矢野経済研究所は「Linuxディストリビューションの市場動向に関する調査結果2006」を発表した。これによるとサーバー向けLinuxOSディストリビューション市場は、出荷本数では、対前年比80.8%増の10万9400本、出荷金額では対前年比79.6%増の59億1000万円となった。08年には出荷金額で130億円に達する見込み。出荷金額の1位はレッドハット。
LinuxOSディストリビューションのサポートサービス市場は、サポート本数では対前年比45.8%増の9万7070本、サポート売上高では対前年比33.7%増の100億円。サポート売上高の1位はテンアートニ。
<短評>Linuxがいかに市場に浸透し始めているかが、今回の調査結果により改めて実証されたということができよう。出荷金額1位のレッドハット、サポート売上高1位のテンアートニも順当なところであろう。LinuxをはじめとするOSS(オープンソースソフトウエア)への評価は日増しに高まっており、逆にOSSに対して懐疑的なことを言う人は日増しに少なくなってきた。
http://www.yano.co.jp/press/2006/060613.html