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◇OSS◇新日鉄ソリューションズがわが国最大級のグリッド・システムを東京大学で構築

2007-03-25 19:49:35 | グリッド・ニュース
 新日鉄ソリューションズは、このほど東京大学素粒子物理学国際研究センター内に設置されている「ATLAS実験地域解析センター」に、日本最大級のグリッド・コンピューティング・システムを納入した。同システムは今年末に予定されている実験開始に向けて導入されたもので、合計1300CPU、2600コアを搭載し、インテル・ドュアルコアXeonプロセッサで構成されている。

 <短評>新日鉄ソリューションズは「グリッド・ユーティリティ検証センター」を設置するなど、グリッドの積極的な取り組みを行っているが、今回はこうした同社の実績が確認できたことでも意義があろう。ただ、グリッド・システムは今回のような科学技術周りの計算処理には威力を発揮するが、ビジネス・アプリケーション関係では記憶に残るような成果があまりない。今後の展開を含め、同社が率先してビジネス・グリッドの普及に貢献してほしいものだ。

http://www.ns-sol.co.jp/release/2007/pre_070312a.html

◆OSS◆ 日本IBM、インテル、DCSの3社がビジネスグリッドの実証実験

2006-05-14 19:40:13 | グリッド・ニュース


 ダイヤモンドコンピューターサービス(DCS)、インテル、日本IBMの3社は、最先端のグリッド技術を利用して、Web上のシステムを利用するユーザーおよび業務アプリケーションに優先度と目標サービス・レベルを設定し、資源を効率的に活用して処理を行うシステムの実証実験に成功した。

 Webを介したサービスでは、アクセス数の急増なので、サーバーに過剰な負荷が掛かってサイトがダウンすることを防ぐため、通常時に必要な台数以上のサーバーを用意することによる運用管理費の増大といった問題があった。また、アプリケーションのメンテナンスのために一時的にシステムを止めなくてはならなかった。これらの改善のため3社は、サーバーなどのIT資源を最適に配分し、自律的な管理資源を行い、システムを止めずにアプリケーションの更新ができる環境を実現する実証実験を行ったもの。運用面での機能向上のほか、トータルコストとして20-30%の削減が見込めることが分かった。

 <短評>ビジネスグリッドはこれからの技術として熱い視線を浴びている。今回の実証実験のポイントは、Webシステムにおけるノーダウンシステムをグリッド技術を使い実現したこと。今後3社では今回の実証実験の成果を基に、積極的に外部へ同システムを提供する意向という。
http://www.dcs.co.jp/history/pdf/2006/060511.pdf


◆OSS◆ IPA、NEC、日立、富士通が「ビジネスグリッド推進コンソーシアム」設立

2006-05-12 21:25:12 | グリッド・ニュース


 IPA、NEC、日立製作所、富士通は、ビジネスグリッド技術を活用した情報システムの運用を高度化・効率化するための技術研究ならびに関連技術の標準化を推進するため「ビジネスグリッド推進コンソーシアム」を設立した。

 同コンソーシアムは、ビジネスグリット技術に関心のあるベンダー、SI事業者、ユーザー企業、研究機関などへ参加を呼びかけ、広くビジネスグリット技術の利活用を推進する。

 <短評>グリットコンピューターは、もともと同一計算の繰り返しが多い技術計算のために開発された技術である。それをビジネス分野にも応用ができないかということで始まったのがビジネスグリッド。このためもともと繰り返し計算が少ないビジネス分野への応用には難しい面が多い。ただ、負荷分散や危機管理には応用が期待できる。今後BCP(企業継続性計画)に注目が集まろうとしているが、ビジネスグリッドはこの際の有効な手段になるであろう。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/05/10.html


◆OSS◆ 富士通がビジネスグリッドコンピューティングの実証実験に成功

2006-05-09 23:54:04 | グリッド・ニュース


 富士通は、日本経済新聞社が運用する国内最大級のニュースサイトの協力を得て、ビジネスグリッドコンピューティングの実証実験に成功した。同技術は5月11日から東京国際フォーラムで開催される「Grid World 2006」に出展されることになっている。

