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地方自治、趣味の音楽やジョギング、そして日々感じるあれこれを思いつくままに綴っています。

第6回大磯保育園民営化運営会議 傍聴記

2008-02-14 21:59:38 | 保育園民営化
2月13日 午後7時から
いつもの大磯町保健センターにて、タイトルの会議が開かれた。

第5回の運営会議と前回の保護者説明会も傍聴したのだが、
ここに書き記すような進展が見られなかったので、書かなかった。

これまでずっと特別保育の料金(一時保育、延長保育、休日保育)と給食の3歳児から5歳児の主食の負担金、この議題がなかなか事業者と保護者の間で折り合わず、それ以外の議題、たとえば保育の内容に関する事柄などにすすむことができない状況であったのだ。

もし今日のこの会議でも決まらなかった場合、3月議会の初日(2月21日)に議案として「大磯町保育所条例」の一部改正議案(つまり大磯保育園を廃止しますよ、民間の保育園になりますよということにする議案)を提出できるのか、議会は審議できるのか、ここは行政がどちらの言い分を取るのか注目すべきところ。

事業者の主張は、提示した金額よりも下げることになると、サービスのクオリティが低下すると主張する。平塚で実施している特別保育や米飯給食と比べて、質が落ちると言いたいのだろう。しかし、質とはどうやってはかるのだろうか。何かものさしでもあるのだろうか。
私には具体的に何がどのように低下するのか理解できる説明はなかったと感じた。

特に、米飯給食についての事業者の論理は理解できない。
この近隣の保育園で一ヶ月児童ひとり1000円から1500円の負担を保護者がしているところは、あくまで米代として負担金を徴収しているのに対し、
当該事業者は米代+炊飯器、洗浄機、メンテナンス、水道光熱費、人件費、食器の破損、洗剤、リンス代まで含んでの計算で2500円の提示なのだ。
選択できるのであれば、上質のお米でおいしいご飯を食べさせたいならそうすればいいだろう。しかし選択できないのだ。一律だ。それはあまりに負担が大きい。運営費の部分まで費用徴収に含めることも納得がいかない。

最終的に会長(副町長)から「いろいろと事業者には工夫いただいて、1500円でご努力をしていただく。」と、宣言ともとれる発言があり、押し切った形ではあったが決まった。
そこで事業者も反論はなく、了承するかたちになった。

金額についての議論のさなか、
元園長先生の発言が印象に残った。
「移管まであと一ヶ月しかない、保護者と経営者がうまくいかなければ、子どもにしわ寄せが行く、そこのところを考えて、双方歩み寄らなければ‥。」

募集要領にも保護者の新たな負担は、話し合いで決めていくとなっている。
今後もこうした話し合いの場において、たとえ民営化してしまっても、大磯町の保育園である。しっかりと行政が間に入り、子どもたちの権利と保護者の信頼を守り続けることを強く要望したい。

今後の議会での議論にも注目していく。




第4回大磯保育園民営化運営会議 傍聴記

2007-12-25 15:38:58 | 保育園民営化
これまでの大磯保育園民営化の経緯はこちら

タイトルの会議は12月19日に行われた。
ちょっと日が経ってしまっているので、記憶が曖昧なところは省きます。

今回から会議が公開になった。第三回までは非公開だった。
私が辞めた後も鈴木京子議員が粘り強く会議の公開を求めて議会で発言してくださったこともあり、やっと傍聴できるようになった。

この日の傍聴者も私と鈴木議員のふたり。

(1)協定書(案)について

やりとりは、福祉文教常任委員会で以前に話されたことと同じものだった。

私が驚いたのは、常任委員会での指摘事項がまったく盛り込まれずに、
そのときに示していた文書と同じもので、すでに協定を結んだということ。
議会はそれで納得したのだろうか。
ここでの協定は土地建物の取り扱いと移管を取りやめるときの合意事項だ。
この協定を結んでおかないと、法人はその後安心して事業準備ができないので、致し方ないのか。
最終決定は3月定例会の保育園設置条例を廃止する議決のときになるのだろう。

(2)移管に際しての合意事項について
   移管に際しての合意事項覚書について

延長保育はこれまで午後6時から7時まで1時間350円だ。
移管後は8時まで延長保育を実施することになるのだが、
課題は料金体系。
法人は現在実施している料金体系を維持したいし、保護者は現状維持を求める。
これはごく自然なことだ。
焦点は、ここで行政がどう動くかだっだ。
保育園民営化の目的は多様なニーズに対応するサービスだったが、
保護者が望んだ民営化ではない。
値上げはなんとしても避けたい。
ここで法人は、平塚市で実施している料金よりも安くなる料金体系を受け入れると発言。これはありがたい。

19時までは350円 月極3500円
19時から20時450円 月極4500円で了承された。
(月極で18時から20時まで延長保育を利用する方は8000円となる)

