ohanaブログ

地方自治、趣味の音楽やジョギング、そして日々感じるあれこれを思いつくままに綴っています。

大磯町行政に副町長は必要か~副町長条例は可決

2007-02-27 17:45:13 | 議会活動
今日は本会議。

町長の施政方針に対する総括質疑があり、そのあと予算特別委員会を設置することになり、
委員が決まった。

構成メンバーは、奥津議員、山田議員、清水議員、鈴木議員、坂田議員、浅輪議員、山口議員、柴崎議員、渡辺議員である。

その後、大磯町副町長定数条例と関連議案について、さきの総務企画常任委員会委員長から報告があった。
委員会では否決になったいきさつを、前にブログに書いたが、
私は町が提案した原案について賛成の立場から討論を行なった。

概要としては、
三好町長は公約に行財政改革の一環として助役、収入役、部長制の廃止を掲げられた。今回の提案とでは、整合性がない。
しかし、地方分権が進む中、町の事務事業は複雑化し、副町長が不在のままでは行政が停滞してしまうと危惧する。
私は首長にはしかるべき側近が必要で、選任には議会の議決が必要と考える。
私は町長が掲げた公約をすべて守って頂きたいとは思っていない。間違いがあれば勇気を持って正すべき。

という理由で賛成した。

結果は副町長定数条例は賛成9名で可決した。

3月9日に副町長の人事案件資料が配布される予定だ。

条例案と人事は、べつものであると私は考える。

話しは変わるが、私は浅野史郎氏の研究をしている。研究といっても自己流でたいしたものではないが。
浅野氏は知事時代に側近を副知事に選任したいと提案したが、否決されたことがある。
石原慎太郎東京都知事も初めての議会で3人の副知事のうちのひとりの腹心を否決された。
この両名の否決には相違点がある。
このあたりを調べてみると興味深い政治的判断が見つかる。
それが今日の私の政治的判断と結びついたかと言えば、そんなことはない。
あくまでも町民にとってどちらが良いかを判断したまでだ。
ふと、討論に臨む際にそんな研究のことを思い出した。

建設経済常任委員会での結論

2007-02-26 15:05:34 | 議会活動
本日、建設経済常任委員会が開催された。(大坂は委員ではないので傍聴)

まずは陳情審査。
懸案となっている山王町松並木敷の整備については、整備協議委員会を設置してほしいという趣旨だ。
この松並木敷は、東京高等裁判所から判決がくだり、町もここは「道路」であるから、占有している方にはどいてくださいとお願いをしている。しかし、駐車場として使っている方、家屋が少しはみ出ている方もいる一方で、明け渡しをきちっとされた方もいる。いつまでこのような状況のままなのか、近隣住民だけでなく、全町的視点を持った町民も交えた委員会を作るべきというのが、陳情者の意向と私は受け止めた。

委員会では趣旨採択となった。

委員からの趣旨採択の理由はさまざまだったが、私は整備方針は委員会を作ってやるべきだと思うが、占有している方にどいていただくのは、委員会としてではなく、これは町が毅然としてやるべきことと思う。

町長は常任委員会の席上、過去の色々な指導もあったと聞いている、町長としてお詫びも申し上げながら、沿道住民の意見も聞き、陳情者の趣旨に沿った委員会のようなものを平成19年度早々にやっていきたいと答弁された。

他に大磯町建築物の構造及び住宅地下室の容積率緩和を制限する条例案は全委員賛成で可決。3月16日の本会議で採決する。

副町長を一名置くことにする条例案は委員会で否決

2007-02-23 21:51:46 | 議会活動
2月23日(金)午前9時から総務企画常任委員会が開かれた。(大坂は委員ではないので傍聴した)

タイトルの議案と関連する議案の審議が行なわれた。

三好町長は、選挙公報に「行財政改革の推進」という項目で、助役、収入役、部長を廃止し、「効率的な機能を持った町政」を目指します。と書いている。しかし、今回の提案は、地方自治法の改正による「助役から副町長」への変更による「副町長」を一名置きたいという趣旨である。副町長は廃止しないということだ。報酬も前助役と同じ。これは公約と違うのではないか?というのが、委員からの主な意見だったと私は感じた。
それに対する町長からは、公約を掲げたときには制度改正のことはよくわからなかったという驚くような答弁が返って来た。

