◇OSS◇オープンソースERPソフト「コンピエール」のスターターキットが発売

2008-03-23 16:41:35 | OSS・アプリ
 オープンソースERP&CRMソフト「Compiere(コンピエール)」のベンダーである米コンピエール社の日本語サポートを担当しているアルマスは、日本の中小企業やインテグレーター向けに「コンピエール」を素早く、手軽に利用できるための日本語版スターターキットの販売を開始した。「コンピエール」は野村総合研究所が07年4月に発表した「オプンソースマップ」で高い評価を得るなど、世界的に注目を集めているオープンソースERP&CRMソフトで、今後日本でも注目が集まるものとみられる。

 <短評>SAPやオラクルなどのERPソフトは、大手ユーザーを中心に世界にユーザーを持っているが、これらはシステム構築期間が長く、しかも価格が高いといった問題を抱えている。また、最近ではSOAなどによりより柔軟性がでてきたとはいえ、パッケージに合わせてアプリケーションを構築しなければならない。このような欠点を克服できるERPソフトとして、最近注目を浴びているのがオープンソースERPソフトである。

 オープンソースERPソフトのメリットは、OSSなので低価格で構築できること。また、SAPのようにクローズドなパッケージソフトでないため、各ユーザーに合ったアプリケーションを短期間で構築できる点にある。ある識者に言わせると「今後の企業システムのアプリケーション開発は、オープンソースERPソフトを使うのが一番理にかなっている」と言うほどである。オープンソースCRMソフトとしてははSugar(シュガー)が有名であるが、これまでオープンソースERPソフトについては日本には紹介されていなかった。

 このような状況下で日本に上陸を果たしたのが「コンピエール」である。今回アルマスからスターターキットの日本語版が発売されたことにより、わが国でもオープンソースERPソフトの普及が始まる可能性が出てきた。「コンピエール」は野村総合研究所の「オープンソースマップ」でお墨付きを得られるなど、機能の高さでは定評がある。大手ユーザーのERPソフト市場は既にSAPなどが定着し、これから市場に入り込むことは難しいが、中堅・中小企業市場や大手企業でも部門システム市場でならこれから市場開拓しても十分に勝算はある。(ossdata)

http://www.compiere-japan.com/index.html

http://www.almas.co.jp/

http://www.nri.co.jp/news/2007/070523.html

http://ja.wikipedia.org/wiki/Compiere