完全給食について

保育園の給食は3歳未満は完全給食(主食副食おやつ)だが、3歳以上は主食部分(ごはん、パン)が補助対象外なので現在は主食を持参している。
そのため民間の保育園では主食を提供する代わりに、代金を徴収しているところがほとんどだ。
ここの保育園でも完全給食を望む声があったので、そのサービスを取り入れることになったが、やはり問題は料金。
一ヶ月2500円を法人は求める。
保護者からは『そんなものかな』から『高すぎる、子どもふたりで5000円は高い』という声までさまざま聞いている。この料金に減免措置はない。

この件についてはもうこの会議で決めてきたことなので、保護者へは納得していただくように説明していくしかないということになった。

ほかに、二ヶ月からの保育の問題や合意覚書にどこまで決定と書くのか、柔軟に対応できなくなるのは困るので、どういう記述がいいのかなどは先送りとなった。
たとえば給食の自園調理や障害児保育など。
絶対やりますと書くとやれない事情が発生して別の対応が取れなくなるかもしれないと言うのだ。
どこまで縛ればいいかは私も勉強不足である。
しかし、子どもの居場所にリスクなどあってはならないと思う。
運動施設の民営化と同じに考えてはいけない。

監視できる体制を作っておくことがとりあえず重要かとは思うが。

次回の運営会議は1月16日(水)午後7時から
会議開催のお知らせはこちらをチェックしてください。




保育園民営化のゆくえ

2007-11-13 23:44:02 | 保育園民営化
11月13日

福祉文教常任委員会が開催され、傍聴した。

今日の議題は「大磯保育園民営化の進捗状況について」

とは言っても、町と法人のあいだで結ばれる協定書(案)の説明と質疑だけで、
現状の数々の問題点についての質疑は行われなかった。

この協定書(案)、どこまで練ってきたものだったのだろうか。
委員からは不備を指摘する質問が相次いだ。
この協定書には保育園の名称や土地の使用貸借、建物の譲渡、そして合意解約といったことのみ書かれており、その他の移管条件については何も記述がない。
別途移管の合意事項を文書化するよう考えると答弁していたが、ここに明示するべきなのにそのような検討がなされていないことがよくわかった。

町の手を離れてしまえばどうなっても構わないというのが民営化というものなのだろう。もし、そうではないとしたら、どうやって担保するのか。きっとやってくれるだろうとか、現状は維持されているとか、それは担保されているとはいえない。
きちっと協定書に法人への義務を明示しないで、ほかのどこで明示するというのか。

今日の委員会での質疑により、町は協定書案の再検討をするという。

今後も注視していく。



子どもと親を守る法令・ガイドライン

2007-09-27 21:23:10 | 保育園民営化
ピンチのときのお役立ち情報 - 子どもと親を守る法令・ガイドライン

上記は「保育園を考える親の会」が作ったHPのなかの、
たいへん参考になる情報だと私が個人的に思っている箇所です。
まず、法令やガイドラインを知ること。
情報を得てから三者会議(町、事業者、保護者)に臨むことがとても重要だと思います。

大磯町立保育園民営化保護者説明会 傍聴記

2007-09-27 12:19:27 | 保育園民営化
9月26日 夜7時から
大磯保育園にて件名の説明会が行なわれた。
移管法人が決定して初めての保護者説明会である。
めずらしく町長も出席。
町側は、町長、副町長、町民福祉部長、子育て介護課長、担当者など。
事業者側は、サン・キッズ湘南を運営している
社会福祉法人 惠伸会の理事長、理事の方々が6~7人。

まずは町長あいさつ
元気にしたいから民の力を借りたいというようなことをおっしゃっていたが、
違うでしょう。
町立では出来ないサービスを、と言うが、
出来ないわけではないはず。やらないと選択したまでのこと。
良い悪いは別にして、信念を持って発言していただきたい。

移管法人決定経緯説明
3つ応募してきた法人のなかで、どうしてここが選ばれたのかが、
いまいちよくわからない説明であった。
いまよりどこがサービス向上になるかという点では、
延長保育と完全給食だけである。特別保育(一時保育や夜間保育、休日保育)は、
移管後検討ならばメリットにはならないと私は思う。
なんせこれから検討検討のオンパレードなのだ。

移管法人からの説明
サン・キッズ湘南という保育園は、まだ4年目の保育園。
実績といってもまだこれからのこと。
現在はこんなサービスをやっていますという説明だったが、
これが大磯でできるかは、今後検討。

