シトリックスは、デルとOSSの仮想化ソフト「XenServer」で提携したと発表した。これはデルのPowerEdgeサーバー群にXenServerを提供することで、全世界の数百万に及ぶ全世界のデルユーザーに対して、組込み型で使い勝手の良い仮想マシンの導入と運用管理を実現するもの。また同時に、HPとの間でProLiniantとBladeSystemサーバーに関しXenServerの認定と販売で提携したと発表した。
<短評>Xenソース社を買収したシトリックスがどのような動きをするのかに注目が集まっていたが、まず、デルとHPとの間で提携を結んだ。デルとの間ではXenServerをデルのサーバーにバンドルして販売するが、HPとは稼働確認とセールス協力といったように、多少提携内容が異なっているようだ。ますます仮想化技術はホットな話題となってきているが、これはユーザーがコスト削減と運用のしやすさを求めた結果だからだ。そのため、マイクロソフトも独自の仮想化ソフト製品を発売するなど、今後仮想化ソフトをめぐるベンダー間の競争は激しさを増すばかりと思われる。
そのような中、OSSの仮想化ソフト「Xen」の動向が注目を集めていたが、このほどシトリックスの買収が完了となり、今後Xenはシトリックスの企業戦略に組み込まれることとなった。そうなるとOSSとしての機能は持ち続けていけるのか心配になるが、一応、シトリックスとしては干渉はしないという立場をとっており、信用してもよさそうだ。当面Xenの敵はVMwareである。VMwareは大手ストレージ企業EMC社の傘下に入り、全米第4位のソフトウエア企業に上り詰めるなど急成長を遂げており、死角となる点はなかなか見つからない。XenとしてはOSSであるメリットを最大限にアピールすることしかない。しかし本当にOSSであるメリットをユーザーに分かりよく説明ができるのか。XenとVMwareのシェア争いは、OSS全体の普及を占う上で重要な意味合いを持つ。
(ossdata)
http://www.citrix.co.jp/company/press/releases/20071031_01.html
http://www.citrix.co.jp/company/press/releases/20071031_02.html
http://www.citrix.co.jp/company/press/releases/20071025_02.html
<短評>Xenソース社を買収したシトリックスがどのような動きをするのかに注目が集まっていたが、まず、デルとHPとの間で提携を結んだ。デルとの間ではXenServerをデルのサーバーにバンドルして販売するが、HPとは稼働確認とセールス協力といったように、多少提携内容が異なっているようだ。ますます仮想化技術はホットな話題となってきているが、これはユーザーがコスト削減と運用のしやすさを求めた結果だからだ。そのため、マイクロソフトも独自の仮想化ソフト製品を発売するなど、今後仮想化ソフトをめぐるベンダー間の競争は激しさを増すばかりと思われる。
そのような中、OSSの仮想化ソフト「Xen」の動向が注目を集めていたが、このほどシトリックスの買収が完了となり、今後Xenはシトリックスの企業戦略に組み込まれることとなった。そうなるとOSSとしての機能は持ち続けていけるのか心配になるが、一応、シトリックスとしては干渉はしないという立場をとっており、信用してもよさそうだ。当面Xenの敵はVMwareである。VMwareは大手ストレージ企業EMC社の傘下に入り、全米第4位のソフトウエア企業に上り詰めるなど急成長を遂げており、死角となる点はなかなか見つからない。XenとしてはOSSであるメリットを最大限にアピールすることしかない。しかし本当にOSSであるメリットをユーザーに分かりよく説明ができるのか。XenとVMwareのシェア争いは、OSS全体の普及を占う上で重要な意味合いを持つ。
(ossdata)
http://www.citrix.co.jp/company/press/releases/20071031_01.html
http://www.citrix.co.jp/company/press/releases/20071031_02.html
http://www.citrix.co.jp/company/press/releases/20071025_02.html