米レッドハットは08年度第2四半期の業績を発表した。これによると売上高は前年同期比28%増の1億2730万㌦、純利益は前年同期比64%増の1820万㌦と増収増益となった。最近の同社の主な実績は次の通り。①Red Hat Enterprise Linux対応アプリケーションが3000を超えた②CIO Insightの調査において、エンタープライズソフトウエア分野で3年連続の首位③EclipseベースのOSS開発ツールおよびランタイム環境の統合セット「Red Hat Developer Studio」のベータ版をリリース④レガシーなアプリケーションをOSSアーキテクチャーに移行するためのエンタープライズ向けプラットフォーム「JBoss Enterprise Application Platform4.2」をリリース。
<短評>米レッドハットの業績が増収増益ベースで順調に伸びている。これは今、Linuxを導入する企業が相次いでいることからも裏付けられる。オープンソースという言葉が生まれる前はフリーソフトウエアという言葉しかなかった。この当時はフリーと言う言葉のため、“ソフトがタダ”という間違った印象を与え、経営層からはそっぽを向かれてしまった。その後オープンソースという言葉が生まれ、印象ががらりと変わり、今では大手から中小企業に至るまでオープンソースソフト市場に参入を果たしている。
このOSS市場の象徴的企業のレッドハットがソフト企業として今後どう成長を遂げるのは、ソフト産業界が大いに注目している。つまり、レッドハットが今後成長すれば、OSS市場に参入する企業が今後加速度的に増えることは確かだ。一方、レッドハットの業績が失速すれば、OSS市場は一過性のみで終わる可能性が高い。この意味から今後ともOSS企業のシンボルとしてのレッドハット業績に注視していかねばならない。
でも、業績が良いのはいいことではあるが、利益は適切な範囲で上げてもらいたいものだ。経済誌「フォーブス」が発表した世界の長者番付によるとマイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏が13年連続で首位となったという。同氏の資産総額は590億㌦で、過去1年間に60億㌦増加した。これは適切な利益を逸脱している。ワードやエクセルなど、もうとうの昔に開発費の元をとったソフトを高額で売っているのでこのようなことになる。日本ではパソコンを買うとこれらのソフトがバンドルされているケースがほとんどなのでユーザーが気が付かないだけだ。レッドハットだけにはマイクロソフトのようにはなってほしくない。(ossdata)
http://www.jp.redhat.com/news_releases/2007/09252007.html
<短評>米レッドハットの業績が増収増益ベースで順調に伸びている。これは今、Linuxを導入する企業が相次いでいることからも裏付けられる。オープンソースという言葉が生まれる前はフリーソフトウエアという言葉しかなかった。この当時はフリーと言う言葉のため、“ソフトがタダ”という間違った印象を与え、経営層からはそっぽを向かれてしまった。その後オープンソースという言葉が生まれ、印象ががらりと変わり、今では大手から中小企業に至るまでオープンソースソフト市場に参入を果たしている。
このOSS市場の象徴的企業のレッドハットがソフト企業として今後どう成長を遂げるのは、ソフト産業界が大いに注目している。つまり、レッドハットが今後成長すれば、OSS市場に参入する企業が今後加速度的に増えることは確かだ。一方、レッドハットの業績が失速すれば、OSS市場は一過性のみで終わる可能性が高い。この意味から今後ともOSS企業のシンボルとしてのレッドハット業績に注視していかねばならない。
でも、業績が良いのはいいことではあるが、利益は適切な範囲で上げてもらいたいものだ。経済誌「フォーブス」が発表した世界の長者番付によるとマイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏が13年連続で首位となったという。同氏の資産総額は590億㌦で、過去1年間に60億㌦増加した。これは適切な利益を逸脱している。ワードやエクセルなど、もうとうの昔に開発費の元をとったソフトを高額で売っているのでこのようなことになる。日本ではパソコンを買うとこれらのソフトがバンドルされているケースがほとんどなのでユーザーが気が付かないだけだ。レッドハットだけにはマイクロソフトのようにはなってほしくない。(ossdata)
http://www.jp.redhat.com/news_releases/2007/09252007.html