質疑に入った。
詳しい内容は後日町のホームページに議事録が公開されるので、
またそれをここでご紹介することにしたいが、
行政の説明の仕方、行政の保育園に対する理念、
そういうものが欠けているから保護者に納得してもらえない、という印象であった。
運営主体は法人になるのだから移管後は法人と保護者とでの協議になることはわかっている。
しかし、民営化を選んだのは保護者ではない。
行政の都合で民営化するのならば、保護者があとからいちいち協議しなくても済むように、
いまここで方針を決めておかずにどうするのか。
たとえば負担増となる通園服代、主食のご飯代、リュック代、布団代、
そういったものをいままでは各家庭に任せて持って来てもらう方法だった。
それを一律にして統一したほうが管理しやすいので、法人として提案して来るのはもっともだと思う。
サン・キッズは保護者にすでに負担させている。
では、大磯の保育園はそうするのか。
なんでもかんでもこれから運営会議で決めていきますって、
町に理念がなければ法人の言うなりになるに決まっている。法人が悪いのではなく、町がこうしますと言えばそれで決まることなのに、だ。もし理念が無いなら、そういう理念をきちっと持つためにも、町はもう少し丁寧に説明と保護者との意見交換を繰り返していかないと、移管は必ず混乱するだろう。
保護者にいちいち説明していたらまとまらないなんて、まとまらなくてもやらなければいけない。
決まってから伝えるではダメ。こういう議論をしているのところから情報を提示しなければ。
次の保護者説明会は2月頃なんていうとんでもないことを担当課長は言っていたが、
それでは絶対にダメだ。
3月まで何度も何度も繰り返し、もういいですって言われるくらいに説明しようという気概を持って欲しい。
土曜日の昼に説明会をしてほしいと言われれば、保育士が足りないなんて言い訳を述べる前に、どうしたら説明会が開けるかを考えるべきだ。5ヶ月なんてあっと言う間に過ぎる。
その間にどれだけ説明責任が果たせるかでこの移管がどうなるかが決まるだろう。
子どもの安心安全がかかっている大事な仕事であることを肝に銘じてほしい。
すべてしわ寄せは子どもにふりかかる。
書き足りないことがたくさんある気がするので、
今後項目に分けて書いていくことにする。

大磯保育園の運営移管法人が決まる。

2007-08-24 16:37:22 | 保育園民営化
大磯町立大磯保育園の運営移管法人について


大磯保育園の民営化については、
これまでの経過や議事録が町HPに載っているので、
お読みいただくとだいたいわかると思う。

これまで何度も議会の一般質問や委員会質疑で取り上げてきた。

町議会6月定例会の最後の質問で、私は吉川副町長に答弁を求めるために、
あえて質問通告書の答弁者に副町長と記した。
しかし、議会運営委員会では副町長と記す必要はないという結論に達し、
私も答弁者副町長の記述を取り下げた。
でも、私が副町長に答弁してほしいことは十分伝わっていたと思う。
選考委員会は非公開で行われるので、
新たに副町長になられ、
選考委員会の委員長にも就かれる副町長には、
大磯保育園の将来を真剣に考えてくれる法人を選定するという重大な任務が課せられているということと、
そして、だれのための民営化なのかを考えてほしい、
そういう思いをこめた質問のつもりだった。

そして選考の結果、
サン・ライフグループの関連法人が移管先に決まった。

これから移管先法人と保護者との話し合いが始まる。
残された時間は、7ヶ月間。
2ヶ月児からの保育を実施するには施設改修が必要になる。
そのことは、応募要領には努力してください程度にしか書かれていない。
法人がどのような保育をめざすのか、
施設改修の意欲はあるのか、
学童保育の運営主体になる気があるのか。

課題は山積している。



大磯保育園の第4回民営化検討委員会傍聴記

2006-08-07 17:42:48 | 保育園民営化
8月4日(金)夜7時から大磯町保健センターにおいて、
タイトルの会議か開かれた。
傍聴者はいつもながら私ひとり。

この日も引き続き、法人への募集要領作成について意見が交わされる。

今回傍聴していて、おやっ?と思うことがたびたびあった。
それは
「事務局としては、今の保育サービスを下回らない、同じサービスで」
という言葉が何度か繰り返されたことだ。

これは募集要領の作成に限っての発言なのだろうか?

今回の保育園の民営化は
「多様な保育サービスのニーズにこたえるため」だったはずだ。
募集をかける際に
「多数のなかから厳選する」方法と
「少数精鋭のなかからチョイスする」方法と
2種類あると思う。

この検討委員会での多数意見はどちらかというと
事務局案に傾くような
そんな危惧が以前からあった。
多数の中からじっくり選びたい
それが町の考えだろうか。
しかし
別の観点から点数の良い法人であった場合に
「延長保育のさらに延長を」という
サービスの拡張という保護者の願いが
優先順位からはずされてしまう可能性もある。

しかし
保護者検討委員は粘った。

事務局も何人かの検討委員も
「そんなにこだわらなくても」といった意見だったのに対し

事務局案
「移管保育所の運営条件 通常保育時間以降1時間以上の延長保育」
(今と同等もしくはそれ以上という意味:現在19時までの延長保育)を
保護者案
「通常保育時間以降2時間以上の延長保育」に
変更することが決まった。(賛同されたということ)

保護者検討委員はとてもよく勉強されていると感心することしきり。

こんな意見もあった。(保護者検討委員)
現在、民営化は平成19年4月から平成20年4月1日移管を目標に変更し、
計画が進行している。
政府の認可保育所に対する補助方式の変更が20年4月に予定されていることなども提示し、
拙速に計画を進めることなく様子をみることも選択肢にいれよという意見も出された。
これについて委員長(助役)は
情報が入ったら知らせます、という意見にとどめた。

次回の検討委員会は9月下旬か10月初旬に開催される。
大磯町HPの会議開催のお知らせに掲載されるので
ぜひ足を運べるかたには傍聴していただきたい。