6月26日、祖母の葬儀に参列するため、富山県富山市へ行った。
そのときにいくつか驚くことがあったので、いまさらではあるが、書き留めておこうと思う。
「そんなことは知っている」という方にとっては、なんということはないのだろうけれど、私にとってはちょっとしたカルチャーショックの連続だったので。
富山へ行く事を決めたのは、24日だったと思う。
すぐに航空券の手配をしようと、全日空のウェブサイトを見て、すぐさま予約行動に移った。飛行機に乗るのは、4、5年ぶりじゃないか。あれよあれよと手続きが進んで、座席指定、しかも、航空機内の座席見取り図を見ながら、翼の位置を確認しながら、座席指定ができるのにまず驚く。
すると、なにやら「
skip」という、搭乗手続きがとても簡単だというサービスがある。へーっ、そうなんだ、と、あまりよくわからないけれど、携帯電話に「二次元バーコード」なるものを取得して表示させると、それがチケットのかわりになり、チェックインは不要という。世の中便利になったものだ。
携帯電話のメールアドレス宛にお知らせメールが届くというサービスも一応、セットする。これが愉快なのだ。メールが届くのは、前日、そして当日の搭乗40分くらい前、しかも乗る毎に。
「オオサカキヨコさま、お時間でございます!何番ゲートへお進みください」のようなメールが届くと、まるで秘書がついているかのよう。(秘書だったことはあっても、秘書を雇ったことはないが)
前述した「二次元バーコード(QRコードじゃないかな?)」もとても便利。ペーパーレスなのがいい。ここでまた驚いたのは、羽田空港では、ほとんどの人が携帯電話を読み取り機へかざすのに対し、富山空港では、携帯をかざすのは私くらいで、他の方々は紙にバーコードが印刷されたものをかざしている。地域性だろうか?
そして、携帯電話をかざしたあと、搭乗口渡り廊下?で、みながみな、携帯電話の電源を切る。この動作も、よくよく考えてみるとおかしな光景であった。
便利なもの(携帯電話)も、便利な航空機のなかでは使えない。
iPod touchも使えない。(離着陸後なら、Wi-Fiを切っておけば使用可)
この話を夫にしたら、その不満を克服するのが
EMC(電磁環境適合性)という技術なのだとのこと。
やっとやっと、夫の仕事の中身がこんなところで理解できたというのも驚き。(これまで理解不能だった私に対してさらに驚き)
航空機の驚きはこの辺りで終了。
葬儀での驚きが更に続いた。(おばあちゃん、不謹慎な孫でごめんなさい)
(1) お供え物の「
おけそく」ってなんだ?
(2) お供え物のあのお菓子の山はなんだ?
(3) 初七日法要を火葬中にやるのはなぜだ?
(4) なぜお坊さんが3人も来るのだ?
(5) 初七日の香典袋の水引は、なぜ黄色と白なのか?
私の出身地で母のふるさとでもある富山県のことなのに、知らない事ばかり。
いちいち驚いて声を上げていると、となりで母が「大きな声で驚くんじゃない」とたしなめる。
驚くことがたくさんあったということは、それはなぜかを解き、その分知識も豊かになったということじゃないか(まだ不明な点も残ってはいるが)。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥と、自身に言い聞かせ、家路についたのであった。
合掌。