 同実証実験は05年8月から12月にかけて日本経済新聞社の協力を得て、ニュースWebサイトの擬似環境を使って行ったもの。これにより、高負荷や災害時に、優先度の低い業務を縮退し、優先度の高い業務へ組み込む作業を自動化することによって、所要時間を手作業の190分から35分に8割短縮するなどの成果を挙げることができた。

 <短評>グリッドコンピューティングは、科学技術用としてスーパーコンピューターを代替する技術として期待されている。一方、ビジネスアプリケーションにも活用できないかという模索が始まっており、今回の富士通の成果はこの1つである。特に、緊急災害時に負荷分散を実現する手段としての期待も大きい。5月11日から始まる「Grid World 2006」では、いろいろなビジネスグリッドの成果を見られそうだ。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/04/7-1.html 


 


<OSS> NTTデータが一般のPCユーザー参加によるグリッドコンピューティング実験開催中

2006-03-13 21:13:10 | グリッド・ニュース


 NTTデータはウェザー・サービスと共同で、グリッドコンピューティングによる分散コンピューティングプロジェクト「花粉飛散経路を探索しよう!」を開始した。これは、関東周辺にある杉林を仮想的に約2kmの2乗に分割した約6万7000カ所に対し、それぞれから発生した花粉が時間とともに、どのような経路をたどって飛散してくるかを、“セルコンピューティングバース”上で行うもの。

 1台のパソコンが行う処理は、約6万7000カ所あるうちの1メッシュ分(2kmの2乗)から発生する花粉量を配布した、植生、気象、開花時の初期の各データを用いてシュミレーションを開始し、6時間先までの1時間ごとの花粉飛散状況などを計算する。今回のプロジェクトにはパソコンユーザーなら誰でも参加ができる。プロジェクトの期間は06年2月21日~3月31日まで。結果はWebサイト上で公開することになっている。

 グリッドコンピューティングは、現在プロジェクトが各社で取り組まれているが、今回のプロジェクトもその1つ。かなり具体的な実験がスタートしたなという感がする。今後の問題はデータのセキュリティをどうするかなどが考えられる。例え1企業内の利用でも、貴重なデータを全社に分散したパソコンへ撒き散らして果たして大丈夫か。グリッドコンピューティングの普及は技術上の問題より、人間とのかかわりの部分の方が厄介な問題がありそうだ。今回のプロジェクトは3月いっぱい行われているので、参加されてみてはいかがであろうか。
http://www.nttdata.co.jp/release/2006/022100.html

 


<OSS> 日本IBMが低価格のグリッドパッケージを発売

2006-02-28 23:38:54 | グリッド・ニュース


 日本IBMは、幅広い用途に向けてグリッド・コンピューティングを簡単に導入できるソリューションをパッケージ化した「IBM Grid and Grow」の提供を開始する。

 同パッケージの価格は、ブレード・センター3枚構成の最小構成の場合で275万円からという低価格となっているため、中堅・中小企業でもグリッド・コンピューティングが導入可能となる。

 今回、IBMが低価格のグリッド・コンピューティングパッケージの提供に踏み切ったことにより、これまで、グリッドとは関係ないと考えていた企業でも、何とか工夫すれば面白いアプリケーションがつくれるかも、と考えさせる可能性が出てくるところがすごい。アイデア次第ではあっと思うシステムがつくれるかも。
http://www-06.ibm.com/jp/press/20060228002.html


<OSS> 日本HPと日本オラクルがグリッドソリューションを提供

2006-02-22 23:38:06 | グリッド・ニュース


 日本HPは、HPのブレードソリューション「HP BladeSystem」と日本オラクルのOracleグリッドソリューションを組み合わせたソリューションパッケージの販売を4月1日から開始する。

 日本HPと日本オラクルは、05年夏以降、共同での動作検証、性能検証を実施し、標準的なシステム構成例、運用ノウハウの確立を目指し作業を続けてきた。これらの検証結果を基に、2社はHP BladeSystemとOracle10gを組み合わせたソリューションを提供し、ブレードサーバー、グリッドソリューションの導入促進を図ることにしている。

