co.jp/pressrel/2006/20060310_2.html


<OSS> 「IT Express」の「オープンソフトウエア」コーナーが充実している

2006-03-21 20:02:48 | IT・調査・資料

 
 月刊「ビジネスコミュニケーション」を発行するビジネスコミュニケーション社のホームページのIT解説の「IT Express」の中に「オープンソースソフトウェア」というコーナーがあるが、これがなかなか充実している。

 通常、マスコミのサイトは、記者が取材して書いたり、英文の業界専門誌を翻訳したりするものが、ほとんどである。これはこれでいいのだが、取材先から聞いて記事にするのでどうしてもワンクッション置いてある感がする。ところが「IT Express」はNTT関連企業の第1戦の現役技術者が自分の目で見たことを書いてあるので、痒いところに手が届く感じがするするのである。
http://c1153txq.securesites.net/itxp/cat08/