私は首長には側近が必要だと思う。
だから副町長についても、町長が必要だ!と言い、置くと今とはこのように違う、だから置きたいというのなら、置けばよいと思う。
しかし、公約を掲げたときと今とで、このように考え方が変わったという、町民がそれならば公約とは違うかもしれないが、町政の改革のためにその選択はアリだね!と納得できる説明が聞けなかった。

総務企画常任委員会としての結論は、賛成少数で否決であった。

このあとは本会議での討論、採決となる。

2月27日に本会議が開かれる。
多くの方に議員の発言を聞いて頂きたい。









第4回 YESナイト

2007-02-22 11:53:00 | 浅野史郎氏関連
YES! PROJECT  プレスリリース

検索で「ザ選挙」と入れてクリックすると、この話題がトップにある。

私が慶應大学SFCで浅野史郎教授の授業に参加し、学生たちに接するたびに考えることは、
若者が若者自身で地方議会に対する関心を呼び起こす仕組みづくりが必要ではないかということだ。
それがどんな仕組みなのかは、漠然としていた。

2003年の統一地方選のときにも、いわゆる若手、女性、なんの基盤もない人が、
どうしたら戦略的に闘えるかという動きがいくつかあった。

このYESナイトは、若手起業家が集まっての「選挙へ行こう!」を呼び起こす
これこそがまさに探している運動なのか、まだ私にはわからない。
しかし、呼ぶのだ、私を。(何が?って?)
もちろん、北川正恭さんにもお会いしたくて伺う。
「マニフェストを読んで選挙に行こう」との共同開催。

なんだかワクワクしてきませんか?
もし、ワクワクしてきたのなら
一緒に行こうよ!YESナイト!





3月議会スタート!

2007-02-21 22:19:05 | 議会活動
本日2月21日より、3月議会がスタートした。

会期は3月16日まで。

ほぼ毎日のように役場へ通うことになるだろう。
今日は何時に終わったのだろうか。
議会本会議が終わってから議会だより編集委員会があったので、
家に着いたのは20時半過ぎだった。
一年めの9月議会は夜中までかかったから、
それに比べれば早くなった。

今日の議案は21本。
採決されたものは、すべて可決した。

大坂は、指定管理者制度導入にあたって、
条例改正しなければならない議案、
情報公開、個人情報保護、さざれ石、運動公園の条例改正案に反対し、
特に情報公開条例の改正については、反対討論を行なった。
町民の知る権利を保障するためにも、情報開示の努力義務だけではダメで、
指定管理者を町と同様に位置づけなければ、
情報開示されるという保証がないという観点から、
この条例案では不足だということで反対した。
情報公開、個人情報保護は、賛成多数で可決。
一方、さざれ石と運動公園は可否同数で議長裁決で可決。
結果は残念であったが、質疑もたくさんあり、議会が機能していると感じる。

以降の日程は

2月23日(金)総務企画常任委員会
  26日(月)建設経済常任委員会
  27日(火)総括質疑、予算委員会構成、委員長報告、採決
  28日(水)予算特別委員会(全予算説明)
3月 1日(木)一般質問
   2日(金)一般質問
   5日(月)予算特別委員会(総務企画)
   6日(火)予算特別委員会(福祉)
   8日(木)予算特別委員会(文教)
  12日(月)予算特別委員会(建設経済)
  16日(金)議案上程、採決、委員長報告

議員が何を発言しているのか、ぜひ傍聴にいらして確かめてください。



「障害児者と人権 施設内虐待を考える」講演会

2007-02-19 23:57:34 | 子育て
今日は大磯町教育研究所と磯P主催の講演会に出かけた。

たいへん失礼かとは思うが、今日の教育研究所講演会は議員任期中で一番、
こころに残る講演会となった。

講師は茅ヶ崎リハビリテーション専門学校 社会福祉専攻科の教諭をされている
市川和彦氏。

施設内虐待の視点から、障害児者の人権について考えるという
それは濃密な内容だった。

虐待の種類にはどんなものがあるのか。
なぜ援助者は虐待に走るのか。
最後は施設利用者がどうしたら自分で自分の権利を守る事ができるか。

それぞれにわかりやすい解説とユーモア、手振りを混ぜた講演、
市川先生の人柄がにじみ出ていて、ファンになってしまった。

特に印象に残ったのは、力を持ったものが、劣った無力な人たちを前にしたときに、
いかに残虐性を呈しやすいかという実験を通して、
指導的立場にあるものは、「権威性に気づく必要がある」ということ。
私たち親は、そのことを心して子どもを育てる必要があると思う。
家庭内児童虐待も同じことだろう。
虐待しようと思ってしている人は少ないはず。