 これまで、グリッドシステムは話題が先行し、一般企業が導入しようとするとシステム構築やシステム運用管理をどうしたらいいのか明確な回答がなっかった。今回2社はこのネックを解消するソリューションを提供したわけで、グリッドシステムの普及を後押ししそうだ。
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2006/fy06-055.html


<グリッド> ブラザー工業がグリッド技術を応用したコンテンツ配信システムを開発

2005-12-18 09:17:56 | グリッド・ニュース


 ブラザー工業は、産総研グリッド研究センター、早稲田大学村岡研究室、エクシングと共同して、グリッド技術を応用した自律的なコンテンツ配信システムを開発し、既存システムの数千分の1以下のコストでセキュリティの高いコンテンツ配信「CDGシステム」を実現した。

 ブラザー工業とグリッドはどういう関係なんだと思われる方もおられると思うが、以前から子会社のエクシングで通信カラオケ・コンテンツ事業を行っており、これをベースに「CDGシステム」が開発された。カラオケは日本が発祥の地であり、一方「CDGシステム」も、世界初というところが面白い。ソニーのゲーム機が「Cellコンピューティング」でグリッドの世界へ向かいつつあることを考え合わせると、ゲームとかカラオケは今後ITの世界と密接な関係なっていく。

 今回の「CDGシステム」はサーバーレスという点を注目すべきだろう。現在、企業システムはサーバーを抜きに考えられないかも知れないが、アプリケーションによってはサーバーレスでも十分に実用できるものもあるはずだ。この点で注目した方がよい。
http://www.brother.co.jp/jp/news2005/cdg/n_cdg_ove.html


<グリッド> 新日鉄ソリューションズがグリッド検証センターを設立

2005-12-17 09:54:29 | グリッド・ニュース


 新日鉄ソリューションズはグリッド・ユーティリティ検証センターを開設した。同センターはブレードサーバー100台超をはじめとした最新のハードウエア、Oracle10gなどの各種グリッド対応ミドルウエアを用意しており、国内最大級の規模。

 新日鉄ソリューションズは04年世界で初めてグリッド技術を大規模一貫製鉄所の生産管理システムに適用した実績を持つ。さらにユーティリティ・コンピューティングや自律型コンピューティングに関する研究活動を進めてきた。今回のセンター設立はこれらの実績がベースとなっている。

 グリッド・コンピューティングは、技術計算がスタートとなっているせいか、IT技術の塊といった雰囲気があり、一般の企業ユーザーにとっては近寄りがたい。今回のセンターがアプリケーションとIT技術との間の仲介役を担ってくれればと思うのだが・・・。
http://www.ns-sol.co.jp/release/2005/pre_051213a.html


<グリッド> オラクルがグリッド環境対応のシステム運用管理ソフト発売

2005-12-08 21:47:57 | グリッド・ニュース


 日本オラクルはグリッド対応のシステム統合管理ツール「Oracle Enterprise Manager 10g Release2 Grid Control」を06年1月から提供を開始する。システム運用管理の自動化を強化し、オラクル以外の製品にまでサポート範囲を拡張しているのが特徴。

 【短評】同ツールはグリッド・コンピューティング環境において、従来のサービスの品質を一層向上させ、同時にIT管理のコスト削減につながる統合システム運用管理ソフトウエアである。今回の売りは①サポートの範囲をオラクル以外の製品まで拡張②システム運用管理の自動化をさらに強化③システムの可視化―の3つ。他社製品ではIBMWebSphereApplication Server、BEA WebLogic Server、IBM DB2UDB、Microsoft SQL Serverなど。また、最近の必須要件のSOAの運用管理も実現している。最近、IBMが自律機能を持ったシステム運用管理で競合他社との連携を深める中、オラクルのツールが他社製品のサポートで今後、どのように市場に浸透していくのか興味深い。また、国産製品のサポートは今後行うのかも注目されるところ。
(griddatabank)
http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1502