最後のメッセージは、誰でも虐待をしてしまう可能性がある、してしまった援助者を責め、排除するのではなく、
なぜ虐待に至ったのかを「振り返る機会」と「共に考える他者」が必要であるとのこと。

まだ漠然としているが、今日さらに私の心がある方向性に導かれた気がしてならない。


3月定例会 一般質問通告

2007-02-16 15:56:39 | 議会活動
本日の議会運営委員会において、一般質問の時間割が決まりました。

近日中に大磯町ホームページの大磯町議会のページに
一般質問通告概要が掲載されます。

大坂は3月1日(木)午前9時5分から9時40分の35分間
トップバッターを務めます。

内容は
1. これからの大磯町の特別支援教育について 
             答弁者 町長 

(1) 教育委員会は、障害の程度に関わらず、すべての児童、生徒が校区の学校で教育を受ける権利を保障しなくてはならないと考える。たとえば大阪府大東市の「障害児教育基本方針」のような、特別支援教育基本方針を町民に示す考えはあるか。また、これからの特別支援教育において教育委員会はどのような施策を検討しているのか。
(2) 町長は大磯町立学校設置者として、ハード面、ソフト面においての整備を推進する意志がなければ、教育委員会の示すどんな計画も絵に描いた餅になると考える。「教育優先のまち大磯」は町長の公約でもある。これまで以上に教育委員会との連携を図り、教育環境の整備を推進していく考えはあるか。

2、放課後子どもプランについて    答弁者 町長

(1) 19年度以降、町長の考える学校開放とはどのようなものを想定しているのか。
(2) また、教育委員会の考える学校開放とはどのようなものを想定しているのか。
(3)放課後子ども教室推進事業について
    19年度から実施すると手を挙げなかった理由は何か。これからの事業実施についてのスケジュールは。  

以上2問を質問します。

ぜひ傍聴へお越し下さい。
湘南ケーブルネットワークでの生中継、録画(19時より)もご覧ください。      

鈴花ちゃんの笑顔

2007-02-15 12:22:14 | 議会活動
鈴花ちゃん、小学校の通常学級に : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

上記記事を引用します。
鈴花ちゃん、小学校の通常学級に
たん吸引問題なし
 
 気管切開手術を受けたため、吸引器によるたんなどの吸引が必要になった東京都東大和市の青木鈴花ちゃん(6)に、東大和市教委が市立小学校への就学通知を出していたことが14日、わかった。

 医師などでつくる市心身障害児就学指導委員会が「通常学級への就学が適当」と判断、市教委が受け入れを最終決定し、1月24日付で通知した。これにより鈴花ちゃんは今春から通常学級に通えることになった。市教委は安全に配慮して同小に当面の間、介助員を配置するという。

 この問題を巡っては、市が「適切な保育を確保することが困難」として保育園への入園を拒否したため、鈴花ちゃんと両親が同市に入園の承諾などを求めて提訴。東京地裁は昨年10月、「保育所での保育は可能」として市に入園を認めるよう命じた。これに先立つ同1月、地裁が市に入園を認めるよう仮に義務付ける決定をしたため、鈴花ちゃんは市立保育園に仮入園し、同2月から通園している。

 鈴花ちゃんは保育園で1~3時間ごとにたんの吸引をしているが、生活に問題はなく、小学校入学を心待ちにしているという。

 母親の待詠子さん(38)は「早い段階で通知を出してくれたことに感謝している。ランドセルを背負って小学校に通う娘の姿が楽しみ」と話している。

(2007年2月15日 読売新聞)


保育園の入園を断られ、裁判を起こし、ようやく保育園に入園できた鈴花ちゃんに、
小学校の普通学級への入学許可が出たという。
鈴花ちゃんの満面の笑顔、彼女はどれだけの人々を勇気づけただろうか。
何よりクラスメートの子どもたちがうらやましい。
彼女からパワーをもらって、生きることの意味を肌で感じ取ることだろう。

なぜ、ハンディキャップを持つ子どもが、自分のまちの小学校に通えず、
遠くの養護学校までバスで通わなくてはいけないのか。
なぜ裁判を起こしたり、教育委員会に何度もかけあったり、
あたりまえに暮らしていくために、なぜそんなに頑張らなければならないのか。
おかしいよ、ぜったいに。

大坂の3月議会一般質問で、この問題を取り上げる。

大磯町障害者福祉計画のスローガン
「障害のある人も障害のない人も地域の中で支え合い、共に生きるまちづくり」
かっこいいスローガンなら誰でも書ける。
どのように実行するのか、どこにその姿勢が表れているのか、
町長部局と教育委員会の両方に問う。


An Inconvenient Truth 「不都合な真実」

2007-02-13 11:46:25 | 自然
昨日、夫と映画を見に行った。

表題の「不都合な真実」

小田原のTOHOシネマズで上映されていることを知ったので、
思い立ったが吉日!というノリで出かけた。

見たいと思ったきっかけは、先週土曜日の名古屋でのフォーラムにて、
いただいた杉本信之さんの議会報告を拝見して。
その前から映画の存在は知っていたが、行こう!というところまで気持ちが動かなかったのに、
なぜか「見に行ったほうがいいと思うけどあなたはどうする?」と聞かれたような、
そんな不思議な感覚にとらわれたからである。

映画の内容は、見てのお楽しみということで、ここでアナウンスしない。

私がこの映画を見て、強く思ったことは、
「人は、たまたま出会った人や事柄から強く影響を受けたということがあるが、それはたまたま出会ったのではなく、
会うべくして会ったという運命だったのではないか。」ということ。
アメリカ元副大統領、アル・ゴア氏にとってのロジャー・ルベル教授、そして、その後に起きる息子が一命を取り留めたという事柄によって、自分には何が一番大切なのかを感覚として感じ取ったのだろうと思う。

すべての子どもが生まれながらに持っている「Sense of Wonder」を少しでも失わないように、この地球上の自然の美しさ、はかなさを、一緒に見つけていきたいと思った。やがてその感覚は、宝物になるのだから。




議会を変える!

2007-02-11 09:25:38 | 市民運動
2月10日、無党派・市民派自治体議員と市民のネットワーク主催の公開フォーラム
「議会を変える!」に出席した。

講師は全国初の議会基本条例を制定した、北海道栗山町議会の議長 橋場利勝氏

コメンテーターは、我孫子市自治基本条例策定に参画された、四日市大学教授の岩崎恭典氏

前にこのブログでも書いたことがあるが、栗山町議会は第一回マニフェスト大賞でも最優秀成果・議会賞を受賞されている。

栗山町にはすでにわが町の同僚議員有志も視察に行っており、各種の報道や誌面などから条例制定の意義などはわかっていたつもりであった。つもりはやっぱりつもり。目から鱗の大収穫の一日であった。

今日の橋場議長の話しのなかにもあったのだが、議長さんも我々が議会改革の手本にしようと視察に行った宮城県本吉町のことに触れられていた。大磯町議会は本吉町で学んだ「質問回数の撤廃(一問につき3回の制限があったものを無くした)」「質問席を対面式に(執行部と向き合って質問を行なう)」「議会のケーブルテレビ放映」「常任委員会の所管事務調査をすること(いままではほとんどが陳情審査であったものを、各委員会が閉会中に調査活動を行なうこと)」「費用弁償の廃止」「議会だよりに議員ごとの賛否表掲載」などを行なってきた。ただ、学んだなかで「住民への議会報告会」だけは、私に躊躇があった。会派のないひとりひとりが言うなればバラバラ状態で、果たして混乱せずに議会報告会ができるのだろうかという不安であった。
しかし、この私の疑問に対し、橋場議長はこう答えられた。
「議会報告会は議長が班を編制し、年長者が班長となり、一時間は「議会として」決定したことを伝える時間、残りの一時間はフリートーキングで、ここで議員としての考えを示すことが許される」
目から鱗であった。
なるほど、それならば混乱は少ない。
議員は議会決定に対しては粛々と説明する義務を果たし、さらにフリートーキングで自分の考えを説明する義務を果たすという、これこそが議員の資質の向上につながるのではないだろうか。討論に立たない議員の考えを住民は問うことができるのだ。
不安は払拭された。
失敗を恐れずにまずは進むことだ。やってみることだ。

帰りに議長さんにご挨拶に伺った。浅野史郎氏の話題になり、議長さんが「マニフェスト大賞の受賞式で浅野さんから賞状を手渡されたんですよ。」と、とても嬉しそうな表情で話され、受賞の喜びをお裾分けしていただいた気分になった。

企画担当された自治ネットの海住さん、お忙しそうでご挨拶が出来ずにすみませんでした。関わられたみなさんにも心から感謝申し上げます。
寺町ともまささんからのことば「北海道へ行くより安いよね。」ありがとうございました。